「Gitって聞いたことあるけど、黒い画面で呪文みたいなコマンド打つやつでしょ?」 「プログラマーじゃないと使えないんじゃない?」 「間違えたらデータ消えちゃいそうで怖い…」
こんな不安、めちゃくちゃ分かります!私も最初はそうでした。
でも実は、Gitの基本はたった6個のコマンドを覚えるだけ。しかも、最近はマウスだけで操作できるツールもあるんです。
この記事では、「プログラミング経験ゼロ」でも分かるように、Gitの使い方を優しく解説します。読み終わる頃には、あなたも「Git使えます!」と言えるようになっていますよ!
Gitを世界一分かりやすく説明すると?

Gitは「超賢いセーブ機能」
ゲームで例えると分かりやすいです:
普通のセーブ:
- セーブデータは1個だけ
- 上書きしたら前の状態に戻れない
- 失敗したらやり直せない
Git(超賢いセーブ):
- セーブデータを無限に作れる
- いつでも好きな時点に戻れる
- 別の世界線(ブランチ)も作れる
- 友達とセーブデータを共有できる
具体例:レポート作成で考えてみよう
普通の方法:
レポート.docx(最新版だけ)
Gitを使うと:
レポート_序論完成.docx
レポート_本論追加.docx
レポート_結論追加.docx
レポート_先生のコメント反映.docx
全部の履歴が自動で残る!
しかも、容量はほとんど増えません。魔法みたいでしょう?
Gitでできること(初心者が嬉しい機能)
1. いつでも過去に戻れる
「3日前のバージョンが良かった…」→ 一瞬で戻れます!
2. 複数人で同時編集
「AさんとBさんが同じファイルを編集」→ 自動で合体してくれます!
3. 実験し放題
「この変更、失敗するかも…」→ 別世界線(ブランチ)で安全に実験!
4. バックアップ不要
GitHubと連携すれば、クラウドに自動バックアップ!
【準備編】Gitのインストール(10分で完了!)
Windows の場合
- git-scm.com にアクセス
- 「Download」ボタンをクリック
- インストーラーを実行(基本的に「Next」連打でOK)
- 完了!
Mac の場合
ターミナルで以下を実行:
# すでに入ってるか確認
git --version
# 入ってなければ自動でインストール画面が出る
インストール確認
コマンドプロンプト(Windows)かターミナル(Mac)で:
git --version
# 「git version 2.43.0」みたいに表示されればOK!
【基本編】覚えるのは6個だけ!必須コマンド
初心者が覚えるべき6つのコマンド
コマンド | 意味 | ゲームで例えると |
---|---|---|
git init | Gitを始める | 新規ゲーム開始 |
git add | 保存対象を選ぶ | セーブする項目を選択 |
git commit | 保存する | セーブ実行 |
git status | 状態を確認 | ステータス画面 |
git log | 履歴を見る | セーブデータ一覧 |
git diff | 変更点を確認 | 変更箇所をチェック |
たったこれだけ!順番に見ていきましょう。
【実践編】実際にGitを使ってみよう!
プロジェクト:「私の日記」を管理する
ステップ1:フォルダを作って、Gitを開始
# フォルダを作る
mkdir my-diary
cd my-diary
# Gitを開始(初期化)
git init
# 確認メッセージ
# Initialized empty Git repository in /path/to/my-diary/.git/
何が起きた? .git
という隠しフォルダができて、ここに全履歴が保存されます!
ステップ2:最初のファイルを作成
# ファイルを作る(メモ帳でもOK)
echo "2025年1月8日:Gitの勉強を始めた!" > diary.txt
# 状態を確認
git status
表示される内容:
Untracked files:(まだGitが見てないファイル)
diary.txt
ステップ3:ファイルを保存対象に追加
# 保存対象に追加
git add diary.txt
# または全部追加
git add .
# 確認
git status
表示が変わる:
Changes to be committed:(保存待ちのファイル)
new file: diary.txt
ステップ4:保存(コミット)する
# メッセージ付きで保存
git commit -m "最初の日記を追加"
# 成功メッセージ
# [main 1a2b3c4] 最初の日記を追加
# 1 file changed, 1 insertion(+)
おめでとう!初コミット成功です!
ステップ5:履歴を確認
# 履歴を見る
git log --oneline
# 表示例
# 1a2b3c4 最初の日記を追加
よくある初心者の疑問Q&A

Q1:間違えてコミットしちゃった!
A:大丈夫、やり直せます!
# 直前のコミットを取り消し(ファイルは残る)
git reset --soft HEAD~1
Q2:addとcommitの違いが分からない
A:2段階の理由があります
add
= レジに商品を置くcommit
= お会計を済ませる
複数のファイルを選んでから、まとめて保存できるんです!
Q3:いつコミットすればいい?
A:こんなタイミングがおすすめ
- 機能が1つ完成した時
- 今日の作業を終える時
- 休憩前
- 「ここまではOK」という時
Q4:コミットメッセージは日本語でいい?
A:全然OK!
git commit -m "ヘッダーのデザインを修正"
git commit -m "お問い合わせフォームを追加"
分かりやすさが一番大切です。
Q5:.gitignoreって何?
A:Gitに無視してほしいファイルのリスト
# .gitignoreの中身の例
*.log # ログファイルは無視
.env # 秘密情報は無視
node_modules/ # 巨大フォルダは無視
脱初心者!次のステップ
レベル2:ブランチを使ってみる
# 新しい世界線(ブランチ)を作る
git branch new-feature
# 世界線を切り替える
git checkout new-feature
# または一気に作って切り替え
git checkout -b new-feature
使いどころ:
- 新機能を試したい時
- 実験したい時
- 本番を壊したくない時
レベル3:GitHubと連携する
# GitHubのリポジトリと接続
git remote add origin https://github.com/user/repo.git
# アップロード(プッシュ)
git push -u origin main
# ダウンロード(プル)
git pull origin main
これで世界中からアクセスできます!
レベル4:GUI ツールを使う
初心者におすすめのGUIツール:
ツール | 特徴 | 料金 |
---|---|---|
GitHub Desktop | 一番簡単! | 無料 |
SourceTree | 高機能 | 無料 |
VSCode | エディタ内蔵 | 無料 |
GitKraken | カッコいい | 有料 |
黒い画面が苦手なら、これらを使いましょう!
初心者がハマりやすい罠と対策
罠1:初期設定を忘れる
必ず最初にやること:
git config --global user.name "あなたの名前"
git config --global user.email "your-email@example.com"
罠2:大きなファイルをコミット
100MB以上のファイルはNG! GitHubにプッシュできなくなります。
罠3:パスワードや秘密情報をコミット
絶対NG! .env
ファイルやconfig.json
は.gitignore
に追加!
罠4:コンフリクトでパニック
落ち着いて対処:
- どこが衝突してるか確認
- 手動で修正
- add → commit で解決
練習プロジェクト:今すぐ試せる3つの例

練習1:メモ帳プロジェクト
mkdir my-notes
cd my-notes
git init
echo "今日学んだこと" > today.txt
git add .
git commit -m "今日のメモ"
練習2:Webサイト制作
mkdir my-website
cd my-website
git init
# index.html, style.cssを作成
git add .
git commit -m "トップページ作成"
練習3:レポート管理
mkdir report
cd report
git init
# report.mdを作成
git add report.md
git commit -m "序論を執筆"
# 編集
git commit -m "本論を追加"
# 編集
git commit -m "結論を追加"
Git学習ロードマップ(3ヶ月でマスター)
1ヶ月目:基礎を固める
- ✅ 6つの基本コマンドを覚える
- ✅ 毎日1回はコミットする
- ✅ 個人プロジェクトで練習
2ヶ月目:GitHub連携
- ✅ GitHubアカウント作成
- ✅ リポジトリを公開
- ✅ README.mdを書く
3ヶ月目:チーム開発
- ✅ ブランチを使いこなす
- ✅ プルリクエストを出す
- ✅ コンフリクトを解決する
まとめ:Gitは怖くない!今日から始めよう
Gitは最初は難しく見えますが、基本はとてもシンプルです。
初心者が覚えるべき3つのポイント:
- 基本は6コマンドだけ init, add, commit, status, log, diff
- 失敗しても大丈夫 いつでも過去に戻れるのがGitの良さ
- 毎日使えば自然に覚える 特別な才能は不要、慣れです!
プログラマーじゃなくても、デザイナーでも、ライターでも、学生でも、Gitは必ず役立ちます。この記事を参考に、今日から一歩ずつ始めてみてください。
3ヶ月後には、「Git?普通に使ってるよ」と言えるようになっているはずです!
今すぐ実行:
- Gitをインストール
- 練習用フォルダで
git init
- 何か書いて
git add .
とgit commit
最初の一歩が一番大変。でも、その一歩を踏み出せば、新しい世界が待っています!
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