「Google Driveでウェブサイトを公開できるって聞いたけど、本当?」
「HTMLファイルをGoogle Driveにアップロードしたら、ウェブサイトとして使える?」
「無料でウェブサイトをホスティングしたいんだけど…」
Google Driveとウェブサイトの関係について、疑問を持っている方は多いですよね。実は、この件には重要な事実があります。
この記事では、Google Driveでできること・できないことを明確にし、ウェブサイト公開やファイル活用の最適な方法を解説します。
【重要】Google Driveでのウェブサイト公開は終了しています

まず、知っておくべき重要な事実をお伝えします。
以前はできたけど、今はできません
2016年8月まで、Google Driveには「静的ウェブサイトホスティング機能」がありました。HTMLファイルをアップロードすれば、誰でも無料でウェブサイトを公開できたんです。
しかし、この機能は2016年8月31日に終了しました。
つまり、現在のGoogle Driveでは、一般的なウェブホスティング(ウェブサイトの公開)はできません。
Google Driveでできないこと
❌ HTMLファイルをウェブサイトとして直接公開
❌ 独自ドメインでのウェブサイト運営
❌ PHPやJavaScriptが動作するウェブアプリのホスティング
❌ 訪問者がブラウザでアクセスできる公開ウェブサイトの作成
Google Driveでできること
✅ HTMLファイルの保存・共有
✅ ウェブサイトのファイルをバックアップ
✅ 画像や動画ファイルを外部ウェブサイトに埋め込む
✅ チームでウェブサイト制作ファイルを共有・編集
✅ HTMLファイルのプレビュー表示(制限あり)
Google Driveに保存したHTMLファイルを表示する方法
ウェブサイトとして公開はできませんが、HTMLファイルを表示・確認することは可能です。
方法1:Google Driveのプレビュー機能で表示
手順:
- Google DriveにHTMLファイルをアップロード
- ファイルをダブルクリックで開く
- HTMLのソースコード(テキスト)が表示される
- 画面右上の「アプリで開く」→「Google ドライブ ビューア」を選択
制限事項:
- シンプルなHTMLなら表示可能
- JavaScript、CSS、外部リンクは正しく動作しないことが多い
- あくまで「確認用」で、公開には使えません
方法2:ダウンロードしてブラウザで開く
手順:
- HTMLファイルを右クリック→「ダウンロード」
- ダウンロードしたファイルをダブルクリック
- デフォルトのブラウザで開く
- ローカル環境(自分のパソコン上)で表示確認
この方法のメリット:
- CSS、JavaScriptも正しく動作
- リンクや画像も表示される(相対パスが正しければ)
- 完全な動作確認が可能
方法3:共有リンクで他の人と内容を共有
手順:
- HTMLファイルを右クリック→「共有」
- 「リンクを知っている全員」に変更
- 共有リンクをコピー
- リンクを相手に送信
注意点:
相手が見るのは「HTMLのソースコード」です。ウェブページとして表示されるわけではありません。
ウェブサイトを公開したい場合の代替サービス
Google Drive以外で、無料でウェブサイトを公開できるサービスをご紹介します。
おすすめ1:GitHub Pages(完全無料)
特徴:
- 静的サイト(HTML、CSS、JavaScript)の公開が可能
- 独自ドメインも使える
- 無料で広告なし
- バージョン管理機能付き
使い方:
- GitHubアカウントを作成
- 新しいリポジトリ(保存場所)を作成
- HTMLファイルなどをアップロード
- Settingsから「GitHub Pages」を有効化
https://ユーザー名.github.io/リポジトリ名/
でアクセス可能に
向いている人:
- 個人のポートフォリオサイト
- プロジェクトのランディングページ
- 技術ブログ
おすすめ2:Netlify(無料プランあり)
特徴:
- ドラッグ&ドロップで簡単デプロイ(公開)
- 自動的にHTTPSで公開
- フォーム機能や関数も使える
- 高速なCDN(コンテンツ配信ネットワーク)
使い方:
- Netlifyにアカウント登録
- 「New site」をクリック
- フォルダをドラッグ&ドロップ
- 自動的に公開URLが発行される
向いている人:
- 簡単に素早く公開したい
- 技術知識が少ない初心者
- お問い合わせフォームを設置したい
おすすめ3:Firebase Hosting(Googleの別サービス)
特徴:
- Googleが提供する別のホスティングサービス
- 無料プランで1GBストレージ、10GB転送量
- 高速で安全(SSL自動対応)
- Google Cloud Platformと連携可能
使い方:
- Firebaseコンソールにアクセス
- プロジェクトを作成
- Firebase CLIをインストール
firebase init
でプロジェクト初期化firebase deploy
で公開
向いている人:
- Googleのエコシステムを活用したい
- 将来的にデータベースや認証機能を追加予定
- 本格的なウェブアプリを作りたい
おすすめ4:Vercel(無料プランあり)
特徴:
- Next.js、React などのフレームワークに最適
- GitHubと連携して自動デプロイ
- プレビューURL自動生成
- 高速なグローバルCDN
使い方:
- Vercelにサインアップ
- GitHubリポジトリと連携
- 自動的にビルド・デプロイ
- プッシュするたびに自動更新
向いている人:
- モダンなフレームワークを使っている
- 自動デプロイしたい
- 開発効率を重視する
Google Driveでウェブサイトファイルを管理・バックアップする方法
公開はできなくても、制作中のファイル管理には最適です。
使い方1:チームでのファイル共有
手順:
- Google Driveに「ウェブサイトプロジェクト」フォルダを作成
- HTML、CSS、JavaScript、画像などをアップロード
- フォルダを共有→チームメンバーを招待
- 全員で編集・更新可能に
メリット:
- リアルタイムで同期
- バージョン履歴が残る
- 場所を問わずアクセス可能
使い方2:定期的なバックアップ
手順:
- ローカルで開発中のウェブサイトフォルダを用意
- Google Driveデスクトップアプリをインストール
- ウェブサイトフォルダをGoogle Driveフォルダに配置
- 自動的にクラウドにバックアップされる
バックアップの設定:
- リアルタイム同期:Google Driveの「ミラーリング」設定
- 手動バックアップ:定期的にZIP圧縮してアップロード
使い方3:バージョン管理として活用
手順:
- 重要な更新前にファイルをコピー
- コピーに日付を付ける(例:index_2025-01-15.html)
- 問題があれば、過去のバージョンに戻せる
Google Driveの自動バージョン管理:
- ファイルを右クリック→「バージョン履歴を管理」
- 過去30日分の変更履歴を確認・復元可能
画像・動画ファイルを外部サイトに埋め込む方法
Google Driveの画像や動画を、別のウェブサイトに表示させることは可能です。
画像ファイルの埋め込み手順
ステップ1:共有設定を変更
- 埋め込みたい画像を右クリック→「共有」
- 「リンクを知っている全員」に変更
- 「リンクをコピー」
ステップ2:URLを変換
元のURL:
https://drive.google.com/file/d/【ファイルID】/view?usp=sharing
埋め込み用URL:
https://drive.google.com/uc?export=view&id=【ファイルID】
ステップ3:HTMLに埋め込み
<img src="https://drive.google.com/uc?export=view&id=【ファイルID】" alt="説明">
動画ファイルの埋め込み手順
ステップ1:共有設定
- 動画ファイルを右クリック→「共有」
- 「リンクを知っている全員」に変更
ステップ2:埋め込みコードを取得
- 動画を開く
- 画面右上の「︙」→「新しいウィンドウで開く」
- 画面右上の「︙」→「埋め込みアイテム」を選択
- 埋め込みコードをコピー
ステップ3:ウェブサイトに貼り付け
<iframe src="https://drive.google.com/file/d/【ファイルID】/preview" width="640" height="480"></iframe>
埋め込みの注意点
⚠️ 容量制限がある:大量のアクセスがあると、一時的に表示されなくなることがあります
⚠️ ダウンロードリンクも表示される:完全に表示のみにはできません
⚠️ 商用利用の制限:Googleの利用規約を確認してください
よくある質問(FAQ)
Q1:Google Driveでブログは作れますか?
いいえ、ブログのような動的サイトは作れません。ブログなら、WordPress.com、はてなブログ、Noteなどの専用サービスがおすすめです。
Q2:Google Sitesとの違いは?
Google Sitesは、Googleが提供する別のウェブサイト作成サービスです。ドラッグ&ドロップで簡単にサイトが作れ、無料で公開できます。コードを書く必要がないので、初心者向けです。
Q3:HTMLファイルを共有したら、相手はウェブサイトとして見られる?
いいえ、共有リンクではHTMLのソースコード(テキスト)が表示されます。ウェブページとして見せたい場合は、前述のホスティングサービスを使ってください。
Q4:以前Google Driveで公開していたサイトはどうなった?
2016年8月31日以降、すべてアクセスできなくなりました。当時公開していた方は、別のサービスに移行する必要がありました。
Q5:Google Driveの画像を商用サイトに埋め込んでいい?
Google Driveの利用規約を確認してください。大量のトラフィックが発生する商用利用の場合、専用のCDNサービスを使うことをおすすめします。
まとめ:目的に応じて最適なサービスを選ぼう
Google Driveは優れたクラウドストレージですが、ウェブサイト公開には向いていません。
この記事のポイント:
✅ Google Driveでウェブサイト公開は2016年に終了
✅ HTMLファイルの表示・共有は可能(ただし制限あり)
✅ ウェブサイト公開なら専用サービスを使う:GitHub Pages、Netlify、Firebase Hostingなど
✅ ファイル管理・バックアップには最適
✅ 画像・動画の埋め込みは可能(容量制限に注意)
目的別おすすめサービス:
🌐 ウェブサイトを公開したい → GitHub Pages、Netlify、Vercel
📁 ファイルを保存・共有したい → Google Drive
🎨 簡単にサイトを作りたい → Google Sites、Wix、Jimdo
📝 ブログを始めたい → WordPress.com、はてなブログ、Note
Google Driveは制作途中のファイル管理やチームでの共有には最適です。でも、実際にウェブサイトを世界に公開したいなら、専用のホスティングサービスを使いましょう。
多くのサービスが無料プランを提供しているので、自分の技術レベルや目的に合ったものを選んでくださいね!
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