GeForce Experience(NVIDIAアプリ)の録画機能を使ってゲームプレイを保存したのに、再生してみたら「ゲーム音は入っているのに自分の声だけ入っていない!」という経験はありませんか?
せっかく良いプレイができたのに、後で見返したら実況なしの無言動画になっていたら、本当にがっかりしますよね。友達と一緒にプレイした楽しい会話も、録画に残っていなければ意味がありません。
実は、GeForce Experienceやその後継となるNVIDIAアプリでマイク音声が録音されない問題は、多くのユーザーが遭遇する一般的なトラブルです。でも安心してください。
この記事では、録画時に声が入らない原因と、その解決方法を初心者の方にも分かりやすく、手順を追って詳しく解説します。一つずつ確認していけば、きっと問題を解決できるはずです。
GeForce録画機能の基本的な仕組み

まず、なぜこのような問題が起こるのかを理解するために、GeForce録画機能がどのように音声を扱っているのか、簡単に説明します。
GeForce Experience(またはNVIDIAアプリ)の録画機能は、主に2種類の音声を録音します:
1. システム音(ゲーム音)
パソコンから出るすべての音のこと。ゲームの効果音やBGM、その他のアプリケーションの音が含まれます。
2. マイク音(自分の声)
マイクから入力される音声のこと。自分の実況やコメントを録音する際に使います。
これら2つの音声は別々に管理されているため、どちらか一方だけが録音されない、という問題が発生することがあるんです。
声が入らない主な原因
録画時に自分の声が入らない原因はいくつか考えられます。以下が代表的なものです:
1. マイクの設定が不適切
最も多い原因がこれです。録画ソフト側で正しいマイクが選択されていなかったり、マイクの音量設定が適切でなかったりすると、声が録音されません。
2. Windowsのマイク設定の問題
Windows側でマイクが「既定のデバイス」として設定されていないと、アプリケーションが正しくマイクを認識できないことがあります。
3. マイクのプライバシー設定
Windows 10や11では、プライバシー保護のため、アプリごとにマイクへのアクセス許可を管理しています。ここで許可されていないと、録画ソフトがマイクを使えません。
4. オーディオトラックの設定
GeForce録画機能には「シングルトラック」と「個別のトラック」という設定があり、この選択によって音声の扱われ方が変わります。
5. NVIDIAアプリの不具合
まれに、アプリ自体のバグや設定の不整合が原因で、マイク音が正しく録音されないことがあります。
6. 他のアプリとの競合
Discord、Skype、OBSなど、他の音声関連アプリが同時に動いていると、マイクの使用権限が競合して問題が起こることがあります。
解決方法:ステップ・バイ・ステップガイド
それでは、具体的な解決方法を順番に見ていきましょう。簡単なものから試していくのがおすすめです。
解決方法1:NVIDIAアプリ側のマイク設定を確認
まず最初に、録画ソフト側の設定を確認しましょう。これだけで解決することも多いです。
GeForce Experienceの場合:
- Alt + Z キーを押して、GeForce Experienceのオーバーレイを開く
- 右上の歯車アイコン(設定)をクリック
- 「オーディオ」を選択
- 「マイク」のセクションで、以下を確認:
- マイクが「オン」になっているか
- 「ソース」で使用するマイクが正しく選択されているか
- マイクの音量バー(ボリューム)が0%になっていないか
NVIDIAアプリの場合:
- Alt + Z キーを押して、NVIDIAアプリのオーバーレイを開く
- 右上の歯車アイコン(設定)をクリック
- 「オーディオ」または「録画」のセクションを開く
- 「マイク」の設定で:
- 「常にオン」が選択されているか確認(「プッシュ・ツー・トーク」ではなく)
- 「ソース」で正しいマイクデバイスを選択
- マイクの音量(ブースト)を調整
重要なポイント:
複数のマイクデバイスがリストに表示される場合、どれが実際に使っているマイクか分からないこともあります。その場合は、一つずつ試してみましょう。
解決方法2:オーディオトラックの設定を変更
オーディオトラックの設定が原因で、マイク音が聞こえないように見えることがあります。
設定方法:
- NVIDIAアプリのオーディオ設定を開く
- 「オーディオトラック」の「形式」を確認
- 初心者の方は「シングルトラック」を選択するのがおすすめ
「シングルトラック」と「個別のトラック」の違い:
- シングルトラック:ゲーム音とマイク音が一つにまとめられる。再生時に必ず両方の音が聞こえる
- 個別のトラック:ゲーム音とマイク音が別々に保存される。一部の動画プレイヤーでは片方しか再生されないことがある
「個別のトラック」を選んでいる場合、録画には実はマイク音も入っているのに、使っている動画プレイヤーがそれを再生できていない可能性があります。
解決方法3:Windowsのマイク設定を確認
Windows側でマイクが正しく設定されているか確認しましょう。
Windows 11の場合:
- スタートボタンを右クリック→「設定」を開く
- 「システム」→「サウンド」を選択
- 下にスクロールして「入力」のセクションを確認
- 使用したいマイクが選択されているかチェック
- 「デバイスのプロパティ」をクリックして、音量が0%になっていないか確認
Windows 10の場合:
- スタートボタンを右クリック→「設定」を開く
- 「システム」→「サウンド」を選択
- 「入力」で使用するマイクを選択
- 「デバイスのプロパティ」で音量を確認
コントロールパネルからの設定(Windows 10/11共通):
- タスクバー右下のスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定」または「サウンド」を選択
- 「録音」タブを開く
- 使用したいマイクを右クリック→「既定のデバイスとして設定」を選択
- 同じマイクを右クリック→「既定の通信デバイスとして設定」も選択
- 他のマイクデバイスを右クリック→「無効化」を選択(混乱を避けるため)
解決方法4:マイクのプライバシー設定を確認
Windowsのプライバシー設定で、NVIDIAアプリにマイクへのアクセスが許可されているか確認します。
手順(Windows 11):
- Windowsの「設定」を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「マイク」をクリック
- 以下を確認:
- 「マイクへのアクセス」がオンになっているか
- 「アプリがマイクにアクセスできるようにする」がオンになっているか
- 下にスクロールして、アプリの一覧から「NVIDIA」や「GeForce」を探し、オンになっているか確認
手順(Windows 10):
- Windowsの「設定」を開く
- 「プライバシー」を選択
- 左側のメニューから「マイク」をクリック
- 「アプリがマイクにアクセスできるようにする」をオンにする
- アプリの一覧で「GeForce Experience」や関連するNVIDIAアプリをオンにする
解決方法5:マイクの排他モードを無効化
他のアプリがマイクを「独占」している場合、録画ソフトがマイクにアクセスできないことがあります。
手順:
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック→「サウンド」を選択
- 「録音」タブを開く
- 使用しているマイクを右クリック→「プロパティ」を選択
- 「詳細」タブをクリック
- 「アプリケーションによりこのデバイスを排他的に制御できるようにする」のチェックを外す
- 「OK」をクリック
解決方法6:NVIDIAアプリのブースト設定を調整
NVIDIAアプリには、時々不具合があり、特定の操作で直ることがあります。
手順:
- NVIDIAアプリのオーディオ設定を開く
- マイクの「ブースト」(音量調整バー)を一度0%まで下げる
- その後、100%まで上げる
- 必要に応じて適切な音量(50~80%程度)に調整
- 設定を保存
この操作で、マイク認識がリセットされて直ることがあります。
解決方法7:他のアプリを終了する
Discord、Skype、Zoom、OBS Studioなど、他の音声関連アプリが動いていると、マイクの使用権限が競合することがあります。
手順:
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブで、以下のようなアプリが動いていないか確認:
- Discord
- Skype
- Zoom
- Microsoft Teams
- OBS Studio
- その他の録画・配信ソフト
- 該当するアプリを右クリック→「タスクの終了」を選択
- NVIDIAアプリで録画を試す
解決方法8:オーディオドライバを更新
マイクのドライバが古いと、正しく動作しないことがあります。
手順:
- Windowsキー + X を押して、「デバイスマネージャー」を選択
- 「オーディオの入力および出力」を展開
- 使用しているマイクを右クリック→「ドライバーの更新」を選択
- 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリック
- 更新があればインストール
- パソコンを再起動
解決方法9:NVIDIAサービスを再起動
NVIDIAのバックグラウンドサービスに問題がある場合があります。
手順:
- Windowsキー + R を押して、「services.msc」と入力してEnter
- サービスの一覧から以下を探す:
- NVIDIA Display Container LS
- NVIDIA Streamer Service
- 各サービスを右クリック→「再起動」を選択
- もしサービスが停止している場合は「開始」を選択
- サービスを右クリック→「プロパティ」→「スタートアップの種類」を「自動」に設定
解決方法10:NVIDIAアプリを再インストール
設定を試しても解決しない場合は、アプリの再インストールが効果的です。
手順:
- Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」(または「アプリと機能」)を開く
- 「NVIDIA GeForce Experience」または「NVIDIA App」を探す
- 「アンインストール」をクリック
- 確認画面で「はい」を選択
- アンインストール完了後、パソコンを再起動
- NVIDIAの公式サイト(https://www.nvidia.co.jp/geforce/geforce-experience/)から最新版をダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
- インストール後、再度マイク設定を行う
システム音(ゲーム音)が入らない場合の対処法

マイク音ではなく、ゲーム音やシステム音が録画に入らない場合もあります。以下の方法を試してください。
解決方法1:システム音量を確認
手順:
- タスクバー右下のスピーカーアイコンを右クリック
- 「音量ミキサーを開く」を選択
- 「アプリケーション」の欄で、各アプリの音量が0になっていないか確認
- 「デバイス」と「システム音」の音量も確認
- すべて適切な音量に設定
解決方法2:Nvidia Containerの設定
Windows 10/11では、アプリごとに音量設定ができますが、ここに問題がある場合があります。
手順:
- Windowsの「設定」→「システム」→「サウンド」を開く
- 下にスクロールして「アプリの音量とデバイスの設定」をクリック
- アプリの一覧から「Nvidia Container」を探す
- 音量バーがグレーアウト(操作できない状態)になっている場合:
- 「入力」または「出力」のドロップダウンメニューを一度クリック
- 「既定」または使用しているデバイスを選択
- これで音量バーが操作可能になるはず
- 音量を適切なレベル(80~100%)に設定
注意点:
この設定は、パソコンを再起動すると元に戻ってしまうことがあります。その場合は、起動のたびに設定が必要になります。
解決方法3:プライバシーコントロールを有効化
手順:
- GeForce ExperienceまたはNVIDIAアプリを起動
- 設定を開く
- 「全般」または「共有」のセクションを探す
- 「プライバシーコントロール」をオンにする
- 「デスクトップキャプチャ」もオンになっているか確認
Discord等の通話相手の声が録音される/されない問題
友達とDiscordなどで通話しながらゲームをプレイする場合、相手の声の扱いも問題になります。
相手の声を録音したくない場合
VB-CABLEを使った方法:
- VB-CABLEという無料の仮想オーディオデバイスをダウンロード・インストール
- Windowsのサウンド設定で、「CABLE Output」を有効化
- 「CABLE Output」のプロパティ→「聴く」タブ→「このデバイスを聴く」をオンにして、使用するスピーカーを選択
- Discordなどの通話アプリで、出力デバイスを通常のスピーカー/ヘッドホンに設定
- GeForce Experienceのマイク設定で、「CABLE Output」を選択し、音量を0に設定
この設定により、自分の声とゲーム音だけが録音され、Discordの相手の声は録音されなくなります。
相手の声も録音したい場合
基本的には、特別な設定は不要です。Discordから出る音は「システム音」として扱われるため、通常の設定で録音されるはずです。
もし録音されない場合は:
- Discordの音量が極端に小さくないか確認
- Windowsの音量ミキサーでDiscordの音量を確認
- GeForce Experienceの「システム音」がオンになっているか確認
マイク音が正しく録音されているかテストする方法
設定変更後は、必ずテスト録画をして確認しましょう。
テスト手順:
- NVIDIAアプリを起動
- Alt + F9 で録画を開始
- 何か話す(例:「テスト、テスト、1、2、3」)
- ゲームの音も少し出す
- Alt + F9 で録画を停止
- 録画した動画を再生して、両方の音が入っているか確認
Windowsのボイスレコーダーでもテスト可能:
- Windowsの「ボイスレコーダー」アプリを開く
- 録音ボタンを押す
- 何か話す
- 停止して再生
- 正しく録音されていれば、Windows側の設定は問題なし
トラブルシューティング:それでも解決しない場合
ここまでの方法を試しても問題が解決しない場合は、以下の可能性も考えられます。
1. マイク自体の故障
他のアプリ(DiscordやSkypeなど)でマイクが正常に動作するか確認してください。他のアプリでも音が入らない場合は、マイク本体の故障の可能性があります。
2. USBポートの問題
USBマイクを使用している場合、別のUSBポートに接続してみてください。特に、USB 2.0ポートとUSB 3.0ポートを変えてみると改善することがあります。
3. マイクの接続方法を確認
ヘッドセットの場合:
- 4極プラグ(1本のケーブル)の場合は、正しいジャックに接続されているか確認
- 3極プラグ(マイクとヘッドホンが別)の場合は、マイク端子(通常ピンク色)に接続されているか確認
4. サウンドボードとの競合
外付けのサウンドボード(Sound BlasterXなど)を使用している場合、GeForce Experienceとの相性問題が報告されています。
試験的にサウンドボードを取り外して、マザーボード直結のオーディオで試してみてください。
5. Windows Updateの影響
最近Windows Updateを行った後に問題が発生した場合、更新による設定変更が原因の可能性があります。
上記の設定を再度確認し直してください。
予防策:今後同じ問題を避けるために
一度解決した後も、以下のことに注意すると、同じ問題の再発を防げます。
1. 設定のメモを取る
どの設定で上手くいったか、スクリーンショットを撮ったり、メモを取ったりしておきましょう。
2. 定期的なテスト録画
大事な録画の前には、必ず短いテスト録画を行って、音声が正しく録音されることを確認しましょう。
3. NVIDIAアプリの自動更新に注意
GeForce Experienceが自動更新されると、設定がリセットされることがあります。更新後は設定を再確認しましょう。
4. Windowsの大型アップデート後は要確認
Windows 10/11の大型アップデート(年2回程度)の後は、プライバシー設定などがリセットされることがあります。
5. マイク設定を変更したら録画前に確認
新しいマイクを購入したり、設定を変更したりした後は、必ず録画前にテストを行いましょう。
おすすめの代替録画ソフト
どうしてもGeForce Experienceで問題が解決しない場合は、他の録画ソフトの使用も検討できます。
OBS Studio(無料)
- 完全無料で高機能
- マイク音とゲーム音を別々に管理できる
- 設定が細かくできるが、初心者には少し難しい
Xbox Game Bar(Windows標準)
- Windowsに最初から入っている
- Windowsキー + G で起動
- シンプルで使いやすい
- GeForceに比べると機能は少なめ
Bandicam(有料)
- 初心者でも使いやすい
- 無料版には録画時間制限とロゴが入る
- 有料版は買い切りで使える
まとめ
GeForce録画で声が入らない問題は、多くの場合、設定の見直しで解決できます。
この記事で紹介した解決方法を、もう一度簡単にまとめます:
基本的な確認事項:
- NVIDIAアプリ側のマイク設定(ソース選択、音量)
- オーディオトラックの設定(シングルトラック推奨)
- Windowsのマイク設定(既定のデバイス)
- マイクのプライバシー設定
- マイクの排他モード
応用的な対処法:
- NVIDIAアプリのブースト設定調整
- 他のアプリとの競合確認
- オーディオドライバの更新
- NVIDIAサービスの再起動
- NVIDIAアプリの再インストール
システム音の問題の場合:
- システム音量の確認
- Nvidia Containerの設定
- プライバシーコントロールの有効化
大切なのは、焦らず一つずつ確認していくこと。そして、解決したら必ずテスト録画で確認することです。
この記事の手順に従えば、きっと問題を解決して、自分の実況付きの楽しいゲーム動画を録画できるようになるはずです。頑張ってください!

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