「Google Driveに保存したファイルを整理したいけど、移動の仕方が分からない…」
「大量のファイルを別のフォルダに移したいけど、1つずつやるのは大変」
そんなお悩みはありませんか?
Google Driveでは、ファイルやフォルダを簡単に移動できます。ドラッグ&ドロップはもちろん、右クリックメニューや複数ファイルの一括移動など、様々な方法が用意されています。
この記事では、パソコンとスマホそれぞれの移動方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。整理整頓のコツも紹介するので、ぜひ最後まで読んでください。
Google Driveでファイルを移動するメリット

まずは、ファイル移動がなぜ重要なのか確認しましょう。
必要なファイルがすぐ見つかる
プロジェクトごと、テーマごとにフォルダ分けすれば、どこに何があるか一目瞭然です。検索する手間が省けて、作業効率が大幅にアップします。
共同作業がスムーズになる
関連ファイルを1つのフォルダにまとめておけば、共有する時も便利です。フォルダごと共有すれば、メンバー全員が必要なファイルにアクセスできます。
ストレージ容量を把握しやすい
ファイルを整理すると、重複ファイルや不要なデータに気づきやすくなります。定期的な整理で、容量を効率的に使えます。
【パソコン版】Google Driveでファイルを移動する基本方法
方法1:ドラッグ&ドロップで移動
最もシンプルで直感的な方法です。マウス操作だけで完結します。
手順:
- Google Driveを開く
- ブラウザで drive.google.com にアクセス
- 移動先フォルダを表示
- 左側のフォルダ一覧で移動先を確認
- フォルダが見えるようにスクロール
- ファイルをドラッグ
- 移動したいファイルをクリックしたまま
- 移動先フォルダまでマウスを動かす
- ドロップして完了
- 移動先フォルダが青くハイライトされたら
- マウスボタンを離す
ポイント:
- フォルダが階層の奥にある場合、フォルダをダブルクリックで開いてから移動
- 誤って違う場所にドロップしても、元に戻せます(Ctrl + Z)
方法2:右クリックメニューで移動
確実に移動先を指定したい時は、この方法がおすすめです。
手順:
- ファイルを選択
- 移動したいファイルをクリック
- 右クリックメニューを開く
- ファイルの上で右クリック
- メニューが表示されます
- 移動を選択
- 「移動」をクリック
- 移動先選択画面が開きます
- 移動先を指定
- フォルダ一覧から移動先を選択
- 必要に応じて階層を開く(▶マークをクリック)
- 移動実行
- 「移動」ボタンをクリック
- 確認メッセージが表示されたら完了
メリット:
- 移動先を間違えにくい
- 深い階層のフォルダにも確実に移動できる
- 検索機能で移動先フォルダを探せる
方法3:複数ファイルを一括移動
大量のファイルを効率的に整理できます。
手順:
- 複数ファイルを選択
- Windowsの場合:Ctrlキーを押しながらクリック
- Macの場合:Commandキーを押しながらクリック
- 連続したファイル:Shiftキーで範囲選択
- 移動方法を選択
- ドラッグ&ドロップ、または
- 右クリック→「移動」
- 移動先を指定
- 前述の方法と同じ手順で完了
注意点:
一度に移動できるファイル数に制限はありませんが、数千件を超える場合は複数回に分けると安定します。
方法4:ショートカットキーで素早く移動
キーボード操作に慣れている方向けの効率的な方法です。
手順:
- ファイルを選択
- 移動したいファイルをクリック
- ショートカットキーを押す
- Windows:Shift + Z
- Mac:Shift + Z
- 移動先を選択
- 移動先選択画面が表示される
- フォルダを選んで「移動」
その他の便利なショートカット:
- 名前変更:F2(Windows)、Enter(Mac)
- 削除:Delete
- スター追加:S
フォルダを移動する方法
ファイルと同じ手順でフォルダ全体を移動できます。
フォルダ移動の基本手順
方法:
- 移動したいフォルダを選択
- フォルダ名をクリック
- 移動方法を選ぶ
- ドラッグ&ドロップ、または
- 右クリック→「移動」
- 移動先を指定
- 親フォルダや別のフォルダを選択
フォルダ移動の注意点:
- 中身のファイルも一緒に移動
サブフォルダや含まれるすべてのファイルが移動します - 共有設定は維持される
フォルダの共有設定はそのまま保持されます - ショートカットは移動できない
ショートカット(リンク)は別の場所に置いたまま
階層構造を整理する
フォルダを別のフォルダ内に移動すれば、階層構造を作れます。
例:プロジェクト管理の階層
マイドライブ
└ 仕事
└ 2025年プロジェクト
├ 企画書
├ 予算
└ 進捗報告
このように整理すると、関連ファイルをまとめて管理できます。
【スマホ版】Google Driveでファイルを移動する方法

iPhone・Android共通の手順
スマホアプリでも簡単にファイル移動ができます。
基本手順:
- Google Driveアプリを開く
- アプリを起動してログイン
- ファイルを長押し
- 移動したいファイルを長押し
- チェックマークが表示されます
- 追加選択(複数移動の場合)
- 他のファイルをタップして追加
- メニューを開く
- 画面右上の「︙」(3点メニュー)をタップ
- 移動を選択
- 「移動」をタップ
- 移動先選択画面が表示
- 移動先フォルダを選ぶ
- フォルダ一覧から選択
- 階層を開く場合は「>」をタップ
- 移動実行
- 「移動」または「ここに移動」をタップ
スマホ版の便利機能:
- 検索で移動先を見つける
移動先選択画面で虫眼鏡アイコンをタップすれば、フォルダ名で検索できます - 新しいフォルダを作成しながら移動
移動先選択画面で「+」ボタンから新規フォルダを作成し、そこに移動も可能
共有ドライブへの移動方法
組織やチームで使う共有ドライブにも、ファイルを移動できます。
マイドライブから共有ドライブへ移動
手順:
- ファイルを選択
- 移動したいファイルを右クリック
- 移動を選択
- 「移動」をクリック
- 共有ドライブを選ぶ
- 左側のメニューから「共有ドライブ」を選択
- 対象の共有ドライブ内のフォルダを選択
- 移動実行
- 「移動」をクリック
重要な注意点:
- 所有権が移転する
マイドライブから共有ドライブに移動すると、ファイルの所有者が変わります - 元の共有設定はリセット
個人で設定していた共有リンクは無効になります - 権限が必要
共有ドライブへの投稿者権限以上が必要です
共有ドライブ内での移動
共有ドライブ内でのフォルダ間移動は、マイドライブと同じ手順です。
他のユーザーと共有しているフォルダへの移動
他の人が所有するフォルダにファイルを移動する場合、権限の確認が必要です。
権限レベルの確認
閲覧者: ファイルの表示のみ(移動不可)
閲覧者(コメント可): コメント追加のみ(移動不可)
編集者: ファイルの追加・編集・移動が可能
編集権限がある場合の移動手順
- 「共有アイテム」を開く
- 左側のメニューから「共有アイテム」を選択
- 目的のフォルダを確認
- 移動先のフォルダを探す
- 通常の移動手順を実行
- ドラッグ&ドロップ、または右クリックで移動
注意:
他の人のフォルダにファイルを移動すると、所有権は元の持ち主のままですが、保存場所が変わります。
ファイル移動のトラブル対処法
ケース1:移動できない・グレーアウトしている
原因と対処法:
- 権限が不足している
→ フォルダの所有者に編集権限をリクエスト - オフラインモードになっている
→ インターネット接続を確認 - ブラウザの問題
→ ページを再読み込み(F5)、またはブラウザ再起動
ケース2:移動したファイルが見つからない
対処法:
- 検索機能を使う
- 画面上部の検索ボックスでファイル名を入力
- 最近使用したアイテムを確認
- 左側メニューの「最近使用したアイテム」をクリック
- アクティビティで確認
- 右上の「ⓘ」(情報)アイコンをクリック
- アクティビティタブで移動履歴を確認
ケース3:間違った場所に移動してしまった
対処法:
- すぐに元に戻す
- Ctrl + Z(Windows)、Command + Z(Mac)で直前の操作を取り消し
- 手動で元の場所に戻す
- ファイルを見つけて、元のフォルダに移動
- アクティビティから追跡
- ファイルを開いて右上の「ⓘ」→「アクティビティ」で履歴確認
ケース4:大量のファイルを移動したら遅い
対処法:
- 小分けにして移動
→ 一度に100〜200ファイル程度に分ける - 時間帯を変える
→ 回線が空いている深夜・早朝に実行 - デスクトップアプリを使用
→ ブラウザ版より安定している場合があります
ファイル整理の便利なテクニック
1. カラーフォルダで視覚的に管理
フォルダに色をつけて、プロジェクトや重要度を分けられます。
設定方法:
- フォルダを右クリック
- 「フォルダの色を変更」を選択
- 好きな色を選ぶ
2. スター機能で優先ファイルをマーク
頻繁に使うファイルやフォルダにスターをつけましょう。
使い方:
- ファイルを右クリック→「スターを追加」
- または選択してキーボードの「S」を押す
- 「スター付き」から一覧表示
3. ショートカットで複数の場所に配置
ファイルを移動せず、別の場所からもアクセスしたい場合はショートカットが便利です。
ショートカットとは?
元のファイルはそのままに、別のフォルダからアクセスできるリンクのようなもの。
作成方法:
- ファイルを右クリック
- 「ドライブにショートカットを追加」
- 配置先フォルダを選択
4. 検索演算子で効率的に探す
移動したいファイルを探す時、検索演算子を使うと便利です。
便利な検索演算子:
type:pdf
→ PDFファイルのみowner:me
→ 自分が所有するファイルis:starred
→ スター付きファイルmodified:2025-01-01
→ 特定日以降に更新
よくある質問(Q&A)
Q1:移動とコピーの違いは?
移動: 元の場所からファイルがなくなり、新しい場所に配置されます。
コピー: 元のファイルは残したまま、別の場所に複製を作成します。
Q2:移動したファイルのリンクは変わりますか?
いいえ、ファイルのリンク(URL)は移動しても変わりません。共有していたリンクはそのまま使えます。
Q3:ゴミ箱のファイルは移動できますか?
ゴミ箱内のファイルは移動できません。まず「復元」してから移動してください。
Q4:容量制限はありますか?
移動自体に容量制限はありません。ただし、共有ドライブには保存容量の上限があります。
Q5:移動したことは他の共有ユーザーに通知されますか?
基本的に通知はされませんが、アクティビティ履歴には記録されます。重要なファイルを移動する際は、事前に共有メンバーに連絡すると親切です。
まとめ:Google Driveをスッキリ整理しよう
Google Driveでのファイル移動方法を解説しました。
移動方法の使い分け:
📁 素早く移動したい
→ ドラッグ&ドロップ
🎯 確実に移動先を指定したい
→ 右クリックメニュー
📱 スマホから移動
→ 長押し→メニュー→移動
📦 大量ファイルを整理
→ 複数選択で一括移動
整理整頓のコツ:
- プロジェクトやテーマごとにフォルダ分け
- カラーやスターで優先度を視覚化
- 定期的に不要ファイルを削除
- ショートカットを活用して柔軟にアクセス
ファイルを適切に整理すれば、仕事の効率が大きく向上します。この記事を参考に、使いやすいGoogle Drive環境を作ってください!
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