仕事でメールのやりとりをしていて、「この会話の内容を上司や同僚にも共有したい」と思ったことはありませんか?重要な商談や問い合わせ対応の経緯を、関係者全員で把握しておきたい場面って結構ありますよね。
でも、長いメールのやりとりを一つずつ転送するのは面倒だし、途中の経緯が抜けてしまうと相手に伝わりにくくなってしまいます。そんなときに便利なのが、Gmailの「やりとり転送機能」なんです。
この記事では、Gmailでメール会話を効率的に転送する方法を初心者の方にもわかりやすく解説します。単発メールの転送から、複数のやりとりをまとめて転送する方法まで、すべてお教えしますね。読み終わる頃には、あなたもメール共有のプロになれるはずです!
Gmailやりとり転送とは?基本概念を理解しよう

まずは、Gmailのやりとり転送機能について基本から理解していきましょう。知っているようで意外と奥が深い機能なんです。
やりとり転送は会話の共有機能
Gmailのやりとり転送とは、複数のメールが連続してやりとりされている「会話(スレッド)」を、そっくりそのまま別の人に転送する機能のことです。まるで会議の議事録を共有するようなものですね。
単発のメール転送とは違って、一連の流れを保ったまま転送できるので、経緯を理解してもらいやすいんです。
スレッド機能との関係
Gmailでは、同じ件名でやりとりされたメールが自動的に「スレッド」として一つにまとめられます。このスレッド全体を転送することで、やりとりの全体像を共有できるんです。
どんなときに便利?
やりとり転送が役立つ場面をご紹介します:
- 顧客との商談経緯を上司に報告したい
- 問い合わせ対応の内容をチーム全体で共有したい
- プロジェクトの進捗を関係者に報告したい
- 重要な決定事項の経緯を記録として残したい
- 引き継ぎ時に過去のやりとりを後任者に共有したい
転送できる情報の種類
やりとり転送では、以下の情報を含めて転送できます:
- 会話に含まれるすべてのメール内容
- 送信者と受信者の情報
- 送受信の日時
- 添付ファイル(設定による)
- メールの重要度マーク
プライバシーと注意点
やりとりを転送する際は、プライバシーに十分注意する必要があります。特に、やりとりに含まれる他の人の個人情報や機密情報が適切に扱われるよう配慮しましょうね。
基本概念を理解したところで、次は実際の転送方法を見ていきましょう。
基本的なやりとり転送の手順
Gmailでやりとり(スレッド)を転送する基本的な方法を、画面を見ながら一緒に進めていきましょう。思っているより簡単にできますよ。
ステップ1:転送したいスレッドを開く
まず、転送したいメールのやりとりを開きます。Gmailの受信トレイから、該当するスレッドをクリックしてください。
スレッドが開くと、一連のやりとりが時系列順に表示されます。この状態で転送操作を行いましょう。
ステップ2:転送オプションの選択
スレッド表示画面で、右上の「その他」メニュー(縦の三点リーダー「⋮」)をクリックします。メニューの中から「転送」を選択してください。
または、キーボードショートカット「F」キーを押すことでも転送画面を開けますよ。
ステップ3:転送方法の選択
転送メニューをクリックすると、以下のオプションが表示されます:
- 最新のメッセージを転送:スレッドの最新メールのみを転送
- 会話全体を転送:やりとり全体をまとめて転送
やりとりの経緯を共有したい場合は、「会話全体を転送」を選択しましょう。
ステップ4:転送先の入力
転送作成画面が開いたら、「To」欄に転送先のメールアドレスを入力します。複数の宛先に送る場合は、カンマで区切って入力してください。
CcやBccを使って、参考送信や秘密送信することも可能です。
ステップ5:件名と本文の編集
転送メールの件名は自動で「Fwd: 元の件名」となります。必要に応じて編集してください。
本文の最初に、転送の目的や背景を説明する文章を追加することをおすすめします。例えば:
お疲れさまです。
○○案件の顧客との商談内容を共有いたします。
下記のやりとりをご確認ください。
よろしくお願いいたします。
ステップ6:添付ファイルの確認
やりとりに添付ファイルが含まれている場合、転送時にどのファイルを含めるかを選択できます。機密性を考慮して、必要なファイルのみを選択しましょう。
ステップ7:送信の実行
内容を確認したら、「送信」ボタンをクリックして転送を実行します。転送先には、一連のやりとりがまとめて届きますよ。
基本的な転送手順を覚えたら、次は部分的な転送方法を学びましょう。
特定のメールのみを転送する方法
やりとり全体ではなく、特定のメールだけを転送したい場合もありますよね。そんなときの効率的な方法をご紹介します。
個別メールの転送
ステップ1:対象メールの選択 スレッド表示画面で、転送したい特定のメールを見つけます。そのメールの右上にある「転送」アイコンをクリックしてください。
ステップ2:通常の転送手順 あとは通常のメール転送と同じ手順で進めます。件名、宛先、本文を編集して送信しましょう。
複数メールの選択転送
チェックボックスの活用 スレッド内で複数のメールを選択したい場合は、各メールの左側にあるチェックボックスを使います。転送したいメールにチェックを入れてから、「転送」を実行してください。
引用形式での転送
必要な部分のみを引用 長いメールの一部だけを転送したい場合は、該当部分をドラッグして選択してから転送すると、その部分だけが引用形式で転送されます。
日付範囲による選択
期間指定での転送 特定の期間のやりとりのみを転送したい場合は、該当する日付のメールを個別に選択するか、検索機能を使って絞り込んでから転送しましょう。
重要度による選択
重要マーク付きメールのみ 重要マークが付いているメールのみを転送したい場合は、検索ボックスに「is:important」と入力して検索し、結果から転送を実行してください。
送信者別の選択
特定の人とのやりとりのみ 特定の人とのやりとりのみを転送したい場合は、「from:メールアドレス」で検索して、その結果を転送しましょう。
添付ファイル付きメールのみ
ファイル付きメールの転送 添付ファイルが付いているメールのみを転送したい場合は、「has:attachment」で検索して絞り込んでから転送してくださいね。
部分的な転送方法を覚えたら、次は転送時の編集テクニックを学びましょう。
転送時の編集・整理テクニック
やりとりを転送する際に、より読みやすく理解しやすい形に編集するテクニックをご紹介します。受け手に配慮した転送を心がけましょうね。
件名の効果的な編集
情報を追加する 元の件名に加えて、転送の目的を明確にしましょう:
元の件名:「商品仕様について」
編集後:「[情報共有] 商品仕様についての顧客やりとり」
緊急度の表示 緊急性がある場合は、件名に明記します:
「【至急確認】顧客クレーム対応の経緯について」
本文の構成テクニック
背景説明の追加 転送の理由と背景を冒頭で説明しましょう:
お疲れさまです。
○○プロジェクトの件で、顧客から重要な指摘がありました。
今後の方針決定のため、やりとりの経緯を共有いたします。
【経緯】
・2024年1月15日:初回提案
・2024年1月20日:顧客からの質問
・2024年1月22日:仕様変更の依頼
以下、詳細なやりとりです。
要点のハイライト
重要箇所の強調 転送したやりとりの中で特に重要な部分は、太字や色付きで強調しましょう:
**重要:顧客は納期を1週間前倒しを希望**
参照しやすい整理
番号付きの整理 複数のポイントがある場合は、番号を付けて整理します:
今回のやりとりで判明した点:
1. 仕様変更の必要性
2. 予算の再検討
3. スケジュールの調整
不要な情報の削除
プライベート情報の除外 転送に不要な個人的な情報や機密情報は削除しましょう:
- 個人の連絡先情報
- 関係のない雑談部分
- 他のプロジェクトに関する言及
添付ファイルの整理
必要なファイルの選別 すべての添付ファイルを転送するのではなく、関連するもののみを選択します。また、ファイル名も分かりやすく変更することをおすすめしますよ。
フォーマットの統一
見やすい形式に整える 長いやりとりは、以下のような形式で整理すると読みやすくなります:
【2024年1月15日 田中より】
商品仕様についてお伺いします...
【2024年1月16日 顧客より】
ご提案いただいた仕様について...
【2024年1月17日 田中より】
ご質問にお答えいたします...
編集テクニックを身につけたら、次は効率的な共有方法を学びましょう。
効率的なチーム共有方法
やりとりをチーム全体で効率的に共有するための方法をご紹介します。情報共有の質を高めて、チームワークを向上させましょうね。
メーリングリストの活用
チーム用メーリングリストの作成 頻繁に情報共有を行うチームでは、専用のメーリングリストを作成することをおすすめします。これにより、重要なやりとりを一斉に共有できますよ。
役割別の配信リスト プロジェクトの役割に応じて、異なる配信リストを作成することも効果的です:
- 管理職向け:重要な決定事項のみ
- 実務担当者向け:詳細な技術的やりとり
- 営業チーム向け:顧客関連の情報
Google Workspaceでの共有
共有ドライブの活用 Google Workspaceを使用している場合は、共有ドライブにやりとりのアーカイブを保存することで、チーム全体でアクセスできるようになります。
Google Chatとの連携 重要なやりとりをGoogle Chatのスペースに転送することで、リアルタイムでの情報共有が可能になりますね。
プロジェクト管理ツールとの連携
タスク管理システムへの転送 AsanaやTrelloなどのプロジェクト管理ツールにメールを転送することで、タスクと関連情報を一元管理できます。
定期的な共有会議
週次共有会議での活用 重要なやりとりは、定期的なチーム会議で共有することも効果的です。事前に転送しておくことで、会議での議論がスムーズになります。
情報の分類とラベリング
カテゴリ別の整理 転送するやりとりにカテゴリラベルを付けることで、受信者が優先度を判断しやすくなります:
件名の例:
[顧客対応] 重要:A社からのクレーム対応
[技術] 新機能の仕様確認やりとり
[営業] B社商談の進捗報告
フォローアップの仕組み
アクションアイテムの明確化 やりとりを転送する際は、次に取るべきアクションを明確にしましょう:
【アクションアイテム】
・田中:顧客への回答作成(1月25日まで)
・佐藤:技術仕様の確認(1月23日まで)
・山田:予算の再計算(1月24日まで)
セキュリティ配慮
機密レベルの表示 情報の機密レベルを件名や本文で明示することで、適切な取り扱いを促します:
【機密】顧客価格交渉の経緯について
【社外秘】新商品開発の進捗共有
履歴管理
共有履歴の記録 重要なやりとりの共有履歴を記録しておくことで、後から誰にいつ共有したかを確認できます。これは監査やコンプライアンス対応にも役立ちますよ。
効率的な共有方法を理解したら、次はよくあるトラブルと対処法を確認しましょう。
よくあるトラブルと解決方法

Gmailでやりとりを転送する際によく起こる問題と、その解決方法をまとめました。困ったときの参考にしてくださいね。
転送ボタンが見つからない
スレッド表示の確認 個別のメール表示になっている場合、転送オプションが制限されることがあります。スレッド全体を表示する設定になっているか確認してみてください。
ブラウザの表示サイズ 画面が小さい場合、メニューが省略表示されることがあります。ブラウザを最大化するか、「その他」メニューを確認してみましょう。
やりとりの一部が転送されない
スレッドの範囲確認 Gmailのスレッド機能は件名ベースで動作します。件名が変更されたメールは別スレッドとして扱われるため、転送に含まれない場合があります。
アーカイブされたメール 過去にアーカイブされたメールがスレッドに含まれている場合、表示されていない可能性があります。「すべてのメール」から確認してみてください。
添付ファイルが転送されない
ファイルサイズの制限 Gmail の添付ファイルサイズ制限(25MB)を超えるファイルは転送できません。Google Driveリンクに変換するか、ファイルを圧縮してみましょう。
ファイル形式の制限 セキュリティ上の理由で、特定のファイル形式(.exe、.zipなど)が転送できない場合があります。ファイル形式を変更するか、クラウドストレージのリンクを利用してください。
転送先でレイアウトが崩れる
メールクライアントの違い 転送先で使用しているメールソフトによって、表示が異なる場合があります。重要な情報はプレーンテキストでも記載することをおすすめします。
HTML形式の問題 リッチテキスト形式で転送した場合、受信側でHTML表示に対応していないと正しく表示されません。プレーンテキスト形式での転送も検討してみてください。
文字化けが発生
エンコード形式の問題 日本語メールの転送で文字化けが発生する場合は、UTF-8エンコードに対応していない可能性があります。転送先のメール設定を確認してみましょう。
権限エラーが表示される
企業アカウントの制限 Google Workspaceなどの企業アカウントでは、管理者によって転送機能が制限されている場合があります。システム管理者に確認してみてください。
ゲストアカウントの制限 ゲストアカウントでは一部機能が制限されます。正式なアカウントでログインし直してみましょう。
転送が完了しない
大量データの処理 非常に長いやりとりや大量の添付ファイルがある場合、処理に時間がかかることがあります。しばらく待ってから再度確認してみてください。
ネットワーク接続の問題 インターネット接続が不安定な場合、転送処理が中断される可能性があります。安定したネットワーク環境で再試行してみましょう。
プライバシー関連の警告
機密情報の確認 転送するやりとりに機密情報が含まれている場合、Gmailが警告を表示することがあります。内容を十分確認してから転送を実行してください。
外部ドメインへの転送 会社のメールを外部ドメインに転送する際に警告が表示される場合があります。社内ポリシーを確認して、適切に対応しましょうね。
トラブル対処法を理解したら、次は効率的な管理のコツを学びましょう。
効率的なやりとり管理のコツ
やりとり転送を効果的に活用するための管理テクニックをご紹介します。プロが実践している方法を身につけて、より質の高い情報共有を実現しましょうね。
転送ルールの確立
転送基準の明確化 どのようなやりとりを誰に転送するかの基準を事前に決めておきましょう:
転送基準の例:
・顧客からのクレーム → 即座に管理職に転送
・仕様変更の依頼 → プロジェクトマネージャーに転送
・予算に関する相談 → 経理担当者に転送
テンプレートの活用
転送用テンプレートの作成 よく使う転送パターンのテンプレートを作成しておくと効率的です:
テンプレート例:
件名:[情報共有] {案件名}の進捗について
お疲れさまです。
{案件名}について、{相手先}とのやりとりを共有いたします。
【要点】
・{ポイント1}
・{ポイント2}
・{ポイント3}
【次のアクション】
・{担当者}:{作業内容}(期限:{日付})
詳細は以下のやりとりをご確認ください。
ラベルとフィルタの活用
転送メールの自動分類 転送したメールにラベルを付けて自動分類する設定をしておくと、後から見つけやすくなります。
重要度による優先順位 転送するやりとりの重要度に応じて、異なるラベルや処理を設定しましょう。
定期的な見直し
転送履歴の確認 月に一度程度、どのようなやりとりを転送したかを振り返り、転送の必要性や効果を評価してみましょう。
フィードバックの収集 転送を受け取るチームメンバーから、転送内容や頻度についてフィードバックをもらうことも大切です。
セキュリティ管理
機密情報の取り扱い 転送するやりとりに機密情報が含まれていないか、送信前に必ずチェックしましょう。機密性が高い情報は、別途セキュアな方法で共有することをおすすめします。
アクセス権限の管理 転送先が適切な権限を持っているかを確認し、必要以上に広範囲に情報を共有しないよう注意してください。
パフォーマンス最適化
転送頻度の調整 あまりに頻繁な転送は、受信者の負担になります。重要度に応じて、転送のタイミングを調整しましょう。
情報の精査 すべてのやりとりを転送するのではなく、本当に共有が必要な情報のみを選別することが大切です。
チーム内での標準化
転送フォーマットの統一 チーム内で転送時のフォーマットを統一することで、情報の理解しやすさが向上します。
共有ルールの設定 誰がどの情報を転送するかの役割分担を明確にしておくと、情報の重複や漏れを防げますよ。
ツール連携の活用
外部ツールとの連携 Slack、Microsoft Teams、Asanaなどの他のツールと連携して、より効率的な情報共有体制を構築しましょう。
管理のコツを身につけたら、最後にまとめを確認しましょう。
まとめ:Gmailやりとり転送で効率的な情報共有を実現しよう
Gmailのやりとり転送機能は、チームでの情報共有を劇的に改善してくれる強力なツールです。この記事で紹介した方法を実践すれば、メール会話を効率的に共有できるようになるはずですよ。
重要なポイントをもう一度まとめておきましょう:
- やりとり転送は会話全体の文脈を保ったまま共有できる
- 転送時の編集で受け手にとって分かりやすい形に整理する
- チーム共有のルールを確立して効率的な情報共有を実現
- セキュリティとプライバシーに配慮した転送を心がける
- 定期的な見直しで転送の質と効果を向上させる
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