ゲームの決定的な瞬間を録画したいと思ったことはありませんか?
NVIDIA GeForceのグラフィックボードを使っているなら、実は無料で高品質なゲーム録画ができる機能が標準で搭載されているんです。それが「ShadowPlay(シャドウプレイ)」という録画機能になります。
この記事では、GeForce録画の始め方から、便利な使い方、よくあるトラブルの解決方法まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。難しい設定は一切ありません。キーボードのショートカットキーを押すだけで、すぐに録画が始められますよ。
GeForce録画(ShadowPlay)とは?

GeForce録画は、NVIDIA社が提供する「GeForce Experience」というソフトウェアに含まれる録画機能です。正式には「ShadowPlay」または「NVIDIA Share」と呼ばれています。
この機能の最大の特徴は、PC への負荷が非常に少ないという点です。通常の録画ソフトだとゲームがカクカクしてしまうことがありますが、ShadowPlayはグラフィックボードに内蔵されたハードウェアエンコーダーを使うため、ゲームのパフォーマンスをほとんど落とさずに録画できます。
具体的には、性能への影響は約5〜15%程度と言われており、ゲーム実況者やストリーマーから高い評価を得ています。
ShadowPlayの主な機能
手動録画機能
Alt+F9キーを押すだけで、いつでも録画を開始・停止できます。ゲームプレイ中でも簡単に操作できるので、実況動画の作成に最適です。
インスタントリプレイ機能
常に最新の録画データをバッファに保存しておき、Alt+F10キーを押すだけで過去最大20分まで遡って保存できます。「あ、今のシーン録画しておけばよかった!」という場面でも安心ですね。
ライブ配信機能
YouTubeやTwitch、Facebookへ直接ライブ配信できます。別途配信ソフトを用意する必要がありません。
スクリーンショット機能
Alt+F1キーで高画質なスクリーンショットを撮影できます。GoogleフォトやImgurへ直接アップロードすることも可能です。
GeForce録画を使うための必要環境
ShadowPlayを利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
対応グラフィックボード
- NVIDIA GeForce GTX 600シリーズ以降(GTX 650以上)
- GeForce GTX 700、900、1000、1600、2000、3000、4000シリーズ
- GeForce RTXシリーズすべて
推奨システム要件
- メモリ(RAM):4GB以上(快適に使うなら8GB以上推奨)
- プロセッサー:Intel Core i3-2100(3.1GHz)以上
- OS:Windows 10 / 11(64bit版)
お使いのPCがShadowPlayに対応しているか確認するには、タスクマネージャーを開いて「パフォーマンス」タブから「GPU」の項目を確認してください。NVIDIAのGTX 600番台以降のモデル名が表示されていれば利用可能です。
GeForce Experienceのインストール手順
ShadowPlayを使うには、まず「GeForce Experience」をインストールする必要があります。
手順1:GeForce Experienceをダウンロード
NVIDIAの公式サイト(https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/geforce-experience/)にアクセスして、「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。
手順2:インストーラーを実行
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行してください。画面の指示に従ってインストールを進めます。特別な設定は不要で、基本的に「次へ」をクリックしていくだけで完了します。
手順3:GeForce Experienceを起動
インストールが完了したら、GeForce Experienceを起動します。初回起動時にログイン画面が表示されますが、ShadowPlayを使用するにはログインが必須となっています。
NVIDIAアカウントをお持ちでない場合は、メールアドレスで無料アカウントを作成してください。GoogleアカウントやFacebookアカウントでもログインできます。
ShadowPlay(録画機能)の有効化と初期設定
GeForce Experienceをインストールしたら、次はShadowPlayを使えるように設定しましょう。
手順1:ゲーム内オーバーレイを有効にする
GeForce Experienceを起動したら、右上の「歯車アイコン」をクリックして設定画面を開きます。
左側のメニューから「全般」を選択し、「ゲーム内のオーバーレイ」のスイッチをONにしてください。スイッチが緑色になれば有効化完了です。
手順2:オーバーレイを起動する
ゲーム内オーバーレイを有効にしたら、キーボードのAlt+Zキーを同時に押してみてください。画面上にShadowPlayのメニューが表示されるはずです。
このオーバーレイから、録画設定や配信設定など、すべての操作ができるようになります。
手順3:基本設定を確認する
オーバーレイが表示されたら、右側の「歯車アイコン」をクリックして設定画面を開きましょう。
まず確認すべき項目は以下の2つです:
プライバシー管理
設定メニューを下にスクロールして「プライバシー管理」を見つけてください。ここで「デスクトップキャプチャ」をONにします。この設定をしないと、ゲーム画面を録画できない場合があります。
録画の保存先
「録画」の項目から、動画ファイルの保存先フォルダを指定できます。デフォルトでは「C:\Users\ユーザー名\Videos」に保存されますが、容量の大きいドライブに変更することをおすすめします。
録画の基本的な使い方
ShadowPlayには主に2つの録画モードがあります。それぞれの使い方を見ていきましょう。
手動録画モード
任意のタイミングで録画を開始・停止できるモードです。実況動画や長時間のゲームプレイを録画したい場合に便利です。
録画の開始方法
- 録画したいゲームを起動します
- Alt+F9キーを同時に押します
- 画面右下のアイコンが緑色に変わるか、「録画を開始しました」というメッセージが表示されれば録画開始です
録画の停止方法
もう一度Alt+F9キーを押すと録画が停止し、動画ファイルが自動的に保存されます。「録画が保存されました」というメッセージが表示されれば成功です。
録画中は画面右下に緑色のアイコンが表示されるので、録画状態を常に確認できますよ。
インスタントリプレイモード
過去に遡って録画できる便利な機能です。常に最新のゲームプレイをバッファに記録しておき、必要なときだけ保存できます。
インスタントリプレイの有効化
- Alt+Zキーでオーバーレイを開きます
- 「インスタントリプレイ」をクリックします
- 「オン」ボタンをクリックして有効にします
過去の映像を保存する方法
「今のシーン録画しておけばよかった!」と思ったら、Alt+F10キーを押してください。その瞬間から過去に遡って(デフォルトでは5分間)動画が保存されます。
インスタントリプレイで保存できる時間は、設定から最大20分まで延長可能です。ただし、長く設定するほど一時ファイルが大きくなるので、PCのストレージ容量と相談して決めましょう。
録画設定のカスタマイズ

より高品質な動画を録画したり、ファイルサイズを調整したりするために、録画設定をカスタマイズできます。
ビデオのキャプチャ設定
Alt+Zキーでオーバーレイを開き、「設定」→「ビデオのキャプチャ」から以下の項目を調整できます。
解像度
- ゲーム内:ゲームと同じ解像度で録画
- 1920×1080:フルHD画質
- 2560×1440:QHD画質
- 3840×2160:4K画質(RTX 2000シリーズ以降推奨)
動画編集や投稿を考えると、1920×1080(フルHD)が最もバランスの良い設定になります。
フレームレート
- 30FPS:標準的な動画品質
- 60FPS:滑らかな動き(アクションゲーム推奨)
YouTubeやTwitchへの投稿を考えているなら、60FPSで録画することをおすすめします。視聴体験が大きく向上しますよ。
ビットレート
画質と動画ファイルサイズのバランスを決める設定です。
- 低(20Mbps):ファイルサイズ重視
- 中(40Mbps):バランス型(推奨)
- 高(50Mbps):画質重視
- カスタム:自由に設定可能
特にこだわりがなければ、デフォルトの「中」設定で十分な画質が得られます。
オーディオ設定
「設定」→「オーディオ」から音声関連の設定ができます。
システム音声
ゲームのBGMや効果音の音量を調整できます。録画後に「音が大きすぎた」「小さすぎた」ということがないよう、実際に短い録画テストをして確認しましょう。
マイク音声
実況音声を入れたい場合は、マイクの音量を調整します。「常にオン」「プッシュトゥトーク」「オフ」から選択できます。
実況初心者の方には「常にオン」がおすすめです。慣れてきたら「プッシュトゥトーク」で喋りたいときだけマイクをオンにする方法も便利ですよ。
オーディオトラックの分離
この設定を有効にすると、システム音声とマイク音声が別々のトラックに保存されます。動画編集時に音量バランスを調整したい場合に便利な機能です。
キーボードショートカットのカスタマイズ
デフォルトのキー設定が使いにくい場合や、他のソフトと干渉する場合は、ショートカットキーを変更できます。
「設定」→「キーボードショートカット」から、以下の操作に割り当てるキーを自由に変更できます:
- オーバーレイの表示/非表示
- 録画の開始/停止
- インスタントリプレイの保存
- スクリーンショットの撮影
- ライブ配信の開始/停止
自分が使いやすいキーに設定して、快適な録画環境を作りましょう。
ゲーム画面だけを録画する方法
ウィンドウモードでゲームをプレイしている場合、「ゲーム画面だけを録画したいのに、デスクトップ全体が録画されてしまう」という問題が起きることがあります。
この問題は以下の手順で解決できます。
手順1:デスクトップキャプチャをOFFにする
Alt+Zキーでオーバーレイを開き、「設定」→「プライバシー管理」→「デスクトップキャプチャ」をOFFにします。
手順2:ゲームウィンドウを認識させる
- ゲームを起動してウィンドウを表示させます
- GeForce Experienceから「最適化するゲームが見つかりました」などのポップアップ通知が表示されるまで待ちます
- 通知が表示されたら、すぐにゲームウィンドウをクリックして選択状態にします
- その状態でAlt+F9キーを押して録画を開始します
この方法で一度ゲームウィンドウを認識させれば、次回以降は自動的にゲーム画面だけが録画されるようになります。
ただし、GeForceドライバーを更新すると設定がリセットされることがあるので、その際は再度同じ手順を実行してください。
よくあるトラブルと解決方法
ShadowPlayを使っていると、いくつかのトラブルに遭遇することがあります。よくある問題と解決方法をまとめました。
録画ができない・録画が開始されない
原因1:ゲーム内オーバーレイが無効になっている
GeForce Experienceの設定で「ゲーム内のオーバーレイ」がONになっているか確認してください。OFFになっていると録画機能が使えません。
原因2:デスクトップキャプチャが無効
「設定」→「プライバシー管理」で「デスクトップキャプチャ」を有効にしてください。
原因3:ドライバーが古い
グラフィックドライバーが古いバージョンのままだと、録画機能が正常に動作しないことがあります。GeForce Experienceの「ドライバー」タブから最新版に更新しましょう。
原因4:他の録画ソフトとの競合
OBSやXsplitなどの他の録画・配信ソフトを同時に起動していると、機能が競合して録画できないことがあります。一度他のソフトを終了してから試してみてください。
録画した動画の音ズレが発生する
動画編集ソフトで読み込んだときに音ズレが発生する場合、これはShadowPlayが使用する可変フレームレート(VFR)方式が編集ソフトに対応していないことが原因です。
解決方法:動画をCFR方式に変換する
AviutlやHandBrakeなどの動画変換ソフトを使って、録画した動画を固定フレームレート(CFR)方式に変換してから編集ソフトに読み込むと音ズレが解消されます。
また、最近の動画編集ソフト(DaVinci ResolveやAdobe Premiere Proなど)はVFR方式にも対応しているので、最新バージョンに更新することでも解決できる場合があります。
GeForce Experienceが起動しない・クラッシュする
解決方法1:PCを再起動する
まずは単純にPCを再起動してみてください。Windowsのアップデートなどが影響している場合、再起動で解決することが多いです。
解決方法2:GeForce Experienceを再インストールする
コントロールパネルからGeForce Experienceをアンインストールし、NVIDIA公式サイトから最新版をダウンロードしてインストールし直してください。
解決方法3:互換性モードで起動する
GeForce Experienceの実行ファイル(GFExperience.exe)を右クリックして「プロパティ」を開き、「互換性」タブから「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れてみてください。
録画ファイルの容量が大きすぎる
高画質設定で長時間録画すると、動画ファイルが非常に大きくなることがあります。
解決方法:録画設定を調整する
- ビットレートを下げる(「高」から「中」または「低」へ)
- 解像度を下げる(4Kから1080pへ)
- 録画後にHandBrakeなどの動画圧縮ソフトで再エンコードする
また、録画保存先を容量に余裕のあるドライブに変更することも検討してください。SSD(特にNVMe SSD)に保存すると、書き込み速度が速いため録画がよりスムーズになりますよ。
まとめ
GeForce録画(ShadowPlay)は、NVIDIAのグラフィックボードユーザーなら誰でも無料で使える強力な録画機能です。
Alt+F9キーで手動録画、Alt+F10キーで過去に遡ったインスタントリプレイなど、簡単な操作で高品質なゲーム動画を録画できます。PCへの負荷も少ないため、ゲームのパフォーマンスをほとんど落とさずに録画できるのが最大のメリットですね。
初期設定さえ済ませてしまえば、あとはキーを押すだけで録画が始まります。ゲーム実況を始めたい方、プレイ動画を友達と共有したい方、自分のプレイを分析したい方など、様々な用途で活用できるでしょう。
録画ができない場合は、ゲーム内オーバーレイの設定やドライバーのバージョンを確認してみてください。ほとんどのトラブルは、この記事で紹介した解決方法で対応できるはずです。
まずは短い動画から録画を始めて、設定を調整しながら自分に合った録画環境を作っていきましょう。あなたの素晴らしいゲームプレイを、ぜひ多くの人と共有してくださいね。


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