「大切なファイルをバックアップしておきたい」
「複数のデバイスから同じファイルにアクセスしたい」
「チームメンバーとファイルを共有したい」
Google Driveにファイルをアップロードすれば、いつでもどこでも安全にアクセスできます。
この記事では、Google Driveへのファイルアップロード方法を、基本から応用まで初心者の方にも分かりやすく解説していきます。PC、スマートフォン、大容量ファイルまで、あらゆる場面に対応した方法を紹介しますね。
Google Driveアップロードの基本

まず、基本的な仕組みから理解していきましょう。
アップロードとは?
アップロードとは、自分のデバイス(パソコンやスマホ)にあるファイルを、インターネット上のクラウド(Google Drive)に保存することです。
アップロードすると:
- どのデバイスからでもアクセスできる
- 自動的にバックアップされる
- 他の人と共有できる
- デバイスが壊れてもファイルは安全
- 容量を節約できる(デバイスから削除しても残る)
アップロードできるファイル
Google Driveには、ほぼすべての種類のファイルをアップロードできます。
対応ファイル形式:
- 文書:PDF、Word(.docx)、Excel(.xlsx)、PowerPoint(.pptx)
- 画像:JPEG、PNG、GIF、SVG、RAW
- 動画:MP4、AVI、MOV、WMV
- 音声:MP3、WAV、AAC
- 圧縮ファイル:ZIP、RAR、7z
- その他:ほとんどのファイル形式
制限:
- 1ファイルあたり最大5TB
- 無料アカウントは合計15GBまで
- Google Workspaceは容量プランによる
アップロード方法の種類
Google Driveへのアップロード方法は、いくつかあります。
主な方法:
- ブラウザ版Google Drive:最も基本的な方法
- Google Driveデスクトップアプリ:自動同期
- スマートフォンアプリ:モバイルから
- Gmail添付:メール経由で保存
用途に応じて使い分けましょう。
ブラウザ版での基本的なアップロード方法
最も一般的な方法から紹介します。
方法1:ドラッグ&ドロップ(最も簡単)
手順:
- ブラウザでGoogle Driveを開く
drive.google.com
にアクセス- Googleアカウントでログイン
- アップロード先のフォルダを開く
- マイドライブまたは任意のフォルダ
- ファイルをドラッグ&ドロップ
- エクスプローラー(Windows)やFinder(Mac)からファイルを選択
- ブラウザのGoogle Driveウィンドウにドラッグ
- そのまま離す(ドロップ)
- アップロードが開始される
- 画面右下に進行状況が表示される
- 完了
- ファイルがGoogle Driveに保存される
この方法が最も直感的で、おすすめです。
方法2:「新規」ボタンから
手順:
- Google Driveを開く
- 左上の「新規」ボタンをクリック
- 青い「+」マークのボタン
- 「ファイルのアップロード」を選択
- ファイル選択ダイアログが開く
- 任意のファイルを選択
- 複数選択も可能(Ctrl/Command + クリック)
- 「開く」をクリック
- アップロード開始
方法3:右クリックメニューから
フォルダ内で直接アップロードする方法です。
手順:
- アップロード先のフォルダを開く
- フォルダ内の空白部分を右クリック
- 「ファイルをアップロード」を選択
- Chromeブラウザの場合に表示される
- ファイルを選択して「開く」
- アップロード開始
フォルダごとアップロード
フォルダをまるごとアップロードすることもできます。
手順:
- 「新規」ボタンをクリック
- 「フォルダのアップロード」を選択
- アップロードしたいフォルダを選択
- 「アップロード」または「選択」をクリック
- フォルダの構造ごとアップロードされる
- サブフォルダも含めて、そのまま保存される
注意:
フォルダに大量のファイルがある場合、時間がかかります。
複数ファイルの一括アップロード
たくさんのファイルを一度にアップロードする方法です。
複数選択してアップロード
ドラッグ&ドロップの場合:
- エクスプローラー/Finderで複数ファイルを選択
- Ctrl/Command + クリックで複数選択
- Shift + クリックで範囲選択
- Ctrl/Command + A で全選択
- 選択したファイルをまとめてドラッグ
- Google Driveにドロップ
- すべてのファイルが一度にアップロードされる
「新規」ボタンの場合:
- 新規 → ファイルのアップロード
- ファイル選択ダイアログで複数選択
- Ctrl/Command + クリック
- 「開く」をクリック
- 一括アップロード開始
アップロード進行状況の確認
確認方法:
- 画面右下のアップロード進行バーを確認
- 「◯個中◯個のアップロード完了」と表示
- 詳細を見る場合:
- 進行バーをクリック
- 各ファイルの状況が表示される
- 一時停止や再開も可能:
- 一時停止アイコンをクリック
- 再開アイコンで再開
大量のファイルをアップロードするコツ
効率的な方法:
- フォルダごとにまとめる
- 関連ファイルは1つのフォルダに
- フォルダごとアップロード
- ZIP圧縮してアップロード
- 大量の小さいファイルはZIPに圧縮
- 1つのファイルとしてアップロード
- アップロード後に解凍(手動)
- Google Driveデスクトップアプリを使用
- バックグラウンドで自動アップロード
- より安定した転送
- 分割してアップロード
- 一度に数百ファイルずつ
- エラーのリスクを減らす
スマートフォンからのアップロード
iPhoneやAndroidからアップロードする方法です。
Google Driveアプリからアップロード
iPhone・Android共通の手順:
- Google Driveアプリを開く
- App StoreまたはGoogle Play Storeからインストール済み
- アップロード先のフォルダを開く
- マイドライブまたは任意のフォルダ
- 右下の「+」ボタンをタップ
- 「アップロード」を選択
- アップロードするファイルを選択
- 写真/動画:フォトライブラリから選択
- ファイル:ファイルアプリから選択
- 複数選択も可能
- 「アップロード」をタップ
- アップロード開始
- 画面下部に進行状況が表示される
写真や動画のアップロード
写真を選択してアップロード:
- +ボタン → アップロード
- 「写真と動画」を選択
- フォトライブラリが開く
- アップロードしたい写真/動画をタップ
- 複数選択可能
- 「アップロード」をタップ
撮影してすぐアップロード:
- Google Driveアプリで+ボタン
- 「カメラ」を選択
- 写真または動画を撮影
- 「使用」または「✓」をタップ
- 自動的にアップロードされる
ファイルアプリからアップロード
iPhone:
- ファイルアプリを開く
- アップロードしたいファイルを長押し
- 「共有」を選択
- 「Driveに保存」を選択
- 保存先フォルダを選択
- 「保存」をタップ
Android:
- ファイルマネージャーを開く
- ファイルを長押し
- 「共有」を選択
- 「Driveに保存」を選択
- 保存先を選択して「保存」
自動バックアップの設定
写真を自動的にGoogle Driveにアップロードできます。
設定手順:
- Google Driveアプリを開く
- 左上のメニュー(≡)をタップ
- 「設定」を選択
- 「バックアップ」または「自動追加」を選択
- 「写真と動画のバックアップ」をオン
- 設定を選択:
- バックアップするフォルダ
- Wi-Fi接続時のみ
- 充電中のみ
- 保存
これで、新しい写真が自動的にアップロードされます。
Google Driveデスクトップアプリでのアップロード
パソコンでの自動同期方法です。
デスクトップアプリとは?
Google Drive デスクトップアプリは、パソコンのフォルダとGoogle Driveを同期するアプリです。
特徴:
- ドラッグ&ドロップでアップロード
- 自動的に同期される
- エクスプローラー/Finderから操作
- バックグラウンドで動作
デスクトップアプリでのアップロード
ストリーミングモードの場合:
- エクスプローラー/FinderでGoogle Driveフォルダを開く
- 通常は「Google Drive (G:)」など
- アップロードしたいファイルをコピー
- または移動
- Google Driveフォルダに貼り付け
- 自動的にアップロードが始まる
- クラウドアイコンに矢印マークが表示
- 完了するとチェックマークに変わる
ミラーリングモードの場合:
- マイドライブフォルダにファイルを保存
- 通常のフォルダと同じように使用
- 自動的に同期される
- バックグラウンドでアップロード
同期の確認と管理
アップロード状況の確認:
- タスクバー/メニューバーのGoogle Driveアイコンをクリック
- 進行中のアップロードが表示される
- 詳細を確認:
- ファイル名
- 進行状況(%)
- 残り時間
同期の一時停止:
- Google Driveアイコン → 歯車 → 一時停止
- 再開したい場合:歯車 → 再開
大容量ファイルのアップロード
大きなファイルをアップロードする際のコツです。
大容量ファイルの目安
Google Driveの制限:
- 1ファイルあたり最大5TB
- 実用的には数GBまでが快適
- 10GB以上は時間がかかる
一般的なファイルサイズ:
- 写真:数MB
- 動画(HD):数百MB〜数GB
- 動画(4K):数GB〜数十GB
- ZIPアーカイブ:内容による
大容量ファイルのアップロード方法
推奨方法:
- 有線LAN接続を使用
- Wi-Fiより高速で安定
- アップロードの失敗を防ぐ
- Google Driveデスクトップアプリを使用
- ブラウザ版より安定
- バックグラウンドで動作
- 中断しても再開可能
- 夜間など時間に余裕があるときに
- 数GB以上は数時間かかることも
- 同時アップロード数を減らす
- 1つずつアップロード
- 複数同時だと遅くなる
アップロード時間の目安
接続速度別の目安:
1GBのファイルをアップロードする場合:
- アップロード速度10Mbps:約15分
- アップロード速度50Mbps:約3分
- アップロード速度100Mbps:約1.5分
- アップロード速度1Gbps:約10秒
確認方法:
- speedtest.netで速度測定
- アップロード速度を確認
圧縮してサイズを減らす
圧縮が有効なファイル:
- テキストファイル
- 文書ファイル(Word、Excelなど)
- プログラムファイル
圧縮が効果薄いファイル:
- 画像(既に圧縮されている)
- 動画(既に圧縮されている)
- 音楽ファイル
圧縮方法:
Windows:
- ファイルを右クリック
- 「送る」→「圧縮(ZIP形式)フォルダー」
Mac:
- ファイルを右クリック
- 「圧縮」を選択
圧縮後、ZIPファイルをアップロードします。
アップロードできない時のトラブルシューティング
うまくいかない場合の対処法です。
トラブル1:アップロードが始まらない
原因:
- インターネット接続の問題
- ブラウザの問題
- 容量不足
対処法:
- インターネット接続を確認
- 他のWebサイトが開くか確認
- ページをリロード
- F5キーまたは更新ボタン
- ブラウザを変更
- ChromeがダメならSafari
- ストレージ容量を確認
- Google Driveの空き容量
- 15GB中どれだけ使用しているか
- ブラウザのキャッシュをクリア
- 設定 → プライバシーとセキュリティ → 閲覧履歴データの削除
トラブル2:途中で止まる・失敗する
原因:
- ネットワークの不安定
- ファイルサイズが大きすぎる
- ブラウザのタイムアウト
対処法:
- ネットワークを確認
- Wi-Fi接続が安定しているか
- 有線LANに切り替え
- Google Driveデスクトップアプリを使用
- より安定したアップロード
- ファイルを分割
- 大きなファイルは複数に分ける
- 再度アップロード
- 失敗したファイルを削除して再試行
トラブル3:「容量が不足しています」エラー
原因:
Google Driveの無料15GBを超えている
対処法:
- 不要なファイルを削除
- Google Drive内の大きなファイルを削除
- ゴミ箱を空にする(重要!)
- Gmailの添付ファイルを削除
- Gmailも15GBの容量を共有
- 大きな添付ファイルを削除
- Google フォトの設定を確認
- 「元の画質」で保存していると容量を消費
- 「高画質」(無料・無制限)に変更
- Google Oneにアップグレード
- 100GB:月額250円
- 200GB:月額380円
- 2TB:月額1,300円
トラブル4:ファイル名のエラー
症状:
「ファイル名に使用できない文字が含まれています」
使えない文字:
/
(スラッシュ)\
(バックスラッシュ)<
(小なり)>
(大なり):
(コロン)"
(ダブルクォート)|
(パイプ)?
(クエスチョン)*
(アスタリスク)
対処法:
- ファイル名を変更
- 特殊文字を削除またはアンダースコア(_)に置き換え
トラブル5:スマホでアップロードできない
原因:
- アプリの問題
- ストレージのアクセス権限
- ネットワーク設定
対処法:
- アプリを最新版にアップデート
- App Store/Google Play Storeで確認
- アクセス権限を確認
- 設定 → アプリ → Google Drive → 権限
- ストレージへのアクセスを許可
- アプリを再起動
- 完全に終了して再度起動
- Wi-Fi接続を確認
- モバイルデータではなくWi-Fiを使用
アップロード速度を上げる方法
より速くアップロードするテクニックです。
ネットワークの最適化
有線LAN接続:
- Wi-Fiより高速で安定
- 大容量ファイルに最適
ルーターの位置:
- Wi-Fi使用時は近くに
- 障害物を減らす
5GHz帯を使用:
- 2.4GHzより高速
- ルーター設定で切り替え
他のデバイスの使用を控える:
- 同時接続デバイスを減らす
- 動画視聴やダウンロードを一時停止
アップロード設定の最適化
同時アップロード数を減らす:
- 1つずつアップロード
- 複数同時は速度が分散
圧縮できるファイルは圧縮:
- ZIPで圧縮してサイズ削減
時間帯を選ぶ:
- 深夜や早朝は混雑が少ない
- プロバイダーによる速度制限を避ける
ブラウザの最適化
Chrome推奨:
- Google Driveと相性が良い
- 最も安定
不要な拡張機能を無効化:
- 広告ブロッカーなどが干渉することも
キャッシュをクリア:
- 定期的にクリアして快適に
アップロード後の確認と整理
アップロードが完了したら、整理しましょう。
アップロード完了の確認
確認方法:
- Google Driveでファイルが表示されるか確認
- ファイルを開けるか確認
- クリックして内容を確認
- アイコンの確認:
- チェックマーク:アップロード完了
- 矢印マーク:アップロード中
- エラーマーク:失敗
ファイルの整理
フォルダ分けして整理:
- 新しいフォルダを作成
- 「新規」→「フォルダ」
- わかりやすい名前をつける
- 日付、プロジェクト名など
- ファイルを移動
- ドラッグ&ドロップで移動
おすすめのフォルダ構成:
マイドライブ/
├── 仕事/
│ ├── 2024年/
│ └── プロジェクトA/
├── 個人/
│ ├── 写真/
│ └── 書類/
└── 共有フォルダ/
重複ファイルの確認
重複を避けるコツ:
- アップロード前に検索
- 同じファイル名がないか確認
- バージョン管理
- ファイル名に日付やバージョン番号
- 例:「報告書_2024-10-05_v2.pdf」
- 重複ファイル検出ツールを使用
- サードパーティ製アプリで検出
セキュリティとプライバシー
アップロード時の安全対策です。
安全なアップロード
注意すべきこと:
- 公共Wi-Fiでの重要ファイルアップロード禁止
- カフェ、空港のWi-Fiは危険
- 自宅またはVPN経由で
- 二段階認証を有効化
- Googleアカウントのセキュリティ強化
- 共有設定を確認
- アップロード後、共有範囲を確認
- 誤って公開設定にしない
機密情報の取り扱い
アップロード前にチェック:
- パスワードは含まれていないか
- 個人情報(マイナンバー、クレカ番号など)
- 社外秘の情報
保護方法:
- ファイルを暗号化
- ZIPファイルにパスワード設定
- 専用暗号化ツールを使用
- Google Driveの共有設定を厳重に
- 自分だけアクセス可能に設定
- 重要ファイルは別のフォルダに
- 「機密」フォルダを作成
- 共有しない設定
よくある質問(FAQ)
アップロードに関する疑問に答えます。
Q1:アップロードしたファイルは、どこに保存される?
A:Google Driveの「マイドライブ」に保存されます
特定のフォルダを開いてアップロードした場合は、そのフォルダ内に保存されます。
Q2:アップロード中にブラウザを閉じたら?
A:アップロードは中断されます
ブラウザ版の場合、ブラウザを閉じるとアップロードも止まります。Google Driveデスクトップアプリなら、バックグラウンドで続きます。
Q3:同じファイルを再度アップロードしたら?
A:別のファイルとして保存されます
Google Driveは同名ファイルを上書きせず、別ファイルとして保存します。重複に注意しましょう。
Q4:アップロードに時間制限はある?
A:制限はありませんが、実用上の限界があります
理論上は無制限ですが、非常に大きなファイルや不安定なネットワークでは、タイムアウトすることがあります。
Q5:スマホで大容量ファイルをアップロードできる?
A:できますが、Wi-Fi接続推奨です
モバイルデータ通信でも可能ですが、データ通信量とバッテリー消費が大きいため、Wi-Fi環境でのアップロードをおすすめします。
まとめ:用途に合った方法でスムーズにアップロード
Google Driveへのアップロード方法は、様々あります。
この記事のポイントまとめ
基本的なアップロード方法:
- ドラッグ&ドロップが最も簡単
- 「新規」ボタンからも可能
- フォルダごとアップロードもできる
デバイス別:
- PC(ブラウザ):ドラッグ&ドロップ推奨
- PC(デスクトップアプリ):自動同期で便利
- スマホ:アプリの+ボタンから
大容量ファイル:
- 有線LAN接続を使用
- デスクトップアプリが安定
- 夜間など時間に余裕があるときに
- 圧縮できるものは圧縮
トラブル対処:
- 始まらない:接続確認、ブラウザ変更
- 途中で止まる:有線LAN、アプリ使用
- 容量不足:不要ファイル削除、アップグレード
- ファイル名エラー:特殊文字を削除
セキュリティ:
- 公共Wi-Fiは避ける
- 二段階認証を有効化
- 機密情報は暗号化
シーン別おすすめ方法
1〜数個のファイル:
→ ブラウザでドラッグ&ドロップ
大量のファイル:
→ フォルダごとアップロード、またはデスクトップアプリ
大容量ファイル(数GB以上):
→ デスクトップアプリ + 有線LAN
スマホから写真:
→ アプリの自動バックアップ設定
定期的なバックアップ:
→ デスクトップアプリで自動同期
最後に:クラウドで大切なデータを守ろう
Google Driveへのアップロードは、一度慣れればとても簡単です。
覚えておきたいこと:
- ドラッグ&ドロップが基本
- 大容量は時間がかかる
- 容量制限に注意
- セキュリティを忘れずに
この記事で紹介した方法を使って、大切なファイルを安全にクラウドに保存しましょう。
デバイスが壊れても、ファイルは守られます。
快適なGoogle Driveライフを楽しんでくださいね!
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