「共有したファイルを、誰が見たのか知りたい…」
「自分がGoogle Driveで見たファイルの履歴は、他の人にバレるの?」
Google Driveを使っていると、こんな疑問が湧いてきますよね。
実は、Google Driveには閲覧履歴を確認できる機能があります。ただし、すべての履歴が見られるわけではなく、条件や制限があります。
この記事では、Google Driveの閲覧履歴について、確認方法からプライバシー設定、履歴の削除方法まで、詳しく解説します。仕事でも個人利用でも役立つ情報が満載です。
Google Driveの閲覧履歴とは?

閲覧履歴の種類
Google Driveには、大きく分けて2種類の閲覧履歴があります。
1. 自分の閲覧履歴
- 自分が最近開いたファイル
- 最近アクセスしたフォルダ
- 検索履歴
2. 他のユーザーの閲覧履歴
- 自分が所有するファイルを誰が見たか
- いつ閲覧されたか
- どのくらいの時間見ていたか
何が記録されるのか
記録される情報:
- ファイルを開いた日時
- 誰が開いたか(共有ファイルの場合)
- アクセス方法(ブラウザ、アプリなど)
- 編集や閲覧などのアクション
記録されない情報:
- ファイル内のどこを見たか(特定の部分)
- 画面をどのくらいの時間見ていたか(詳細)
- スクリーンショットを撮ったか
閲覧履歴とは?
ユーザーがファイルやフォルダにアクセスした記録のこと。いつ、誰が、どのファイルを開いたかが分かります。
自分の閲覧履歴を確認する方法
「最近使用したアイテム」で確認
最もシンプルな方法は、Google Driveの「最近使用したアイテム」機能です。
手順:
- Google Driveを開く
- drive.google.com にアクセス
- 左側メニューから選択
- 「最近使用したアイテム」をクリック
- 最近開いたファイル一覧を確認
- 時系列順に表示されます
- 自分が開いたファイルがすべて表示
表示される情報:
- ファイル名
- 最終アクセス日時
- ファイルの所有者
- ファイルの場所
マイアクティビティで詳細確認
Google全体のアクティビティから、Drive関連の履歴を確認できます。
手順:
- Googleアカウント設定を開く
- myaccount.google.com にアクセス
- データとプライバシー
- 左側メニューから選択
- マイアクティビティ
- 「マイアクティビティ」をクリック
- Google Driveで絞り込み
- 検索ボックスに「Google Drive」と入力
- またはフィルタで「Google Drive」を選択
- 詳細な履歴を確認
- いつどのファイルを開いたか
- どんな操作をしたか
マイアクティビティとは?
Googleサービス全体でのユーザー行動を記録する機能。検索履歴、YouTube視聴履歴、Drive操作履歴などが含まれます。
他のユーザーの閲覧履歴を確認する方法
自分が所有するファイルについて、誰が見たかを確認できます。
アクティビティダッシュボードで確認
対象ファイル:
- 自分が所有しているファイル
- Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド
- 一部のファイル形式(PDF、画像など)
手順:
- ファイルを開く
- 確認したいファイルをダブルクリック
- 詳細情報を表示
- 画面右上の「ⓘ」(情報アイコン)をクリック
- アクティビティタブを選択
- 右側パネルの「アクティビティ」タブ
- 閲覧履歴を確認
- 誰がいつ閲覧したか表示されます
- 閲覧者の名前またはアイコン
- アクセス日時
表示される情報:
- 閲覧者の名前(Googleアカウント名)
- 閲覧日時
- 編集したか、閲覧のみか
- コメントを追加したか
Google形式ファイルの閲覧者リスト
Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドでは、より詳しい情報が見られます。
手順:
- ドキュメントを開く
- ツールメニュー
- 上部の「ツール」→「アクティビティダッシュボード」
- 詳細な閲覧データ
- 閲覧者ごとの詳細
- 最終閲覧日時
- 編集回数など
Google Workspace(有料版)の場合:
- さらに詳細な分析が可能
- 閲覧時間の統計
- アクセス傾向の分析
閲覧履歴が確認できないファイル
以下のファイルでは、詳細な閲覧履歴を確認できません。
制限のあるファイル:
- 他の人が所有するファイル(自分は閲覧者のみ)
- リンク共有で不特定多数に公開したファイル
- 一部の古いファイル形式
リンク共有の「閲覧者」表示について:
「リンクを知っている全員」で共有した場合、Googleアカウントでログインせずに見た人は履歴に残りません。
閲覧履歴の通知設定
ファイルが閲覧された時、通知を受け取ることができます。
通知を有効にする方法
手順:
- ファイルを右クリック
- 通知を受け取りたいファイルを選択
- 共有設定を開く
- 「共有」をクリック
- 通知設定
- 画面右上の歯車アイコン(⚙)をクリック
- 通知オプション
- 「このファイルが閲覧されたら通知する」にチェック
- (注:この項目がない場合もあります)
Google Workspace版の追加機能:
- より詳細な通知設定が可能
- 特定のアクション(編集、コメントなど)で通知
- 通知頻度の設定(即時、日次など)
通知の種類
受け取れる通知:
- ファイルが閲覧された
- ファイルが編集された
- コメントが追加された
- 共有設定が変更された
通知方法:
- メール通知
- アプリ内通知
- デスクトップ通知(設定による)
閲覧履歴を削除する方法

プライバシー保護のため、閲覧履歴を削除したい場合の方法です。
「最近使用したアイテム」から削除
注意:
「最近使用したアイテム」から削除しても、マイアクティビティには残ります。また、ファイル自体は削除されません。
非表示にする方法:
- 最近使用したアイテムを開く
- ファイルを右クリック
- 非表示にしたいファイルを選択
- 「最近使用したアイテムから削除」
- この項目がある場合は選択
ただし:
この機能は一時的なもので、再度ファイルを開くと「最近使用したアイテム」に再び表示されます。
マイアクティビティから削除
より確実に履歴を削除するには、マイアクティビティから消去します。
手順:
- マイアクティビティにアクセス
- myactivity.google.com
- Google Driveの履歴を検索
- フィルタで「Google Drive」を選択
- 削除する項目を選択
- 個別削除:項目の「︙」→「削除」
- 期間で削除:「削除」→「期間で削除」
- 確認して削除実行
一括削除の方法:
- マイアクティビティページ
- 「削除」ボタン
- 画面上部の「削除」をクリック
- 期間を選択
- 「今日」「昨日」「全期間」「カスタム期間」から選択
- Google Driveのみ削除
- 製品で「Google Drive」を選択
- 他のGoogleサービスの履歴は残る
- 削除実行
- 「削除」ボタンで確定
自動削除の設定
一定期間経過後、自動的に履歴を削除する設定も可能です。
手順:
- マイアクティビティページ
- アクティビティ管理
- 左側メニューの「アクティビティ管理」
- 自動削除設定
- 「自動削除」をクリック
- 期間を選択
- 3ヶ月、18ヶ月、36ヶ月から選択
- または自動削除しない
- 保存
プライバシーと閲覧履歴の関係
他の人に自分の閲覧履歴は見られるのか?
基本的には見られません。
見られない情報:
- 自分が何を見たか
- いつどのファイルを開いたか
- 自分の「最近使用したアイテム」
例外:見られる場合:
- あなたが他の人のファイルを開いた場合
→ その所有者はあなたが閲覧したことを確認可能 - Google Workspaceの管理者
→ 組織内の閲覧履歴を確認できる場合あり
共有ファイルでの注意点
所有者に見られること:
- 誰がいつファイルを開いたか
- 編集やコメントのアクション
- アクセスの頻度
見られないこと:
- ファイル内のどの部分を見たか
- 何分間見ていたか(詳細時間)
- スクリーンショットを撮ったか
匿名で閲覧することは可能か?
基本的に不可能です。
Googleアカウントでログインしている限り、ファイルの所有者には誰がアクセスしたか分かります。
唯一の例外:
「リンクを知っている全員」で共有されたファイルを、ログインせずに開いた場合のみ、匿名閲覧が可能です。ただし、この場合も以下の制限があります:
- プレビューのみで編集不可
- 一部機能が使えない
- 所有者には「誰か」がアクセスしたことは分かる(名前は不明)
Google Workspaceでの高度な閲覧履歴管理
有料版のGoogle Workspaceでは、より詳細な管理機能があります。
管理者向け機能
管理コンソールでできること:
- 組織全体のドライブアクティビティ監視
- ユーザーごとのアクセスログ確認
- 異常なアクセスパターンの検出
- セキュリティアラートの設定
監査ログ
確認できる情報:
- 誰がどのファイルにアクセスしたか
- 外部共有の履歴
- 権限変更の履歴
- ダウンロード履歴
- 削除されたファイルの記録
アクセス方法(管理者のみ):
- 管理コンソールにログイン
- レポート→監査→ドライブ
- 詳細なログを確認
データ損失防止(DLP)
設定できる内容:
- 機密ファイルのアクセス制限
- 特定ユーザーの行動監視
- 自動アラート設定
- コンプライアンス違反の検出
閲覧履歴活用のヒント
ファイルの人気度を把握
活用方法:
- どの資料がよく見られているか確認
- 人気のコンテンツを分析
- 共有戦略の改善
手順:
- 複数ファイルのアクティビティを確認
- 閲覧回数を比較
- 人気ファイルの特徴を分析
チームの作業進捗確認
プロジェクト管理での活用:
- メンバーがドキュメントを確認したか
- 期限前にアクセスしているか
- タスクの進行状況把握
注意:
過度な監視はチームの信頼関係を損なう可能性があります。オープンなコミュニケーションを心がけましょう。
セキュリティ管理
不正アクセスの検出:
- 予期しないアクセスの発見
- 退職者のアクセス確認
- 異常なダウンロードパターン
対策:
- 定期的に閲覧履歴をチェック
- 不審なアクセスがあれば共有を停止
- パスワード変更や2段階認証の有効化
よくある質問(Q&A)
Q1:閲覧履歴はいつまで保存されますか?
Googleは明確な期限を公開していませんが、一般的には長期間保存されます。自動削除を設定しない限り、基本的には残り続けます。
Q2:共有ファイルを開いたことは必ず相手に分かりますか?
はい、ファイルの所有者は誰がいつ開いたか確認できます。ただし「リンクを知っている全員」で共有され、ログインせずに開いた場合は匿名になります。
Q3:スマホで見た履歴も記録されますか?
はい、パソコン、スマホ、タブレットなど、どのデバイスからアクセスしても記録されます。
Q4:削除した閲覧履歴は復元できますか?
いいえ、一度削除した履歴は復元できません。削除前に必要な情報は別途記録しておきましょう。
Q5:会社のGoogle Workspaceで、管理者は私の閲覧履歴を見られますか?
はい、Google Workspaceの管理者は、組織内のユーザーのドライブアクティビティを確認できます。会社のポリシーに従って使用しましょう。
Q6:閲覧履歴の記録を完全にオフにできますか?
Google Driveの基本機能として記録をオフにすることはできません。プライバシーが気になる場合は、マイアクティビティから定期的に削除する必要があります。
まとめ:閲覧履歴を理解して適切に管理しよう
Google Driveの閲覧履歴について解説しました。
自分の閲覧履歴を確認:
✅ 「最近使用したアイテム」で簡単確認
✅ マイアクティビティで詳細確認
✅ 定期的な削除でプライバシー保護
他のユーザーの閲覧を確認:
✅ アクティビティダッシュボードで確認
✅ 自分が所有するファイルのみ
✅ 通知設定で即座に把握
プライバシーのポイント:
- 自分の履歴は基本的に他人に見られない
- ただし開いたファイルの所有者には分かる
- Google Workspace管理者は確認可能
履歴削除の方法:
- マイアクティビティにアクセス
- Google Driveでフィルタ
- 期間を指定して削除
- 自動削除設定も検討
活用のヒント:
- ファイルの人気度分析
- チーム作業の進捗確認
- セキュリティ管理
閲覧履歴機能を正しく理解すれば、プライバシーを守りながら、効果的なファイル管理ができます。必要に応じて履歴を確認・削除し、安心してGoogle Driveを活用してください!
コメント