【完全版】git cloneのやり方|初心者でも5分でできるリポジトリのダウンロード方法

git

「GitHubで見つけた便利なプロジェクト、どうやってダウンロードするの?」 「git cloneって聞くけど、黒い画面を使うの?」 「会社のリポジトリを自分のPCにコピーしたい」

git cloneは、GitHubなどにあるリポジトリを自分のPCにダウンロードする最も基本的な操作です。実は、コマンドを使わなくてもできる方法がたくさんあるんです!

この記事では、コマンドライン、VSCode、GUI、さらにはブラウザだけでできる方法まで、5つの方法を完全解説します。あなたに合った方法が必ず見つかります。

5分後には、世界中のオープンソースプロジェクトを自由にダウンロードできるようになりますよ!


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  1. git cloneとは?基本を理解しよう
    1. 簡単に言うと「リポジトリのコピー」
    2. cloneで何がダウンロードされる?
    3. ダウンロードとの違い
  2. 事前準備:Gitのインストール
    1. Windowsの場合
    2. Macの場合
    3. Linuxの場合
  3. 方法1:コマンドラインで git clone【基本中の基本】
    1. 基本的な使い方
    2. URLの取得方法
    3. よく使うオプション
    4. 実際の流れ
  4. 方法2:VSCodeで git clone【GUI操作】
    1. コマンドパレットを使う方法
    2. ウェルカム画面から
    3. Source Controlパネルから
    4. GitHubと連携する
  5. 方法3:GitHub Desktop【最も簡単】
    1. GitHub Desktopのインストール
    2. クローンの手順
    3. メリット
  6. 方法4:SourceTree【高機能GUI】
    1. SourceTreeの特徴
    2. インストールと設定
    3. クローン手順
    4. 高度な機能
  7. 方法5:Webブラウザだけで完結【Codespaces/GitPod】
    1. GitHub Codespaces
    2. GitPod
    3. CodeSandbox
  8. プライベートリポジトリのクローン
    1. HTTPS認証
    2. SSH認証
    3. 認証情報の保存
  9. トラブルシューティング
    1. エラー1:fatal: repository not found
    2. エラー2:Permission denied (publickey)
    3. エラー3:SSL certificate problem
    4. エラー4:filename too long(Windows)
  10. クローン後の確認と操作
    1. 基本的な確認
    2. よく使う次の操作
  11. ベストプラクティス
    1. フォルダ構成の推奨
    2. クローン前のチェックリスト
    3. 大きなリポジトリの対処
  12. よくある質問
    1. Q1:cloneとforkの違いは?
    2. Q2:クローンに時間がかかる
    3. Q3:会社のプロキシ環境でクローンできない
    4. Q4:クローンしたリポジトリを削除したい
    5. Q5:オフラインでクローンできる?
  13. まとめ

git cloneとは?基本を理解しよう

簡単に言うと「リポジトリのコピー」

git clone = リモートリポジトリを丸ごとダウンロード

イメージ:

  • GitHubにあるプロジェクト(リモート)
  • ↓ git clone
  • 自分のPC(ローカル)にコピー完了!

cloneで何がダウンロードされる?

すべてが含まれます:

  • 📁 すべてのファイルとフォルダ
  • 📝 完全なコミット履歴
  • 🌿 すべてのブランチ
  • 🏷️ すべてのタグ
  • ⚙️ Git設定情報

ダウンロードとの違い

ZIPダウンロード:

  • その時点のファイルのみ
  • Git履歴なし
  • Git操作不可

git clone:

  • 完全なGitリポジトリ
  • 履歴付き
  • すぐにGit操作可能

事前準備:Gitのインストール

Windowsの場合

インストール手順:

  1. https://git-scm.com/ にアクセス
  2. 「Download for Windows」をクリック
  3. ダウンロードしたファイルを実行
  4. インストーラーの指示に従う(基本的にデフォルト設定でOK)

確認方法:

# コマンドプロンプトまたはPowerShellで
git --version
# 表示例:git version 2.39.0.windows.1

Macの場合

方法1:Homebrew(推奨)

# Homebrewがある場合
brew install git

# Homebrewがない場合、先にインストール
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

方法2:Xcode Command Line Tools

xcode-select --install

Linuxの場合

Ubuntu/Debian:

sudo apt update
sudo apt install git

CentOS/Fedora:

sudo yum install git
# または
sudo dnf install git

方法1:コマンドラインで git clone【基本中の基本】

基本的な使い方

最もシンプルな形:

git clone <リポジトリURL>

実例:

# GitHubのリポジトリをクローン
git clone https://github.com/microsoft/vscode.git

URLの取得方法

GitHubの場合:

  1. リポジトリページを開く
  2. 緑の「Code」ボタンをクリック
  3. URLをコピー

3種類のURL:

  • HTTPS(推奨):https://github.com/user/repo.git
  • SSHgit@github.com:user/repo.git
  • GitHub CLIgh repo clone user/repo

よく使うオプション

フォルダ名を指定:

# デフォルトでは「vscode」フォルダになるところを「my-vscode」に
git clone https://github.com/microsoft/vscode.git my-vscode

特定のブランチだけクローン:

# mainブランチだけをクローン
git clone -b main --single-branch https://github.com/user/repo.git

浅いクローン(履歴を限定):

# 直近10コミットだけ(高速)
git clone --depth 10 https://github.com/user/repo.git

# 直近1コミットだけ(最速)
git clone --depth 1 https://github.com/user/repo.git

プライベートリポジトリ:

# 認証が必要
git clone https://github.com/company/private-repo.git
# ユーザー名とパスワード(またはトークン)を入力

実際の流れ

# 1. 作業フォルダに移動
cd ~/Documents/Projects

# 2. クローン実行
git clone https://github.com/facebook/react.git

# 3. 進行状況が表示される
Cloning into 'react'...
remote: Enumerating objects: 203081, done.
remote: Counting objects: 100% (203081/203081), done.
remote: Compressing objects: 100% (53399/53399), done.
Receiving objects: 100% (203081/203081), 176.94 MiB | 5.24 MiB/s, done.

# 4. クローンしたフォルダに移動
cd react

# 5. 確認
ls -la

方法2:VSCodeで git clone【GUI操作】

コマンドパレットを使う方法

手順:

  1. VSCodeを開く
  2. コマンドパレットを開く
    • Ctrl + Shift + P(Windows/Linux)
    • Cmd + Shift + P(Mac)
  3. 「Git: Clone」と入力
  4. リポジトリURLを貼り付け
  5. 保存先フォルダを選択
  6. 自動的に開く

ウェルカム画面から

初回起動時:

  1. VSCodeのウェルカム画面
  2. 「リポジトリのクローン」をクリック
  3. URLを入力
  4. フォルダを選択

Source Controlパネルから

手順:

  1. 左サイドバーのSource Controlアイコン(3つ目)
  2. 「リポジトリのクローン」ボタン
  3. URLまたはGitHubから選択

GitHubと連携する

GitHub認証:

  1. 「Clone from GitHub」を選択
  2. ブラウザでGitHub認証
  3. リポジトリ一覧から選択
  4. プライベートリポジトリも表示される

方法3:GitHub Desktop【最も簡単】

GitHub Desktopのインストール

ダウンロード:

  1. https://desktop.github.com/ にアクセス
  2. OSに合わせてダウンロード
  3. インストール実行

クローンの手順

方法1:URLから

  1. File → Clone repository
  2. URLタブを選択
  3. URLを貼り付け
  4. ローカルパスを選択
  5. 「Clone」をクリック

方法2:GitHubから直接

  1. GitHub.comタブ
  2. 自分のリポジトリ一覧が表示
  3. 選択してClone

方法3:ブラウザから

  1. GitHubのリポジトリページ
  2. 「Code」→「Open with GitHub Desktop」
  3. 自動的にGitHub Desktopが起動

メリット

  • ✅ コマンド不要
  • ✅ 認証が簡単
  • ✅ 視覚的で分かりやすい
  • ✅ コンフリクト解決も簡単

方法4:SourceTree【高機能GUI】

SourceTreeの特徴

Atlassian製の無料Git GUI:

  • Windows/Mac対応
  • 高機能で視覚的
  • 複雑な操作もGUIで可能

インストールと設定

  1. https://www.sourcetreeapp.com/ からダウンロード
  2. Atlassianアカウント作成(無料)
  3. 初期設定ウィザードに従う

クローン手順

  1. 「New」→「Clone from URL」
  2. Source URL: リポジトリURL入力
  3. Destination Path: 保存先選択
  4. Name: ブックマーク名
  5. 「Clone」ボタン

高度な機能

  • ブランチの視覚化
  • インタラクティブリベース
  • サブモジュール対応
  • Git-flow対応

方法5:Webブラウザだけで完結【Codespaces/GitPod】

GitHub Codespaces

ブラウザ上で開発環境:

  1. GitHubリポジトリページ
  2. 「Code」→「Codespaces」タブ
  3. 「Create codespace on main」
  4. ブラウザ上でVSCodeが起動!

特徴:

  • インストール不要
  • クラウド上で動作
  • 月60時間無料

GitPod

使い方:

  1. ChromeにGitPod拡張機能インストール
  2. GitHubリポジトリに「GitPod」ボタンが追加
  3. クリックで環境構築完了

URL直接指定:

https://gitpod.io/#https://github.com/user/repo

CodeSandbox

Web開発特化:

  1. https://codesandbox.io/
  2. 「Import from GitHub」
  3. URLを貼り付け
  4. オンラインエディタで編集可能

プライベートリポジトリのクローン

HTTPS認証

Personal Access Token(推奨):

  1. GitHub → Settings → Developer settings
  2. Personal access tokens → Generate new token
  3. 必要な権限を選択
  4. トークンをコピー
git clone https://github.com/user/private-repo.git
# Username: あなたのユーザー名
# Password: 生成したトークン(パスワードではない!)

SSH認証

SSH鍵の設定:

# 1. SSH鍵を生成
ssh-keygen -t ed25519 -C "your-email@example.com"

# 2. 公開鍵をコピー
cat ~/.ssh/id_ed25519.pub

# 3. GitHubに登録
# Settings → SSH and GPG keys → New SSH key

# 4. SSHでクローン
git clone git@github.com:user/private-repo.git

認証情報の保存

認証ヘルパーの設定:

# Windows
git config --global credential.helper manager

# Mac
git config --global credential.helper osxkeychain

# Linux
git config --global credential.helper store

トラブルシューティング

エラー1:fatal: repository not found

原因と対処:

  • URLが間違っている → 正しいURLを確認
  • プライベートリポジトリ → 認証を設定
  • 権限がない → アクセス権をもらう

エラー2:Permission denied (publickey)

SSH認証の問題:

# SSH鍵が設定されているか確認
ssh -T git@github.com

# HTTPSに切り替える
git clone https://github.com/user/repo.git

エラー3:SSL certificate problem

証明書エラー:

# 一時的な回避(非推奨)
git config --global http.sslVerify false

# 正しい対処
# 企業プロキシの場合は証明書を設定

エラー4:filename too long(Windows)

長いパス名の問題:

git config --global core.longpaths true

クローン後の確認と操作

基本的な確認

# クローンしたフォルダに移動
cd repo-name

# 状態確認
git status

# リモートリポジトリ確認
git remote -v

# ブランチ確認
git branch -a

# 履歴確認
git log --oneline -10

よく使う次の操作

最新を取得:

git pull

ブランチを切り替え:

git checkout develop

新しいブランチ作成:

git checkout -b feature/my-feature

ベストプラクティス

フォルダ構成の推奨

~/Documents/
├── Projects/           # 個人プロジェクト
│   ├── my-app/
│   └── learning/
├── Work/              # 仕事用
│   ├── company-app/
│   └── client-project/
└── OpenSource/        # OSSプロジェクト
    ├── react/
    └── vscode/

クローン前のチェックリスト

  • [ ] 十分なディスク容量があるか
  • [ ] 適切なフォルダ構成になっているか
  • [ ] 認証設定は完了しているか
  • [ ] .gitignoreは適切か

大きなリポジトリの対処

部分クローン(Partial Clone):

# Blobless clone(ファイル内容を遅延取得)
git clone --filter=blob:none https://github.com/large/repo.git

# Treeless clone(さらに軽量)
git clone --filter=tree:0 https://github.com/large/repo.git

Sparse Checkout(特定フォルダのみ):

git clone --no-checkout https://github.com/large/repo.git
cd repo
git sparse-checkout init --cone
git sparse-checkout set folder1 folder2
git checkout

よくある質問

Q1:cloneとforkの違いは?

A:

  • clone:リポジトリをローカルにコピー
  • fork:GitHub上で自分のアカウントにコピー
  • 通常の流れ:Fork → Clone → 編集 → Push → Pull Request

Q2:クローンに時間がかかる

A: 以下を試してください:

# 浅いクローン
git clone --depth 1 <url>

# 後で履歴を取得
git fetch --unshallow

Q3:会社のプロキシ環境でクローンできない

A: プロキシ設定:

git config --global http.proxy http://proxy.company.com:8080
git config --global https.proxy http://proxy.company.com:8080

Q4:クローンしたリポジトリを削除したい

A: フォルダごと削除すればOK:

  • Windows:フォルダを右クリック → 削除
  • Mac/Linux:rm -rf repo-name

Q5:オフラインでクローンできる?

A: USBメモリ経由など:

# 元のPCで
git clone --mirror <url> repo.git

# USBにコピー後、別のPCで
git clone /path/to/usb/repo.git

まとめ

git cloneは、GitHubなどからプロジェクトをダウンロードする最初の一歩です。

今すぐ試せる3つの方法:

  1. 🟢 初心者なら → GitHub Desktop
    • 最も簡単、視覚的
    • インストールしてクリックするだけ
  2. 🔵 開発者なら → コマンドライン
    • git clone <URL>
    • 最も汎用的で高速
  3. 🟡 VSCode使いなら → 統合機能
    • Ctrl + Shift + P → Git: Clone
    • そのまま編集開始できる

クローンは怖くない! リポジトリをコピーするだけなので、元のリポジトリには影響しません。気になるプロジェクトがあったら、どんどんクローンして中身を見てみましょう。

オープンソースの世界は、クローンから始まります。この記事を参考に、あなたも今日から Git の世界に飛び込んでみませんか?

まずは練習用のリポジトリをクローンすることから始めてみましょう!

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