Google Driveのオーナー変更完全ガイド!所有者を移行する方法を徹底解説

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「前任者が作ったファイルのオーナーを自分に変更したい」

「複数のアカウントで管理していたファイルを1つにまとめたい…」

Google Driveを使っていると、ファイルやフォルダの所有者を変更したい場面がありますよね。

実は、Google Driveではオーナー(所有者)の変更が可能です。ただし、いくつか条件や注意点があります。間違った手順で進めると、ファイルにアクセスできなくなる恐れも。

この記事では、Google Driveのオーナー変更について、基本から応用まで分かりやすく解説します。安全に所有者を移行して、スムーズなファイル管理を実現しましょう。


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  1. Google Driveのオーナーとは?
    1. オーナーの基本的な意味
    2. オーナーと編集者の違い
  2. オーナー変更が必要な場面
    1. よくあるケース
  3. オーナー変更の基本手順
    1. 単一ファイルのオーナー変更
    2. フォルダのオーナー変更
  4. Google形式ファイルのオーナー変更
    1. ドキュメント・スプレッドシート・スライドの変更
  5. 複数ファイルの一括オーナー変更
    1. Google Driveの標準機能では一括変更不可
    2. Google Apps Script(GAS)を使った一括変更
    3. Google Workspace管理コンソール(組織向け)
  6. オーナー変更の制限と注意点
    1. 変更できない場合
    2. オーナー変更後の影響
    3. 取り消しはできない
  7. オーナー変更できない時の対処法
    1. ケース1:「オーナー権限を譲渡」が表示されない
    2. ケース2:新オーナーが承認しない
    3. ケース3:大量ファイルで時間がかかる
  8. 退職者・異動者からのファイル引き継ぎ
    1. 退職前の準備(本人が行うこと)
    2. 退職後のファイル回収(管理者が行うこと)
  9. 共有ドライブとマイドライブの違い
    1. 共有ドライブの特徴
    2. マイドライブから共有ドライブへの移動
  10. オーナー確認と整理の方法
    1. 自分がオーナーのファイルを確認
    2. オーナー別の整理
  11. よくある質問(Q&A)
    1. Q1:オーナー変更すると、共有している人のアクセスはどうなりますか?
    2. Q2:フォルダのオーナーを変更すれば、中のファイルも変わりますか?
    3. Q3:無料のGoogleアカウント間でオーナー変更できますか?
    4. Q4:オーナー変更後、元のオーナーは何ができますか?
    5. Q5:一度に複数のファイルのオーナーを変更できますか?
    6. Q6:新しいオーナーが承認しないとどうなりますか?
    7. Q7:Google WorkspaceからGmail個人アカウントへ変更できますか?
  12. まとめ:計画的なオーナー変更で安全な引き継ぎを

Google Driveのオーナーとは?

オーナーの基本的な意味

オーナーとは、ファイルやフォルダの所有者のことです。

オーナーの特徴:

  • ファイルを作成した人が自動的にオーナーになる
  • 最も強い権限を持つ
  • すべての操作が可能
  • 各ファイルに1人だけ

オーナーとは?
ファイルやフォルダを完全に管理できる唯一の存在。削除や共有設定の変更など、すべての権限を持ちます。

オーナーと編集者の違い

オーナーと編集者は似ていますが、重要な違いがあります。

オーナーだけができること:
✅ ファイルを完全に削除(ゴミ箱を空にする)
✅ オーナー権限を他の人に譲渡
✅ 共有設定の最終的な管理権限
✅ ファイルの復元(削除後も)

編集者でもできること:
✅ ファイルの編集
✅ 他のユーザーを招待(設定により)
✅ ダウンロード・印刷
✅ コメント追加

編集者にできないこと:
❌ オーナー権限の譲渡
❌ 完全削除
❌ 一部の共有設定変更


オーナー変更が必要な場面

よくあるケース

1. 担当者の退職・異動

  • 前任者が作ったファイルを引き継ぎ
  • アカウント削除前にファイルを移行
  • 組織の資産として保持

2. アカウント整理

  • 個人アカウントから会社アカウントへ移行
  • 複数アカウントの統合
  • 適切な管理体制の構築

3. チーム体制の変更

  • プロジェクトリーダーの交代
  • 部署間の引き継ぎ
  • 外部パートナーから内部への移管

4. 容量管理

  • 容量を使い切ったアカウントから移動
  • 有料プランへの最適化
  • ストレージの効率化

オーナー変更の基本手順

単一ファイルのオーナー変更

前提条件:

  • 現在のオーナーである必要があります
  • 新しいオーナーにはすでに編集者権限が必要

手順:

  1. ファイルを右クリック
  • Google Driveでオーナーを変更したいファイルを選択
  1. 共有を開く
  • 「共有」をクリック
  1. 新しいオーナーに編集者権限を付与
  • まだ共有していない場合、メールアドレスを入力
  • 権限を「編集者」に設定
  • 送信
  1. オーナー権限を譲渡
  • 共有設定画面で、新オーナーの横のドロップダウンをクリック
  • 「オーナー権限を譲渡」を選択
  1. 確認画面で承認
  • 「はい」または「権限を譲渡」をクリック
  • 重要な警告を読んで確認
  1. 新オーナーが承認
  • 新オーナーにメールが届く
  • 承認すると正式にオーナーになる

重要な注意:
オーナー変更後、自分は自動的に「編集者」になります。新しいオーナーが削除すれば、自分もアクセスできなくなります。

フォルダのオーナー変更

フォルダのオーナー変更は、ファイルとほぼ同じ手順です。

手順:

  1. フォルダを右クリック→共有
  2. 新オーナーに編集者権限を付与
  3. オーナー権限を譲渡
  4. 確認して実行

フォルダ変更の注意点:

  • フォルダ内のファイルのオーナーは変わりません
  • フォルダ構造だけが移行される
  • 各ファイルは個別に変更が必要

Google形式ファイルのオーナー変更

Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドなどは、少し手順が異なります。

ドキュメント・スプレッドシート・スライドの変更

手順:

  1. ファイルを開く
  • オーナー変更したいファイルをダブルクリック
  1. 共有ボタンをクリック
  • 画面右上の「共有」ボタン
  1. 編集者権限を付与
  • 新オーナーのメールアドレスを入力
  • 「編集者」として送信
  1. オーナー権限を譲渡
  • 共有設定で新オーナーの横のドロップダウン
  • 「オーナー権限を譲渡」
  1. 確認して完了

承認プロセス:
新オーナーがメールを受信し、承認すると正式に変更されます。承認されるまではオーナーは変わりません。


複数ファイルの一括オーナー変更

大量のファイルを一つずつ変更するのは大変です。効率的な方法を紹介します。

Google Driveの標準機能では一括変更不可

残念ながら、Google Driveの標準機能では複数ファイルを一度にオーナー変更できません。

現状の制限:

  • 1ファイルずつ手動で変更が必要
  • フォルダごと変更してもファイルは変わらない
  • 大量ファイルは時間がかかる

Google Apps Script(GAS)を使った一括変更

プログラミングの知識があれば、スクリプトで自動化できます。

基本的な流れ:

  1. Google Apps Scriptを開く
  • script.google.com にアクセス
  1. 新しいプロジェクトを作成
  2. スクリプトを記述
  • フォルダ内の全ファイルを取得
  • ループでオーナー変更を実行
  1. 実行して一括変更

注意:
技術的な知識が必要です。重要なファイルで試す前に、テスト環境で確認しましょう。

Google Workspace管理コンソール(組織向け)

Google Workspaceの管理者は、より強力な移行ツールを使えます。

データ移行サービス:

  • 管理コンソールから実行
  • ユーザー間でファイル一括移行
  • オーナー権限も含めて移行可能
  • 退職者のファイルを組織に残す

使用条件:

  • Google Workspaceの管理者権限が必要
  • 同じ組織内のユーザー間のみ
  • 一定の制限あり

オーナー変更の制限と注意点

変更できない場合

以下の条件ではオーナー変更ができません。

制限事項:

異なるドメイン間の変更(無料アカウント)

  • @gmail.com → @company.com など
  • Google Workspaceでは可能な場合あり

Googleアカウント以外へ

  • 相手もGoogleアカウントが必須

編集権限がないファイル

  • 他人のファイルは変更不可

共有ドライブのファイル

  • 共有ドライブには「オーナー」概念がない
  • 組織全体で所有

オーナー変更後の影響

変更すると、様々な影響があります。

自分への影響:

  • オーナーから編集者に降格
  • 完全削除の権限を失う
  • 新オーナーが削除すればアクセス不可

ファイルへの影響:

  • 容量カウントが新オーナーに移る
  • 元オーナーのストレージが空く
  • 共有設定は基本的に維持

他の共有者への影響:

  • アクセス権限は変わらない
  • ただし新オーナーが変更可能
  • 通知は届かない

取り消しはできない

重要な注意:
一度オーナーを変更すると、元に戻すには新オーナーの協力が必要です。

戻す方法:

  1. 新オーナーに依頼
  2. 再度オーナー変更の手順を実施
  3. 元のオーナーに譲渡

勝手には戻せないので、慎重に実行しましょう。


オーナー変更できない時の対処法

ケース1:「オーナー権限を譲渡」が表示されない

原因と対処:

原因1:自分がオーナーでない
→ 他人のファイルは変更不可
→ 現オーナーに依頼

原因2:相手が編集者でない
→ まず編集者権限を付与
→ その後にオーナー変更

原因3:異なるドメイン
→ 無料版では制限あり
→ Google Workspaceへの移行検討

ケース2:新オーナーが承認しない

対処法:

  1. 確認メールをチェックしてもらう
  • 迷惑メールフォルダも確認
  1. 再度招待を送る
  • 共有設定から再送信
  1. 直接連絡
  • 口頭やチャットで伝える
  1. 期限を設定
  • ○日までに承認を依頼

承認されないと変更は完了しません。

ケース3:大量ファイルで時間がかかる

効率化の方法:

  1. 優先順位をつける
  • 重要ファイルから変更
  • 不要ファイルは削除
  1. フォルダで整理
  • 同じ新オーナーのファイルをフォルダにまとめる
  • 管理しやすくする
  1. スクリプト活用
  • Google Apps Scriptで自動化
  • または外部ツール利用
  1. 時間をかけて段階的に
  • 一度に全部やらない
  • 計画的に実施

退職者・異動者からのファイル引き継ぎ

退職前の準備(本人が行うこと)

手順:

  1. 重要ファイルのリスト作成
  • オーナーになっているファイルを確認
  • 「オーナー:自分」で検索
  1. 後任者の決定
  • 各ファイルの新オーナーを決める
  1. オーナー変更の実行
  • 上記の手順でファイルを移行
  1. 共有設定の整理
  • 不要な共有は削除
  • 組織用フォルダに整理
  1. ドキュメント化
  • どのファイルを誰に譲渡したか記録

退職の何日前に実施?
最低でも2週間前には開始しましょう。アカウント削除前に完了させることが重要です。

退職後のファイル回収(管理者が行うこと)

本人がオーナー変更していない場合、管理者が対応します。

Google Workspace管理者の対応:

  1. アカウントを一時保持
  • すぐに削除せず30日程度保持
  1. データ移行ツールを使用
  • 管理コンソール→データ移行
  • 退職者のファイルを後任者に移行
  1. 共有ドライブへの移動
  • 組織の共有ドライブに保存
  • 個人所有から組織所有へ
  1. 完了後にアカウント削除
  • すべての移行完了を確認
  • アカウントを停止・削除

無料アカウントの場合:
管理者権限がないため、本人の協力が必須です。退職前に必ず移行してもらいましょう。


共有ドライブとマイドライブの違い

共有ドライブの特徴

共有ドライブとは?
組織で共同所有するドライブ。個人のオーナーではなく、組織全体で管理します。

特徴:

  • オーナー概念がない
  • 退職してもファイルは残る
  • メンバー全員で管理
  • Google Workspace専用機能

メリット:
✅ 引き継ぎ不要
✅ 組織の資産として管理
✅ 退職者問題の解決
✅ 権限管理が柔軟

マイドライブから共有ドライブへの移動

個人所有のファイルを組織資産にする方法です。

手順:

  1. 共有ドライブを作成(または選択)
  2. ファイルを移動
  • ファイルを右クリック
  • 「移動」を選択
  • 共有ドライブを選択
  1. オーナーシップの変更
  • 個人所有→組織所有に自動変換

注意点:

  • 移動すると個人のマイドライブからは消える
  • 元に戻すには共有ドライブから移動が必要
  • 一部のファイル形式は制限あり

オーナー確認と整理の方法

自分がオーナーのファイルを確認

検索方法:

  1. Google Driveで検索
  • 検索ボックスをクリック
  1. 検索オプションを表示
  • 検索ボックス右の「▼」をクリック
  1. オーナーで絞り込み
  • 「オーナー」で「自分」を選択
  1. 検索実行
  • 自分がオーナーのファイルのみ表示

結果の活用:

  • 定期的に確認
  • 不要ファイルは削除
  • 組織ファイルは共有ドライブへ

オーナー別の整理

整理のポイント:

  1. 個人用と組織用を分離
  • 個人:マイドライブ
  • 組織:共有ドライブ
  1. プロジェクトごとにフォルダ分け
  • オーナーを統一
  • 管理しやすくする
  1. 定期的な棚卸し
  • 月1回程度確認
  • 不要なオーナー権限は譲渡

よくある質問(Q&A)

Q1:オーナー変更すると、共有している人のアクセスはどうなりますか?

基本的に共有設定は維持されます。ただし新しいオーナーが共有を停止すれば、アクセスできなくなります。

Q2:フォルダのオーナーを変更すれば、中のファイルも変わりますか?

いいえ、フォルダとファイルのオーナーは別です。各ファイルを個別に変更する必要があります。

Q3:無料のGoogleアカウント間でオーナー変更できますか?

はい、可能です。ただし、同じドメイン(両方とも@gmail.comなど)であることが条件です。

Q4:オーナー変更後、元のオーナーは何ができますか?

自動的に「編集者」になります。ファイルの編集はできますが、完全削除やオーナー変更はできなくなります。

Q5:一度に複数のファイルのオーナーを変更できますか?

標準機能ではできません。1つずつ変更するか、Google Apps Scriptやサードパーティツールを使う必要があります。

Q6:新しいオーナーが承認しないとどうなりますか?

変更は完了しません。承認されるまで元のオーナーのままです。承認を催促するか、別の人を新オーナーに選びましょう。

Q7:Google WorkspaceからGmail個人アカウントへ変更できますか?

組織のポリシーによります。多くの場合、組織外への移行は制限されています。管理者に確認してください。


まとめ:計画的なオーナー変更で安全な引き継ぎを

Google Driveのオーナー変更について解説しました。

オーナー変更の基本手順:

  1. 新オーナーに編集者権限を付与
  2. 「オーナー権限を譲渡」を選択
  3. 確認して実行
  4. 新オーナーが承認

重要な注意点:
⚠️ 変更後は元に戻せない(新オーナーの協力が必要)
⚠️ フォルダ変更しても中のファイルは変わらない
⚠️ 一括変更は標準機能では不可
⚠️ 異なるドメイン間は制限あり

退職・異動時の対応:
✅ 2週間以上前から準備
✅ 重要ファイルをリスト化
✅ 後任者を決定
✅ 計画的にオーナー変更実行
✅ Google Workspaceなら管理者が移行可能

組織での推奨方法:

  • 個人ファイルはマイドライブ
  • 組織ファイルは共有ドライブ
  • 定期的な棚卸しで整理
  • 退職時のルールを明確化

トラブル防止のために:

  1. 変更前にバックアップ
  2. 関係者に事前通知
  3. 承認確認を徹底
  4. 記録を残す

オーナー変更は慎重に行う必要がありますが、正しく実施すれば安全にファイルを引き継げます。この記事を参考に、計画的なファイル管理を実現してください!

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