「Google Driveを開いたら、『その他のパソコン』っていうフォルダが急に出てきた…」
「中を見ると、使っていないパソコンの名前がたくさんあって気持ち悪い…」
こんな経験はありませんか?
実は、この「その他のパソコン」フォルダは、パソコン版Google Driveアプリを使っているときに自動的に作られるものなんです。過去に使っていたパソコンや、今は使っていないデバイスのファイルが残っていることがあります。
この記事では、「その他のパソコン」フォルダが何なのか、そしてどうやって削除すればいいのかを、分かりやすく解説していきます。
「その他のパソコン」フォルダって何?

まずは、この不思議なフォルダの正体を確認しましょう。
パソコン版Google Driveが作るフォルダ
「その他のパソコン」は、パソコン版Google Drive(旧称:バックアップと同期、現在の正式名称:Google Drive for desktop)をインストールすると表示されるフォルダです。
パソコン版Google Driveには、次の2つの主な機能があります:
- マイドライブ:クラウド上のGoogle Driveのファイルをパソコンで見られるようにする
- パソコンのバックアップ:パソコンの特定のフォルダ(例:デスクトップ、ドキュメント)を自動的にGoogle Driveにアップロードする
この2番目の機能を使うと、パソコンごとに「マイパソコン」「マイノートパソコン」などの名前でフォルダが作られ、それらが「その他のパソコン」の中に表示されるんです。
どんなものが表示される?
「その他のパソコン」フォルダの中には、こんなものが表示されることがあります:
- マイパソコン
- マイノートパソコン
- マイ MacBook Pro
- マイパソコン(1)
- マイパソコン(2)
- USBと外部デバイス
特に、「マイパソコン(1)」「マイパソコン(2)」のように数字が付いているものは、Windows を再インストールしたり、同じパソコンで何度も設定し直したりすると、重複して作られてしまうことがあります。
なぜ急に現れたの?
「その他のパソコン」フォルダが急に表示されるようになった理由は、いくつか考えられます:
- パソコン版Google Driveを新しくインストールした
- バックアップ設定を有効にした
- Google Driveのアプリがアップデートされた
- 以前使っていたパソコンのデータが残っていた
特に意識していなくても、設定の変更やアプリの更新で突然表示されることがあるんですね。
「その他のパソコン」フォルダは削除しても大丈夫?
結論から言うと、使っていないパソコンのフォルダは削除しても問題ありません。
ただし、削除する前に必ず確認すべきことがあります。
削除前に確認すべきこと
1. フォルダの中身をチェックする
削除する前に、必ずフォルダの中身を確認してください。
- 現在使っているパソコンのファイルが含まれていないか
- 必要なファイルが保存されていないか
- 他のフォルダと重複していないか
もし大切なファイルがある場合は、削除する前に「マイドライブ」にコピーしておきましょう。
2. どのパソコンのものか確認する
「マイパソコン(1)」「マイパソコン(2)」のように同じ名前が複数ある場合、どれが現在使っているパソコンのものか分かりにくいことがあります。
確認方法:
- フォルダの中身を見て、最近編集したファイルがあるか確認する
- ファイルの更新日時をチェックする
- 現在使っているパソコンからファイルをアップロードして、どのフォルダに入るか確認する
3. バックアップの有無を確認する
削除するフォルダの中に、他の場所にバックアップがないファイルがある場合は注意が必要です。
削除すると復元できなくなる可能性があるので、必ず別の場所に保存してから削除しましょう。
「その他のパソコン」フォルダを削除する方法
ここからは、具体的な削除方法を見ていきましょう。方法は大きく分けて3つあります。
【方法1】ブラウザ版Google Driveから削除する(推奨)
最も確実で分かりやすい方法です。
手順:
- ブラウザでGoogle Driveを開く パソコンのブラウザ(Chrome、Edge、Firefoxなど)で drive.google.com にアクセスします。
- 「パソコン」セクションを探す 画面左側のメニューを確認してください。「マイドライブ」の下あたりに「パソコン」という項目があります。 ※表示されない場合は、メニューを下にスクロールしてみてください。
- 「パソコン」をクリック 「パソコン」をクリックすると、同期されているパソコンの一覧が表示されます。 ここに、「マイパソコン」「マイノートパソコン」などの名前でフォルダが並んでいるはずです。
- 削除したいフォルダを選択 不要なフォルダを右クリックします。 複数のフォルダを削除したい場合は、Ctrlキー(Macの場合はCommandキー)を押しながらクリックして複数選択できます。
- 「削除」を選択 右クリックメニューから「削除」を選びます。 または、フォルダを選択した状態でゴミ箱アイコンをクリックしても削除できます。
- 削除を確認 「○○を削除しますか?」というメッセージが表示されたら、「削除」をクリックします。
- ゴミ箱を空にする(オプション) 削除したフォルダは一旦「ゴミ箱」に移動します。 完全に削除したい場合は:
- 左側のメニューから「ゴミ箱」を開く
- 削除したフォルダを右クリック
- 「完全に削除」を選択 または、ゴミ箱の右上にある「ゴミ箱を空にする」をクリックすれば、ゴミ箱の中身をすべて完全に削除できます。
注意点:
ゴミ箱に入れただけでは、まだGoogle Driveの容量を消費しています。容量を解放したい場合は、必ず「完全に削除」または「ゴミ箱を空にする」を実行してください。
【方法2】パソコン版Google Driveのフォルダから削除する
パソコンのエクスプローラー(Windowsの場合)やFinder(Macの場合)から直接削除する方法です。
手順:
- エクスプローラーまたはFinderを開く Windows の場合:
- エクスプローラーを開きます
- 左側の一覧から「Google Drive」を探します
- 通常、ドライブ文字(例:G:)が割り当てられています Mac の場合:
- Finderを開きます
- サイドバーから「Google Drive」を探します
- 「その他のパソコン」フォルダを開く Google Driveの中に「マイドライブ」と「その他のパソコン」が表示されているはずです。 「その他のパソコン」をダブルクリックして開きます。
- 削除したいフォルダを選択 不要なパソコンのフォルダ(例:マイパソコン(1))を右クリックします。
- 「削除」を選択 右クリックメニューから「削除」を選びます。
- 確認メッセージに対応 削除の確認メッセージが表示されたら、「はい」または「削除」をクリックします。
注意点:
この方法で削除したファイルも、最初はゴミ箱に移動します。完全に削除するには、ブラウザ版Google Driveを開いてゴミ箱を空にする必要があります。
【方法3】不要なデバイスからの同期を解除する
古いパソコンや使っていないデバイスからの同期を停止する方法です。
手順:
- 古いパソコンが手元にある場合 実際にそのパソコンを使える場合は、以下の手順で同期を解除できます: Windows の場合:
- タスクトレイ(画面右下)のGoogle Driveアイコンをクリック
- 歯車マークの「設定」をクリック
- 「アカウントの接続を解除」を選択
- 確認画面で「接続を解除」をクリック Mac の場合:
- メニューバー(画面上部)のGoogle Driveアイコンをクリック
- 歯車マークの「設定」をクリック
- 「アカウントの接続を解除」を選択
- 確認画面で「接続を解除」をクリック
- 古いパソコンが手元にない場合 既に手放したパソコンや、アクセスできないパソコンの場合は、方法1(ブラウザ版から削除)を使いましょう。 デバイスとの接続が切れていても、ファイル自体はGoogle Drive上に残っているため、ブラウザから削除できます。
削除できない場合の対処法
「削除しようとしてもエラーが出る」「削除できない」という場合は、以下の方法を試してみてください。
【対処法1】権限を確認する
「アクセス権がありません」というメッセージが表示される場合、そのフォルダに対する権限が不足している可能性があります。
解決方法:
- ブラウザ版Google Driveで、該当するフォルダを右クリック
- 「共有」を選択
- 自分のアカウントに「編集者」権限があることを確認
- 権限がない場合は、フォルダの所有者に連絡して権限を付与してもらう
ただし、「その他のパソコン」フォルダの場合、通常は自分が所有者のはずです。それでもエラーが出る場合は、次の対処法を試してください。
【対処法2】パソコン版Google Driveを再起動する
一時的な不具合が原因の場合、アプリを再起動すると解決することがあります。
手順:
Windows の場合:
- タスクトレイのGoogle Driveアイコンを右クリック
- 「終了」を選択
- スタートメニューから「Google Drive」を再度起動
Mac の場合:
- メニューバーのGoogle Driveアイコンをクリック
- 「Google Driveを終了」を選択
- アプリケーションフォルダから「Google Drive」を再度起動
再起動後、もう一度削除を試してみてください。
【対処法3】Googleアカウントから一度ログアウトする
キャッシュやセッション情報の問題で削除できない場合があります。
手順:
- パソコン版Google Driveでアカウントの接続を解除(方法3を参照)
- パソコンを再起動
- パソコン版Google Driveに再度ログイン
- 削除を試す
【対処法4】ブラウザのキャッシュをクリアする
ブラウザ版Google Driveで削除しようとしてうまくいかない場合は、ブラウザのキャッシュをクリアしてみましょう。
Google Chromeの場合:
- ブラウザ右上の「︙」(三点リーダー)をクリック
- 「その他のツール」→「閲覧履歴を消去」を選択
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを消去」をクリック
- Google Driveに再度アクセスして削除を試す
【対処法5】別のブラウザを使う
使っているブラウザに問題がある可能性もあります。
- Chromeを使っている場合→Edge や Firefoxを試す
- Edgeを使っている場合→Chromeを試す
別のブラウザでdrive.google.comにアクセスして、削除を試してみてください。
【対処法6】シークレットモードで試す
ブラウザの拡張機能が干渉している可能性があります。
シークレットモードの開き方:
- Chrome:Ctrl + Shift + N(Macは Command + Shift + N)
- Edge:Ctrl + Shift + N(Macは Command + Shift + N)
- Firefox:Ctrl + Shift + P(Macは Command + Shift + P)
シークレットモードでGoogle Driveを開いて、削除を試してみましょう。
「その他のパソコン」フォルダが再び現れないようにする方法

一度削除しても、パソコン版Google Driveの設定によっては再び表示されることがあります。
完全に表示されないようにするには、以下の設定を確認してください。
バックアップ設定を無効にする
パソコンのフォルダを自動的にバックアップしないようにします。
手順:
- パソコン版Google Driveの設定を開く タスクトレイ(Windowsの場合)またはメニューバー(Macの場合)のGoogle Driveアイコンをクリックし、歯車マークの「設定」を選択します。
- 「環境設定」を開く 「環境設定」または「Preferences」をクリックします。
- 「マイ○○(パソコン名)」タブを選択 左側のメニューから「マイノートパソコン」や「マイパソコン」などの項目を探します。
- バックアップするフォルダの設定を確認 バックアップされているフォルダの一覧が表示されます。 不要なフォルダがある場合は、チェックを外すか、「×」ボタンで削除します。
- 「保存」をクリック 設定を保存して閉じます。
これで、新しいフォルダが「その他のパソコン」に追加されることはなくなります。
パソコン版Google Driveをアンインストールする
パソコン版Google Driveアプリ自体が不要な場合は、アンインストールするのも一つの方法です。
Windows の場合:
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- 一覧から「Google Drive」を探す
- 「︙」(三点リーダー)をクリック→「アンインストール」
Mac の場合:
- アプリケーションフォルダを開く
- 「Google Drive」を探す
- ゴミ箱にドラッグ&ドロップ
- ゴミ箱を空にする
注意:
パソコン版Google Driveをアンインストールしても、クラウド上のファイルは削除されません。ブラウザ版(drive.google.com)からいつでもアクセスできます。
よくある質問と回答
Q1:削除すると容量は空きますか?
A: はい、完全に削除すればGoogle Driveの容量が解放されます。
ただし、ゴミ箱に入れただけでは容量は解放されません。ゴミ箱を空にして初めて、容量が空きます。
また、同じファイルが「マイドライブ」にもある場合、片方だけ削除しても容量は変わりません。両方から削除する必要があります。
Q2:「その他のパソコン」と「マイドライブ」の違いは?
A: 保存場所と用途が違います。
- マイドライブ:クラウド上のメインストレージ。どのデバイスからもアクセス可能
- その他のパソコン:各パソコンから自動的にバックアップされたファイルが保存される場所
「マイドライブ」は自分で意識的にアップロードしたファイル、「その他のパソコン」は自動的にバックアップされたファイル、という違いがありますね。
Q3:削除したファイルは復元できますか?
A: ゴミ箱に入っている間は復元可能です。
復元方法:
- ブラウザ版Google Driveを開く
- 左側のメニューから「ゴミ箱」をクリック
- 復元したいファイルを右クリック
- 「復元」を選択
ただし、完全に削除した後は復元できません。ゴミ箱を空にする前に、本当に不要か必ず確認してください。
また、ゴミ箱に入れてから30日が経過すると、自動的に完全削除されます。
Q4:他の人にも見られていますか?
A: 基本的には見られません。
「その他のパソコン」フォルダは、あなたのGoogle アカウントに紐付けられているため、あなたしかアクセスできません。
ただし、フォルダ内の特定のファイルを他の人と「共有」設定にしている場合は、そのファイルだけは相手から見られる可能性があります。
心配な場合は:
- 「その他のパソコン」フォルダ内のファイルを確認
- 共有設定されているファイルがないかチェック
- 不要な共有設定があれば解除する
Q5:「マイパソコン(1)」「マイパソコン(2)」のように重複しているのはなぜ?
A: 以下のような理由で重複が発生します:
- Windowsを再インストールした
- パソコン版Google Driveをアンインストールして再インストールした
- 同じパソコンで複数のユーザーアカウントを使っている
- パソコンの名前を変更した
Google Driveは、デバイスごとに固有の識別情報を使って管理しています。再インストールすると、別のデバイスと認識されて新しいフォルダが作られてしまうんです。
重複しているフォルダは、内容を確認して不要なものを削除すれば大丈夫です。
Q6:スマホやタブレットのデータも「その他のパソコン」に入りますか?
A: いいえ、入りません。
「その他のパソコン」には、パソコン版Google Driveアプリを使っているデバイスのデータのみが表示されます。
スマホやタブレットの Google Driveアプリからアップロードしたファイルは、「マイドライブ」に保存されます。
Q7:削除したらパソコンのファイルも消えますか?
A: 設定によって変わります。
- ミラーリング(同期)設定の場合:Google Driveから削除すると、パソコンのフォルダからも削除されます
- バックアップのみの場合:Google Driveから削除しても、パソコンの元のファイルは残ります
削除する前に、どちらの設定になっているか確認することをおすすめします。
心配な場合は、削除する前にパソコンの別の場所(例:外付けHDD)にコピーしておくと安心です。
まとめ:「その他のパソコン」フォルダはこう削除しよう
「その他のパソコン」フォルダは、パソコン版Google Driveが自動的に作るバックアップ用のフォルダです。
過去に使っていたパソコンや、不要な重複フォルダが残っている場合は、以下の手順で削除しましょう:
削除の基本手順:
- 内容を確認:削除する前に、必要なファイルがないか確認
- ブラウザ版から削除:drive.google.com の「パソコン」セクションから削除
- ゴミ箱を空に:容量を解放するため、ゴミ箱を空にする
削除できない場合の対処法:
- パソコン版Google Driveを再起動
- Googleアカウントから一度ログアウト
- ブラウザのキャッシュをクリア
- 別のブラウザやシークレットモードで試す
再発防止:
- バックアップ設定を見直す
- 不要な場合はパソコン版Google Driveをアンインストール
これで、すっきりと整理されたGoogle Driveを使えるようになりますよ!

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