「Google Meetで会議中に画面共有しようとしたら、エラーが出てできない…」
プレゼンや資料の共有をしようとした瞬間にこんなトラブルに見舞われると、本当に困りますよね。参加者を待たせてしまうし、会議の流れも止まってしまいます。
Google Meetの画面共有(スクリーンシェア)機能は、オンライン会議で資料を見せたり、作業画面を共有したりするのに欠かせない機能です。でも、設定の問題やブラウザの互換性、権限エラーなど、様々な理由で共有ができなくなることがあるんです。
この記事では、Google Meetで画面共有やウィンドウ共有ができない原因を一つずつ丁寧に解説して、確実に直す方法をお伝えします。Windows、Mac、スマホ・タブレットそれぞれの対処法を紹介するので、あなたの環境に合わせて試してみてください。
それでは、Google Meetの画面共有トラブルをしっかり解決していきましょう!
まず知っておきたい!Google Meetの3つの共有方法

画面共有ができない原因を探る前に、Google Meetには実は3種類の共有方法があることを知っておきましょう。
1. 全画面共有(デスクトップ全体の共有)
パソコンの画面全体を参加者に見せる方法です。
メリット:
- 複数のウィンドウやアプリを切り替えながら見せられる
- デスクトップに表示されているものすべてが共有される
デメリット:
- 通知やプライベートな情報も見えてしまう可能性がある
- デスクトップの壁紙なども見える
2. ウィンドウ共有(特定のアプリケーション画面の共有)
PowerPoint、Excel、ブラウザなど、特定のアプリのウィンドウだけを共有する方法です。
メリット:
- 必要なウィンドウだけを見せられる
- 他の作業をしていても共有画面には映らない
- プライバシーが保たれる
デメリット:
- ウィンドウを最小化すると黒い画面になってしまう
- 複数のウィンドウを見せたい場合は切り替えが必要
3. タブ共有(Chromeのタブだけの共有)
Google Chrome(またはEdge)のブラウザで開いている特定のタブだけを共有する方法です。
メリット:
- タブの音声も一緒に共有できる(動画の音声など)
- 他のタブは見えないのでプライバシーが守られる
- Chromeとの相性が最も良い
デメリット:
- Chrome以外のブラウザでは使えないことがある
- タブの外の情報(アプリなど)は共有できない
重要なポイント:
動画を音声付きで共有したい場合は、「タブ共有」を選ばないと音声が共有されません。全画面共有やウィンドウ共有では、映像は見えても音は聞こえないんです。
画面共有ができない主な原因10選
それでは、Google Meetで画面共有ができない理由を見ていきましょう。
原因1:ブラウザやアプリの権限が許可されていない
一番多い原因がこれです。Google Meetが画面を共有するためには、ブラウザやアプリに「画面の録画」または「画面の共有」の権限を与える必要があります。
Macの場合:
システム環境設定(システム設定)の「プライバシーとセキュリティ」→「画面収録」で、Chrome(またはSafari)にチェックが入っていないと、画面共有ができません。
Windowsの場合:
設定の「プライバシー」→「カメラ」「マイク」「画面の録画」で、アプリに必要な権限が与えられていないと機能しません。
原因2:ブラウザのバージョンが古い
古いバージョンのブラウザを使っていると、Google Meetの新しい機能に対応していないことがあります。
特にChromeの場合、頻繁にアップデートがあるので、数週間更新していないだけでも不具合が起こる可能性があります。
原因3:互換性のないブラウザを使っている
Google MeetはGoogle製品なので、やはりGoogle Chromeとの相性が一番良いです。
Safari、Edge、Firefoxなどでも使えますが、一部の機能が制限されたり、動作が不安定になったりすることがあります。
原因4:他の参加者が既に画面共有をしている
Google Meetでは、同時に画面共有できるのは1人だけです。
誰かが既に画面を共有している場合、あなたが「画面を共有」ボタンを押しても、相手の共有を上書きする形になります。または、共有ができないこともあります。
原因5:会議ホストが画面共有を制限している
Google Meetの設定で、主催者(ホスト)は参加者の画面共有を制限することができます。
「ホスト管理」という機能がオンになっていると、ホスト以外は画面共有ができなくなります。
原因6:共有したいウィンドウが最小化されている
ウィンドウ共有を選んだ時、共有したいウィンドウが最小化されていると、選択肢に表示されないか、共有しても黒い画面になってしまいます。
原因7:インターネット接続が不安定
画面共有は、通常の音声・映像通話よりも多くのデータを送受信します。
インターネット接続が遅かったり不安定だったりすると、画面共有が開始できなかったり、途中で止まったりします。
原因8:ブラウザのキャッシュやCookieの問題
長期間ブラウザを使い続けていると、一時データ(キャッシュやCookie)が溜まって、Google Meetの動作に影響を与えることがあります。
原因9:ハードウェアアクセラレーションが無効
ハードウェアアクセラレーションとは、CPUの代わりにGPU(グラフィックカード)を使って処理を高速化する機能です。
これが無効になっていると、画面共有のような重い処理がうまくできないことがあります。
原因10:グラフィックドライバーの問題(Windows)
Windowsの場合、グラフィックカード(GPU)のドライバーが古かったり壊れていたりすると、画面共有が正常に動作しません。
【すぐに試せる】基本的な対処法
まずは簡単にできる基本的な対処法から試してみましょう。
対処法1:ブラウザを再起動する
一番シンプルですが、意外と効果的な方法です。
手順:
- Google Meetを開いているブラウザのウィンドウをすべて閉じる
- タスクバー(Windows)またはDock(Mac)からもブラウザが完全に終了しているか確認
- ブラウザを開き直す
- Google Meetに再度アクセスして画面共有を試す
対処法2:パソコンを再起動する
ブラウザの再起動で直らない場合は、パソコン自体を再起動してみましょう。
一時的なシステムの不具合がリセットされて、問題が解決することが多いです。
対処法3:別のブラウザを試す
今使っているブラウザで問題が起きている場合、別のブラウザで試してみると良いでしょう。
推奨ブラウザ:
- Google Chrome(最も推奨)
- Microsoft Edge
- Firefox
Safariは機能が制限されることがあるので、できればChromeを使うのがベストです。
対処法4:共有したいウィンドウを開いておく
ウィンドウ共有を選ぶ前に:
- 共有したいアプリ(PowerPoint、Excelなど)を起動しておく
- ウィンドウを最小化しない
- できれば共有したいウィンドウを前面に表示しておく
こうすることで、ウィンドウ選択時にちゃんと表示されます。
対処法5:インターネット接続を確認する
確認方法:
- ブラウザで適当なウェブサイトを開いてみる(素早く表示されるか確認)
- YouTubeなどの動画がスムーズに再生されるか確認
- 可能なら有線LAN接続に切り替える
- Wi-Fiの場合、ルーターの近くに移動してみる
最低限必要な回線速度:
- 画面共有には、アップロード速度で3Mbps以上が推奨されます
【Windows編】画面共有ができない時の対処法
Windowsパソコンで画面共有ができない場合の対処法です。
対処法1:Chromeを最新バージョンに更新
手順:
- Chromeを開く
- 右上の「︙」(縦3点)をクリック
- 「ヘルプ」→「Google Chromeについて」を選択
- 自動的に更新が始まる(すでに最新の場合は「Google Chrome は最新版です」と表示される)
- 更新後、ブラウザを再起動
対処法2:ブラウザの権限を確認
手順:
- Google Meetを開いた状態で、アドレスバー左側の鍵マーク(または情報アイコン)をクリック
- 「サイトの設定」を選択
- 「カメラ」と「マイク」が「許可」になっているか確認
- もし「ブロック」になっていたら「許可」に変更
対処法3:ハードウェアアクセラレーションを有効にする
手順:
- Chromeの右上の「︙」をクリック
- 「設定」を選択
- 左側メニューの「システム」をクリック
- 「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオンにする
- 「再起動」ボタンをクリック
対処法4:画面解像度を下げてみる
画面共有には結構なパソコンのパワーが必要です。解像度を下げると、負担が軽くなって共有できることがあります。
手順:
- デスクトップの何もないところで右クリック
- 「ディスプレイ設定」を選択
- 「ディスプレイの解像度」を現在より1段階低い設定に変更
- 「変更の維持」をクリック
- Google Meetで画面共有を試す
対処法5:Windowsのプライバシー設定を確認
手順:
- スタートメニュー→「設定」(歯車アイコン)
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「カメラ」→「デスクトップ アプリがカメラにアクセスできるようにする」をオン
- 「マイク」でも同様の設定を確認
- (Windows 11の場合)「画面の録画」の設定も確認
対処法6:グラフィックドライバーを更新する
手順:
- スタートボタンを右クリック
- 「デバイス マネージャー」を選択
- 「ディスプレイ アダプター」を展開
- グラフィックカード(Intel、NVIDIA、AMDなど)を右クリック
- 「ドライバーの更新」→「ドライバーを自動的に検索」を選択
更新があれば自動的にインストールされます。
対処法7:Chrome Flagsを確認(上級者向け)
Windowsで特定のウィンドウが共有できない場合、Chrome Flagsの設定で解決することがあります。
手順:
- Chromeのアドレスバーに以下を入力してEnter:
chrome://flags/#webrtc-allow-wgc-window-capturer
- 「Use Windows WGC API for window capture」という項目が表示される
- 「Default」を「Enabled」に変更
- 右下の「Relaunch」ボタンをクリックしてChromeを再起動
【Mac編】画面共有ができない時の対処法

Macで画面共有ができない場合の対処法です。
対処法1:画面収録の権限を許可する(最重要)
Macで画面共有ができない一番の原因がこれです。必ず確認してください。
手順(macOS Ventura以降):
- 画面左上のAppleメニュー→「システム設定」を開く
- 左側メニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 下にスクロールして「画面収録」を選択
- 右側に表示されるアプリリストで、Google Chrome(またはSafari)にチェックを入れる
- チェックを入れると「ブラウザを終了して再度開く必要があります」というメッセージが出る
- Chromeを完全に終了して、もう一度起動
手順(macOS Monterey以前):
- Appleメニュー→「システム環境設定」
- 「セキュリティとプライバシー」をクリック
- 「プライバシー」タブを選択
- 左側リストから「画面収録」を選択
- 左下の鍵マークをクリックして解除(パスワード入力が必要)
- Google Chromeにチェックを入れる
- Chromeを再起動
Google Chromeがリストにない場合:
- 左下の鍵マークをクリックして解除
- リストの下にある「+」ボタンをクリック
- アプリケーションフォルダから「Google Chrome」を選択
- 「開く」をクリック
対処法2:Chromeを最新バージョンに更新
手順:
- Chromeを開く
- 右上の「︙」→「Google Chromeについて」
- 自動的に更新がチェックされる
- 更新があればインストール
- 「再起動」ボタンをクリック
対処法3:Safariではなく、Chromeを使う
MacでSafariを使っている場合、Google Meetとの相性が完璧ではないことがあります。
推奨:
Google Chromeをインストールして、そちらから Google Meetを使ってみてください。Chromeは無料でダウンロードできます。
対処法4:MacOSを最新バージョンに更新
古いバージョンのmacOSでは、セキュリティ設定の問題で画面共有がうまくいかないことがあります。
手順:
- Appleメニュー→「システム設定」(または「システム環境設定」)
- 「ソフトウェアアップデート」をクリック
- アップデートがあれば「今すぐアップデート」をクリック
対処法5:Chromeを完全に削除して再インストール
権限設定をやり直しても直らない場合、Chromeを一度完全に削除して入れ直すと解決することがあります。
手順:
- Chromeを終了
- Finderで「アプリケーション」フォルダを開く
- Google Chromeをゴミ箱にドラッグ
- Finderメニューバーの「移動」→「フォルダへ移動」
- 以下のパスを入力してEnter:
~/Library/Application Support/
- 「Google」フォルダをゴミ箱に入れる
- ゴミ箱を空にする
- Chromeの公式サイトから最新版をダウンロード&インストール
【スマホ・タブレット編】画面共有ができない時の対処法
スマートフォンやタブレットで画面共有ができない場合の対処法です。
【iPhone・iPad】対処法
対処法1:Google Meetアプリを最新版に更新
- App Storeを開く
- 右上のアカウントアイコンをタップ
- 下にスクロールして「Google Meet」を探す
- 「アップデート」ボタンがあればタップ
対処法2:iOSを最新バージョンに更新
- 設定アプリを開く
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- アップデートがあれば「ダウンロードしてインストール」
対処法3:ブロードキャスト機能を確認
iPhone/iPadで画面共有をするには、「ブロードキャスト」機能を使います。
手順:
- Google Meetの会議に参加
- 画面下部の「…」(その他)をタップ
- 「画面を共有」を選択
- 「ブロードキャストを開始」をタップ
- 「Google Meet」を選択
- カウントダウン後、画面共有が開始される
うまくいかない場合は、一度会議から退出して、もう一度入り直してから試してみてください。
対処法4:Wi-Fi接続を確認
モバイルデータ通信だと、速度が足りずに画面共有ができないことがあります。
安定したWi-Fi環境で試してみましょう。
【Android】対処法
対処法1:Google Meetアプリを最新版に更新
- Google Playストアを開く
- 右上のアカウントアイコンをタップ
- 「アプリとデバイスの管理」→「利用可能なアップデート」
- Google Meetがあれば「更新」をタップ
対処法2:Androidを最新バージョンに更新
- 設定アプリを開く
- 「システム」→「システムアップデート」
- 「アップデートをチェック」をタップ
対処法3:画面録画の権限を許可
- 設定アプリを開く
- 「アプリ」→「すべてのアプリを表示」
- 「Meet」を探してタップ
- 「権限」をタップ
- 必要な権限がすべて許可されているか確認
対処法4:画面共有の手順を再確認
Androidでは、画面共有の手順が少し特殊です。
- Google Meetの会議に参加
- 画面下部の「…」(その他)をタップ
- 「画面を共有」を選択
- 「今すぐ開始」をタップ
- 「Google Meetによる画面のキャプチャの開始を許可しますか?」→「今すぐ開始」
- 画面共有が開始される
会議ホストが制限している場合の対処法
参加者として画面共有ができない場合、主催者(ホスト)が設定で制限している可能性があります。
ホストに確認してもらうこと
もしあなたが参加者で画面共有ができない場合、ホストに以下を確認してもらいましょう。
ホスト側の設定確認手順:
- 会議画面の右下にある「ホストコントロール」(盾のアイコン)をクリック
- 「ホスト管理」の項目を確認
- 「画面を共有」の設定を確認
- 「全員」または「主催者と発表者」に設定を変更
「主催者のみ」に設定されていると、参加者は画面共有できません。
自分がホストの場合
もしあなたがホストなのに画面共有できない場合:
- 上記の設定を確認
- 自分自身に「発表者」権限があるか確認
- 必要に応じて設定を変更
その他の高度な対処法
基本的な方法で解決しなかった場合は、以下の方法を試してみましょう。
対処法:ブラウザのキャッシュとCookieを削除
Chromeの場合:
- Chromeの右上「︙」→「設定」
- 「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」
- 期間を「全期間」に設定
- 「Cookieと他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを削除」をクリック
- Chromeを再起動
対処法:拡張機能を無効にする
ブラウザの拡張機能(アドオン)が、Google Meetの動作を妨げていることがあります。
手順:
- Chromeの右上「︙」→「拡張機能」→「拡張機能を管理」
- すべての拡張機能を一時的にオフにする
- Google Meetで画面共有を試す
- うまくいったら、拡張機能を1つずつオンに戻して、どれが原因か特定
特に、広告ブロッカーやセキュリティ系の拡張機能が原因になることが多いです。
対処法:シークレットモード(プライベートブラウジング)で試す
手順:
- Chromeで Ctrl + Shift + N(Mac は Command + Shift + N)を押す
- シークレットウィンドウが開く
- Google Meetにアクセスして画面共有を試す
シークレットモードでは拡張機能やキャッシュの影響を受けないので、これで動作すれば、通常モードの設定に問題があることが分かります。
対処法:ファイアウォールやウイルス対策ソフトを確認
会社のパソコンや、セキュリティソフトを入れている場合、それが画面共有をブロックしていることがあります。
確認方法:
- 使用しているセキュリティソフトの設定を開く
- 「ファイアウォール」または「ウェブ保護」の設定を確認
- Google MeetやChromeがブロックリストに入っていないか確認
- 必要に応じて例外リストに追加
会社のパソコンの場合は、IT部門に相談してください。
対処法:別のGoogleアカウントでサインインしてみる
稀にですが、Googleアカウント自体に問題がある場合があります。
試してみる価値がある場合:
- 職場や学校のアカウントで問題が起きている
- 個人のGoogleアカウントでは試していない
別のアカウントで正常に動作すれば、元のアカウントの設定やポリシーに問題があることが分かります。
よくある質問(Q&A)
Q1:「画面を共有」ボタンがグレーアウトしていてクリックできません
A:いくつかの原因が考えられます。
可能性1:他の人が既に画面共有している
Google Meetでは同時に1人しか画面共有できません。他の参加者が共有を終了するのを待ちましょう。
可能性2:ホストが画面共有を制限している
主催者に、参加者の画面共有を許可してもらうよう依頼してください。
可能性3:ブラウザの権限がない
ブラウザやシステムの権限設定を確認してください(前述の対処法を参照)。
Q2:画面共有を開始すると「エラーが発生しました」と表示されます
A:これは権限の問題か、ブラウザの問題である可能性が高いです。
対処法:
- ブラウザを再起動
- 権限設定を再確認
- Chromeを最新バージョンに更新
- 別のブラウザ(Chromeを推奨)で試す
Q3:ウィンドウ共有を選んだのに、共有したいウィンドウが選択肢に出てきません
A:共有したいウィンドウが最小化されていませんか?
対処法:
- 共有したいアプリ(PowerPointやExcelなど)を開く
- ウィンドウを最小化しない(タスクバーではなく、画面上に表示させておく)
- Google Meetの「画面を共有」→「ウィンドウ」を選択
- リストに表示されているか確認
それでも表示されない場合は、「全画面共有」を選んで代用することもできます。
Q4:画面共有はできるのですが、動画の音声が相手に聞こえません
A:これは共有方法の問題です。
解決法:
動画の音声を共有したい場合は、必ず「タブ共有」を選んでください。
- 共有したい動画をChromeのタブで開く
- Google Meetで「画面を共有」→「タブ」を選択
- 動画が開いているタブを選ぶ
- 「タブの音声を共有する」にチェックを入れる
- 「共有」をクリック
「全画面共有」や「ウィンドウ共有」では、音声は共有されません。
Q5:Mac で「システム環境設定を開く」というメッセージが出ますが、どうすればいいですか?
A:これは画面収録の権限がないことを示すメッセージです。
対処法:
- 表示されている「システム環境設定を開く」ボタンをクリック
- 自動的に「セキュリティとプライバシー」→「画面収録」の画面が開く
- 左下の鍵マークをクリック(パスワード入力)
- Google Chromeにチェックを入れる
- Chromeを完全に終了して再起動
詳しくは「【Mac編】対処法1」を参照してください。
Q6:会社のパソコンで画面共有ができません。個人のパソコンでは問題ありません。
A:会社のパソコンには、セキュリティポリシーやファイアウォールの制限がかかっている可能性があります。
対処法:
- IT部門に連絡する
- 「Google Meetで画面共有ができない」と伝える
- 必要な権限やファイアウォールの例外設定をしてもらう
会社のセキュリティポリシーで、画面共有自体が禁止されている場合もあります。その場合は、承認を得る必要があります。
Q7:スマホアプリでは画面共有できるのに、パソコンのブラウザではできません
A:パソコンとスマホでは設定が別々です。
パソコン側で:
- ブラウザの権限設定を確認
- システムの権限設定を確認(MacならとNecessary画面収録、Windowsならプライバシー設定)
- Chromeを最新バージョンに更新
スマホアプリで問題なく使えるということは、Google Meetのサービス自体には問題がないので、パソコン側の環境を重点的にチェックしましょう。
画面共有をスムーズにするための予防策とコツ
最後に、今後スムーズに画面共有できるようにするためのポイントをまとめます。
予防策1:会議前に必ずテストする
本番の会議で初めて画面共有を試すと、うまくいかない時に焦ります。
おすすめの方法:
- 会議の10分前に、自分だけでGoogle Meetを開始
- 「画面を共有」ボタンを押してみる
- 実際に共有したい資料やウィンドウを選んでテスト
- 問題があれば、会議前に対処できる
予防策2:Chromeを常に最新の状態に保つ
Chromeの自動更新を有効にしておきましょう。
確認方法:
- Chrome の右上「︙」→「Google Chromeについて」
- 「Chrome を自動的に更新して最新で最も安全なバージョンを入手する」がオンになっているか確認
予防策3:画面共有する資料は事前に開いておく
会議が始まったら、共有する資料(PowerPoint、Excel、PDFなど)を先に開いておきましょう。
こうすることで:
- 共有時にすぐに選択できる
- ウィンドウが選択肢に表示されないトラブルを防げる
- スムーズに共有を開始できる
予防策4:通知をオフにしておく
全画面共有をする場合、デスクトップ通知も相手に見えてしまいます。
プライバシーを守るために:
- Windowsの「集中モード」をオン
- Macの「おやすみモード」をオン
- または、ウィンドウ共有やタブ共有を使う
予防策5:安定したインターネット環境を確保
画面共有は通常の音声・映像よりも多くのデータを使います。
推奨環境:
- 有線LAN接続(最も安定)
- Wi-Fiの場合は、ルーターの近くで使用
- アップロード速度3Mbps以上
コツ1:共有する内容に合わせて方法を選ぶ
- 資料を1つ見せるだけ:ウィンドウ共有
- 複数のアプリを切り替える:全画面共有
- 動画を音声付きで見せる:タブ共有
コツ2:共有中は他の作業をしない
特にウィンドウ共有の場合:
- 共有しているウィンドウを最小化しない
- 他のウィンドウに切り替えない(黒い画面になる)
- 共有を一時停止したい場合は、「共有を停止」ボタンを押す
コツ3:参加者に確認を取る
画面共有を開始したら:
- 「画面は見えていますか?」と確認
- 音声も共有する場合は「音は聞こえていますか?」と確認
自分の画面では正常に見えていても、相手側では真っ黒だったり、遅延していたりすることがあります。
まとめ
Google Meetで画面共有・ウィンドウ共有ができない問題は、ほとんどの場合、権限設定やブラウザの問題が原因です。
最も多い原因TOP3:
- ブラウザ・システムの権限が許可されていない(特にMacの画面収録権限)
- ブラウザのバージョンが古い
- 互換性の低いブラウザを使っている
これらを確認するだけで、多くのトラブルは解決できます。
もし基本的な対処法でダメでも、この記事で紹介した高度な方法を順番に試していけば、必ず解決できるはずです。特に、Chromeを最新版に更新して、権限設定を正しく行うことが重要なポイントです。
オンライン会議で画面共有は欠かせない機能です。会議前のテストを習慣にして、トラブルを未然に防ぎましょう。この記事を参考に、スムーズな画面共有ができるようになることを願っています!

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