「ゲーム中のfpsを確認したい」「GPU温度が心配」「パフォーマンスをリアルタイムで把握したい」
そんな時に便利なのが、ゲーム画面上に各種情報を表示する「パフォーマンスオーバーレイ」機能です。
この記事では、GeForce(NVIDIA)グラフィックカードで利用できるパフォーマンス表示機能について、最新の「NVIDIA アプリ」での設定方法から、従来の「GeForce Experience」、さらには代替ツールまで、初心者の方でも分かるように詳しく解説していきます。
パフォーマンス表示(オーバーレイ)とは?

オーバーレイの意味
オーバーレイ(Overlay)とは、「重ね合わせる」という意味です。
ゲーム画面の上に、各種情報を重ねて表示する機能のことを指します。
表示できる情報
GeForceのパフォーマンスオーバーレイでは、以下のような情報を表示できます:
基本情報
- FPS(フレームレート):1秒間に何枚の画像が表示されているか
- GPU使用率:グラフィックカードがどれだけ働いているか(%)
- GPU温度:グラフィックカードの温度(℃)
- CPU使用率:CPUがどれだけ働いているか(%)
詳細情報
- GPU クロック速度:GPUの動作周波数(MHz)
- GPU消費電力:グラフィックカードの消費電力(W)
- VRAM使用量:ビデオメモリの使用量(MB/GB)
- ファン回転数:冷却ファンの回転速度(RPM)
- 遅延(レイテンシ):入力から表示までの遅延時間(ms)
- フレームタイム:1フレームの処理時間(ms)
なぜパフォーマンス表示が必要なのか?
用途1:パフォーマンスの把握
- 現在のfpsを確認して、快適にプレイできているか判断
- 60fps以上出ていれば快適、30fps以下なら設定の見直しが必要
用途2:温度の監視
- GPU温度が80℃を超えていないか確認
- 高温状態が続くとパフォーマンスが低下したり、故障の原因になる
用途3:トラブルシューティング
- カクつきの原因を特定(GPU使用率100%ならGPUボトルネック、CPU使用率100%ならCPUボトルネック)
- グラフィック設定を変更した際の効果を確認
用途4:動画配信・録画
- 視聴者にfpsを見せることで、ゲームのパフォーマンスを示せる
- ベンチマーク動画の作成
【最新】NVIDIAアプリでのパフォーマンス表示設定方法
2024年11月以降、「GeForce Experience」は新しい「NVIDIA アプリ(NVIDIA App)」に統合されました。
最新の方法を解説します。
NVIDIA アプリのインストール
ステップ1:公式サイトにアクセスする
NVIDIA公式サイト(https://www.nvidia.com/ja-jp/software/nvidia-app/)にアクセスします。
ステップ2:ダウンロードする
「今すぐダウンロード」ボタンをクリックします。
ファイル名:NVIDIA_app_v11.0.5.266.exe(バージョンによって数字が異なります)
ステップ3:インストールする
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行します
- 「お気に入りのドライバーを選択」で、以下のいずれかを選択します:
- ゲーマー用:ゲームがメインの場合(推奨)
- クリエイター用:動画編集やクリエイティブ作業がメインの場合
- インストールが完了するまで待ちます
パフォーマンス表示を有効にする方法
方法1:キーボードショートカットで表示/非表示を切り替える
最も簡単な方法です。
手順
- ゲームを起動します(またはデスクトップ画面でもOK)
- Alt+Rキーを押します
- 画面右上にパフォーマンス情報が表示されます
- もう一度Alt+Rキーを押すと非表示になります
表示される情報(デフォルト)
- FPS:N/A(ゲーム起動時は数値が表示されます)
- GPU:〇〇%
- CPU:〇〇%
- 遅延:〇〇ms
方法2:詳細設定を変更する
表示位置や表示項目をカスタマイズできます。
ステップ1:NVIDIAオーバーレイを開く
- ゲーム中(またはデスクトップ)でAlt+Zキーを押します
- NVIDIAオーバーレイメニューが表示されます
ステップ2:設定を開く
- オーバーレイメニュー右上の歯車アイコン(⚙)をクリックします
- 「ショートカット」または「HUD レイアウト」を選択します
ステップ3:統計情報の設定を変更する
表示項目の選択
- 「統計情報オーバーレイ」セクションを開きます
- 表示したい項目にチェックを入れます:
- FPS
- GPU使用率
- GPU温度
- GPU消費電力
- CPU使用率
- メモリ使用率
- 遅延(レイテンシ)
- その他
表示位置の変更
- 「統計情報オーバーレイ」の項目を探します
- 「水平位置」を選択します:
- 左
- 中央
- 右
- 「垂直位置」を選択します:
- 上
- 中央
- 下
例:右上に表示したい場合は、水平位置「右」、垂直位置「上」
レイアウトの変更
- 「レイアウト」で表示スタイルを選択します:
- 横一列:情報を横並びで表示
- 縦一列:情報を縦並びで表示
- コンパクト:最小限のスペースで表示
外観の調整
- 背景の不透明度:0%(透明)〜100%(不透明)
- フォントのサイズ:小・中・大
- フォントの色:白・黒・その他の色
ステップ4:設定を保存する
設定は自動的に保存されます。
Alt+Rキーで表示/非表示を切り替えられます。
ショートカットキーを変更する方法
デフォルトのAlt+Rが使いにくい場合、変更できます。
手順
- Alt+Zキーでオーバーレイを開きます
- 歯車アイコン(⚙)→「ショートカット」を選択します
- 変更したいショートカットのグレーのボックスをクリックします
- ボックスが緑色になったら、新しいキーを押します
- 設定が保存されます
主なショートカット
- ゲーム内オーバーレイを開く/閉じる:デフォルト Alt+Z
- 統計情報オーバーレイのオン/オフを切り替える:デフォルト Alt+R
初期設定に戻す方法
「初期設定にリセットします」ボタンをクリックすると、すべてのショートカットがデフォルトに戻ります。
【従来版】GeForce Experienceでのパフォーマンス表示設定方法

まだGeForce Experienceを使用している方向けの設定方法です。
パフォーマンスオーバーレイの有効化
ステップ1:GeForce Experienceを起動する
スタートメニューから「GeForce Experience」を起動します。
ステップ2:設定画面を開く
- 画面右上の歯車アイコン(⚙)をクリックします
- 左側のメニューから「全般」を選択します
ステップ3:ゲーム内オーバーレイを有効にする
- 「ゲーム内のオーバーレイ」の項目を探します
- スイッチをオン(緑色)にします
- 「設定」ボタンをクリックします
ステップ4:HUD レイアウトを設定する
- オーバーレイ設定画面が開きます
- 左側のメニューから「HUD レイアウト」を選択します
- 「パフォーマンス」セクションを開きます
ステップ5:表示項目と位置を設定する
- 表示位置を選択します:
- 左上
- 右上
- 左下
- 右下
- 表示モードを選択します:
- 基本:FPS、GPU、CPU使用率のみ
- アドバンス:GPU温度、VRAM、クロック速度なども表示
ステップ6:設定を保存する
設定画面を閉じると、自動的に保存されます。
パフォーマンス表示の確認
- ゲームを起動します
- Alt+Rキーを押します
- 設定した位置にパフォーマンス情報が表示されます
パフォーマンス表示が出ない・表示されない場合の対処法
対処法1:オーバーレイが有効か確認する
NVIDIAアプリの場合
- NVIDIAアプリを起動します
- 左側のメニューから「設定」を選択します
- 「性能」タブをクリックします
- 「NVIDIAオーバーレイ」がオンになっているか確認します
GeForce Experienceの場合
- GeForce Experienceを起動します
- 設定(歯車アイコン)→「全般」を開きます
- 「ゲーム内のオーバーレイ」がオンになっているか確認します
対処法2:ゲームが対応しているか確認する
一部のゲームでは、オーバーレイが正常に動作しないことがあります。
非対応の可能性があるゲーム
- フルスクリーン専用モード(排他的フルスクリーン)で動作するゲーム
- アンチチート機能が厳しいオンラインゲーム
- 一部の古いゲーム
解決方法
ゲームの設定で「ボーダーレスウィンドウモード」または「ウィンドウモード」に変更してみてください。
対処法3:FPSが「N/A」と表示される
「N/A」は「Not Available(利用不可)」の意味です。
原因と対処法
原因1:デスクトップ画面で表示している
- ゲームを起動していない状態では、FPSは表示されません
- ゲームを起動すると数値が表示されます
原因2:ゲームが検出されていない
- GeForce Experience / NVIDIAアプリでゲームが認識されていない可能性があります
- ゲームを手動で追加してみてください
原因3:フルスクリーンモードの問題
- ゲームをボーダーレスウィンドウモードに変更してみてください
対処法4:ドライバーを最新に更新する
古いドライバーでは正常に動作しないことがあります。
- GeForce Experience / NVIDIAアプリを起動します
- 「ドライバー」タブを開きます
- 最新ドライバーをダウンロード・インストールします
対処法5:オーバーレイを再インストールする
設定が壊れている可能性があります。
- NVIDIAアプリをアンインストールします
- PCを再起動します
- 公式サイトから最新版を再インストールします
代替ツールでのパフォーマンス表示方法
MSI Afterburner + RivaTuner Statistics Server
最も高機能で人気のあるツールです。
特徴
- 非常に詳細な情報を表示できる
- 表示項目を自由にカスタマイズ可能
- AMD、NVIDIA両方に対応
- 無料で使える
インストール方法
- MSI公式サイト(https://www.msi.com/Landing/afterburner/graphics-cards)にアクセス
- MSI Afterburnerをダウンロード
- インストール時に「RivaTuner Statistics Server」も一緒にインストール
設定方法
ステップ1:MSI Afterburnerを起動する
ステップ2:設定画面を開く
歯車アイコン(⚙)をクリックします。
ステップ3:モニタリング設定をする
- 「モニタリング」タブを開きます
- 表示したい項目にチェックを入れます:
- GPU temperature(GPU温度)
- GPU usage(GPU使用率)
- Core clock(コアクロック)
- Memory clock(メモリクロック)
- Framerate(フレームレート)
- CPU usage(CPU使用率)
- RAM usage(メモリ使用量)
- 各項目をクリックして、「オンスクリーンディスプレイに表示」にチェックを入れます
ステップ4:表示設定をする
- 「オンスクリーンディスプレイ」タブを開きます
- 表示位置やフォントサイズを調整できます
ステップ5:適用する
「OK」をクリックして設定を保存します。
ゲームを起動すると、設定した情報が画面に表示されます。
Steam オーバーレイ
Steam経由でインストールしたゲーム限定ですが、非常に簡単です。
設定方法
ステップ1:Steam設定を開く
- Steamクライアントを起動します
- 左上の「Steam」→「設定」を開きます
ステップ2:ゲーム中設定を開く
左側のメニューから「ゲーム中」を選択します。
ステップ3:FPS表示を有効にする
- 「ゲーム中のフレームレート表示」のドロップダウンメニューを開きます
- 表示位置を選択します:
- 左上
- 右上
- 左下
- 右下
- 「OK」をクリックします
ステップ4:確認する
Steamのゲームを起動すると、選択した位置にFPSが表示されます。
メリット・デメリット
メリット
- 設定が非常に簡単
- 追加のソフトが不要
- 軽量
デメリット
- FPSのみ表示(GPU温度などは表示できない)
- Steam経由のゲームのみ対応
CapFrameX
より詳細な分析ができる上級者向けツールです。
特徴
- フレームレートの詳細分析
- フレームタイムのグラフ化
- パーセンタイル値の表示
- ログの記録と分析
インストール方法
- CapFrameX公式サイト(https://www.capframex.com/)にアクセス
- ダウンロードしてインストール
基本的な使い方
- CapFrameXを起動します
- 「OVERLAY」タブを開きます
- 表示したい項目にチェックを入れます:
- Avg(平均fps)
- Max(最大fps)
- Min(最小fps)
- その他の統計情報
- ゲームを起動すると、情報が表示されます
表示項目の見方と目安
FPS(フレームレート)
1秒間に何枚の画像が表示されているかを示します。
快適さの目安
- 120fps以上:非常に滑らか(競技系FPSに最適)
- 60fps以上:快適(一般的なゲームに十分)
- 30fps〜60fps:プレイ可能だがカクつきを感じる
- 30fps以下:カクカクで快適ではない、設定を下げる必要あり
GPU使用率
グラフィックカードがどれだけ働いているかを示します。
見方
- 90〜100%:GPUがフルに働いている(正常)
- 70〜90%:まだ余裕がある
- 50%以下:CPUボトルネックの可能性
GPU温度
グラフィックカードの温度です。
温度の目安
- 〜70℃:問題なし
- 70〜80℃:正常範囲だが、少し高め
- 80〜85℃:高い、ファン設定の見直しを推奨
- 85℃以上:要注意、サーマルスロットリングの可能性
CPU使用率
CPUがどれだけ働いているかを示します。
見方
- GPU使用率100%、CPU使用率50%以下:GPUボトルネック(正常)
- GPU使用率70%以下、CPU使用率100%:CPUボトルネック(CPU性能不足)
遅延(レイテンシ)
入力から画面表示までの遅延時間です。
目安
- 〜20ms:非常に良好
- 20〜40ms:良好
- 40〜60ms:普通
- 60ms以上:遅延を感じる可能性
よくある質問
Q1:パフォーマンス表示を使うとfpsが下がる?
ほとんど影響はありません。
オーバーレイ表示による負荷は非常に軽微で、通常1〜2fps程度の低下です。気にする必要はありません。
Q2:複数のオーバーレイツールを同時に使える?
技術的には可能ですが、おすすめしません。
理由:
- 画面が情報だらけになって見づらい
- 複数のツールが干渉して不安定になる可能性
- システム負荷が増える
一つのツールに絞ることをおすすめします。
Q3:録画・配信中もオーバーレイは表示される?
はい、表示されます。
OBSやGeForce Experienceの録画機能を使った場合、オーバーレイも一緒に録画されます。
視聴者にfpsを見せたくない場合は、録画前にオーバーレイを非表示にしてください。
Q4:NVIDIAアプリとGeForce Experienceは共存できる?
基本的にはできません。
NVIDIAアプリをインストールすると、GeForce Experienceは置き換えられます。
どちらか一方を使用してください。
Q5:AMDグラフィックカードでは使えない?
NVIDIAアプリとGeForce ExperienceはNVIDIA製品専用です。
AMDグラフィックカード(Radeon)をお使いの場合は、以下のツールを使用してください:
- MSI Afterburner(推奨)
- AMD Software(AMD公式ツール)
- Steam オーバーレイ
Q6:オーバーレイが邪魔なときだけ消せる?
はい、ショートカットキーで瞬時に切り替えられます。
- NVIDIAアプリ:Alt+Rキーで表示/非表示
- GeForce Experience:Alt+Rキーで表示/非表示
- MSI Afterburner:RivaTunerの設定で切り替え可能
Q7:FPSだけ表示したい、他の情報は不要
NVIDIAアプリ / GeForce Experienceの設定で、表示項目を選択できます。
FPSのみにチェックを入れて、他の項目のチェックを外せば、FPSだけが表示されます。
まとめ
GeForceのパフォーマンス表示機能について、重要なポイントをまとめます。
最新版(NVIDIAアプリ)の設定方法
簡単な使い方
- NVIDIAアプリをインストール
- ゲーム中にAlt+Rキーを押す
- パフォーマンス情報が表示される
詳細設定
- Alt+Zキーでオーバーレイを開く
- 歯車アイコン→「統計情報オーバーレイ」で設定
- 表示項目、位置、外観をカスタマイズ
従来版(GeForce Experience)の設定方法
- GeForce Experienceを起動
- 設定→全般→ゲーム内のオーバーレイをオン
- HUD レイアウト→パフォーマンスで設定
- Alt+Rキーで表示/非表示
代替ツール
MSI Afterburner(推奨)
- 最も高機能
- 詳細なカスタマイズ可能
- AMD、NVIDIA両方に対応
Steam オーバーレイ
- 設定が簡単
- Steam経由のゲーム限定
CapFrameX
- 詳細な分析が可能
- 上級者向け
パフォーマンス指標の目安
- FPS:60fps以上で快適
- GPU使用率:90〜100%が正常
- GPU温度:70〜80℃が正常範囲
- CPU使用率:100%はCPUボトルネックの可能性
トラブル時の対処
- オーバーレイが有効か確認
- ゲームをボーダーレスウィンドウモードに変更
- ドライバーを最新に更新
- ツールを再インストール
パフォーマンス表示機能を活用すれば、ゲームの快適さを数値で把握でき、設定の最適化やトラブルシューティングが格段に楽になります。
まずはAlt+Rキーを押すだけの簡単な方法から試してみて、必要に応じて詳細設定をカスタマイズしてみてください!

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