「共有フォルダを削除したら、他のメンバーからも消えるの?」
「間違って削除してしまった…復元できる?」
「共有フォルダが消せない、どうして?」
Google Driveの共有フォルダを削除しようとすると、色々な疑問が湧いてきますよね。
実は、共有フォルダの削除は、あなたの立場(所有者か参加者か)によって、できることが大きく異なります。間違った操作をすると、大切なファイルを失ったり、メンバーに迷惑をかけたりすることもあるんですね。
この記事では、Google Driveの共有フォルダを安全に削除する方法から、削除による影響、誤って削除した時の復元方法まで、詳しく解説していきます。
共有フォルダを適切に管理したい方は、ぜひ最後まで読んでください!
削除前に知っておくべき基礎知識

まずは、削除に関する基本的なことから理解しましょう。
所有者と参加者の違い
共有フォルダでは、立場によってできることが異なります。
所有者(オーナー):
- フォルダを作成した人
- すべての権限を持つ
- フォルダ自体を完全削除できる
- メンバーを追加・削除できる
参加者(メンバー):
- 共有されている人
- 自分のドライブから削除できる(他の人には影響なし)
- フォルダ自体は削除できない
- 権限によって編集・閲覧のみ
「削除」の2つの意味
Google Driveでは、「削除」に2種類あります。
マイドライブから削除:
自分のドライブの表示から消すだけです。
他のメンバーには影響しません。
完全削除(ゴミ箱から削除):
フォルダとその中のファイルを完全に消します。
所有者のみが実行でき、全メンバーから見えなくなるんですね。
自分の立場を確認する方法
ステップ1: 共有フォルダを右クリック
ステップ2: 「共有」を選択
ステップ3: 共有設定画面を確認
自分の名前の横に「オーナー」と表示されていれば所有者、「編集者」「閲覧者」などと表示されていれば参加者です。
実例
例えば、会社のプロジェクトフォルダが不要になった場合、あなたが所有者なら完全削除できますが、参加者なら自分のドライブから消すことしかできません。
【所有者向け】共有フォルダを完全削除する方法
フォルダの所有者が完全削除する手順です。
削除前の重要な確認事項
必ず以下を確認してください:
- 他のメンバーの同意を得る
全員がアクセスできなくなります - 必要なファイルをバックアップ
完全削除後は復元が困難になります - 代替の共有方法を用意
継続が必要なプロジェクトは新しいフォルダを作成
削除の手順
方法1:ゴミ箱に移動してから完全削除
ステップ1: マイドライブで削除したいフォルダを右クリック
ステップ2: 「削除」を選択
フォルダがゴミ箱に移動します。この時点ではまだ復元可能です。
ステップ3: 左側メニューの「ゴミ箱」をクリック
ステップ4: 削除したフォルダを右クリック
ステップ5: 「完全に削除」を選択
ステップ6: 確認画面で「完全に削除」をクリック
これで他のメンバーからも見えなくなります。
方法2:直接完全削除
ステップ1: フォルダを右クリック
ステップ2: shiftキーを押しながら「削除」を選択
ゴミ箱を経由せず、直接完全削除されます。
注意:
この方法は復元できないため、慎重に行ってください。
削除後に起こること
所有者側:
- フォルダとすべてのファイルが消える
- 容量が解放される
参加者側:
- 共有フォルダが突然消える
- アクセスしようとすると「ファイルが見つかりません」と表示される
- 通知は届かない
メンバーへの事前通知方法
削除前に、必ずメンバーに知らせましょう。
方法1:共有フォルダ内にお知らせを作成
Googleドキュメントで削除予定日を記載し、全員がコメントで確認する
方法2:メールで通知
共有設定画面から、メンバーのメールアドレスを確認して連絡
方法3:チャットやメッセージツール
SlackやTeamsなどで事前に周知
実例
例えば、3ヶ月前に終了したプロジェクトのフォルダを削除する場合、メンバーに「〇月〇日に削除します。必要なファイルがあればコピーしてください」と1週間前に通知するのが適切でしょう。
【参加者向け】自分のドライブから削除する方法
フォルダの参加者(メンバー)が削除する手順です。
できること・できないこと
できること:
- 自分のマイドライブから非表示にする
- 自分だけがアクセスできなくする
できないこと:
- フォルダ自体を削除する(所有者のみ可能)
- 他のメンバーに影響を与える
- ファイルを完全削除する
削除の手順
ステップ1: マイドライブで共有フォルダを探す
ステップ2: フォルダを右クリック
ステップ3: 「削除」を選択
または、フォルダを選択してDeleteキーを押します。
ステップ4: 確認画面が表示されたら「削除」をクリック
削除後に起こること
自分:
- マイドライブからフォルダが消える
- 「共有アイテム」からもアクセスできなくなる
他のメンバー:
- 何も変わらない
- 引き続きフォルダにアクセスできる
所有者:
- あなたがメンバーリストから消える
- 通知は届かない
復元方法
削除した共有フォルダに再度アクセスしたい場合です。
方法1:他のメンバーに再共有してもらう
所有者または編集権限のある人に依頼します。
方法2:共有リンクからアクセス
共有リンクが分かれば、再度アクセスして「マイドライブに追加」できます。
方法3:「共有アイテム」から探す
削除後すぐなら、左側メニューの「共有アイテム」に残っていることもあるでしょう。
実例
例えば、もう参加していないプロジェクトの共有フォルダが、マイドライブを圧迫している場合、自分のドライブから削除すれば整理できます。
他のメンバーには一切影響しません。
共有を解除する(アクセス権を削除する)

削除とは別の方法として、特定のメンバーのアクセス権を削除する方法です。
所有者がメンバーを削除する手順
ステップ1: 共有フォルダを右クリック
ステップ2: 「共有」を選択
ステップ3: 削除したいメンバーの名前を探す
ステップ4: そのメンバーの横にある▼をクリック
ステップ5: 「削除」を選択
ステップ6: 確認画面で「削除」をクリック
削除されたメンバー側で起こること
即座に:
- フォルダへのアクセスができなくなる
- マイドライブから消える
- 「権限が必要です」と表示される
通知:
基本的に通知は届きませんが、アクセスしようとすると気づきます。
全員の共有を解除する
すべてのメンバーを削除する方法です。
ステップ1: 共有設定画面を開く
ステップ2: 「一般的なアクセス」を「制限付き」に変更
ステップ3: 各メンバーを個別に削除
これで、所有者だけがアクセスできる状態になります。
実例
例えば、プロジェクトメンバーが退職した場合、その人のアクセス権を削除すれば、機密情報を守れます。
フォルダ自体は残るので、他のメンバーには影響ありません。
誤って削除した場合の復元方法
間違って削除してしまった時の対処法です。
所有者が削除した場合の復元
ゴミ箱から復元(削除後30日以内)
ステップ1: 左側メニューの「ゴミ箱」をクリック
ステップ2: 復元したいフォルダを右クリック
ステップ3: 「復元」を選択
フォルダが元の場所に戻り、共有設定もそのまま復活します。
完全削除後の復元(非常に困難)
完全削除してしまうと、基本的に復元はできません。
可能性のある方法:
Google Workspaceの場合:
管理者に依頼すれば、25日以内なら復元できることがあります。
個人アカウントの場合:
Googleサポートに連絡しても、復元できる保証はありません。
参加者が削除した場合の復元
自分のドライブから削除しただけなら、簡単に復元できます。
方法1:共有アイテムから再追加
ステップ1: 左側メニューの「共有アイテム」をクリック
ステップ2: フォルダを探す
ステップ3: 右クリック→「マイドライブに追加」
方法2:所有者に再共有してもらう
所有者に連絡して、もう一度共有してもらいます。
復元の期限
ゴミ箱内のアイテム:
30日間保存されます。
30日後は自動的に完全削除されるんですね。
Google Workspaceの場合:
管理者による復元は、完全削除後25日以内が目安です。
実例
例えば、昨日削除した共有フォルダなら、ゴミ箱から簡単に復元できます。
しかし、1ヶ月前に完全削除したフォルダは、ほぼ復元不可能と考えてください。
削除に関するよくあるトラブルと解決法
削除がうまくいかない時の対処法です。
トラブル1:「削除」が選択できない
原因:
- 編集権限がない(閲覧のみ権限)
- 組織のポリシーで削除が制限されている
解決方法:
- 所有者または管理者に削除を依頼
- 権限を「編集者」に変更してもらう
トラブル2:削除しても容量が減らない
原因:
- 自分が所有者ではない共有フォルダを削除した
- ゴミ箱を空にしていない
- 反映に時間がかかっている
解決方法:
- フォルダの所有者を確認する
- ゴミ箱を完全に空にする
- 24時間待ってから再確認
トラブル3:削除したはずのフォルダが見える
原因:
- 別の場所にショートカットがある
- 「共有アイテム」に残っている
- 同期の遅延
解決方法:
- ページを再読み込み(F5キー)
- ブラウザのキャッシュをクリア
- Google Driveアプリを再起動
トラブル4:メンバーから「消えた」と連絡が来た
原因:
- 所有者が誤って削除した
- メンバーのアクセス権が削除された
- 共有設定が変更された
解決方法:
- 所有者のゴミ箱を確認
- 復元してから共有設定を見直す
- 必要なメンバーを再追加
トラブル5:他の人が削除したフォルダを復元したい
状況:
あなたは参加者で、所有者が削除してしまった
解決方法:
- 所有者にゴミ箱から復元してもらう
- Google Workspaceなら管理者に依頼
- バックアップがあれば、新しいフォルダを作成
実例
例えば、複数人で使っている共有フォルダが突然消えた場合、まず所有者のゴミ箱を確認してもらいましょう。
そこにあれば、すぐに復元できます。
削除前にやるべきこと【チェックリスト】
トラブルを避けるための事前準備です。
1. 重要ファイルのバックアップ
やること:
- 必要なファイルをダウンロード
- 別のフォルダにコピー
- 他のクラウドサービスにも保存
方法:
フォルダを右クリック→「ダウンロード」で一括ダウンロードできます。
2. メンバーへの事前通知
通知すべき内容:
- 削除予定日
- 理由
- 代替の保存場所
- 質問がある場合の連絡先
通知方法:
- 共有ドキュメントにお知らせ作成
- メールで全員に連絡
- チャットツールで周知
3. 所有権の確認
確認すること:
- 自分が本当に所有者か
- 削除権限があるか
- 組織のポリシーに違反しないか
4. 代替フォルダの準備
継続が必要な場合:
- 新しい共有フォルダを作成
- 必要なファイルを移動
- メンバーを新フォルダに招待
5. 削除の影響範囲を確認
確認項目:
- 何人がアクセスしているか
- 他のシステムとの連携はないか
- リンクが他の場所に貼られていないか
6. スクリーンショットの保存
記録すること:
- 共有設定画面
- メンバーリスト
- フォルダ構成
後で復元が必要になった時に役立ちます。
7. 組織の承認を得る
確認すべき人:
- 上司やマネージャー
- IT部門
- プロジェクトリーダー
実例
例えば、会社の年度末プロジェクトフォルダを削除する場合、1週間前に全メンバーに通知し、重要なファイルは社内サーバーにバックアップ、上司の承認を得てから実行するのが適切でしょう。
共有ドライブ(Google Workspace)の削除
企業・組織向けの共有ドライブについてです。
共有ドライブとは
共有ドライブは、Google Workspace専用の機能です。
個人の共有フォルダとは別物なんですね。
特徴:
- 組織が所有する
- 個人の退職に影響されない
- より強固な権限管理
共有ドライブの削除手順
権限が必要:
「管理者」権限を持つメンバーのみが削除できます。
手順:
ステップ1: 共有ドライブを開く
ステップ2: 右上の設定アイコン(⚙)をクリック
ステップ3: 「共有ドライブを削除」を選択
ステップ4: 確認画面で「削除」をクリック
削除前の条件
共有ドライブを削除するには、中身が空である必要があります。
事前作業:
- すべてのファイルとフォルダを削除
- ゴミ箱を空にする
- 完全に空になってから削除実行
復元方法
Google Workspace管理者の場合:
管理コンソールから25日以内なら復元できることがあります。
一般ユーザーの場合:
管理者に依頼してください。
実例
例えば、終了したプロジェクトの共有ドライブを削除する場合、まず中のファイルをすべて別の場所に移動または削除し、空にしてから共有ドライブ自体を削除します。
よくある質問(FAQ)
Q1: 共有フォルダを削除すると、他の人からも消えますか?
A: 所有者が完全削除した場合は、全員から消えます。
参加者が自分のドライブから削除しただけなら、他の人には影響ありません。立場によって結果が異なるため、削除前に必ず確認してください。
Q2: 削除した共有フォルダは何日後に完全に消えますか?
A: ゴミ箱に入れた場合、30日間保存されます。
30日以内なら復元可能ですが、30日経過すると自動的に完全削除され、復元できなくなります。
Q3: 編集権限があるのに削除できないのはなぜですか?
A: 編集権限があっても、所有者でなければフォルダ自体の削除はできません。
できるのは、自分のマイドライブから削除すること(非表示にすること)だけです。完全削除したい場合は、所有者に依頼してください。
Q4: 削除したフォルダのファイルだけを復元できますか?
A: はい、可能です。
ゴミ箱から個別のファイルを選択して復元できます。フォルダ全体を復元する必要はありません。
Q5: 削除した共有フォルダの容量はすぐに解放されますか?
A: 完全削除した場合でも、反映に時間がかかることがあります。
通常は数時間以内ですが、最大24時間かかる場合もあります。ゴミ箱に入れただけでは容量は解放されないので注意してください。
まとめ
Google Drive共有フォルダの削除方法をまとめます。
削除の基本ルール:
所有者の場合:
- フォルダ全体を完全削除できる
- 全メンバーからアクセスできなくなる
- ゴミ箱経由で30日以内なら復元可能
参加者の場合:
- 自分のドライブから削除できる
- 他のメンバーには影響なし
- 再共有してもらえば復元可能
削除の手順:
所有者:
- フォルダを右クリック→削除(ゴミ箱へ)
- ゴミ箱から「完全に削除」を選択
参加者:
- フォルダを右クリック→削除
- マイドライブから消える
削除前の確認事項:
- メンバーへの事前通知
- 重要ファイルのバックアップ
- 所有権の確認
- 代替フォルダの準備
- 削除の影響範囲を確認
復元方法:
- ゴミ箱から復元(30日以内)
- 共有アイテムから再追加(参加者)
- Google Workspace管理者に依頼(組織)
よくあるトラブル:
- 削除できない → 権限を確認
- 容量が減らない → ゴミ箱を空にする
- 勝手に消えた → 所有者のゴミ箱を確認
重要な注意点:
- 完全削除は慎重に
- 30日後は自動削除される
- 参加者の削除は他に影響なし
- 所有者の削除は全員に影響
Google Driveの共有フォルダ削除は、立場によって全く異なる結果になります。
所有者なら全員に影響し、参加者なら自分だけに影響します。削除前に必ず立場を確認し、重要なデータはバックアップを取ってから実行しましょう。慎重に操作すれば、トラブルを避けられますよ!
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