「Google Driveをインストールしようとしたら、エラーが出て進まない…」
「何度試してもインストールが失敗してしまう」
こんな困った状況に陥っていませんか?
Google Driveのデスクトップアプリやスマホアプリがインストールできない原因は様々です。でも、ほとんどの場合、適切な対処をすれば解決できます。
この記事では、パソコン版とスマホ版それぞれのインストールトラブルについて、原因と解決策を分かりやすく解説します。エラーメッセージ別の対処法も紹介するので、きっとあなたの問題も解決できるはずです。
Google Driveがインストールできない主な原因

まずは「なぜインストールできないのか」を理解しましょう。原因を特定すれば、適切な解決策が見えてきます。
1. システム要件を満たしていない
パソコンやスマホのOSが古すぎると、最新版のGoogle Driveはインストールできません。
必要なOS:
- Windows:Windows 10以降
- Mac:macOS Sierra(10.12)以降
- iPhone/iPad:iOS 14.0以降
- Android:Android 6.0以降
2. 容量不足
インストールに必要な空き容量が足りない場合、エラーが発生します。
必要な空き容量の目安:
- パソコン版:約120MB以上
- スマホ版:約100MB以上(アプリ本体)
実際にはアップデートや一時ファイルも必要なので、1GB以上の空きがあると安心です。
3. セキュリティソフトやファイアウォールがブロック
ウイルス対策ソフトやWindowsファイアウォールが、インストールを阻止している可能性があります。
4. 管理者権限がない
会社や学校のパソコンでは、管理者権限がないとソフトウェアをインストールできません。
5. 既存のバージョンが残っている
以前のバージョンが不完全にアンインストールされ、その残骸が新規インストールを妨げているケースです。
6. インターネット接続の問題
ダウンロード中に接続が途切れたり、不安定だったりすると、インストールファイルが破損します。
【Windows版】Google Driveがインストールできない時の対処法
対処法1:システム要件を確認する
手順:
- Windowsのバージョン確認
- キーボードの「Windowsキー + R」を押す
- 「winver」と入力してEnter
- バージョン情報が表示されます
- 要件を満たしているか確認
- Windows 10以降が必要
- Windows 7や8.1は非対応
対処:
Windows 10未満の場合は、OSのアップデートが必要です。またはブラウザ版のGoogle Driveを利用しましょう。
対処法2:空き容量を確保する
手順:
- 空き容量の確認
- エクスプローラーを開く
- 「PC」または「マイコンピュータ」をクリック
- Cドライブの空き容量を確認
- 不要なファイルを削除
- ディスククリーンアップを実行
- 「Windowsキー」を押して「ディスククリーンアップ」と検索
- 実行してファイルを削除
- 一時ファイルの削除
- 「Windowsキー + R」→「%temp%」と入力
- フォルダ内のファイルをすべて削除(削除できないものはスキップ)
対処法3:管理者権限でインストール
手順:
- インストーラーを右クリック
- ダウンロードしたインストールファイルを右クリック
- 管理者として実行
- 「管理者として実行」を選択
- ユーザーアカウント制御(UAC)が表示されたら「はい」
- インストール実行
- 画面の指示に従って進める
対処法4:セキュリティソフトを一時的に無効化
注意:
この作業はリスクを伴います。信頼できるソース(Googleの公式サイト)からダウンロードした場合のみ実施してください。
手順:
- セキュリティソフトを開く
- タスクバーのアイコンをクリック
- 保護機能を一時停止
- 「リアルタイム保護を無効にする」などを選択
- 10〜15分程度の一時停止を設定
- インストール実行
- この間にGoogle Driveをインストール
- 保護機能を再開
- インストール後、必ず保護機能を有効に戻す
対処法5:古いバージョンを完全削除
手順:
- コントロールパネルを開く
- 「Windowsキー」を押して「コントロールパネル」と検索
- プログラムのアンインストール
- 「プログラムのアンインストール」をクリック
- Google Driveを探す
- リストから「Google Drive」または「Googleドライブ」を探す
- アンインストール実行
- 右クリック→「アンインストール」
- 画面の指示に従う
- 残存ファイルを削除
- エクスプローラーで以下のフォルダを開く
C:\Program Files\Google\Drive
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Google\Drive
- フォルダごと削除
- パソコンを再起動
- 完全に削除するため再起動
- 再インストール
- Googleの公式サイトから最新版をダウンロード
対処法6:インストールファイルを再ダウンロード
ダウンロード中に破損した可能性があります。
手順:
- 既存のインストールファイルを削除
- ダウンロードフォルダから削除
- 公式サイトから再ダウンロード
- https://www.google.com/intl/ja/drive/download/ にアクセス
- 「パソコン版ドライブをダウンロード」をクリック
- 安定した回線で実行
- Wi-Fiが不安定な場合は有線接続に切り替える
【Mac版】Google Driveがインストールできない時の対処法
対処法1:macOSのバージョン確認
手順:
- Appleメニューを開く
- 画面左上のAppleアイコンをクリック
- このMacについて
- 「このMacについて」を選択
- macOSのバージョンが表示されます
- 要件確認
- macOS Sierra(10.12)以降が必要
対処:
古いバージョンの場合、macOSのアップデートまたはブラウザ版の利用を検討してください。
対処法2:セキュリティ設定の変更
macOSのセキュリティ機能「Gatekeeper」がインストールを妨げている可能性があります。
手順:
- システム環境設定を開く
- Appleメニュー→「システム環境設定」(macOS Ventura以降は「システム設定」)
- セキュリティとプライバシー
- 「セキュリティとプライバシー」をクリック
- 一般タブを確認
- 「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」を確認
- 「App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」が選択されているか確認
- ブロックされたアプリを許可
- Google Driveのインストールを試みた直後なら
- 「このまま開く」または「許可」ボタンが表示される場合があります
- 一時的に制限を緩和(非推奨)
- 左下の鍵アイコンをクリックして解除
- 「すべてのアプリケーションを許可」を選択
- インストール後、必ず元の設定に戻す
対処法3:古いバージョンの完全削除
手順:
- アプリケーションフォルダを開く
- Finderで「アプリケーション」を開く
- Google Driveをゴミ箱へ
- Google Driveアプリをゴミ箱にドラッグ
- 関連ファイルを削除
- Finderのメニューバーで「移動」→「フォルダへ移動」
- 以下のパスを入力して関連ファイルを削除
~/Library/Application Support/Google/Drive
~/Library/Caches/com.google.GoogleDrive
~/Library/Preferences/com.google.GoogleDrive.plist
- ゴミ箱を空にする
- Finderメニュー→「ゴミ箱を空にする」
- Macを再起動
- 再インストール
- 公式サイトから最新版をダウンロード
【スマホ版】Google Driveがインストールできない時の対処法
iPhone・iPadの対処法
対処法1:iOSバージョンの確認
- 設定アプリを開く
- 「一般」→「情報」
- 「システムバージョン」を確認
- iOS 14.0以降が必要
対処法2:ストレージ容量の確保
- 設定アプリ→「一般」→「iPhoneストレージ」
- 使用状況を確認
- 不要なアプリや写真を削除
- または「非使用のAppを取り除く」を利用
対処法3:App Storeのサインアウト・サインイン
- 設定アプリを開く
- 一番上のApple IDをタップ
- 「メディアと購入」→「サインアウト」
- 再度サインイン
- App Storeで再度ダウンロード
対処法4:iPhoneの再起動
- 電源ボタンと音量ボタンを長押し(機種による)
- スライドして電源を切る
- 数秒待って電源ボタンを長押しして再起動
Androidの対処法
対処法1:Google Playストアのキャッシュ削除
- 設定アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリケーション」
- 「Google Playストア」を選択
- 「ストレージ」→「キャッシュを削除」
- Google Playストアを開き直して再試行
対処法2:Google Play開発者サービスの更新
- 設定→「アプリ」
- 「Google Play開発者サービス」を選択
- 「無効にする」→「有効にする」
- またはアップデートがあれば更新
対処法3:Googleアカウントの再同期
- 設定→「アカウント」
- Googleアカウントを選択
- 「アカウントを削除」(データは削除されません)
- 「アカウントを追加」で再度ログイン
- Google Playストアで再度ダウンロード
よくあるエラーメッセージと解決法
エラー1:「インストールに失敗しました」
原因:
- 権限不足
- 容量不足
- セキュリティソフトの干渉
解決法:
- 管理者権限で実行
- 空き容量を確保
- セキュリティソフトを一時無効化
エラー2:「このバージョンのWindowsでは動作しません」
原因:
OSが古すぎる、または32bit版Windowsを使用
解決法:
- Windows 10以降にアップデート
- 32bit版の場合は64bit版への移行を検討
- またはブラウザ版を利用
エラー3:「ネットワークエラー」
原因:
インターネット接続の問題
解決法:
- 接続を確認
- 他のサイトが開けるか確認
- Wi-Fiの再接続
- Wi-Fiをオフ→オン
- 有線接続に切り替え
- より安定した通信環境で実行
エラー4:「インストーラーが破損しています」
原因:
ダウンロード中にファイルが破損
解決法:
- 既存ファイルを削除
- 公式サイトから再ダウンロード
- 別のブラウザで試す
エラー5:「十分な権限がありません」(スマホ)
原因:
アプリのインストール権限がない(管理された端末)
解決法:
- 管理者(学校・会社のIT部門)に問い合わせ
- または個人端末でブラウザ版を利用
インストールできない時の代替手段
どうしてもインストールできない場合、以下の方法でGoogle Driveを利用できます。
1. ブラウザ版を使う
アプリをインストールせず、Webブラウザでアクセスする方法です。
手順:
- ブラウザで drive.google.com にアクセス
- Googleアカウントでログイン
- すべての機能が使えます
メリット:
- インストール不要
- どのデバイスでも利用可能
- 常に最新版
デメリット:
- オフライン機能が限定的
- デスクトップ統合なし
2. 古いバージョンを探す(非推奨)
セキュリティリスクがあるため推奨しませんが、どうしてもの場合の選択肢です。
注意点:
- セキュリティアップデートが受けられない
- 新機能が使えない
- 将来的にサポート終了の可能性
3. 他のクラウドストレージを検討
代替サービス:
- OneDrive(Microsoftアカウントで5GB無料)
- Dropbox(2GB無料)
- iCloud Drive(Appleユーザー向け5GB無料)
よくある質問(Q&A)
Q1:会社のパソコンでインストールできません
会社や学校で管理されているパソコンでは、管理者権限がないとインストールできません。IT部門に相談して許可を得るか、ブラウザ版の利用を検討してください。
Q2:「このアプリは保護のためブロックされました」と表示されます
Windowsの SmartScreen が反応しています。「詳細情報」をクリックして「実行」を選択してください。ただし、必ず公式サイトからダウンロードしたファイルであることを確認してください。
Q3:スマホの空き容量は十分なのにインストールできません
一時ファイルやキャッシュが原因の可能性があります。設定からアプリのキャッシュをクリアするか、端末を再起動してください。
Q4:複数のGoogleアカウントがあるとインストールできませんか?
いいえ、複数アカウントでも問題ありません。インストール後にアカウントを追加して切り替えられます。
Q5:VPN使用中にインストールできません
一部のVPNはインストールを妨げる場合があります。一時的にVPNを切断してインストールを試してください。
まとめ:あきらめずに解決策を試そう
Google Driveがインストールできない時の対処法を解説しました。
パソコン版の主な対処法:
✅ システム要件の確認
✅ 管理者権限で実行
✅ セキュリティソフトの一時無効化
✅ 古いバージョンの完全削除
✅ インストールファイルの再ダウンロード
スマホ版の主な対処法:
✅ OSバージョンの確認
✅ ストレージ容量の確保
✅ アプリストアのキャッシュクリア
✅ 端末の再起動
それでもダメなら:
- ブラウザ版を利用
- IT部門に相談(会社・学校の場合)
- Googleサポートに問い合わせ
ほとんどの場合、これらの対処法のいずれかで解決できます。1つずつ落ち着いて試してみてください。
どうしてもインストールできない環境でも、ブラウザ版があれば基本的な機能はすべて使えます。諦めずに、自分の環境に合った方法を見つけましょう!
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