「Google Driveのファイルを他のアプリで開きたい」「いつも同じアプリで開くように設定したい」
そんなときに便利なのが、Google Driveの「アプリで開く」機能です。
この記事では、Google Driveのファイルを様々なアプリで開く方法、デフォルトアプリの設定、そして便利なアプリの追加方法まで、初心者にも分かりやすく解説していきます。
「アプリで開く」機能って何?

Google Driveには、保存されているファイルを様々なアプリで開ける機能があります。
例えば:
- PDFファイルをAdobe Acrobat Readerで開く
- Excelファイルを専用のスプレッドシートアプリで開く
- 画像ファイルを画像編集ソフトで開く
- 動画ファイルを動画プレーヤーで開く
Google純正のアプリ(Docs、Sheets、Slidesなど)以外にも、サードパーティ製の様々なアプリと連携できるんです。
なぜ便利なの?
専門的な編集ができる
Google Docsは便利ですが、Wordほど高機能ではありません。専門的な文書作成には、やはり専用アプリの方が使いやすいことがあります。
使い慣れたアプリで作業できる
「いつも使っているアプリで作業したい」というのは自然な要望ですよね。Google Driveに保存してあっても、好きなアプリで開けるなら便利です。
ファイル形式の互換性を高める
特定のファイル形式に特化したアプリを使えば、より正確な表示や編集ができます。
基本編:ファイルをアプリで開く方法
まずは、基本的な「アプリで開く」操作から見ていきましょう。
パソコンからファイルを開く
手順
1. Google Driveを開く
ブラウザで drive.google.com にアクセスします。
2. ファイルを右クリック
開きたいファイルを見つけて、右クリックします。
3. 「アプリで開く」にカーソルを合わせる
メニューの中から「アプリで開く」という項目を見つけて、カーソルを合わせます。
4. 使いたいアプリを選択
サブメニューが表示されるので、使いたいアプリをクリックします。
例えば、PDFファイルなら:
- Google Docs(PDFをテキストとして編集)
- その他連携済みのPDFエディタ
画像ファイルなら:
- Google フォト
- 画像編集アプリ(連携している場合)
5. 新しいタブでファイルが開く
選択したアプリで、ファイルが新しいタブまたはウィンドウで開きます。
スマホアプリからファイルを開く
スマホのGoogle Driveアプリからも、他のアプリで開けます。
手順(Android・iPhone共通)
1. Google Driveアプリを開く
2. ファイルをタップして開く
まずファイルをタップして、プレビュー表示にします。
3. 縦三点リーダー(⋮)をタップ
画面右上にある「⋮」アイコンをタップします。
4. 「アプリで開く」を選択
メニューから「アプリで開く」を選びます。
5. 使いたいアプリを選択
スマホにインストールされているアプリの一覧が表示されるので、使いたいものを選びます。
注意点
スマホの場合、そのファイル形式を開けるアプリがインストールされていないと選択肢に出てきません。例えば、PDFを開くならPDFリーダーアプリが必要です。
デフォルトアプリを設定する方法
「いつもこのアプリで開きたい」という場合、デフォルト(既定)アプリとして設定しておくと便利です。
パソコンでデフォルトアプリを設定
手順
1. Google Driveを開く
ブラウザで drive.google.com にアクセスします。
2. 設定メニューを開く
画面右上の歯車アイコン(⚙)をクリックします。
3. 「設定」を選択
ドロップダウンメニューから「設定」をクリック。
4. 「アプリの管理」をクリック
設定画面の左側メニューから「アプリの管理」を選びます。
5. 連携済みアプリの一覧が表示される
現在Google Driveと連携しているアプリがすべて表示されます。
例:
- Google ドキュメント
- Google スプレッドシート
- Google スライド
- その他サードパーティ製アプリ
6. デフォルトにしたいアプリを探す
リストの中から、デフォルトアプリとして使いたいものを見つけます。
7. 「デフォルトで使用」にチェック
アプリの横にある「デフォルトで使用」の左側にあるチェックボックスをオンにします。
8. 完了
これで、対応するファイル形式を開くとき、自動的にそのアプリが使われるようになります。
例
- Google Docsをデフォルトにした場合:Word文書(.docx)をダブルクリックするとGoogle Docsで開く
- Adobe Acrobat Readerをデフォルトにした場合:PDFファイルをダブルクリックするとAdobe Acrobat Readerで開く
複数のデフォルトアプリを設定
同じファイル形式でも、複数のアプリがデフォルトとして設定できます。
例えば、Excelファイル(.xlsx)に対して:
- Google スプレッドシートをデフォルトにする
- 別のスプレッドシートアプリもデフォルトにする
この場合、ファイルを開くとき、どちらかを選べるようになります。
スマホでのデフォルトアプリ設定
スマホの場合、Google Driveアプリ内でのデフォルト設定というよりも、スマホのOS側のデフォルトアプリ設定が優先されます。
Androidの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリと通知」を選択
- 「デフォルトアプリ」を選択
- ファイルの種類ごとにデフォルトアプリを設定
iPhoneの場合
iPhoneでは、ファイルを開く際に毎回アプリを選択する形になります。システム全体のデフォルトアプリ設定はありません。
Google Workspace Marketplaceから新しいアプリを追加する
Google Driveと連携できるアプリは、Google Workspace Marketplaceから追加できます。
アプリを追加する手順
1. Google Driveを開く
2. 「+新規」をクリック
画面左上の「+新規」ボタンをクリックします。
3. 「その他」にカーソルを合わせる
メニューの下の方にある「その他」にカーソルを合わせます。
4. 「アプリを追加」を選択
サブメニューから「アプリを追加」をクリックすると、Google Workspace Marketplaceが開きます。
5. アプリを検索
検索バーで使いたいアプリを探すか、カテゴリーから探します。
例えば:
- 画像編集アプリ
- PDFエディター
- マインドマップツール
- プロジェクト管理ツール
6. アプリを選択
気になるアプリをクリックして詳細を確認します。
7. 「インストール」をクリック
アプリの詳細ページで「インストール」または「接続」ボタンをクリックします。
8. 権限を確認
アプリがGoogle Driveにアクセスする権限を求めてきます。内容を確認して「許可」をクリック。
9. インストール完了
これで、そのアプリがGoogle Driveと連携され、「アプリで開く」メニューに表示されるようになります。
アプリを探すときのポイント
レビューと評価を確認
他のユーザーのレビューや星評価を確認しましょう。評価が高く、レビュー数が多いアプリは信頼できる可能性が高いです。
開発元を確認
有名な企業や信頼できる開発者のアプリを選ぶと安心です。
必要な権限を確認
アプリによっては、Google Drive内の全ファイルへのアクセスを求めてくることがあります。必要以上の権限を求めるアプリには注意しましょう。
無料版と有料版
多くのアプリには無料版と有料版があります。まずは無料版を試してみて、気に入ったら有料版にアップグレードするのが賢い選択です。
おすすめのGoogle Drive連携アプリ
Google Driveと連携できる便利なアプリをいくつか紹介します。
PDF編集系
Adobe Acrobat
PDFの編集、注釈追加、フォーム入力などができる定番アプリです。Google Driveに保存されているPDFを直接編集できます。
PDFエスケープ
無料で使えるPDF編集ツール。簡単な注釈や文字入力なら十分です。
画像編集系
Pixlr Editor
ブラウザ上で動作する高機能な画像編集ツール。Photoshopのような本格的な編集ができます。
Canva
デザイン作成に特化したアプリ。プレゼン資料、SNS投稿画像、ポスターなど、テンプレートを使って簡単にデザインできます。
動画編集系
WeVideo
クラウド上で動画編集ができるアプリ。Google Driveの動画を直接編集して、再びDriveに保存できます。
マインドマップ系
MindMeister
オンラインでマインドマップを作成できるツール。チームでのブレインストーミングに便利です。
プロジェクト管理系
Trello
タスク管理ボード。Google Driveのファイルをカードに添付できます。
Asana
チームのタスク管理とプロジェクト管理ができるアプリ。Google Driveのファイルと連携して使えます。
署名・契約書系
DocuSign
電子署名ができるアプリ。契約書などの文書に電子署名を追加できます。
OCR(文字認識)系
Google ドキュメント
実は、Google Docs自体が優れたOCR機能を持っています。画像やPDFをGoogle Docsで開くと、テキストとして認識・編集できるんです。
Google Docsの特別な機能:PDF・画像のOCR
ここで、Google Docsの便利な隠れ機能を紹介します。
PDFや画像をテキスト化する方法
手順
1. PDF・画像ファイルをGoogle Driveにアップロード
2. ファイルを右クリック
3. 「アプリで開く」→「Google ドキュメント」を選択
4. 自動的にテキスト化される
しばらく待つと、画像やPDFの中の文字が自動的に認識され、編集可能なテキストとしてGoogle Docsに表示されます。
5. 編集・コピーが可能に
認識されたテキストは、普通の文書と同じように編集、コピー、検索ができます。
活用例
- 紙の書類をスキャンしてデジタル化
- 画像の中の文字を抽出
- PDFの文字を編集可能にする
- 名刺の情報をテキストデータにする
これは本当に便利な機能なので、ぜひ試してみてください!
アプリを削除・切断する方法

使わなくなったアプリは、Google Driveから切断できます。
手順
1. Google Driveの設定を開く
画面右上の歯車アイコン→「設定」をクリック。
2. 「アプリの管理」を開く
3. 削除したいアプリを探す
4. 右側のオプションメニュー(⋮)をクリック
アプリの右側にある縦三点リーダーをクリックします。
5. 「ドライブから切断」を選択
6. 確認画面で「切断」をクリック
これで、そのアプリはGoogle Driveから切断され、「アプリで開く」メニューに表示されなくなります。
注意点
アプリを切断しても、そのアプリで作成したファイルは削除されません。また、必要なら後から再接続できます。
よくあるトラブルと解決方法
Q1. 「アプリで開く」メニューにアプリが表示されない
原因と対処法
アプリがインストールされていない
Google Workspace Marketplaceからアプリをインストールしましたか?インストールしていない場合は、上記の手順でアプリを追加してください。
ファイル形式に対応していない
そのアプリが、開こうとしているファイル形式に対応していない可能性があります。アプリの詳細ページで対応ファイル形式を確認しましょう。
ブラウザのキャッシュをクリア
ブラウザのキャッシュが古い場合、新しくインストールしたアプリが表示されないことがあります。キャッシュをクリアして、ページを再読み込みしてみてください。
Q2. デフォルトアプリが設定できない
対処法
一部のGoogle純正アプリ(Google Docs、Sheets、Slidesなど)は、デフォルト設定を変更できない場合があります。これらはGoogle Driveの中核的なアプリなので、設定が固定されているんです。
サードパーティ製のアプリをデフォルトにしたい場合は、上記の手順で「デフォルトで使用」にチェックを入れてください。
Q3. アプリで開いたファイルが保存されない
原因と対処法
自動保存機能があるか確認
Google Drive連携アプリの多くは、編集内容を自動的にGoogle Driveに保存してくれます。ただし、アプリによっては手動で「保存」ボタンを押す必要があるものもあります。
Google Driveへの書き込み権限
アプリにGoogle Driveへの書き込み権限が与えられていない可能性があります。アプリの管理画面で権限を確認してください。
Q4. スマホで「アプリで開く」が表示されない
対処法
スマホの場合、ファイルをダウンロードしてからデバイス上のアプリで開く形になります。
「アプリで開く」というメニューが見つからない場合は:
- ファイルをタップして開く
- 「共有」または「エクスポート」を選択
- 使いたいアプリを選択
または:
- ファイルの横にある縦三点リーダー(⋮)をタップ
- 「ダウンロード」を選択
- ダウンロードしたファイルをデバイス上のアプリで開く
Q5. アプリの読み込みが遅い
原因と対処法
インターネット接続を確認
アプリの多くはクラウドベースなので、ネット接続が遅いとアプリの起動も遅くなります。Wi-Fi接続を確認してください。
ファイルサイズが大きい
大きなファイル(動画や高解像度画像など)を開く場合、読み込みに時間がかかるのは正常です。
ブラウザを変える
Chrome、Firefox、Safariなど、別のブラウザで試してみてください。
Q6. アプリの権限が心配
対処法
Google Driveと連携するアプリは、ファイルへのアクセス権限を要求します。不安な場合は:
- 公式アプリを選ぶ:Adobe、Microsoft、Canvaなど、有名企業のアプリは信頼性が高いです
- レビューを確認:他のユーザーの評価やレビューを読んで判断
- 最小限の権限:「全てのファイルにアクセス」ではなく、「このアプリで開いたファイルのみ」にアクセスするアプリを選ぶ
- 定期的に確認:使わなくなったアプリは切断する
不安なアプリは無理に使わず、Google純正アプリで十分な場合もあります。
パソコン版ドライブでのアプリ連携
「パソコン版ドライブ」(Google Drive for Desktop)をインストールしている場合、さらに便利に使えます。
パソコン版ドライブとは
パソコンのエクスプローラー(WindowsのFinder)に、Google Driveがフォルダとして表示される機能です。
メリット
ローカルアプリで直接開ける
パソコン版ドライブを使えば、Google Drive上のファイルを、パソコンにインストールされている普通のアプリで開けます。
例えば:
- ExcelファイルをMicrosoft Excelで開く
- PhotoshopファイルをAdobe Photoshopで開く
- 動画ファイルをVLCプレーヤーで開く
編集内容は自動同期
ファイルを編集して保存すると、自動的にGoogle Driveに同期されます。
まとめ:Google Driveをもっと便利に使おう
Google Driveの「アプリで開く」機能を使えば、様々なアプリでファイルを編集できるようになります。
この記事のポイント
- ファイルを右クリック→「アプリで開く」で様々なアプリが使える
- デフォルトアプリ設定で、いつも同じアプリで開ける
- Google Workspace Marketplaceから新しいアプリを追加できる
- Google DocsにはOCR機能があり、画像やPDFをテキスト化できる
- 使わないアプリは切断してスッキリ管理
Google Driveは単なるストレージではなく、様々なアプリと連携することで、強力な作業プラットフォームになります。
自分の作業スタイルに合ったアプリを見つけて、Google Driveをもっと便利に使いこなしましょう!
どのファイルをどのアプリで開くか、最初は試行錯誤するかもしれません。でも、一度デフォルト設定をしておけば、その後はスムーズに作業できるようになりますよ。
今日からあなたも、Google Driveの「アプリで開く」機能を活用してみませんか?

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