「メールソフトでGmailを使いたいけど、ポート番号って何を入力すればいいの?」
OutlookやThunderbirdなどのメールソフトでGmailアカウントを設定するとき、ポート番号の入力で困った経験はありませんか?間違った番号を入力すると、メールの送受信ができなくて焦ってしまいますよね。
この記事では、Gmailで使用するポート番号について、初心者の方でも分かるように詳しく説明します。IMAP、POP、SMTPそれぞれの正しいポート番号から、なぜこの番号を使うのかまで、すべてお教えしますね。
ポート番号とは?基本から理解しよう

ポート番号の役割
ポート番号とは、インターネット上でデータをやり取りするときの「入口番号」のようなものです。
例えば、大きなマンションを想像してみてください。マンション全体の住所(IPアドレス)は一つですが、各部屋には部屋番号がありますよね。ポート番号は、この部屋番号と同じような役割を果たしています。
メール用のポート番号
- メールの受信用:993番や995番
- メールの送信用:587番や465番
なぜ番号が決まっているの? 世界中のコンピューターが同じルールでやり取りするため、あらかじめ決められた番号を使います。これにより、どのメールソフトを使っても、正しく設定すればGmailが使えるのです。
Gmailで使用するポート番号一覧
IMAP設定のポート番号
IMAPは「アイマップ」と読みます。複数の端末でメールを同期できる便利な方式です。
受信サーバー設定
- サーバー名:imap.gmail.com
- ポート番号:993
- 暗号化:SSL/TLS
なぜ993番なの? 993番は、SSL暗号化されたIMAP通信専用のポート番号として世界共通で使われています。セキュリティが高く、現在最も推奨される方法です。
POP設定のポート番号
POPは「ポップ」と読みます。一つの端末でメールをダウンロードして管理する方式です。
受信サーバー設定
- サーバー名:pop.gmail.com
- ポート番号:995
- 暗号化:SSL/TLS
IMAPとPOPの違い
- IMAP:複数端末で同期、サーバーにメールが残る
- POP:一つの端末にダウンロード、サーバーからメールが削除される
最近では、スマホとパソコンの両方でメールを見ることが多いので、IMAPの方が便利ですね。
SMTP設定のポート番号
SMTPは「エスエムティーピー」と読みます。メールを送信するときに使う方式です。
送信サーバー設定
- サーバー名:smtp.gmail.com
- ポート番号:587または465
- 暗号化:STARTTLS(587番)またはSSL/TLS(465番)
587番と465番の違い
- 587番:STARTTLS暗号化、現在の推奨方式
- 465番:SSL/TLS暗号化、古い方式だが今でも使用可能
迷ったら587番を選んでおけば間違いありません。
セキュリティ設定も忘れずに
2段階認証とアプリパスワード
「ポート番号は分かったけど、パスワードを入力してもエラーになる…」
そんなときは、Googleアカウントのセキュリティ設定を確認しましょう。
アプリパスワードが必要な場合 Gmailで2段階認証を有効にしている場合、通常のパスワードではなく「アプリパスワード」という専用パスワードが必要です。
アプリパスワードの作成手順
- Googleアカウントの設定を開く
- 「セキュリティ」を選択
- 「アプリパスワード」を生成
- メールソフトにはこのパスワードを入力
セキュリティを高く保ちながら、メールソフトでGmailを使えるようになります。
安全でない接続を避ける
昔のメールソフトでは、暗号化されていないポート番号(143番や110番など)も使われていました。しかし、これらは通信内容が盗み見される危険があります。
必ず暗号化されたポートを使用
- IMAP:993番(SSL/TLS)
- POP:995番(SSL/TLS)
- SMTP:587番(STARTTLS)または465番(SSL/TLS)
セキュリティは最優先事項ですから、必ず暗号化に対応したポート番号を使いましょう。
メールソフト別の設定例
Microsoft Outlook での設定
多くの会社で使われているOutlookでの設定方法をご紹介します。
アカウント追加の手順
- 「ファイル」→「アカウントの追加」
- 手動設定を選択
- 受信サーバー:imap.gmail.com、ポート993
- 送信サーバー:smtp.gmail.com、ポート587
- 暗号化方式をSSL/TLSに設定
よくあるトラブル 「設定したのに繋がらない」という場合は、Gmailの「安全性の低いアプリのアクセス」設定を確認してみてください。
Mozilla Thunderbird での設定
無料で使えるメールソフト、Thunderbirdでの設定も簡単です。
自動設定機能を活用 Thunderbirdは、Gmailアドレスを入力するだけで、ポート番号などを自動で設定してくれる機能があります。手動設定が不安な方は、この機能を使ってみてくださいね。
トラブルシューティング
接続できないときの確認ポイント
「設定は合ってるはずなのに、なぜか繋がらない…」そんなときは、以下をチェックしてみましょう。
ポート番号の再確認
- 受信:993番(IMAP)または995番(POP)
- 送信:587番または465番
暗号化設定の確認 暗号化が「なし」になっていると接続できません。必ずSSL/TLSまたはSTARTTLSを選択しましょう。
ファイアウォールの設定 会社のネットワークでは、特定のポートがブロックされている場合があります。IT担当者に相談してみてください。
エラーメッセージ別の対処法
「認証に失敗しました」
- アプリパスワードを使用しているか確認
- ユーザー名がGmailアドレス全体(@gmail.com含む)になっているか確認
「サーバーに接続できません」
- ポート番号と暗号化設定を再確認
- インターネット接続を確認
これらを確認しても解決しない場合は、Googleのヘルプページで最新情報をチェックしてみてくださいね。
まとめ
Gmailのポート番号設定について、重要なポイントをまとめました。
覚えておくべき番号は以下の通りです:
- IMAP受信:993番(SSL/TLS暗号化)
- POP受信:995番(SSL/TLS暗号化)
- SMTP送信:587番(STARTTLS暗号化)
これらの番号と適切な暗号化設定を使えば、どのメールソフトでもGmailを安全に利用できます。
設定で困ったときは、まずポート番号と暗号化方式を確認し、必要に応じてアプリパスワードを使用しましょう。セキュリティを保ちながら、便利にGmailを活用してくださいね。
次回メールソフトを設定するときは、この記事を参考にして、スムーズに設定を完了させましょう!
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