「Google Driveの共有フォルダを、普通のフォルダみたいに使いたい」
「エクスプローラー(Finder)から直接ファイルを開けないの?」
「ブラウザを開かずにGoogle Driveにアクセスしたい」
Google Driveをブラウザで開くのは、少し手間がかかりますよね。
実は、Google Drive for Desktopというアプリを使えば、Windowsのエクスプローラーや MacのFinderから、普通のフォルダと同じようにGoogle Driveにアクセスできるんです。共有フォルダも、ローカルフォルダと同じ感覚で使えます。
この記事では、Google Driveの共有フォルダをエクスプローラー・Finderで開く方法から、便利な使い方、トラブル解決まで、詳しく解説していきます。
ブラウザを開かずに快適にGoogle Driveを使いたい方は、ぜひ最後まで読んでください!
Google Drive for Desktopとは

まずは、このアプリの基本を理解しましょう。
Google Drive for Desktopの概要
Google Drive for Desktopは、Googleが公式に提供しているデスクトップアプリです。
以前は「バックアップと同期」や「Google ドライブ ファイル ストリーム」という名前でしたが、現在は統合されて「Google Drive for Desktop」になったんですね。
主な機能
エクスプローラー・Finderからアクセス:
ブラウザを開かずに、ファイル管理ツールから直接Google Driveを使えます。
オフラインアクセス:
必要なファイルをダウンロードしておけば、ネットがなくても使えるでしょう。
自動同期:
ファイルの変更が自動的にクラウドに反映されます。
ストレージの節約:
「ストリーミング」モードなら、パソコンの容量をほとんど使いません。
対応OS
- Windows:Windows 10以降
- Mac:macOS Big Sur(11.0)以降
無料で使える
Google Driveのアカウントがあれば、無料で利用できます。
追加料金は一切かかりません。
Google Drive for Desktopのインストール方法
アプリをインストールする手順です。
ダウンロード
ステップ1: ブラウザで「Google Drive for Desktop」と検索
または、以下の公式サイトにアクセスします。
ステップ2: 「パソコン版ドライブをダウンロード」をクリック
ステップ3: お使いのOS(WindowsまたはMac)に合ったファイルがダウンロードされる
インストール(Windows)
ステップ1: ダウンロードしたファイル(GoogleDriveSetup.exe)をダブルクリック
ステップ2: インストールウィザードの指示に従う
ステップ3: 「インストール」をクリック
ステップ4: 完了まで待つ(1~2分程度)
インストール(Mac)
ステップ1: ダウンロードしたファイル(GoogleDrive.dmg)を開く
ステップ2: Google Driveアイコンを「アプリケーション」フォルダにドラッグ
ステップ3: アプリケーションフォルダからGoogle Drive for Desktopを起動
ステップ4: 「開く」をクリック(初回のみ確認画面が表示される)
初期設定
ステップ1: Googleアカウントでログイン
ブラウザが開き、Googleログイン画面が表示されます。
ステップ2: アカウントを選択してログイン
ステップ3: アクセス許可の確認画面で「許可」をクリック
ステップ4: 設定画面が表示される
同期方法の選択
2つのモードから選べます。
ミラーリング(従来の同期方式):
- ファイルをパソコンにダウンロード
- オフラインでも使える
- パソコンの容量を使う
ストリーミング(推奨):
- ファイルはクラウドに保存
- 必要な時だけダウンロード
- パソコンの容量をほとんど使わない
初めての方は「ストリーミング」がおすすめです。
ステップ5: 設定を確認して「完了」をクリック
これで、エクスプローラー・FingerからGoogle Driveにアクセスできるようになります!
実例
例えば、容量の小さいノートパソコンを使っている場合、ストリーミングモードなら数百GBのGoogle Driveファイルも、パソコン容量をほとんど消費せずにアクセスできます。
エクスプローラー・Finderから共有フォルダを開く
実際に共有フォルダにアクセスする方法です。
Windowsエクスプローラーでの開き方
方法1:マイドライブから
ステップ1: エクスプローラーを開く(Windowsキー + E)
ステップ2: 左側のナビゲーションペインで「Google Drive」を探す
PCアイコンの下に表示されているはずです。
ステップ3: 「Google Drive」をクリック
ステップ4: 「マイドライブ」フォルダを開く
ステップ5: 共有フォルダが表示される
共有フォルダには、人のアイコン(共有マーク)が付いています。
方法2:共有アイテムから
ステップ1: Google Driveフォルダ内の「共有アイテム」を開く
ステップ2: 他の人から共有されたフォルダが一覧表示される
ステップ3: 開きたいフォルダをダブルクリック
Mac Finderでの開き方
方法1:サイドバーから
ステップ1: Finderを開く(command + N)
ステップ2: 左側のサイドバーで「Google Drive」を探す
「場所」セクションに表示されます。
ステップ3: 「Google Drive」をクリック
ステップ4: 「マイドライブ」または「共有アイテム」を開く
ステップ5: 共有フォルダにアクセス
方法2:移動メニューから
ステップ1: Finderのメニューバーから「移動」を選択
ステップ2: 「コンピュータ」を選択
ステップ3: 「Google Drive」をダブルクリック
タスクバー・メニューバーからのアクセス
Windows:
タスクバー右下のGoogle Driveアイコン(雲のマーク)をクリック→「Google Driveフォルダを開く」
Mac:
メニューバー右上のGoogle Driveアイコンをクリック→「Google Driveを開く」
ショートカットの作成
よく使う共有フォルダは、デスクトップにショートカットを作ると便利です。
Windows:
フォルダを右クリック→「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)」
Mac:
フォルダを右クリック→「エイリアスを作成」→デスクトップに移動
実例
例えば、毎日使うプロジェクトフォルダなら、デスクトップにショートカットを置いておけば、ワンクリックでアクセスできます。
共有フォルダの便利な使い方
エクスプローラー・Finderならではの活用方法です。
オフラインアクセスの設定
ネットがない環境でも使えるようにする方法です。
Windows:
ステップ1: フォルダまたはファイルを右クリック
ステップ2: 「オフラインアクセス」→「オフラインで使用可」を選択
ステップ3: ファイルがダウンロードされる
チェックマークが付けば完了です。
Mac:
ステップ1: フォルダまたはファイルを右クリック
ステップ2: 「オフラインで利用可能にする」を選択
ステップ3: 同期が完了するまで待つ
これで、飛行機の中やWi-Fiのない場所でも編集できるようになります。
ドラッグ&ドロップでファイル追加
手順:
ステップ1: デスクトップや他のフォルダからファイルを選択
ステップ2: Google Drive内の共有フォルダにドラッグ&ドロップ
ステップ3: 自動的にアップロードされる
ブラウザを開く必要がないので、とても簡単ですね。
右クリックメニューの活用
エクスプローラー・Finderの右クリックで、様々な操作ができます。
できること:
- 共有リンクをコピー
- Googleドキュメントで開く
- オフラインアクセスの設定
- バージョン履歴を表示
- 共有設定を変更
アプリから直接保存
WordやExcelなどのアプリから、直接Google Driveに保存できます。
手順:
ステップ1: アプリで「名前を付けて保存」を選択
ステップ2: 保存場所で「Google Drive」を選択
ステップ3: 共有フォルダを指定
ステップ4: ファイル名を入力して保存
検索機能
エクスプローラー・Finderの検索バーから、Google Drive内を検索できます。
Windows:
右上の検索ボックスに入力
Mac:
右上の検索フィールドに入力
実例
例えば、PhotoshopでデザインファイルをGoogle Driveの共有フォルダに直接保存すれば、チームメンバーが即座にアクセスできます。
ブラウザにアップロードする手間が省けるんですね。
ストリーミングとミラーリングの違い
2つのモードの使い分けを理解しましょう。
ストリーミングモード
特徴:
- ファイルはクラウドに保存
- 開く時だけダウンロード
- パソコンの容量をほとんど使わない
- ネット接続が必要
向いている人:
- パソコンの容量が少ない
- 大量のファイルを扱う
- 常にネット接続がある環境
アイコンの見分け方:
雲マーク(☁️)が付いているファイルは、まだダウンロードされていません。
ミラーリングモード
特徴:
- ファイルをパソコンにダウンロード
- オフラインで使える
- パソコンの容量を消費
- 同期に時間がかかる
向いている人:
- オフラインで作業することが多い
- 容量に余裕がある
- 高速アクセスが必要
モードの切り替え方法
ステップ1: タスクバー・メニューバーのGoogle Driveアイコンをクリック
ステップ2: 設定アイコン(⚙️)をクリック
ステップ3: 「環境設定」を選択
ステップ4: 「Google Drive」タブを開く
ステップ5: 「ストリーミング」または「ミラーリング」を選択
ステップ6: 「適用」をクリック
併用も可能
基本はストリーミングにして、特定のフォルダだけミラーリング(オフライン利用可)にすることもできます。
実例
例えば、128GBのSSDを搭載したノートパソコンなら、ストリーミングモードがおすすめです。
1TBのGoogle Driveファイルにアクセスしても、パソコン容量はほとんど減りません。
共有設定の変更
エクスプローラー・Finderから共有設定を変更する方法です。
共有リンクの取得
Windows:
ステップ1: ファイルまたはフォルダを右クリック
ステップ2: 「共有可能なリンクを取得」を選択
ステップ3: リンクが自動的にコピーされる
そのままメールやチャットに貼り付けられます。
Mac:
ステップ1: ファイルまたはフォルダを右クリック
ステップ2: 「Google Driveで共有」→「共有可能なリンクを取得」
ステップ3: リンクがクリップボードにコピーされる
共有設定を開く
ステップ1: ファイルまたはフォルダを右クリック
ステップ2: 「Google Driveで共有」→「共有」を選択
ステップ3: ブラウザで共有設定画面が開く
ここから、メンバーの追加や権限変更ができます。
ブラウザで開く
手順:
右クリック→「Google Driveで開く」
ブラウザ版のGoogle Driveでそのファイル・フォルダが開きます。
実例
例えば、急いで資料を共有したい時、エクスプローラーから右クリックですぐに共有リンクを取得できます。
ブラウザを開く手間が省けて便利ですね。
トラブルシューティング
うまく動かない時の対処法です。
トラブル1:エクスプローラー・Finderに表示されない
原因:
- Google Drive for Desktopが起動していない
- ログアウトしている
- インストールに失敗している
解決方法:
- タスクバー・メニューバーにアイコンがあるか確認
- なければ、アプリを手動で起動
- ログインしているか確認
- 再インストールを試す
トラブル2:共有フォルダが表示されない
原因:
- 同期が完了していない
- フォルダがマイドライブに追加されていない
- 権限が削除された
解決方法:
- 「共有アイテム」フォルダを確認
- ブラウザ版Google Driveで、フォルダを「マイドライブに追加」
- 共有設定を確認(権限があるか)
- アプリを再起動
トラブル3:ファイルを開けない
原因:
- オフラインでストリーミングファイルを開こうとしている
- ファイルが破損している
- 対応アプリがインストールされていない
解決方法:
- ネット接続を確認
- オフラインアクセスを有効にする
- ファイルを再ダウンロード
- 適切なアプリをインストール
トラブル4:同期が遅い
原因:
- ネット回線が遅い
- 大量のファイルを同期している
- バックグラウンドで他の処理が動いている
解決方法:
- ネット速度を確認
- 他のダウンロードを一時停止
- 設定で同期速度を調整
- 時間を置いてから再試行
トラブル5:容量エラーが出る
症状:
「容量不足」というエラーメッセージが表示される
原因:
- Google Driveの容量がいっぱい
- パソコンのローカル容量不足(ミラーリングモード)
解決方法:
- Google Driveの容量を確認
- 不要なファイルを削除
- ストリーミングモードに切り替え
- Google Oneで容量を増やす
トラブル6:アイコンが変
症状:
ファイルアイコンに赤い×マークや感嘆符が付いている
意味:
- 雲マーク(☁️):クラウドのみ(ダウンロードされていない)
- チェックマーク(✓):同期済み
- 赤い×:同期エラー
- 感嘆符(!):問題あり
解決方法:
エラーマークの場合は、ファイルを右クリック→「問題を表示」で詳細を確認できます。
実例
例えば、共有フォルダが突然表示されなくなった場合、まずブラウザ版で確認してみましょう。
そこで見えるなら、アプリの再起動で解決することが多いです。
セキュリティとプライバシー
安全に使うための注意点です。
自動ログインの注意
Google Drive for Desktopは、一度ログインすると自動的にサインイン状態が保持されます。
共用パソコンでは:
- 使用後は必ずログアウト
- 他人がファイルにアクセスできてしまう
オフラインファイルの管理
オフラインアクセスを有効にしたファイルは、パソコンに保存されます。
注意点:
- 機密ファイルは慎重に
- パソコンを紛失したら、遠隔でログアウト
- 不要になったらオフラインアクセスを解除
共有フォルダの権限確認
エクスプローラー・Finderからも、誰がアクセスできるか確認できます。
方法:
右クリック→「Google Driveで共有」→共有設定を確認
二段階認証の設定
Googleアカウントの二段階認証を有効にすれば、セキュリティが大幅に向上します。
設定場所:
Googleアカウント設定→「セキュリティ」→「2段階認証プロセス」
実例
例えば、会社のノートパソコンに機密の共有フォルダをオフライン保存している場合、パソコンを紛失したら即座にGoogleアカウントのパスワードを変更しましょう。
他のデバイスからのアクセスが遮断されます。
よくある質問(FAQ)
Q1: Google Drive for Desktopは無料ですか?
A: はい、完全無料です。
Googleアカウントがあれば、追加料金なしで利用できます。ただし、Google Driveの容量(無料15GB)は別途管理が必要です。
Q2: WindowsとMacで同じGoogleアカウントを使えますか?
A: はい、使えます。
複数のパソコンで同じアカウントにログインすれば、すべてのデバイスで同じファイルにアクセスできます。変更も自動的に同期されるでしょう。
Q3: オフラインで編集したファイルはどうなりますか?
A: ネットに接続した時点で自動的にアップロードされます。
オフライン中の変更は、ローカルに保存されて、オンラインになると同期されます。複数人が同時編集した場合は、競合バージョンが作成されることもあるでしょう。
Q4: ストリーミングモードでもパソコンの容量を使いますか?
A: わずかに使います。
ファイルのメタデータやキャッシュで、数百MB~数GB程度使うことがあります。ただし、ファイル本体は保存されないため、ミラーリングモードに比べて大幅に少ないです。
Q5: 共有フォルダをマイドライブに追加するとは?
A: 共有されたフォルダを、自分のマイドライブに表示させることです。
追加しないと「共有アイテム」からしかアクセスできません。追加すれば、自分のフォルダと同じように扱えるようになります。容量は所有者のものが消費されるため、追加しても自分の容量は減りません。
まとめ
Google Drive共有フォルダをエクスプローラー・Finderで使う方法をまとめます。
必要なアプリ:
Google Drive for Desktop
- Windows 10以降対応
- macOS Big Sur以降対応
- 無料で利用可能
基本的な使い方:
- Google Drive for Desktopをインストール
- Googleアカウントでログイン
- エクスプローラー・Finderに「Google Drive」が表示される
- マイドライブまたは共有アイテムから共有フォルダにアクセス
2つのモード:
ストリーミング:
- 容量節約(推奨)
- ネット接続必要
- クラウドにファイル保存
ミラーリング:
- オフライン可能
- 容量消費
- ローカルにファイル保存
便利な機能:
- ドラッグ&ドロップでアップロード
- 右クリックで共有リンク取得
- オフラインアクセス設定
- アプリから直接保存
- デスクトップにショートカット作成
トラブル対処:
- 表示されない → アプリ再起動
- 共有フォルダが見えない → マイドライブに追加
- 同期が遅い → ネット速度確認
- 容量エラー → ストリーミングに切り替え
セキュリティ:
- 共用PCではログアウト
- 機密ファイルのオフライン保存に注意
- 二段階認証を有効化
重要なポイント:
- ブラウザ不要でアクセス可能
- 普通のフォルダと同じ感覚で使える
- 自動同期で常に最新版
- 複数デバイスで利用可能
Google Drive for Desktopを使えば、共有フォルダの作業効率が大幅に向上します。
エクスプローラー・Finderから直接アクセスできるため、ブラウザを開く手間が省けて快適です。ストリーミングモードなら容量も節約できるので、ぜひ活用してください!
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