「Google Driveのファイルを別のフォルダに移動したいのに、できない」
「ドラッグ&ドロップしても反応しない…」
「『移動』ボタンがグレーアウトして押せない!」
整理整頓しようと思ってファイルを移動しようとしたのに、うまくいかないとストレスが溜まりますよね。実は、Google Driveでファイルが移動できない原因は、いくつかのパターンに分かれています。
この記事では、移動できない原因を特定し、それぞれの解決方法を分かりやすく解説します。この記事を読めば、どんな状況でもファイル移動の問題を解決できますよ。
Google Driveでファイルが移動できない7つの主な原因

まず、なぜ移動できないのか、その理由を知りましょう。原因が分かれば、解決策も見えてきます。
原因1:移動先フォルダへのアクセス権限がない
最も多い原因がこれです。他の人が作成したフォルダには、「編集者」や「オーナー」権限がないと、ファイルを移動できません。
こんな時に起こる:
- 共有フォルダにファイルを移動しようとする
- 会社や学校の共有ドライブに移動しようとする
- 他の人から「閲覧者」権限だけもらっているフォルダ
原因2:移動元フォルダでの権限が不足している
移動しようとしているファイル自体に、十分な権限がない場合です。
例:
- 他の人が作成したファイルを「閲覧のみ」で共有されている
- ファイルのオーナー(所有者)ではない
原因3:共有ドライブの制限
Google Workspaceの共有ドライブ(チームドライブ)では、特別なルールがあります。
制限内容:
- 共有ドライブとマイドライブ間で直接移動できない
- 共有ドライブのメンバー権限によっては移動不可
原因4:ブラウザやアプリの一時的な不具合
キャッシュ(一時保存データ)の問題や、アプリのバグで移動できないこともあります。
原因5:ファイルが別のアプリで使用中
ファイルを開いたまま、または他のアプリと同期中だと、移動できない場合があります。
原因6:ファイル名やパスの問題
移動先のフォルダに同じ名前のファイルがあったり、フォルダの階層が深すぎたりすると、エラーになります。
原因7:容量制限に達している
移動先のアカウントやドライブの容量が不足していると、移動できません。
まずは基本!Google Driveでファイルを移動する正しい方法
トラブルシューティングの前に、正しい移動方法を確認しておきましょう。
方法1:ドラッグ&ドロップで移動
パソコンの場合:
- Google Drive(ブラウザ版)を開く
- 移動したいファイルをクリックして選択
- そのまま移動先のフォルダにドラッグ
- フォルダの上でマウスを離す
複数ファイルの移動:
- Ctrlキー(Macは⌘キー)を押しながら複数選択
- まとめてドラッグ&ドロップ
方法2:右クリックメニューから移動
- 移動したいファイルを右クリック
- 「移動」を選択
- 移動先フォルダを選ぶ
- 「移動」ボタンをクリック
方法3:ショートカットキーで移動(パソコン)
- ファイルを選択
- Shift + Z(Windows/Mac共通)を押す
- 移動先フォルダを選択
- 「追加」または「移動」をクリック
スマホアプリでの移動方法
- Google Driveアプリを開く
- 移動したいファイルの「︙」(3点メニュー)をタップ
- 「移動」を選択
- 移動先フォルダを選んで「移動」をタップ
【原因別】移動できない時の解決方法
原因が分かったら、それぞれの解決策を試してみましょう。
解決策1:権限を確認・変更してもらう
あなたに権限がない場合:
- ファイルまたはフォルダを右クリック
- 「共有」を選択
- 現在の権限を確認(閲覧者/コメント可/編集者)
- 「編集者」権限がない場合は、オーナーに権限変更を依頼
依頼の例文:
「〇〇フォルダにファイルを移動したいのですが、現在は閲覧のみの権限です。編集者権限をいただけますか?」
自分がオーナーの場合:
共有相手に編集者権限を付与すれば、その人も移動できるようになります。
解決策2:コピー→削除で疑似的に移動
権限の問題で直接移動できない時は、この方法が有効です。
手順:
- 移動できないファイルを右クリック
- 「コピーを作成」を選択
- コピーしたファイルを移動先フォルダに移動(これは可能なはず)
- 元のファイルを削除(権限があれば)
注意点:
元のファイルを削除できない場合、「マイドライブから削除」を選べば、あなたのドライブからは消えます。
解決策3:共有ドライブの移動手順
共有ドライブとマイドライブ間では、直接移動できません。以下の手順が必要です。
共有ドライブ → マイドライブ:
- 共有ドライブのファイルを右クリック
- 「コピーを作成」を選択
- コピーされたファイル(マイドライブに作成される)を目的のフォルダに移動
マイドライブ → 共有ドライブ:
- ファイルを右クリック→「共有」
- 共有ドライブのメールアドレスを入力して共有
- 共有ドライブを開き、「共有アイテム」から該当ファイルを探す
- ファイルを右クリック→「共有ドライブに追加」
- 目的の共有ドライブとフォルダを選択
解決策4:ブラウザ・アプリのリフレッシュ
一時的な不具合の場合、以下を試してください。
ブラウザの場合:
- ページを再読み込み:F5キーまたは「⌘+R」
- キャッシュをクリア:
- Chrome:設定→プライバシーとセキュリティ→閲覧履歴データの削除
- キャッシュと Cookie を削除
- 別のブラウザで試す:Chrome、Edge、Safariなど
- シークレットモードで開いてみる
スマホアプリの場合:
- アプリを完全に終了
- スマホを再起動
- Google Driveアプリを再度開く
- 必要ならアプリを再インストール
解決策5:ファイルが使用中の場合
パソコンの場合:
- Google Driveデスクトップアプリを一時停止
- 開いているファイルをすべて閉じる
- 数分待ってから移動を試す
スマホの場合:
- ファイルを開いているアプリを終了
- バックグラウンドのアプリを一旦すべて終了
- 再度移動を試みる
解決策6:ファイル名の重複を解消
手順:
- 移動先フォルダを開く
- 同じ名前のファイルがないか確認
- ある場合は、移動前にファイル名を変更
- ファイルを右クリック→「名前を変更」
- 数字や日付を追加(例:「報告書_2025」)
解決策7:容量を確保する
容量確認:
- Google Driveを開く
- 左下の「〇〇GB / 15GB 使用中」を確認
容量不足の場合:
- 不要なファイルを削除
- ゴミ箱を空にする(重要!)
- 大きなファイルを他のストレージに移動
- Google Oneにアップグレード(有料)
特殊なケース:これも移動できない原因になります
一般的な原因以外にも、こんなケースがあります。
ケース1:Google形式ファイルの特殊な挙動
Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドなどは、通常のファイルとは少し違う扱いです。
対処法:
- 基本的には通常通り移動可能
- 移動できない場合は、「コピーを作成」→移動先に配置
ケース2:ショートカットの制限
ファイルの「ショートカット」は、本体ファイルとは別物です。
制限内容:
- ショートカットを移動しても、本体ファイルは移動しない
- ショートカット自体の移動は可能
本体ファイルを移動する方法:
- ショートカットを右クリック
- 「ファイルの場所を表示」を選択
- 本体ファイルを見つけて移動
ケース3:複数アカウントでログイン中
複数のGoogleアカウントで同時ログインしていると、移動先を間違えることがあります。
確認方法:
- 画面右上のアカウントアイコンをクリック
- 現在使用中のアカウントを確認
- 必要なら別のアカウントに切り替え
ケース4:組織のポリシー制限
会社や学校のGoogle Workspaceでは、管理者が移動を制限している場合があります。
対処法:
- IT部門や管理者に確認
- ポリシー変更を依頼
- 許可された方法(コピーなど)で代替
移動できない時のチェックリスト
問題が解決しない場合、このリストを順番に確認してください。
基本チェック
□ インターネット接続は安定していますか?
□ Google Driveのページを再読み込みしましたか?
□ ブラウザは最新版ですか?
□ 別のブラウザやデバイスで試しましたか?
権限チェック
□ 移動元ファイルの編集権限がありますか?
□ 移動先フォルダの編集権限がありますか?
□ ファイルのオーナーは誰ですか?
□ 共有ドライブの移動ではありませんか?
技術的チェック
□ ファイルは他のアプリで開いていませんか?
□ 移動先に同じ名前のファイルはありませんか?
□ 容量は十分ありますか?
□ ブラウザのキャッシュをクリアしましたか?
代替手段チェック
□ コピー→削除の方法を試しましたか?
□ ダウンロード→アップロードは可能ですか?
□ 共有機能を使った移動はどうですか?
どうしても移動できない時の代替手段
すべての方法を試しても移動できない場合、これらの代替手段を検討してください。
代替手段1:共有リンクで疑似移動
移動できなくても、アクセス性を改善できます。
手順:
- 移動したかったファイルのショートカットを作成
- ショートカットを目的のフォルダに配置
- 結果的に、両方の場所からアクセス可能に
代替手段2:ダウンロード→アップロード
最終手段ですが、確実な方法です。
手順:
- 移動できないファイルをダウンロード
- 移動先フォルダを開く
- ダウンロードしたファイルをアップロード
- 元のファイルを削除(可能なら)
注意:
共有設定は引き継がれないので、必要なら再設定してください。
代替手段3:オーナー権限の譲渡を依頼
ファイルのオーナーになれば、自由に移動できます。
手順:
- 現在のオーナーに連絡
- オーナー権限の譲渡を依頼
- オーナーが共有設定から権限を「オーナー」に変更
- あなたがオーナーになったら、自由に移動可能
よくある質問(FAQ)
Q1:移動とコピーの違いは?
移動: ファイルの場所が変わる。元の場所からは消える。
コピー: 同じファイルが2つになる。元の場所にも残る。
Q2:移動したファイルは共有設定も移動する?
はい、共有設定は基本的に引き継がれます。ただし、フォルダの共有設定との兼ね合いで変わることもあります。
Q3:間違って移動したファイルを戻せる?
元に戻す方法はありません。ただし、移動先から元の場所に再度移動することは可能です。
Q4:共有ドライブのファイルをマイドライブに移動できない理由は?
共有ドライブとマイドライブは、異なる保存領域として扱われるため、直接移動できません。コピーしてから移動する必要があります。
Q5:スマホアプリでも移動できますか?
はい、可能です。ファイルのメニュー(︙)から「移動」を選択してください。ただし、ブラウザ版の方が操作しやすい場合もあります。
まとめ:原因を特定すれば必ず解決できます
Google Driveでファイルが移動できない問題は、原因さえ分かれば解決できます。
この記事のポイント:
✅ 7つの主な原因:権限不足、共有ドライブの制限、ブラウザ不具合など
✅ 基本の移動方法:ドラッグ&ドロップ、右クリック、ショートカットキー
✅ 原因別解決策:権限変更、コピー→削除、ブラウザリフレッシュ
✅ 代替手段:ショートカット作成、ダウンロード→アップロード、オーナー権限譲渡
解決までの3ステップ:
- 原因を特定:チェックリストで確認
- 該当する解決策を実行:原因に合った方法を試す
- ダメなら代替手段:コピーやダウンロードで対応
「移動」という基本操作も、クラウドストレージでは権限や設定が関わってきます。でも、この記事の方法を順番に試せば、どんな状況でも対処できるはずです。
それでも解決しない場合は、Googleのヘルプセンターに問い合わせてみましょう。具体的な状況を説明すれば、サポートチームが助けてくれますよ!
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