「Google Driveが急に動かなくなった…」
「ファイルが開けない、アップロードできない、何をしても反応しない」
仕事や学校で使っている大切なファイルにアクセスできないと、本当に困りますよね。
Google Driveが動かなくなる原因は様々です。でも、ほとんどの場合、適切な対処をすれば元通りに使えるようになります。
この記事では、Google Driveが動かない時の症状別の原因と解決法を、誰にでも分かるように解説します。基本的な対処から順番に試していけば、きっと問題を解決できるはずです。
Google Driveが動かない主な症状

まずは「どんな風に動かないのか」を確認しましょう。症状によって対処法が異なります。
症状1:ブラウザ版が開かない・読み込まない
- ページが真っ白のまま
- くるくる回って進まない
- エラーメッセージが表示される
症状2:ファイルが開けない
- クリックしても反応しない
- 「このファイルを開けません」と表示
- プレビューが表示されない
症状3:アップロード・ダウンロードできない
- アップロードが進まない
- ダウンロードボタンを押しても反応なし
- 途中で止まってしまう
症状4:同期が動かない(デスクトップアプリ)
- ファイルが同期されない
- 同期マークがずっと回っている
- 「同期を一時停止中」から動かない
症状5:動作が重い・遅い
- 読み込みに時間がかかる
- 操作がカクカクする
- ファイル一覧が表示されるのが遅い
まず試すべき基本的な対処法
どの症状でも、まずは以下の基本対処を試してください。これだけで解決することも多いです。
対処法1:ページを再読み込みする
ブラウザ版の場合:
- 更新ボタンをクリック
- ブラウザの更新ボタンを押す
- またはキーボード操作
- Windowsの場合:F5キーまたはCtrl + R
- Macの場合:Command + R
- スーパーリロード(強制再読み込み)
- Windowsの場合:Ctrl + F5またはCtrl + Shift + R
- Macの場合:Command + Shift + R
スーパーリロードとは?
キャッシュ(一時保存データ)を無視して、サーバーから最新のデータを取得する方法です。
対処法2:別のブラウザを試す
今使っているブラウザに問題がある可能性があります。
試してみるブラウザ:
- Google Chrome(推奨)
- Microsoft Edge
- Firefox
- Safari(Mac)
別のブラウザで正常に動けば、元のブラウザの設定や拡張機能が原因です。
対処法3:インターネット接続を確認
確認手順:
- 他のサイトを開く
- GoogleやYahoo!など別のサイトが開くか確認
- Wi-Fi接続を確認
- スマホやパソコンのWi-Fiマークを確認
- 接続が切れていたら再接続
- ルーターを再起動
- ルーターの電源を10秒オフ→オン
- 再接続を待つ(1〜2分)
- モバイルデータ通信で試す(スマホの場合)
- Wi-Fiをオフにして4G/5Gで接続
対処法4:デバイスを再起動
意外とこれで解決することが多いです。
パソコンの場合:
- すべてのアプリを終了
- 再起動を実行
- 起動後にGoogle Driveを開く
スマホの場合:
- 電源ボタン長押し
- 再起動を選択
- 起動後にアプリを開く
【ブラウザ版】Google Driveが動かない時の対処法
対処法5:キャッシュとCookieを削除
ブラウザに溜まった一時データが原因で動かなくなることがあります。
Google Chromeの場合:
- 設定を開く
- 右上の「︙」→「設定」
- プライバシーとセキュリティ
- 左側メニューから選択
- 閲覧履歴データの削除
- 「閲覧履歴データの削除」をクリック
- 削除項目を選択
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「Cookieと他のサイトデータ」にチェック
- 期間:「全期間」を選択
- データを削除
- 「データを削除」ボタンをクリック
- ブラウザを再起動
- 完全に閉じて開き直す
他のブラウザでも同様の手順で削除できます。
対処法6:拡張機能を無効化
ブラウザの拡張機能(アドオン)がGoogle Driveの動作を妨げている可能性があります。
確認手順:
- シークレットモードで開く
- Ctrl + Shift + N(Windows)
- Command + Shift + N(Mac)
- このモードでは拡張機能が無効
- Google Driveにアクセス
- drive.google.com を開く
- 正常に動けば拡張機能が原因
拡張機能の無効化:
- 拡張機能管理画面を開く
- chrome://extensions/ にアクセス
- すべてオフにする
- 各拡張機能のスイッチをオフ
- Google Driveを開いて確認
- 1つずつ有効化して原因特定
- 問題の拡張機能を見つけたら削除
対処法7:ブラウザを最新版に更新
古いバージョンのブラウザは正常に動作しない場合があります。
更新手順(Chrome):
- メニューを開く
- 右上の「︙」→「設定」
- Chromeについて
- 左側メニュー下部の「Chromeについて」
- 自動更新
- 自動的に最新版を確認・更新
- 「再起動」ボタンが表示されたらクリック
【デスクトップアプリ】Google Driveが動かない時の対処法
パソコン版Google Drive(デスクトップアプリ)の同期が止まった場合の対処法です。
対処法8:同期を再起動
手順:
- タスクバーのアイコンをクリック
- Windowsは右下、Macは右上
- 設定アイコンをクリック
- 歯車マークを選択
- 一時停止→再開
- 「一時停止」をクリック
- 数秒待って「再開」をクリック
- アプリを再起動
- 「終了」を選択
- スタートメニューから再度起動
対処法9:Google Driveアプリを再インストール
アプリ自体に問題がある場合は、再インストールが効果的です。
Windows版の手順:
- アンインストール
- 設定→アプリ→Google Drive→アンインストール
- 残存ファイル削除
C:\Program Files\Google\Drive
を削除C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Google\Drive
を削除
- パソコンを再起動
- 最新版をダウンロード
- https://www.google.com/intl/ja/drive/download/
- インストールして設定
Mac版の手順:
- アプリを終了
- メニューバーのアイコン→終了
- アプリケーションから削除
- アプリケーションフォルダからゴミ箱へ
- 関連ファイル削除
- Finderで「移動」→「フォルダへ移動」
~/Library/Application Support/Google/Drive
を削除
- 再インストール
- 公式サイトから最新版をダウンロード
対処法10:同期フォルダの場所を変更
同期フォルダがあるドライブの容量不足や権限問題が原因の可能性があります。
手順:
- Google Driveアプリを開く
- タスクバーのアイコンをクリック
- 設定→環境設定
- フォルダの場所を変更
- 容量に余裕のある別ドライブを選択
- 再同期を実行
【スマホアプリ】Google Driveが動かない時の対処法
iPhone・iPadの対処法
対処法1:アプリを強制終了して再起動
- アプリスイッチャーを表示
- ホームボタンがある機種:ホームボタン2回押し
- ホームボタンがない機種:画面下から上にスワイプして止める
- Google Driveを上にスワイプ
- アプリを終了
- 再度アプリを起動
対処法2:アプリを最新版に更新
- App Storeを開く
- 右上のアイコンをタップ
- 更新可能なアプリ一覧を確認
- Google Driveの「アップデート」をタップ
対処法3:アプリを再インストール
- アプリを長押し
- 「Appを削除」を選択
- App Storeから再インストール
- ログインして設定
Androidの対処法
対処法1:アプリのキャッシュをクリア
- 設定アプリを開く
- アプリ→Google Drive
- ストレージ→キャッシュを削除
- アプリを開き直す
対処法2:アプリデータを削除(最終手段)
注意:この操作でオフラインファイルは削除されます。
- 設定→アプリ→Google Drive
- ストレージ→データを削除
- 確認画面で「OK」
- アプリを開いて再ログイン
対処法3:アプリを再インストール
- Google Playストアを開く
- Google Driveを検索
- 「アンインストール」→「インストール」
エラーメッセージ別の対処法
「サーバーエラーが発生しました」
原因:
Google側のサーバーに一時的な問題
対処法:
- 数分待ってから再試行
- Google Workspaceステータスダッシュボードで障害情報確認
- 復旧を待つ(通常は数時間以内)
「このファイルを開けません」
原因:
- ファイル形式が非対応
- 破損したファイル
- 権限不足
対処法:
- ファイル形式を確認(対応形式か?)
- ダウンロードして別アプリで開く
- ファイルの所有者に権限をリクエスト
「容量が不足しています」
原因:
Google Driveの保存容量上限に達している
対処法:
- 不要なファイルを削除
- ゴミ箱を空にする
- Googleフォトの設定を確認(容量圧迫の原因になりやすい)
- 容量追加プランを検討
「同期の問題」「同期エラー」
原因:
- ネットワークの問題
- ファイル名の文字数超過
- 権限の問題
対処法:
- インターネット接続を確認
- ファイル名を短くする(100文字以内推奨)
- 特殊文字(/\:*?”<>|)を削除
- 同期を一時停止→再開
特定の状況での対処法
会社・学校のネットワークで動かない
原因:
ファイアウォールやプロキシがGoogle Driveをブロック
対処法:
- IT管理者に問い合わせ
- モバイルデータ通信で試す(スマホの場合)
- VPNを使用(許可されている場合)
複数アカウント使用時に動かない
原因:
アカウント切り替えの不具合
対処法:
- すべてのアカウントからログアウト
- 主要アカウントでログイン
- 他のアカウントを追加
- アカウントを切り替えて確認
大容量ファイルのアップロードが止まる
原因:
- 回線の不安定
- タイムアウト
対処法:
- 有線接続に切り替え
- ファイルを分割して複数回でアップロード
- 安定した時間帯(深夜・早朝)に実行
- Google Driveのデスクトップアプリを使用(ブラウザより安定)
Google側の障害かどうか確認する方法
Google Workspaceステータスダッシュボード
Google側のシステム障害を確認できる公式ページです。
アクセス方法:
- ブラウザで「Google Workspace ステータス ダッシュボード」と検索
- または https://www.google.com/appsstatus/dashboard/ にアクセス
- Google Driveの状況を確認
表示の見方:
- 緑色:正常稼働中
- 黄色:サービス停止
- 赤色:サービス障害
障害中の場合は、復旧を待つしかありません。
SNSで情報収集
確認方法:
- Twitterで「Google Drive 障害」「Google Drive 動かない」で検索
- 同じ症状の報告が多ければGoogle側の問題
- 復旧情報も得られる場合があります
予防策:Google Driveを安定して使うために
定期的なメンテナンス
推奨事項:
- 月1回:ブラウザのキャッシュクリア
- 月1回:不要ファイルの整理
- 3ヶ月に1回:アプリの再インストール
バックアップの確保
Google Driveが使えない時のために、重要ファイルは複数の場所に保存しましょう。
バックアップ先の例:
- 外付けHDD・SSD
- 別のクラウドサービス(OneDrive、Dropboxなど)
- USBメモリ(重要ファイルのみ)
安定した環境で使用
推奨環境:
- 最新版のブラウザ
- 安定したインターネット接続(有線推奨)
- 十分なストレージ容量
- 定期的なOSアップデート
よくある質問(Q&A)
Q1:何をしても動かない場合はどうすれば?
すべての対処法を試しても解決しない場合、Googleサポートに問い合わせてください。Google Workspaceユーザーは優先サポートが受けられます。
Q2:ファイルが消えることはありますか?
基本的にはありません。同期の問題で一時的に見えなくなっても、ゴミ箱や別の場所にあることがほとんどです。
Q3:ブラウザ版とアプリ版、どちらが安定していますか?
一般的にブラウザ版(特にChrome)が最も安定しています。アプリ版は同期機能が便利ですが、ネットワーク環境に左右されやすいです。
Q4:仕事中に急に動かなくなったら?
まずスマホアプリやブラウザ版など別の方法でアクセスを試みてください。それでもダメなら、重要ファイルだけダウンロード済みか確認し、復旧を待ちましょう。
Q5:Google Driveの代わりになるサービスは?
OneDrive、Dropbox、iCloud Driveなどがあります。ただし、Google Workspaceを使っている場合、代替は難しいでしょう。
まとめ:落ち着いて順番に対処しよう
Google Driveが動かない時の解決法を症状別に解説しました。
まず試すべき基本対処:
✅ ページ再読み込み(F5)
✅ 別のブラウザで試す
✅ インターネット接続確認
✅ デバイス再起動
症状別の対処:
🌐 ブラウザ版が動かない
→ キャッシュ削除、拡張機能無効化
💻 デスクトップアプリの同期が止まる
→ 同期再起動、アプリ再インストール
📱 スマホアプリが動かない
→ アプリ強制終了、キャッシュクリア
⚠️ それでもダメなら:
- Google Workspaceステータスで障害確認
- Googleサポートに問い合わせ
- 別の方法(ブラウザ版/アプリ版)を試す
慌てず、この記事の手順を1つずつ試してください。ほとんどの場合、どれかの方法で解決できるはずです。
重要なファイルは定期的にバックアップを取り、万が一に備えておくことも忘れずに!
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