「Geminiのボタンを押しても何も起きない…」
そんな経験はありませんか?スマートフォンでGoogleの新しいAIアシスタント「Gemini(ジェミニ)」を使おうとしたら、マイクボタンが反応しなかったり、サイドボタンを長押ししても起動しなかったり。
この記事では、Geminiのボタンが押せない、反応しない時の原因と具体的な対処法を詳しく説明していきます。
Geminiのボタンが押せない主な症状

まずは、どんな症状が起きているのか確認しましょう。
症状1:マイクボタンが反応しない
Geminiアプリ内のマイクボタンをタップしても、音声入力が始まらない状態です。ボタンを押した感触はあるものの、何も起きません。
症状2:サイドボタン長押しでGeminiが起動しない
スマホのサイドボタン(電源ボタン)を長押ししても、Geminiが立ち上がらない状態です。何も表示されないか、以前のGoogleアシスタントが起動してしまいます。
症状3:ホームボタン長押しでGeminiが起動しない
ホームボタンがある機種で、長押ししてもGeminiではなくGoogleアシスタントや「かこって検索」が起動してしまう状態です。
症状4:「OK Google」と言っても反応しない
音声で「OK Google」や「Hey Google」と話しかけても、Geminiが起動せず無反応な状態です。
症状5:Gemini Liveボタンが使えない
ウィジェットに「Live」ボタンは表示されるのに、タップすると「この機能は現在利用できません」と表示されてしまいます。
なぜボタンが押せないのか?主な原因
ボタンが反応しない原因は複数あります。状況に応じて原因が異なるので、一つずつ確認していきましょう。
原因1:マイクの権限が許可されていない
Geminiアプリがマイクを使う権限を持っていない場合、音声入力ボタンが正常に動作しません。
原因2:デフォルトアシスタントの設定が正しくない
スマホのデジタルアシスタント設定で、GeminiではなくGoogleアシスタントが選ばれている可能性があります。
原因3:CoreAI通知がオフになっている
Samsung端末などでは、CoreAIという内部システムの通知がオフになっていると、ボタンが反応しないことがあります。
原因4:アプリのキャッシュに問題がある
Geminiアプリに溜まった一時データ(キャッシュ)が原因で、動作がおかしくなっている可能性があります。
原因5:アプリのバグや不具合
Googleアプリやシステムアップデート後に、一時的なバグが発生することがあります。
原因6:ネットワークやサーバーの問題
インターネット接続が不安定だったり、Geminiのサーバー側で障害が起きている場合もあります。
原因7:地域や端末の制限
一部の機能は特定の国や地域、または特定の端末でしか使えない場合があります。
【Android】Geminiボタンが押せない時の対処法
それでは具体的な解決方法を見ていきましょう。簡単なものから順番に試してみてください。
対処法1:マイクの権限を確認する
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリと通知」をタップ
- アプリ一覧から「Gemini」を探してタップ
- 「権限」または「アクセス許可」をタップ
- 「マイク」が「許可」になっているか確認
- もし「拒否」になっていたら「許可」に変更する
これで音声入力ボタンが使えるようになる可能性があります。
対処法2:デフォルトアシスタントをGeminiに設定する
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」→「デフォルトアプリ」をタップ
- 「デジタルアシスタントアプリ」または「アシスタントアプリ」を選択
- 「Google」が選ばれているか確認
- Geminiアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「Googleアシスタントに切り替える」という項目があれば、現在Geminiが有効
- 「Geminiに切り替える」と表示されている場合はタップして切り替える
対処法3:CoreAI通知を有効にする(Samsung端末)
この方法はGalaxy S25などSamsung端末で特に効果的です。
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「通知」をタップ
- 右上の「︙」(3点メニュー)をタップ
- 「システムアプリを表示」を選択
- 「CoreAI」を探してタップ
- 通知を「オン」に設定する
多くのユーザーがこの方法で問題を解決できています。
対処法4:Geminiアプリのキャッシュを削除する
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 「Gemini」を探してタップ
- 「ストレージ」または「ストレージとキャッシュ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
- スマホを再起動する
キャッシュ削除は、設定やデータを失うことなく問題を解決できる方法です。
対処法5:Googleアプリのキャッシュも削除する
Geminiだけでなく、Googleアプリのキャッシュも問題の原因になることがあります。
手順:
- 「設定」→「アプリ」→「Google」を開く
- 「ストレージ」→「キャッシュを削除」をタップ
- スマホを再起動する
対処法6:アプリを強制停止してから再起動
手順:
- 「設定」→「アプリ」→「Gemini」を開く
- 「強制停止」ボタンをタップ
- 確認メッセージで「OK」をタップ
- ホーム画面に戻り、Geminiアプリを再度開く
対処法7:Voice Matchの設定を確認する
手順:
- Googleアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「設定」→「Googleアシスタント」→「Voice Match」を選択
- 「Hey Google」や「OK Google」が有効になっているか確認
- 無効になっている場合は有効にして、音声モデルを再設定する
対処法8:ロック画面での使用を許可する
手順:
- 「設定」→「アプリ」→「Gemini」を開く
- 「ロック画面に表示」または「ロック画面で起動」を「オン」にする
- Googleアプリの設定でも同様に確認する
対処法9:アプリを再インストールする
キャッシュ削除でも改善しない場合の最終手段です。
手順:
- 「設定」→「アプリ」→「Gemini」を開く
- 「アンインストール」をタップ
- Google Playストアで「Gemini」を検索
- 再度インストールする
- 初期設定を行い、権限を許可する
対処法10:システムアップデートを確認する
手順:
- 「設定」→「システム」→「システムアップデート」を開く
- 最新のアップデートがあればインストールする
- Googleアプリも最新版に更新されているか確認する
【iPhone】Geminiボタンが押せない時の対処法
iPhoneでもGeminiアプリは利用できます。ボタンが反応しない場合の対処法を見ていきましょう。
対処法1:マイクの権限を確認する
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「Gemini」を探す
- 「マイク」が「オン」になっているか確認
- オフの場合は「オン」に切り替える
対処法2:アプリを完全に終了してから再起動
手順:
- ホーム画面で画面下部から上にスワイプして止める(Face ID搭載機種)
- またはホームボタンを2回押す(Touch ID搭載機種)
- Geminiアプリのプレビューを上にスワイプして終了
- ホーム画面に戻り、Geminiアプリを再度開く
対処法3:iPhoneを再起動する
最新のiPhone(iPhone X以降):
- 音量ボタン(どちらか)とサイドボタンを同時に長押し
- 電源オフスライダーが表示されたら、スライドして電源を切る
- 電源が切れたら、サイドボタンを長押しして再起動
iPhone SE、8以前:
- サイドボタン(または上部ボタン)を長押し
- 電源オフスライダーをスライド
- サイドボタンを長押しして再起動
対処法4:アプリを再インストールする
手順:
- ホーム画面でGeminiアプリを長押し
- 「Appを削除」→「Appを削除」をタップ
- App Storeで「Gemini」を検索
- 再度インストールする
サーバー障害やメンテナンスの可能性

上記の方法を全て試してもボタンが押せない場合、Gemini側のサーバーに問題がある可能性があります。
確認方法
- Down Detectorで確認
- Down Detectorというウェブサイトで、Geminiに障害が起きていないか確認できます
- GoogleのSNSをチェック
- Googleの公式TwitterやXアカウントで障害情報が発信されていないか確認
- 少し時間を置いてから再試行
- サーバー側の問題であれば、1〜2時間後に自然と解決することがあります
それでも解決しない場合の代替手段
どうしてもGeminiのボタンが使えない場合、以下の方法を試してみてください。
方法1:ブラウザ版を使う
スマホアプリではなく、ブラウザで「gemini.google.com」にアクセスすると使える場合があります。
方法2:キーボード入力を使う
音声入力ボタンが使えなくても、文字入力(テキスト入力)でGeminiを利用できます。
方法3:他のAIアシスタントを試す
緊急で何か確認したい場合は、以下の代替サービスも検討してみてください。
- ChatGPT
- Microsoft Copilot
- Googleアシスタント(従来版)
よくある質問
Q1. Gemini Liveが「現在利用できません」と表示されます
A. Gemini Liveは以下の条件で利用制限がかかることがあります。
- 特定の国や地域でのみ利用可能
- Google One AIプレミアムの有料プランが必要な場合がある
- 言語設定が日本語以外になっている可能性
- 初回起動時の利用規約に同意していない
対処法:
- Geminiアプリを開いて、一度Liveボタンをタップ
- 表示される利用規約に同意する
- 言語設定を確認し、必要に応じて日本語に変更
Q2. 「OK Google」と言っても反応しません
A. Voice Matchの設定を確認してください。
- Googleアプリの設定を開く
- Voice Matchで「OK Google」を有効化
- 音声モデルを再登録する
- デフォルトアシスタントがGeminiになっているか確認
Q3. ホームボタン長押しでGoogleアシスタントが起動してしまいます
A. これは設定の問題です。
- Geminiアプリを開く
- プロフィールアイコン→「設定」
- 「Geminiに切り替える」をタップ
- 設定→アプリ→デフォルトアプリ→デジタルアシスタントで「Google」を選択
Q4. 電源ボタン長押しでGeminiが邪魔です
A. Samsung端末の場合、電源メニューに変更できます。
- 設定→詳細機能→サイドボタン
- 長押し→「電源オフメニュー」を選択
これで電源ボタン長押しで通常の電源メニューが表示されます。
Q5. マイク権限は許可しているのに反応しません
A. 以下を確認してください。
- スマホ本体のマイクが故障していないか(録音アプリなどで確認)
- Geminiアプリの強制停止→再起動
- スマホの再起動
- アプリの再インストール
まとめ
Geminiのボタンが押せない、反応しない問題の主な解決方法をまとめます。
すぐに試せる対処法:
- マイクの権限を確認・許可する
- デフォルトアシスタントをGeminiに設定する
- CoreAI通知を有効にする(Samsung端末)
- キャッシュを削除する
- アプリを強制停止してから再起動
- スマホ本体を再起動する
それでもダメなら:
- Voice Matchの設定を確認
- ロック画面での使用を許可
- アプリを再インストール
- システムアップデートを確認
最終手段:
- ブラウザ版(gemini.google.com)を使う
- テキスト入力で利用する
- サーバー障害の可能性を確認
- 1〜2時間待ってから再試行
多くの場合、マイク権限の確認、デフォルトアシスタントの設定、またはキャッシュ削除で問題が解決します。
特にSamsung端末ユーザーの方は、CoreAI通知の設定を確認することで、ほとんどの問題が解決できるはずです。
一つずつ順番に試していけば、必ず解決できるので焦らず対処してみてください。
※この記事の情報は2024年12月時点のものです。アプリのバージョンや端末によって画面や設定項目が異なる場合があります。


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