「Webサイトからテキストをコピーしたら、文字が大きくなって色も変わった」「前のメールから文章をコピーしたら紫色になってしまった」「フォントがバラバラになって見た目が悪い」
Gmailを使っていてこんな経験、ありませんか?実は、これはGmailの仕様によるもので、コピー元の書式情報(フォント、色、サイズなど)も一緒にコピーされてしまうために起こる現象なんです。
でも大丈夫!この記事では、そんなイライラを一発で解決する方法から、根本的な予防策まで、すべてをわかりやすく解説します。今日からストレスフリーなメール作成ができるようになりますよ!
第1章:なぜGmailでコピペすると色や書式が変わるの?

原因1:HTML書式の引き継ぎ
GmailはデフォルトでHTMLメール形式になっています。HTMLメール形式とは、メール本文を見やすくするためにテキストに色をつけたり、大きくしたりと、テキストを装飾することが可能な形式です。
そのため、Webページやリッチテキストからコピーした際に、以下の情報も一緒にコピーされてしまいます:
- 文字色(青、赤、紫など)
- フォントサイズ(大、小など)
- フォントの種類(ゴシック、明朝など)
- 太字・斜体などの装飾
- リンク情報
- 背景色
原因2:Gmailの引用機能
Gmailには引用や返信の内容を分かりやすくする機能が搭載されており、同じテキストを識別すると別の色を付与してしまいます。つまりスレッドが長くなればなるほど、この現象が発生しやすくなります。
具体例として、前のメールに書いた「〇〇様へ」という宛名部分が再度コピー&ペーストされると、色が変わるケースが見受けられます。これは見た目が悪く感じられるだけでなく、相手方からすると強調されているようにも見え、メール本文が読みにくくなることがあります。
原因3:コピー元の環境
コピー元がWebページの場合、その页面のCSS(スタイルシート)情報も一緒にコピーされることがあります。特に以下のような要素が含まれやすいです:
- 見出しタグ(h1、h2など)の大きな文字
- リンクの青色
- 強調された文字色
- 特殊なフォント設定
理解できましたか?次の章では、これらの問題を即座に解決する方法をご紹介しますね。
第2章:即効解決!コピペ時の書式問題を直す方法
方法1:プレーンテキスト貼り付け(最も簡単)
書式情報を引き継がずに、プレーンな状態でテキストをペーストする最も確実な方法です。
PC(Windows)の場合:
Ctrl + Shift + V
PC(Mac)の場合:
Cmd + Shift + V
この方法のメリット:
- 一発で書式がクリアされる
- 覚えやすくて使いやすい
- ほとんどのブラウザで利用可能
この方法のデメリット:
- 表や箇条書きなどの構造も消える
- 意図的な装飾も一緒に消えてしまう
方法2:Gmailの「書式をクリア」機能
既にペーストしてしまった後でも大丈夫!Gmailには書式を後からクリアする機能があります。
手順:
- 書式をクリアしたい部分をドラッグして選択
- メール作成画面下部のツールバーで「Tx」ボタンをクリック
- 一瞬で書式がクリアされる
この「Tx」ボタンは「書式をクリア」という機能で、選択した部分の文字色やフォント設定が初期状態に戻ります。
方法3:プレーンテキストモードに切り替え
Gmail全体をプレーンテキストモードに切り替えることで、根本的に書式問題を防げます。
手順:
- Gmail画面左上の「作成」をクリック
- メール作成画面右下の「⋮」(縦3点)をクリック
- 「プレーンテキストモード」を選択
これで、このメール作成画面では書式付きテキストを貼り付けても、自動的にテキストのみになります。
方法4:スマホでの対処法
スマートフォンやタブレットでは、上記のショートカットキーが使えません。そこで以下の方法を使いましょう:
- メモ帳アプリを経由する方法
- コピーしたテキストを一度メモ帳アプリにペースト
- メモ帳からテキストを再度コピー
- Gmailにペースト
- 長押しメニューを活用
- ペースト時に長押しして「プレーンテキストとして貼り付け」を選択 (機種やアプリによって表示が異なります)
これらの方法をマスターすれば、コピペ時の書式問題はほぼ解決できますよ!
第3章:予防策でストレスフリーなメール作成
常にプレーンテキストモードを使う
頻繁に外部からテキストをコピーする場合は、最初からプレーンテキストモードでメールを作成するのがおすすめです。
メリット:
- 書式問題が根本的に解決
- 受信者側での表示崩れが起きにくい
- ファイルサイズが小さくなる
デメリット:
- 文字装飾ができない
- 画像の挿入ができない
- 表や箇条書きの見た目が簡素になる
ショートカットキーを習慣化
Ctrl + Shift + V
(Windows)やCmd + Shift + V
(Mac)を日常的に使う習慣をつけましょう。
練習のコツ:
- 最初は意識的に使用
- 通常のペースト操作の代わりに使う
- 慣れてくると自然に指が動くようになる
ブラウザ設定の活用
Chrome拡張機能を使って、デフォルトでプレーンテキスト貼り付けになるよう設定することも可能です。
テンプレート機能の活用
よく使う文面はテンプレート機能で保存しておき、コピペを減らすのも効果的な予防策です。テンプレートを使えば、書式が統一されたきれいなメールを効率的に作成できます。
メール作成の工夫
定型文の小さな変更 同じ挨拶文を使い回すと引用判定を受けやすくなるため、必要に応じて小さな変更を行い、引用判定を受けにくくする工夫も効果的です。
これらの予防策を実践すれば、書式問題に悩まされることが大幅に減りますよ。
第4章:特殊なケースと対処法
紫色になってしまう問題
Gmailで文字が勝手に紫色に変わる現象は、主に返信や転送を繰り返している際に起こります。
原因:
- Gmailが過去のメール内容を引用していると判定
- スレッド機能による同一テキストの認識
- リンクとして認識されている
対処法:
- 該当部分を選択して「書式をクリア」
- 文言を少し変更する
- 新規メールとして作成し直す
Webページからのコピーでリンクが残る
Webページからコピーした際に、リンクや背景色なども一緒にコピーされることがあります。
対処法:
Ctrl + Shift + V
でプレーンテキスト貼り付け- 「書式をクリア」ボタンでリンクを削除
- 必要に応じて再度リンクを設定
複雑な表やレイアウトの対処
表や複雑なレイアウトをコピーした場合は、以下の方法が効果的です:
- 構造を保ちたい場合
- Googleドキュメントを経由する
- 必要な部分だけ手動で再作成
- テキストのみで十分な場合
- プレーンテキスト貼り付けを使用
- 必要に応じて手動で整形
スマホアプリでの特殊対応
Android GmailアプリやiOS Gmailアプリでは、PC版と操作が異なる場合があります:
Android の場合:
- 長押しメニューから「プレーンテキストとして貼り付け」を選択
- 設定で「リッチテキスト」をオフにする
iOS の場合:
- 「ペースト」の隣に「スタイルなしでペースト」が表示される場合がある
- メモアプリを経由する方法が確実
これらの特殊ケースも知っておけば、どんな状況でも対応できますね。
第5章:よくある質問と追加テクニック

Q1:書式をクリアした後、元に戻せますか?
A: Ctrl + Z
(Windows)やCmd + Z
(Mac)で元に戻すことができます。ただし、メール送信後は戻せないので注意しましょう。
Q2:一部の書式だけ残したい場合はどうすれば?
A: 以下の方法があります:
- 必要な部分を先に選択して書式を再設定
- プレーンテキスト貼り付け後、必要な装飾を手動で追加
- Googleドキュメントで整形してからコピー
Q3:受信メールの書式も変更できますか?
A: 受信メールの書式は変更できませんが、返信時に引用部分の書式をクリアすることは可能です。
Q4:企業でのメール運用ではどの方法がおすすめ?
A: ビジネス用途では以下をおすすめします:
- 基本的にプレーンテキストモードを使用
- 必要に応じてリッチテキストモードに切り替え
- 社内でのメール作成ルールを統一
追加テクニック:Chrome拡張機能
より高度な書式制御を求める場合は、以下のような拡張機能も利用できます:
- PlainText:自動的にプレーンテキスト貼り付けにする
- Copy as Plain Text:右クリックメニューにプレーンテキストコピーを追加
Googleドキュメントとの連携
Googleドキュメントと組み合わせることで、より柔軟な書式制御が可能になります:
- Googleドキュメントで文章を作成・整形
- 必要な書式のみを保持してGmailにコピー
- テンプレートとしてドキュメントを保存
これらのテクニックを活用すれば、プロフェッショナルなメール作成が可能になります。
第6章:デバイス・ブラウザ別対応まとめ
Windows PC での対応
Chrome・Firefox・Edge 共通:
Ctrl + Shift + V
:プレーンテキスト貼り付け- Gmailの「Tx」ボタン:書式クリア
- 右クリック→「プレーンテキストとして貼り付け」(ブラウザによって表示が異なる)
注意点:
- Edgeでは一部ショートカットが効かない場合があります
- その場合はGmail内の機能を使用しましょう
Mac での対応
Safari・Chrome・Firefox 共通:
Cmd + Shift + V
:プレーンテキスト貼り付け- システム環境設定でデフォルト動作を変更可能
Macの特別設定:
- システム環境設定→キーボード→ショートカット
- アプリケーション→「+」をクリック
- 「すべてのアプリケーション」で「スタイルなしでペースト」に
Cmd + V
を割り当て
これにより、通常のペーストが自動的にプレーンテキスト貼り付けになります。
スマートフォン(Android)
Gmailアプリでの対応:
- 長押しメニューから「プレーンテキストとして貼り付け」
- メモ帳アプリを経由する方法
- Gboard使用時は設定で「リッチテキスト」をオフ
機種別の違い:
- Pixel:「プレーンテキストとして貼り付け」が表示されやすい
- Galaxy:Samsung Keyboardの設定で調整可能
- その他Android:メーカーによって表示が異なる
スマートフォン(iOS)
Gmailアプリでの対応:
- ペースト時に「スタイルなしでペースト」を選択
- メモアプリを経由する方法
- ショートカットアプリでカスタムショートカットを作成
iOSの特別機能:
- ショートカットアプリで「クリップボードからプレーンテキストを取得」のショートカットを作成
- Siriに話しかけてプレーンテキスト変換を実行
タブレット対応
iPad:
- 外付けキーボード使用時は
Cmd + Shift + V
が利用可能 - タッチ操作時はiPhoneと同様の方法
Android タブレット:
- 大画面でもスマートフォン版と同様の操作
- 一部機種では右クリックメニューが利用可能
これらのデバイス別対応を知っておけば、どこでも快適にメール作成ができますね。
まとめ:もうコピペの書式変更に悩まない!
Gmailでコピペ時に色や書式が変わる問題について、原因から解決策まで詳しく解説しました。重要なポイントを改めて整理しましょう:
即効解決法
Ctrl + Shift + V
(Windows)/Cmd + Shift + V
(Mac)でプレーンテキスト貼り付け- Gmailの「Tx」ボタンで書式クリア
- プレーンテキストモードに切り替え
予防策
- ショートカットキーを習慣化
- 必要に応じてプレーンテキストモードを常用
- テンプレート機能で定型文を管理
デバイス別対応
- PC:ショートカットキーが最も効率的
- スマホ:メモ帳経由やアプリ固有機能を活用
- タブレット:デバイスに応じて最適な方法を選択
トラブル別対処
- 紫色になる問題:引用判定の解除
- リンクが残る問題:プレーンテキスト貼り付け
- 複雑な表:必要に応じて手動再作成
特にCtrl + Shift + V
(Windows)やCmd + Shift + V
(Mac)のショートカットキーは、Gmail以外でも使える汎用的なテクニックなので、ぜひ今日から使ってみてください。
これらの方法をマスターすれば、もうコピペ時の書式変更にイライラすることはありません。すっきりと統一された見た目のメールで、プロフェッショナルなコミュニケーションができるようになります。
快適なGmailライフをお楽しみください!次回は、Gmailの高度な書式設定テクニックについて詳しく解説予定です。お楽しみに!
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