「Google Driveをインストールしたのに、エクスプローラーに表示されない」
「以前は見えていたのに、突然消えてしまった」
「Macのサイドバーから Google Drive が消えた」
Google Drive デスクトップアプリをインストールしたのに、WindowsのエクスプローラーやMacのFinderに表示されない問題、困りますよね。
この記事では、Google Driveがファイルマネージャーに表示されない原因と、それぞれの解決方法を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Google Drive デスクトップアプリとは?

まず、基本的な仕組みから理解しておきましょう。
デスクトップアプリの役割
Google Drive デスクトップアプリは、クラウド上のGoogle Driveを、パソコンのフォルダのように使えるアプリケーションです。
できること:
- エクスプローラー/Finderから直接アクセス
- ファイルの追加・編集・削除
- 自動同期
- オフライン使用
- ドラッグ&ドロップでアップロード
ブラウザ版との違い:
- ブラウザ版:Webサイトにアクセスして使用
- デスクトップ版:パソコンのフォルダとして統合
正常に動作している場合の表示
Windows エクスプローラーの場合:
- 左側のナビゲーションペインに「Google Drive (G:)」などのドライブ
- マイコンピューター/PC に「Google Drive」
- クイックアクセスにも表示されることがある
Mac Finderの場合:
- 左側のサイドバーに「Google Drive」
- 「場所」セクションまたは「よく使う項目」に表示
- クラウドアイコン付きで表示
これらが見当たらない場合、何か問題が起きています。
表示されない主な原因
問題の原因を特定しましょう。
よくある原因トップ7
1. アプリがインストールされていない
- そもそもインストールしていない
- インストールが完了していない
2. アプリが起動していない
- インストールしたが起動していない
- 自動起動が無効になっている
3. ログインしていない
- Googleアカウントでログインが必要
- ログアウトしてしまった
4. 同期設定の問題
- 同期が一時停止されている
- 同期設定が変更された
5. インストールエラー
- インストールが正しく完了していない
- ファイルが破損している
6. システムの問題
- Windowsアップデート後の不具合
- macOSアップデート後の不具合
7. 古いバージョンを使用
- 「バックアップと同期」(旧版)が残っている
- 最新版にアップデートが必要
それぞれの確認方法と解決策を見ていきましょう。
まず確認すべき基本事項
問題解決の第一歩です。
アプリがインストールされているか確認
Windows:
- スタートメニューを開く
- アプリ一覧で「Google Drive」を探す
- または「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」で確認
Mac:
- 「アプリケーション」フォルダを開く
- 「Google Drive」があるか確認
- またはSpotlight(Command + スペース)で「Google Drive」と検索
見つからない場合:
インストールされていません。後述のインストール手順に進んでください。
アプリが起動しているか確認
インストールされていても、起動していないと表示されません。
Windows:
- タスクバー(画面右下)を確認
- 隠れているアイコンを表示(上矢印をクリック)
- Google Driveのクラウドアイコンがあるか確認
Mac:
- メニューバー(画面右上)を確認
- Google Driveのクラウドアイコンがあるか確認
アイコンがない場合:
アプリが起動していません。手動で起動しましょう。
手動でアプリを起動
Windows:
- スタートメニューから「Google Drive」を探す
- クリックして起動
- または、デスクトップのショートカットから起動
Mac:
- 「アプリケーション」フォルダから「Google Drive」をダブルクリック
- または、Spotlightから起動
起動後、数秒〜数十秒待つと、エクスプローラー/Finderに表示されます。
Windowsエクスプローラーでの対処法
Windows特有の問題と解決方法です。
エクスプローラーに表示されない場合
ステップ1:Google Driveアプリのアイコンを確認
- タスクバー右下のGoogle Driveアイコンをクリック
- 歯車アイコン(設定)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側メニューから「Google Drive」を選択
- 同期設定を確認
- 「マイドライブをこのパソコンに同期」にチェックが入っているか
- または「ストリーミング」「ミラーリング」の設定
ステップ2:ドライブ文字を確認
Google Driveは通常、ドライブ文字(G:など)が割り当てられます。
- エクスプローラーを開く
- 「PC」または「マイコンピューター」を確認
- 「Google Drive (G:)」などのドライブがあるか確認
- ない場合は、アドレスバーに
G:\
と入力してEnter
- ドライブ文字は環境によって異なる(G:, H:など)
ステップ3:ナビゲーションペインに表示させる
- エクスプローラーの「表示」タブをクリック
- 「表示」→「ナビゲーションペイン」
- 「すべてのフォルダーを表示」にチェック
- Google Driveが表示されるか確認
クイックアクセスに追加
すぐにアクセスできるようにしましょう。
- エクスプローラーでGoogle Driveドライブを開く
- アドレスバーを右クリック
- または、フォルダを右クリック
- 「クイックアクセスにピン留めする」を選択
- 左側のクイックアクセスに表示される
再マウントを試す
ドライブの再接続を試みます。
- Google Driveアイコン(タスクバー)をクリック
- 歯車 → 「設定」
- 「一時停止」をクリック
- 数秒待つ
- 「再開」をクリック
- エクスプローラーに表示されるか確認
Mac Finderでの対処法
Mac特有の問題と解決方法です。
Finderサイドバーに表示されない場合
ステップ1:Finder設定を確認
- Finderを開く
- メニューバーの「Finder」→「設定」
- 「サイドバー」タブを選択
- 「Google Drive」にチェックが入っているか確認
- 入っていなければチェックを入れる
ステップ2:Google Driveアプリの設定を確認
- メニューバー右上のGoogle Driveアイコンをクリック
- 歯車アイコン → 「設定」
- 「Google Drive」セクションを確認
- 同期設定を確認
- 「マイドライブをこのパソコンに同期」にチェック
- またはストリーミング設定
ステップ3:手動でサイドバーに追加
- Finderを開く
- メニューバーの「移動」→「フォルダへ移動」
- 以下を入力してEnter
/Volumes/GoogleDrive
または
~/Google Drive
(環境による)
- Google Driveが開いたら、ウィンドウのタイトルバーをサイドバーにドラッグ
よく使う項目に追加
- Google Driveフォルダを開く
- フォルダをサイドバーの「よく使う項目」にドラッグ
- または、フォルダを右クリック → 「サイドバーに追加」
再接続を試す
- Google Driveアイコン(メニューバー)をクリック
- 歯車 → 「設定」
- 「一時停止」をクリック
- 数秒待つ
- 「再開」をクリック
- Finderに表示されるか確認
ログイン状態の確認と再ログイン
ログアウトしていると表示されません。
ログイン状態の確認
Windows / Mac共通:
- Google Driveアイコンをクリック
- 表示される画面を確認
- アカウント情報が表示される → ログイン中
- 「ログイン」ボタンが表示される → ログアウト状態
再ログインの手順
ログアウトしている場合:
- Google Driveアイコンをクリック
- 「ログイン」をクリック
- ブラウザが開く
- Googleアカウントを選択
- パスワードを入力
- 「許可」をクリック
- 同期設定を選択
- 完了
ログイン後、自動的に同期が開始され、エクスプローラー/Finderに表示されます。
複数アカウントの確認
複数のGoogleアカウントを使用している場合。
- Google Driveアイコン → アカウント名をクリック
- 「アカウントを追加」または「アカウントを切り替え」
- 正しいアカウントでログインしているか確認
- 必要に応じてアカウントを切り替え
アプリの再インストール
上記の方法で解決しない場合、再インストールを試しましょう。
アンインストール手順
Windows:
- スタートメニュー → 設定
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- 「Google Drive」を探す
- 「︙」→「アンインストール」
- 確認ダイアログで「アンインストール」
- アンインストーラーの指示に従う
- 完了したら、PCを再起動
Mac:
- Google Driveアプリを終了
- メニューバーのアイコン → 「Google Driveを終了」
- 「アプリケーション」フォルダを開く
- 「Google Drive」をゴミ箱にドラッグ
- ゴミ箱を空にする
- Macを再起動
再インストール手順
公式サイトからダウンロード:
- ブラウザで以下にアクセス
https://www.google.com/drive/download/
- 「パソコン版」の「ダウンロード」をクリック
- ダウンロードしたファイルを実行
Windows:
GoogleDriveSetup.exe
をダブルクリック- インストーラーの指示に従う
Mac:
GoogleDrive.dmg
をダブルクリック- Google Driveアイコンを「アプリケーション」フォルダにドラッグ
- アプリケーションフォルダから起動
- Googleアカウントでログイン
- 同期設定を選択
- ストリーミング:必要な時だけダウンロード
- ミラーリング:すべてをローカルに保存
- 完了
インストール完了後、エクスプローラー/Finderに表示されます。
同期設定の確認と変更
同期設定が原因の場合もあります。
ストリーミングとミラーリング
Google Driveには2つの同期モードがあります。
ストリーミング:
- ファイルはクラウドのみ
- 必要な時だけダウンロード
- ローカル容量を節約
- エクスプローラー/Finderには常に表示
ミラーリング:
- すべてのファイルをローカルに保存
- オフラインでも使用可能
- ローカル容量を使用
- 完全なバックアップ状態
同期設定の変更
- Google Driveアイコン → 歯車 → 設定
- 「Google Drive」セクション
- 同期方法を選択
- ストリーミング
- ミラーリング
- 「適用」または「完了」
- 変更が反映されるまで待つ
マイドライブ以外のフォルダ
「共有ドライブ」や「共有アイテム」も同期できます。
- 設定 → Google Drive
- 「マイドライブをこのパソコンに同期」をオン
- 「共有ドライブ」をオンにする場合は、該当項目をチェック
- 適用
その他のトラブルと対処法
さらに詳しい問題と解決策です。
トラブル1:「Google Driveに接続できません」エラー
原因:
- インターネット接続の問題
- ファイアウォールやセキュリティソフト
- プロキシ設定
対処法:
- インターネット接続を確認
- 他のWebサイトが開くか
- ファイアウォールを一時的に無効化
- Google Driveが接続できるか確認
- 接続できたら、ファイアウォール設定でGoogle Driveを許可
- VPN接続を切断
- VPNが干渉している可能性
- プロキシ設定を確認
- 会社のネットワークの場合、IT部門に相談
トラブル2:同期が終わらない
症状:
「同期中」の表示が永遠に続く
対処法:
- 一時停止 → 再開
- アプリを再起動
- 終了して再度起動
- 大量のファイルがある場合
- 初回同期は時間がかかる(数時間〜数日)
- 気長に待つ
- 選択的同期を検討
- すべてではなく、必要なフォルダだけ同期
トラブル3:ドライブ文字の競合(Windows)
原因:
他のドライブと文字が競合している
対処法:
- Google Drive設定を開く
- ドライブ文字を変更
- 設定に項目がある場合は変更
- ない場合は、他のドライブ文字を変更
- コンピューターの管理でドライブ文字を変更
- Windowsキー + X → ディスクの管理
- 競合しているドライブの文字を変更
トラブル4:「バックアップと同期」が残っている
旧版のアプリが残っている場合。
対処法:
- 「バックアップと同期」をアンインストール
- 設定 → アプリ → バックアップと同期
- Google Drive デスクトップをインストール
- 最新版を公式サイトからダウンロード
注意:
データは消えませんが、念のためバックアップを取っておきましょう。
トラブル5:Macでマウントエラー
症状:
「Google Driveをマウントできません」
対処法:
- ディスクユーティリティでFirst Aid
- アプリケーション → ユーティリティ → ディスクユーティリティ
- Google Driveを選択 → First Aid
- FUSE for macOSを再インストール
- Google Driveが使用している技術
- 公式サイトから最新版をダウンロード
- 権限の問題
- システム設定 → プライバシーとセキュリティ
- Google Driveに必要な権限を許可
起動時の自動起動設定
毎回手動で起動するのは面倒です。
Windows:自動起動の設定
方法1:スタートアップに登録
- Windowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」
shell:startup
と入力してEnter- スタートアップフォルダが開く
- Google Driveのショートカットをここにコピー
- スタートメニューからドラッグ
方法2:Google Drive設定から
- Google Driveアイコン → 設定
- 「全般」または「環境設定」
- 「ログイン時にGoogle Driveを起動」にチェック
Mac:自動起動の設定
- システム設定を開く
- 「一般」→「ログイン項目」
- 「+」ボタンをクリック
- 「アプリケーション」から「Google Drive」を選択
- 「追加」をクリック
これで、パソコン起動時に自動的にGoogle Driveも起動します。
パフォーマンスと容量の確認
表示されていても、動作が遅い場合の対策です。
ローカルストレージの確認
ミラーリングモードの場合、容量を大量に消費します。
Windows:
- 設定 → システム → 記憶域
Mac:
- アップルメニュー → このMacについて → ストレージ
容量不足の場合:
- 不要なファイルを削除
- ストリーミングモードに変更
- 選択的同期で一部フォルダを除外
選択的同期の設定
すべてではなく、必要なフォルダだけ同期する方法。
- Google Drive設定 → Google Drive
- 「フォルダを選択」をクリック
- 同期したいフォルダだけにチェック
- 「適用」
これで、ローカルストレージと同期時間を節約できます。
よくある質問(FAQ)
表示に関する疑問に答えます。
Q1:表示されるまでにどれくらいかかる?
A:通常は数秒〜1分程度
アプリ起動後、同期が始まると表示されます。初回は時間がかかることもあります。
Q2:複数アカウントを同時に表示できる?
A:はい、できます
Google Driveアプリで複数アカウントを追加すると、それぞれ別のドライブ/フォルダとして表示されます。
Q3:Google Driveを非表示にしたい
A:設定から一時停止または終了
- 一時停止:同期を止めるが、表示は残る
- 終了:アプリを完全に終了、表示も消える
Q4:ブラウザ版との違いは?
A:デスクトップ版の方が便利
- ブラウザ版:Webサイトにアクセスして使用
- デスクトップ版:エクスプローラー/Finderから直接操作
デスクトップ版の方が、通常のフォルダと同じように使えます。
Q5:アンインストールしてもファイルは消えない?
A:消えません
Google Driveアプリをアンインストールしても、クラウド上のファイルは安全です。再インストールすれば再びアクセスできます。
まとめ:段階的に確認して解決しよう
Google Driveがエクスプローラー/Finderに表示されない問題は、必ず解決できます。
この記事のポイントまとめ
基本的な確認手順:
- アプリがインストールされているか
- アプリが起動しているか
- ログインしているか
- 同期設定は正しいか
Windows での対処:
- タスクバーのアイコンを確認
- ナビゲーションペインの設定
- ドライブ文字を確認
- 再マウントを試す
Mac での対処:
- Finder設定のサイドバー項目を確認
- 手動でサイドバーに追加
- 再接続を試す
根本的な解決:
- 再ログイン
- アプリの再起動
- 再インストール
- 自動起動の設定
トラブル対処:
- 接続エラー:ネットワーク確認
- 同期が遅い:選択的同期
- ドライブ文字競合:変更
- 旧版が残っている:アンインストール
解決のステップ
ステップ1(簡単な確認):
- アプリが起動しているか確認
- ログイン状態を確認
- アプリを再起動
ステップ2(設定確認):
- 同期設定を確認
- サイドバー/ナビゲーション設定
- 手動で追加を試す
ステップ3(再インストール):
- アプリを一度アンインストール
- 最新版を再インストール
- 自動起動を設定
ステップ4(サポート):
それでもダメなら、Google サポートに問い合わせ
最後に:焦らず一つずつ確認
表示されない問題は、ほとんどの場合、簡単な確認で解決します。
まずは「起動しているか」「ログインしているか」を確認しましょう。
それでもダメなら、この記事の手順を一つずつ試してみてください。
必ず解決できます。
快適なGoogle Driveライフを取り戻してくださいね!
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