「Google Meetで画面を共有したいけど、やり方がわからない」
「資料を見せながら説明したいのに、うまくいかない」
「スマホからでも画面共有できるの?」
こんな疑問を持っていませんか?
Google Meet(グーグルミート)は、Googleが提供するビデオ会議ツール。仕事の打ち合わせやオンライン授業で活躍していますが、「画面共有」機能を使いこなせていない方も多いんです。
画面共有ができれば、プレゼン資料を見せたり、作業画面を共有したりと、コミュニケーションがぐんと便利になります。この記事では、Google Meetの画面共有機能について、初心者の方にも分かりやすく解説します。パソコン・スマホそれぞれの方法や、便利な使い方まで詳しくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
Google Meetの画面共有とは

画面共有機能の基本
画面共有とは、自分のパソコンやスマホの画面を、会議の参加者全員に見せる機能のことです。
例えば、こんな時に使います。
画面共有の活用シーン
- PowerPointのスライドを見せながらプレゼン
- Excelの表を共有しながら数字を確認
- ウェブサイトを見せながら説明
- デザインやイラストを共有して意見をもらう
- アプリの使い方を実演
口頭で説明するより、実際の画面を見せた方が圧倒的に伝わりやすいですよね。
何が共有できるのか
Google Meetでは、いろいろなものを共有できます。
共有できるもの
- 画面全体:パソコンの画面すべて
- 特定のウィンドウ:開いているアプリの一つだけ
- Chromeのタブ:ブラウザの特定のタブのみ
- iPhone/iPadの画面:スマホの画面をパソコン経由で共有
用途に応じて、最適な共有方法を選べます。
無料版でも使える?
はい、無料版でも画面共有は使えます。
無料版でできること
- 画面共有機能の利用
- 音声付きでの共有(条件あり)
- 複数人での視聴
Google Meetの無料プランでも、基本的な画面共有機能はすべて使えるので安心してください。
誰が画面共有できる?
会議の設定によって、共有できる人が変わります。
共有権限のパターン
- 全員が共有可能(デフォルト設定)
- 主催者のみ共有可能
- 主催者が許可した人のみ
会社の会議などでは、主催者が権限を制限している場合もあります。
パソコンでの画面共有方法
基本的な共有手順
まずは、最も基本的な画面共有の方法です。
画面共有の開始手順
- Google Meetの会議に参加する
- 画面下部のメニューを表示(マウスを動かす)
- 「画面を共有」ボタンをクリック
- または「その他のオプション」(︙)>「画面を共有」
- 共有したい画面を選択
- 「共有」ボタンをクリック
これで、選択した画面が参加者全員に表示されます。
全画面を共有する
パソコンの画面全体を共有する方法です。
全画面共有の特徴
- デスクトップに表示されているすべてが見える
- ウィンドウを切り替えても見える
- 通知やデスクトップのファイルも見える(注意!)
選択方法
「画面を共有」をクリック後、「あなたの全画面」または「全画面」を選択します。
注意点
デスクトップや通知がすべて見えるため、プライベートな情報が映らないよう整理しておきましょう。
特定のウィンドウだけを共有
開いている特定のアプリだけを共有します。
ウィンドウ共有の特徴
- 選択したアプリだけが見える
- 他のウィンドウに切り替えても見えない
- プライバシーを保ちやすい
選択方法
「画面を共有」をクリック後、「ウィンドウ」タブから共有したいアプリを選択。
おすすめの使い方
- PowerPointだけを共有
- Excelだけを共有
- PDFリーダーだけを共有
プレゼンに集中したい時に最適です。
Chromeのタブだけを共有
ブラウザの特定のタブのみを共有します。
タブ共有の特徴
- 選択したタブの内容だけが見える
- ブラウザの他のタブは見えない
- ウェブサイトの説明に便利
選択方法
「画面を共有」をクリック後、「Chromeタブ」から共有したいタブを選択。
便利な点
- ウェブサイトを見せながら説明できる
- YouTube動画を共有できる
- 複数のタブを用意しておき、切り替えながら説明
タブの音声も共有できるため、動画の音声も参加者に聞こえます。
音声も一緒に共有する
画面と一緒に音声も共有する方法です。
音声共有の手順
- 「画面を共有」をクリック
- 共有したい画面やタブを選択
- 下部の「タブの音声を共有」にチェックを入れる
- 「共有」をクリック
音声共有ができる条件
- Chromeのタブを共有する場合のみ
- 動画サイトの音声を共有したい時に便利
YouTube動画を見せながら説明する時などに活用できます。
スマホ・タブレットでの画面共有方法
Androidスマホでの共有
Androidスマホから画面共有する方法です。
Android共有手順
- Google Meetアプリで会議に参加
- 画面下部の「︙」(縦3点メニュー)をタップ
- 「画面を共有」をタップ
- 「今すぐ開始」をタップ
- スマホの画面全体が共有される
注意点
- スマホ全体の画面が見える
- 通知も表示される
- プライベートな情報に注意
iPhoneでの共有(制限あり)
残念ながら、iPhoneの場合は制限があります。
iPhoneの現状
- Google MeetアプリからiPhone画面の直接共有はできない
- パソコンを経由する必要がある
代替方法
- iPhoneをパソコンに接続(有線またはワイヤレス)
- QuickTimeなどでiPhone画面をパソコンに表示
- パソコンのGoogle Meetでそのウィンドウを共有
少し複雑ですが、どうしても必要な場合はこの方法を使います。
iPadでの共有
iPadも基本的にはiPhoneと同じ制限があります。
iPad対応
- Google MeetアプリからiPad画面の直接共有は基本的にできない
- パソコン経由の方法が確実
ただし、Safariのブラウザ版Google Meetを使えば、一部の画面共有が可能な場合もあります。
スマホで資料を共有するコツ
スマホから効果的に画面共有するヒントです。
スマホでの共有のコツ
- 事前に資料を開いておく
- 共有開始前に必要な画面を表示
- アプリを切り替えておく
- 通知をオフにする
- おやすみモードを有効に
- プライベートな通知を防ぐ
- 横向きで画面共有
- 見やすさが向上
- プレゼン資料は横向きが最適
- 事前のテスト
- 本番前に一度試す
- 見え方を確認
画面共有を停止する方法

共有を終了する基本操作
画面共有を止める手順です。
停止方法(パソコン)
- 画面上部の「共有を停止」ボタンをクリック
- または会議画面に戻って「共有を停止」をクリック
停止方法(スマホ)
- Google Meetアプリに戻る
- 「共有を停止」をタップ
いつでも簡単に停止できます。
他の人に共有を渡す
自分の共有を止めて、他の人に共有してもらう方法です。
共有の受け渡し
- 自分の共有を停止
- 次の発表者が「画面を共有」をクリック
- 新しい共有が始まる
同時に複数人が画面共有することはできません。一人ずつ交代する形になります。
緊急時の強制停止
会議の主催者は、他人の画面共有を強制停止できます。
主催者の操作
- 共有中の参加者名をクリック
- 「共有を停止」を選択
誤って不適切な画面が共有された時などに使えます。
画面共有の便利な使い方
プレゼンテーションでの活用
PowerPointなどでプレゼンする時のコツです。
効果的なプレゼン方法
- スライドショーモードで共有
- PowerPointをスライドショーで開始
- そのウィンドウを共有
- 全画面表示で見やすい
- 発表者ツールを使う
- 自分だけに発表者ノートを表示
- 参加者にはスライドのみ表示
- レーザーポインター機能
- PowerPointのレーザーポインターを活用
- 重要な箇所を指し示せる
ホワイトボード的な使い方
リアルタイムで書き込みながら説明したい時です。
おすすめのツール
- Google Jamboard:Googleの無料ホワイトボード
- Miro:オンライン共同作業ボード
- Microsoft Whiteboard:Microsoftのホワイトボード
これらを開いて、画面共有しながら書き込めば、参加者とアイデアを共有できます。
YouTube動画の共有
動画を見せながら説明したい時です。
動画共有の手順
- YouTubeの動画を開く
- そのChromeタブを共有
- 「タブの音声を共有」にチェック
- 共有開始
音声も一緒に共有されるため、参加者も動画の音を聞けます。
デモンストレーション
ソフトウェアの使い方を実演する時に便利です。
デモのコツ
- 操作する画面だけを共有
- ゆっくり操作して見やすくする
- 重要な操作は口頭でも説明
- 参加者に質問する時間を作る
実際の操作を見せることで、理解が深まります。
複数の資料を切り替える
複数の資料を行き来しながら説明する方法です。
効率的な切り替え方
- タブで切り替え
- 複数のタブを事前に開いておく
- タブ共有なら、タブを切り替えるだけ
- ウィンドウで切り替え
- 複数のウィンドウを用意
- 一度共有を止めて、別のウィンドウを共有
- 画面分割
- 画面を分割して複数のウィンドウを表示
- 全画面共有で両方見せる
トラブルシューティング
画面共有ボタンが表示されない
画面共有ボタンが見つからない場合です。
確認ポイント
- 権限の確認
- 主催者が画面共有を制限していないか
- 会議の設定を確認
- ブラウザの確認
- Google Chromeを使っているか
- ブラウザが最新版か
- アカウントの確認
- Googleアカウントでログインしているか
- ゲストとして参加していないか
画面が真っ黒に表示される
共有しているのに、黒い画面しか見えない場合です。
原因と対処法
- ハードウェアアクセラレーションの問題
- Chrome設定>詳細設定>システム
- 「ハードウェアアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオフ
- グラフィックドライバーの更新
- パソコンのグラフィックドライバーを最新に
- 別の共有方法を試す
- 全画面ではなくウィンドウ共有
- またはタブ共有
音声が共有されない
画面は共有されているのに、音声が聞こえない場合です。
対処方法
- タブの音声を共有にチェック
- 共有時に「タブの音声を共有」を選択
- システム音量の確認
- パソコンの音量がミュートになっていないか
- Chromeタブで共有
- 音声共有はChromeタブ共有時のみ可能
- 全画面やウィンドウ共有では音声は共有されない
画面がカクカクする
共有画面の動きが遅い、カクカクする場合です。
改善方法
- インターネット接続を確認
- Wi-Fiの電波強度を確認
- 有線LANに切り替える
- 他のアプリを閉じる
- バックグラウンドで動いているアプリを終了
- CPUとメモリの負荷を減らす
- 画質を下げる
- Google Meet設定>動画
- 送信画質を調整
- ウィンドウ共有に切り替え
- 全画面よりウィンドウ共有の方が軽い
共有が勝手に止まる
画面共有が途中で切れてしまう場合です。
考えられる原因
- ネットワークの不安定
- 接続が一時的に切れた
- 再度共有を開始
- タイムアウト
- 長時間操作がないと停止することがある
- 再開すればOK
- 権限の変更
- 主催者が途中で権限を変更した
- 主催者に確認
セキュリティと注意点

プライバシーへの配慮
画面共有時のプライバシー保護です。
共有前のチェックリスト
- [ ] デスクトップに個人的なファイルがないか
- [ ] ブラウザのブックマークに私的なものがないか
- [ ] 通知をオフにしたか
- [ ] 余計なウィンドウを閉じたか
- [ ] メールやチャットアプリを閉じたか
特に全画面共有の場合、十分な注意が必要です。
機密情報の扱い
ビジネスでの画面共有時の注意点です。
機密情報の保護
- 必要な画面だけを共有
- ウィンドウ共有やタブ共有を活用
- 全画面共有は避ける
- 資料を事前に確認
- 機密情報が含まれていないか
- 共有して問題ない範囲か
- 録画の有無を確認
- 会議が録画されているか確認
- 機密情報がある場合は共有を控える
画面共有の記録
会議の録画と画面共有の関係です。
録画時の注意
- 画面共有の内容も録画される
- 録画データに機密情報が残る
- 録画の保存先と公開範囲に注意
録画される可能性がある場合は、特に慎重に共有しましょう。
不適切な画面の共有
誤って不適切な画面を共有してしまった時です。
緊急対処法
- すぐに「共有を停止」をクリック
- 参加者に謝罪
- 必要なら会議を一時中断
予防策
- 共有前に必ず確認
- 共有する画面を事前に準備
- 不要なウィンドウは閉じておく
権限設定と管理
主催者による権限管理
会議の主催者は、画面共有の権限を管理できます。
権限設定の手順
- 会議画面の「︙」(詳細メニュー)をクリック
- 「ホストの管理」を選択
- 「画面の共有」の項目を確認
- 全員が共有できる
- 主催者のみ
- 主催者が承認した人のみ
おすすめの設定
- 小規模な内部会議:全員が共有可能
- 大規模なウェビナー:主催者のみ
- 講義やプレゼン:発表者のみ
参加者の権限確認
自分に画面共有の権限があるか確認する方法です。
確認方法
「画面を共有」ボタンが表示されているか確認します。
表示されていない場合は、権限がない可能性があります。主催者に確認しましょう。
ゲスト参加者の制限
Googleアカウントでログインしていない参加者の扱いです。
ゲストの制限
- ゲスト参加者は画面共有できないことがある
- 組織によって設定が異なる
- セキュリティのための制限
外部の参加者を招く場合は、事前に権限を確認しておきましょう。
他のビデオ会議ツールとの比較
Zoomとの比較
Zoomの画面共有機能との違いです。
Google Meetの特徴
- シンプルで使いやすい
- Chromeタブの音声共有が便利
- 複数人の同時共有はできない
Zoomの特徴
- 注釈機能が充実(画面に書き込める)
- ホワイトボード機能が標準搭載
- リモート操作機能あり
基本的な画面共有はどちらも問題なくできます。
Microsoft Teamsとの比較
Teamsとの機能比較です。
Google Meet
- 単純な画面共有に特化
- 設定がシンプル
- Googleサービスとの連携が強い
Teams
- PowerPointをリアルタイム編集しながら共有可能
- Officeアプリとの連携が強い
- 会議後もファイルが共有される
どのツールを選ぶべきか
用途に応じた選び方です。
Google Meetがおすすめな人
- Google Workspaceを使っている
- シンプルな画面共有で十分
- ブラウザベースで手軽に使いたい
Zoomがおすすめな人
- 注釈機能を使いたい
- 大規模なウェビナーを開催
- ブレイクアウトルームが必要
Teamsがおすすめな人
- Microsoft 365を使っている
- Officeファイルの共同編集が必要
- 社内チャットと統合したい
よくある質問
画面共有は無料で使える?
はい、無料版でも使えます。
Google Meetの無料プランでも、画面共有機能は制限なく利用できます。参加人数の制限はありますが、画面共有自体は問題ありません。
複数人が同時に画面共有できる?
いいえ、できません。
Google Meetでは、一度に一人しか画面共有できません。共有したい人が交代で行う必要があります。
スマホの画面をパソコンに共有できる?
条件付きで可能です。
Androidスマホなら直接共有可能。iPhoneはパソコンを経由すれば可能ですが、やや複雑です。
画面共有中にカメラは映る?
設定によります。
デフォルトでは、画面共有中も自分のカメラ映像が小窓で表示されます。カメラをオフにすることもできます。
画面共有を録画できる?
はい、できます。
会議の録画機能(有料プランまたは特定の組織アカウント)を使えば、画面共有の内容も録画されます。
まとめ
Google Meetの画面共有機能について、詳しく解説しました。
この記事のポイント
- 画面共有は全画面、ウィンドウ、タブから選べる
- パソコンからは簡単に共有可能
- スマホはAndroidなら直接共有できる
- 音声共有はChromeタブ共有時のみ
- プライバシーとセキュリティに注意
画面共有機能を使いこなせば、オンライン会議がぐんと便利になります。プレゼンや資料の共有、デモンストレーションなど、様々な場面で活躍するはずです。
まずは小さな会議で練習してみて、徐々に慣れていきましょう。適切な画面共有で、効果的なコミュニケーションを実現してください!

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