【完全版】GitHubをVSCodeで使う方法|初心者でも30分でマスターできる実践ガイド

git

「GitHubって難しそう…黒い画面でコマンド打つんでしょ?」 「VSCodeでコード書いてるけど、GitHubとの連携がよく分からない」 「チーム開発に参加したいけど、Git操作が不安…」

大丈夫です!実はVSCodeを使えば、GitHubの操作はボタンクリックだけでできるんです。コマンドを覚える必要はありません。

この記事では、GitHubアカウントの作成から、VSCodeでのプッシュ、プルリクエストまで、実際の画面を想定しながらすべて解説します。

30分後には、あなたもGitHubでコードを管理し、世界中の開発者と協働できるようになりますよ!


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  1. そもそもGitHubとVSCodeって何?
    1. GitHubとは
    2. VSCodeとは
    3. なぜVSCode × GitHubが最強なのか
  2. 初期設定:30分で環境構築
    1. Step 1:必要なソフトのインストール
    2. Step 2:GitHubアカウントの作成
    3. Step 3:VSCodeでGitの初期設定
    4. Step 4:VSCodeとGitHubを連携
  3. 基本操作1:リポジトリのクローン(ダウンロード)
    1. 既存のリポジトリをVSCodeで開く
    2. フォルダ構造の理解
  4. 基本操作2:変更をGitHubに保存(add → commit → push)
    1. 3つのステップを理解する
    2. VSCodeでの操作方法
    3. コミットメッセージの書き方
  5. 基本操作3:最新版を取得(pull)
    1. 他の人の変更を取り込む
  6. ブランチ操作:並行開発の基本
    1. ブランチとは?
    2. VSCodeでブランチを作成
    3. ブランチの切り替え
    4. ブランチのマージ
  7. プルリクエスト(PR)の作成と管理
    1. プルリクエストとは?
    2. GitHub Pull Requests拡張機能
  8. 便利な拡張機能10選
    1. 必須の拡張機能
    2. あると便利な拡張機能
  9. よくあるトラブルと解決法
    1. トラブル1:プッシュできない
    2. トラブル2:コンフリクト(競合)発生
    3. トラブル3:間違えてコミットした
    4. トラブル4:.gitignoreが効かない
  10. 実践!初めてのリポジトリ作成
    1. ローカルからGitHubへ
  11. チーム開発のベストプラクティス
    1. ブランチ戦略
    2. コミットルール
    3. コードレビューのマナー
  12. セキュリティの注意点
    1. 絶対にコミットしてはいけないもの
    2. もし間違えてプッシュしたら
  13. よくある質問
    1. Q1:GitとGitHubの違いは?
    2. Q2:PrivateとPublicどっちがいい?
    3. Q3:コミットは英語じゃないとダメ?
    4. Q4:mainとmasterの違いは?
    5. Q5:フォークとクローンの違いは?
  14. まとめ

そもそもGitHubとVSCodeって何?

GitHubとは

GitHub = コードの保管庫 + SNS

簡単に言うと:

  • コードをクラウドに保存できるサービス
  • バージョン管理ができる(過去の状態に戻せる)
  • 他の人と共同開発できる
  • 世界最大の開発者コミュニティ

身近な例え:

  • Google ドライブのプログラマー版
  • でも、ただ保存するだけじゃない
  • 変更履歴が全部残る
  • 複数人で同時編集しても大丈夫

VSCodeとは

Visual Studio Code = 最強の無料エディタ

特徴:

  • Microsoftが作った無料のコードエディタ
  • Git機能が標準搭載
  • 拡張機能で機能追加し放題
  • 軽くて速い

なぜVSCode × GitHubが最強なのか

理由:

  1. GUI操作だけで完結 – コマンド不要
  2. 統合されたUI – 画面切り替え不要
  3. リアルタイム確認 – 変更内容が一目瞭然
  4. 豊富な拡張機能 – さらに便利に

初期設定:30分で環境構築

Step 1:必要なソフトのインストール

1. Git をインストール

Windowsの場合:

  1. https://git-scm.com/ にアクセス
  2. 「Download for Windows」をクリック
  3. インストーラーを実行(基本的にデフォルト設定でOK)

Mac の場合:

# Homebrewがある場合
brew install git

# または Xcode Command Line Tools
xcode-select --install

2. VSCode をインストール

  1. https://code.visualstudio.com/ にアクセス
  2. 「Download」をクリック
  3. インストール実行

Step 2:GitHubアカウントの作成

  1. GitHubにアクセス
    • https://github.com にアクセス
    • 「Sign up」をクリック
  2. アカウント情報を入力
    • Username:英数字で(後で変更可能)
    • Email:普段使うメールアドレス
    • Password:強固なものを
  3. メール認証
    • 届いたメールのリンクをクリック

Step 3:VSCodeでGitの初期設定

VSCodeを開いて設定:

  1. ターミナルを開く
    • VSCodeで `Ctrl + “ (バッククォート)
    • または、メニュー → ターミナル → 新しいターミナル
  2. ユーザー情報を設定 git config --global user.name "あなたの名前" git config --global user.email "your-email@example.com" ※GitHubと同じメールアドレスを使用
  3. 設定確認 git config --list

Step 4:VSCodeとGitHubを連携

GitHub認証の設定:

  1. VSCodeでサインイン
    • 左下のアカウントアイコンをクリック
    • 「GitHubでサインイン」を選択
    • ブラウザが開く → GitHubにログイン
    • 認証を許可
  2. 確認方法
    • 左下にGitHubアカウント名が表示されればOK

基本操作1:リポジトリのクローン(ダウンロード)

既存のリポジトリをVSCodeで開く

方法1:VSCodeから直接クローン

  1. コマンドパレットを開く
    • Ctrl + Shift + P(Mac: Cmd + Shift + P
    • 「Git: Clone」と入力
  2. リポジトリURLを入力
    • GitHubのリポジトリページでURLをコピー
    • VSCodeに貼り付け
  3. 保存場所を選択
    • 好きなフォルダを選択
    • 自動的にVSCodeで開く

方法2:GitHub から直接開く

  1. GitHubのリポジトリページ
  2. 緑の「Code」ボタン
  3. 「Open with Visual Studio Code」を選択

フォルダ構造の理解

クローン後のフォルダ:

my-project/
├── .git/          ← Gitの管理ファイル(触らない)
├── README.md      ← プロジェクトの説明
├── .gitignore     ← Gitに含めないファイルの設定
└── src/           ← ソースコード

基本操作2:変更をGitHubに保存(add → commit → push)

3つのステップを理解する

Git の基本フロー:

  1. add(ステージング) – 変更をGitに登録する準備
  2. commit(コミット) – 変更を確定して記録
  3. push(プッシュ) – GitHubにアップロード

VSCodeでの操作方法

1. ファイルを編集

  • 普通にコードを書く
  • 保存する(Ctrl + S)

2. ソース管理パネルを開く

  • 左サイドバーの3つ目のアイコン(分岐アイコン)
  • または Ctrl + Shift + G

3. 変更をステージング(add)

  • 変更されたファイルが表示される
  • ファイル名の横の「+」をクリック
  • または、「すべての変更をステージ」をクリック

4. コミット(commit)

  • メッセージ欄に変更内容を入力
  • 例:「ログイン機能を追加」
  • ✓(チェックマーク)をクリック

5. プッシュ(push)

  • 「変更の同期」をクリック
  • または、「…」→「プッシュ」

コミットメッセージの書き方

良い例:

feat: ユーザー認証機能を追加
fix: ログインエラーを修正
docs: READMEを更新
style: コードフォーマットを統一

悪い例:

更新
修正
変更
test

基本操作3:最新版を取得(pull)

他の人の変更を取り込む

プル(pull)が必要な場面:

  • チーム開発で他の人が更新した時
  • 別のPCで作業した後
  • GitHubで直接編集した後

VSCodeでの操作:

  1. ソース管理パネルを開く
    • Ctrl + Shift + G
  2. プルを実行
    • 「…」メニュー → 「プル」
    • または、同期ボタン(🔄)をクリック
  3. 競合が発生した場合
    • VSCodeが自動的に検出
    • マージエディタで解決(後述)

ブランチ操作:並行開発の基本

ブランチとは?

ブランチ = 作業の枝分かれ

例えるなら:

  • main(メイン) = 完成品の本
  • feature(機能) = 下書きノート
  • 下書きで試して、良ければ本に反映

VSCodeでブランチを作成

新しいブランチの作成:

  1. 左下のブランチ名をクリック
    • 現在のブランチが表示されている
  2. 「新しいブランチの作成」を選択
    • ブランチ名を入力
    • 例:feature/login-page
  3. 自動的に切り替わる
    • 左下の表示が新しいブランチ名に

ブランチの切り替え

方法1:ステータスバーから

  • 左下のブランチ名をクリック
  • 切り替えたいブランチを選択

方法2:コマンドパレットから

  • Ctrl + Shift + P
  • 「Git: Checkout to…」
  • ブランチを選択

ブランチのマージ

VSCodeでのマージ:

  1. mainブランチに切り替え
  2. コマンドパレット → 「Git: Merge Branch」
  3. マージしたいブランチを選択
  4. 競合があれば解決

プルリクエスト(PR)の作成と管理

プルリクエストとは?

PR = コードレビューのお願い

  • 「このコードをmainに入れてもいい?」という提案
  • チームメンバーがレビュー
  • OKなら本番に反映

GitHub Pull Requests拡張機能

インストール:

  1. VSCodeの拡張機能タブ
  2. 「GitHub Pull Requests」を検索
  3. インストール

使い方:

  1. PRの作成
    • サイドバーのGitHubアイコン
    • 「Create Pull Request」
    • タイトルと説明を入力
  2. PRのレビュー
    • PR一覧から選択
    • コード差分を確認
    • コメントを追加
  3. マージ
    • レビューOKなら「Merge」
    • ブランチを削除

便利な拡張機能10選

必須の拡張機能

1. GitLens

  • 誰がいつコードを書いたか表示
  • 履歴を詳細に確認
  • Blameビューで責任者が分かる

2. GitHub Pull Requests and Issues

  • VSCode内でPR作成・レビュー
  • Issue管理も可能

3. Git Graph

  • ブランチを視覚的に表示
  • コミット履歴をグラフで確認

あると便利な拡張機能

4. GitHub Copilot

  • AIがコード補完
  • コメントから関数生成

5. Git History

  • ファイルの変更履歴
  • 特定時点のコードを確認

6. GitHub Actions

  • CI/CDの状態確認
  • ワークフロー管理

7. TODO Highlight

  • TODOコメントを強調表示
  • FIXMEも目立つ

8. Markdown All in One

  • README作成が楽に
  • プレビュー機能付き

9. Live Share

  • リアルタイム共同編集
  • ペアプログラミング

10. GitHub Theme

  • GitHubっぽい見た目に
  • ダークモードも完備

よくあるトラブルと解決法

トラブル1:プッシュできない

エラー: rejected

原因と解決:

  1. リモートが更新されている
    • 先にプル(pull)する
    • その後プッシュ
  2. 権限がない
    • リポジトリの権限確認
    • Collaboratorに追加してもらう

トラブル2:コンフリクト(競合)発生

VSCodeでの解決:

  1. 競合ファイルを開く
    • 色付きで表示される
  2. 解決方法を選択
    • 「現在の変更を取り込む」
    • 「入力側の変更を取り込む」
    • 「両方の変更を取り込む」
    • 手動で編集
  3. マークを削除 <<<<<<< HEAD 自分の変更 ======= 他の人の変更 >>>>>>> branch-name
  4. ステージング → コミット

トラブル3:間違えてコミットした

直前のコミットを取り消し:

# コミットを取り消し(ファイルは残る)
git reset --soft HEAD~1

# 完全に取り消し(危険)
git reset --hard HEAD~1

VSCodeでは:

  • ソース管理 → 「…」→ 「最後のコミットを元に戻す」

トラブル4:.gitignoreが効かない

すでに追跡されているファイルの場合:

# キャッシュをクリア
git rm -r --cached .
git add .
git commit -m "gitignoreを適用"

実践!初めてのリポジトリ作成

ローカルからGitHubへ

Step 1:VSCodeで新規プロジェクト

  1. 新しいフォルダを作成
  2. VSCodeで開く

Step 2:Gitリポジトリを初期化

  1. ソース管理パネル
  2. 「リポジトリを初期化」

Step 3:GitHubに公開

  1. ソース管理パネルの「…」
  2. 「GitHubに公開」
  3. リポジトリ名を入力
  4. Public/Privateを選択

Step 4:確認

  • GitHubでリポジトリが作成される
  • 自動的にリモート設定完了

チーム開発のベストプラクティス

ブランチ戦略

Git Flow:

  • main:本番環境
  • develop:開発環境
  • feature/*:機能開発
  • hotfix/*:緊急修正

コミットルール

良いコミットの条件:

  1. 小さく頻繁に – 1機能1コミット
  2. 意味のある単位 – 後で見て分かる
  3. テスト済み – 動くコードのみ
  4. メッセージは明確に – 何を変更したか

コードレビューのマナー

レビュアー:

  • 建設的なコメント
  • 良い点も褒める
  • 代替案を提示

レビュイー:

  • 小さいPRを心がける
  • 説明を充実させる
  • フィードバックに感謝

セキュリティの注意点

絶対にコミットしてはいけないもの

危険なファイル:

  • パスワード
  • APIキー
  • 秘密鍵
  • 個人情報
  • .envファイル

.gitignoreに追加:

# 環境変数
.env
.env.local

# 秘密鍵
*.pem
*.key

# 設定ファイル
config.json
secrets.yml

もし間違えてプッシュしたら

緊急対応:

  1. すぐにAPIキーを無効化
  2. リポジトリをPrivateに
  3. 履歴から完全削除(BFG Repo-Cleaner使用)
  4. 新しいキーを発行

よくある質問

Q1:GitとGitHubの違いは?

A:

  • Git:バージョン管理システム(ツール)
  • GitHub:Gitを使ったWebサービス
  • 例:Git = メールシステム、GitHub = Gmail

Q2:PrivateとPublicどっちがいい?

A:

  • Private:仕事、未完成、秘密のプロジェクト
  • Public:ポートフォリオ、OSS、学習記録
  • 後から変更可能

Q3:コミットは英語じゃないとダメ?

A:

  • チームのルールに従う
  • OSSなら英語推奨
  • 個人なら日本語OK
  • 統一することが大事

Q4:mainとmasterの違いは?

A:

  • 同じ役割(デフォルトブランチ)
  • 2020年からmain推奨
  • 既存のmasterはそのままでOK

Q5:フォークとクローンの違いは?

A:

  • Fork:GitHub上でコピー(自分のリポジトリになる)
  • Clone:ローカルにダウンロード
  • OSSに貢献するならFork→Clone

まとめ

VSCodeとGitHubの組み合わせで、プロのような開発環境が無料で手に入ります!

今日から始める3ステップ:

  1. 環境構築を完了する(30分)
    • Git、VSCode、GitHubアカウント
    • VSCodeとGitHubの連携
  2. 練習用リポジトリを作る(10分)
    • READMEだけでもOK
    • コミット、プッシュを体験
  3. 毎日コミットする(5分)
    • 小さな変更でもOK
    • 習慣化が大事

最初は戸惑うかもしれませんが、1週間も使えば自然に操作できるようになります。

GitHubは開発者の履歴書とも言われます。今日から始めて、あなたの成長記録を残していきましょう!

コマンドを覚える必要はありません。VSCodeのボタンをクリックするだけ。さあ、世界中の開発者の仲間入りです!

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