「画面の右上に突然FPSって文字が表示された…」「GeForceの統計情報が消えない…」
ゲーム中やPC使用時に、画面の右上(または左上、右下、左下)に表示される数字や文字は、GeForce(NVIDIA)のパフォーマンスオーバーレイです。
この表示は、FPS(フレームレート)、GPU温度、CPU使用率などのリアルタイム情報を表示する便利な機能ですが、意図せず表示されてしまうと邪魔に感じることもあります。
この記事では、GeForceの画面オーバーレイ表示の意味から、表示・非表示の切り替え方法、カスタマイズ方法、トラブル解決まで、初心者にもわかりやすく徹底解説します。
画面右上の文字とは?

画面の隅に表示される文字や数字は、パフォーマンスオーバーレイ(統計情報)と呼ばれる機能です。
表示される情報
基本的な表示項目:
- FPS : フレームレート(1秒間に表示されるフレーム数)
- GPU温度 : グラフィックボードの温度(℃)
- GPU使用率 : グラフィックボードの稼働率(%)
- CPU使用率 : プロセッサの稼働率(%)
- メモリ使用率 : RAMの使用状況(%)
- VRAM使用量 : ビデオメモリの使用量(MB/GB)
詳細表示項目(カスタム設定時):
- FPS 1% Low : 最も低いフレームレートの平均
- 遅延(Latency) : 入力から表示までの遅延時間
- 電力消費 : GPU/CPUの消費電力(W)
- クロック速度 : GPU/CPUの動作クロック(MHz)
- ファンスピード : 冷却ファンの回転速度(RPM/%)
表示される場所
デフォルト位置:
- 画面の右上
変更可能な位置:
- 右上
- 右下
- 左上
- 左下
- カスタム位置
この機能の目的
パフォーマンス監視:
- ゲームの動作状況を確認
- フレームレートの低下を検知
- GPUの過熱を警告
設定の最適化:
- グラフィック設定を調整する際の参考
- オーバークロックの効果確認
- ボトルネックの特定
表示のオン・オフを切り替える方法
画面右上の文字を表示または非表示にする方法を解説します。
方法1: ショートカットキーで切り替え(最速)
最も簡単で素早い方法です。
表示・非表示の切り替え:
Alt + Rを同時に押す
表示形式の切り替え:
Alt + Shift + Rを同時に押す
- 1回押す:基本表示(FPSのみ)
- 2回押す:詳細表示(FPS、GPU、CPU、メモリなど)
- 3回押す:カスタム表示
- 4回押す:非表示
重要:
このショートカットは、NVIDIAアプリ(またはGeForce Experience)がインストールされている場合のみ機能します。
方法2: NVIDIAアプリから設定(最新)
NVIDIAアプリ(GeForce Experienceの後継)を使った方法です。
手順:
ステップ1: オーバーレイを開く
ゲーム中またはデスクトップでAlt + Zを押す
ステップ2: 統計情報を選択
表示されたメニューから「統計情報」をクリック
ステップ3: オン・オフを切り替え
- 「オン」: 統計情報が表示される
- 「オフ」: 統計情報が非表示になる
ステップ4: 統計ビューを選択(任意)
- オフ : 非表示
- 基本 : FPSのみ表示
- 詳細 : すべての情報を表示
- カスタム : 自分で選択した項目のみ表示
方法3: GeForce Experienceから設定(旧バージョン)
GeForce Experience(旧アプリ)を使っている場合の方法です。
手順:
ステップ1: GeForce Experienceを起動
デスクトップでAlt + Zを押すか、タスクトレイから起動
ステップ2: 設定を開く
画面右上の「歯車アイコン」をクリック
ステップ3: HUDレイアウトを選択
左側のメニューから「HUDレイアウト」をクリック
ステップ4: FPSカウンターを設定
- 「FPSカウンター」をクリック
- 表示位置を選択(右上、右下、左上、左下)
- 「オフ」を選択すると非表示
ステップ5: パフォーマンス情報を設定
- 「パフォーマンス」をクリック
- 表示したい項目にチェック
- 表示位置を選択
ステップ6: 設定を保存
画面左上の「戻る」をクリック(×ボタンでは保存されない)
方法4: 完全に無効化する
オーバーレイ機能自体を完全に無効にする方法です。
NVIDIAアプリの場合:
- NVIDIAアプリを起動
- 「設定」(歯車アイコン)をクリック
- 「機能」タブを選択
- 「ゲーム内オーバーレイ」をオフにする
GeForce Experienceの場合:
- GeForce Experienceを起動
- 「設定」(歯車アイコン)をクリック
- 「全般」タブを選択
- 「ゲーム内のオーバーレイ」をオフにする
注意:
オーバーレイを完全に無効にすると、以下の機能も使えなくなります:
- スクリーンショット撮影(Alt + F1)
- 録画機能(Alt + F9)
- インスタントリプレイ(Alt + F10)
- フォトモード(Alt + F2)
表示内容のカスタマイズ方法
表示される情報を自分好みにカスタマイズする方法です。
カスタム表示の設定(NVIDIAアプリ)
手順:
ステップ1: オーバーレイを開く
Alt + Zを押す
ステップ2: 統計情報を選択
「統計情報」をクリック
ステップ3: 統計ビューで「カスタム」を選択
ステップ4: 表示項目を選択
以下から選択できます:
フレームレート:
- FPS(現在のフレームレート)
- FPS 1% Low(最低フレームレート)
- FPS 0.1% Low
GPU情報:
- GPU温度
- GPU使用率
- GPU電力
- GPUクロック速度
- GPUメモリ使用量
- GPUファン速度
CPU情報:
- CPU温度
- CPU使用率
- CPU電力
- CPUクロック速度
システム情報:
- システムメモリ使用率
- システム遅延
- PC遅延
NVIDIA Reflex:
- ゲーム遅延
- レンダー遅延
ステップ5: レイアウトを選択
- 1行 : すべての情報を横一列に表示
- 積み重ね : 情報を縦に並べて表示
ステップ6: 表示位置を選択
- 右上
- 右下
- 左上
- 左下
ステップ7: 色とサイズを調整
- 色 : 白、黄、緑、青など
- サイズ : 小、中、大
- 背景 : 透明、半透明、不透明
カスタム表示の設定(GeForce Experience)
手順:
ステップ1: オーバーレイを開く
Alt + Zを押す
ステップ2: 設定を開く
歯車アイコンをクリック
ステップ3: HUDレイアウトを選択
ステップ4: パフォーマンスをクリック
ステップ5: 表示項目を選択
- FPS
- GPU温度
- GPU使用率
- CPU使用率
- メモリ使用率
ステップ6: 表示位置を選択
画面の四隅から選択
ステップ7: 設定を保存
「戻る」をクリック
おすすめのカスタム設定
用途別のおすすめ設定を紹介します。
設定1: 最小限表示(初心者向け)
表示項目:
- FPSのみ
表示位置:
- 右上
メリット:
- 邪魔にならない
- フレームレートだけ確認できる
おすすめの人:
- 初めてFPS表示を使う人
- シンプルが好きな人
設定2: バランス表示(一般ゲーマー向け)
表示項目:
- FPS
- GPU温度
- GPU使用率
表示位置:
- 右上(積み重ねレイアウト)
メリット:
- パフォーマンスの全体像が分かる
- 過熱を監視できる
おすすめの人:
- ゲームの動作状況を知りたい人
- GPU温度が気になる人
設定3: 詳細表示(上級者向け)
表示項目:
- FPS
- FPS 1% Low
- GPU温度
- GPU使用率
- GPU電力
- CPU温度
- CPU使用率
- メモリ使用率
表示位置:
- 左上(積み重ねレイアウト)
メリット:
- すべての情報を確認できる
- ボトルネックを特定しやすい
おすすめの人:
- オーバークロックをする人
- PCのパフォーマンスを最適化したい人
設定4: 競技ゲーム向け
表示項目:
- FPS
- システム遅延(NVIDIA Reflex)
- ゲーム遅延
表示位置:
- 右下(1行レイアウト)
メリット:
- 遅延を監視できる
- 視界を妨げない位置
おすすめの人:
- FPS・格闘ゲームをプレイする人
- 入力遅延を最小化したい人
設定5: 配信者向け
表示項目:
- FPS
- GPU温度
- GPU使用率
- CPU使用率
表示位置:
- 左下(配信画面に映りにくい)
メリット:
- 配信中のパフォーマンス監視
- 視聴者に見られても問題ない位置
おすすめの人:
- ゲーム配信をする人
- 録画配信をする人
トラブルシューティング

よくあるトラブルと解決方法です。
トラブル1: 表示が消えない
原因と対処法:
1. ショートカットキーが効かない
→ Alt + Rを押す
→ Alt + Zでオーバーレイを開き、手動でオフにする
2. 他のソフトのオーバーレイの可能性
確認すべきソフト:
- MSI Afterburner : FPSカウンター機能あり
- RivaTuner Statistics Server : MSI Afterburnerと一緒にインストールされる
- Xbox Game Bar : Windows標準(Win + G)
- Steam : Steam内蔵のFPSカウンター
- Discord : オーバーレイ機能
- AMD Radeon Software : AMD GPU用
対処法:
各ソフトの設定を確認して、オーバーレイをオフにする
3. NVIDIAアプリが自動起動している
→ タスクマネージャーでNVIDIA関連プロセスを確認
→ 設定で「Windowsと一緒に起動」をオフにする
トラブル2: 「該当なし」「N/A」と表示される
症状:
FPSの場所に「該当なし」または「N/A」と表示される
原因:
- ゲームが認識されていない
- デスクトップでオーバーレイを表示している
- ドライバーのバグ
対処法:
1. ゲームを起動する
デスクトップではFPSは表示されません
2. ドライバーを更新する
最新のNVIDIAドライバーをインストール
3. NVIDIAアプリを更新する
古いバージョンの場合、最新版に更新
4. ゲームを再起動する
ゲームを一度終了して、再度起動
5. オーバーレイを再設定する
一度オフにしてから、再度オンにする
トラブル3: 表示位置がおかしい
症状:
ボタンと重なって押せない
対処法:
1. 表示位置を変更する
Alt + Z → 統計情報 → 表示位置を変更
2. レイアウトを変更する
「1行」から「積み重ね」に変更
3. サイズを小さくする
表示サイズを「小」に設定
トラブル4: 表示が遅延する
症状:
FPSの更新が遅い、数値がカクつく
対処法:
1. 更新頻度を上げる
NVIDIAアプリの設定で更新頻度を調整
2. 表示項目を減らす
多すぎる項目を表示していると遅延する可能性
3. PCの負荷を確認
CPU/GPU使用率が100%に近い場合は設定を下げる
トラブル5: ショートカットキーが効かない
原因:
- オーバーレイが無効になっている
- キーバインドが変更されている
- 他のソフトとキーが競合
対処法:
1. オーバーレイを有効にする
設定 → 機能 → ゲーム内オーバーレイ → オン
2. ショートカットキーを確認・変更する
Alt + Z → 設定 → キーボードショートカット
3. 他のソフトのショートカットを変更
競合しているソフトのキーバインドを変更
トラブル6: 特定のゲームで表示されない
原因:
- ゲームが対応していない
- フルスクリーン専用モードの問題
- ゲームの保護機能
対処法:
1. ウィンドウモードで起動
フルスクリーンからボーダレスウィンドウに変更
2. ゲームをGeForce Experienceに追加
手動でゲームを認識させる
3. 管理者権限で実行
GeForce Experience/NVIDIAアプリを管理者として実行
4. デスクトップキャプチャを有効化
設定 → プライバシー管理 → デスクトップキャプチャ → オン
よくある質問(FAQ)
Q1: 表示されるFPSは正確?
A: はい、基本的に正確です。
GeForce/NVIDIAアプリのFPSカウンターは、GPU出力のフレームレートを直接測定しているため、非常に正確です。
注意点:
- モニターのリフレッシュレート(60Hz、144Hzなど)とは別
- ゲーム内FPSリミッターの影響を受ける
- 垂直同期(V-Sync)の影響を受ける
Q2: FPSは何を見ればいい?
A: 最低値(1% Low)が重要です。
各指標の意味:
FPS(平均):
- 全体的な滑らかさの目安
- 高いほど良い
FPS 1% Low:
- 最も重い瞬間のフレームレート
- この数値が低いとカクつきを感じる
- 実際の体感に近い
目安:
- 60 FPS以上 : 快適
- 144 FPS以上 : とても快適(144Hzモニター)
- 30 FPS未満 : カクつきが目立つ
Q3: GPU温度は何度までOK?
A: 80℃以下が理想、85℃以上は注意です。
温度の目安:
アイドル時(何もしていない):
- 30〜50℃:正常
- 60℃以上:異常、掃除が必要
ゲームプレイ時:
- 60〜75℃:理想
- 75〜80℃:正常
- 80〜85℃:やや高い、ファン速度を上げる
- 85℃以上:危険、すぐに対策が必要
最高温度(サーマルスロットリング開始):
- RTX 4000シリーズ:約90℃
- RTX 3000シリーズ:約93℃
Q4: オーバーレイでパフォーマンスは落ちる?
A: ほとんど影響ありません。
パフォーマンス影響:
- FPS低下 : 0〜2 FPS程度(ほぼ誤差)
- GPU使用率 : 1%未満
- メモリ使用量 : 数MB程度
注意:
- 表示項目が多いほど、わずかに負荷が増える
- 低スペックPCでは影響が出る可能性
Q5: ゲーム内FPS表示とどちらが正確?
A: GeForce/NVIDIAのオーバーレイの方が正確です。
理由:
- GPU出力を直接測定
- すべてのゲームで統一された測定方法
- サードパーティ製ではなく公式
ゲーム内FPS表示:
- ゲームによって測定方法が異なる
- 正確でない場合がある
Q6: 配信・録画に映り込む?
A: はい、映り込みます。
対策:
1. 配信前にオフにする
Alt + Rで非表示
2. OBSで除外する
OBSのソース設定で「オーバーレイをキャプチャしない」
3. 配信ソフト側で非表示
一部の配信ソフトはオーバーレイを除外可能
4. 別の配置にする
配信画面に映らない位置に移動
Q7: スクリーンショットに映る?
A: はい、映ります。
対策:
スクリーンショット撮影前にAlt + Rで非表示にする
または:
GeForceの公式スクリーンショット機能(Alt + F1)を使う
→ オーバーレイは自動で除外される
Q8: 複数モニターで表示位置は?
A: ゲームが表示されているモニターに表示されます。
デュアルモニターの場合:
- メインモニターでゲーム → メインに表示
- サブモニターでゲーム → サブに表示
注意:
- デスクトップではメインモニターに表示
- ウィンドウモードでは、ウィンドウ内に表示
まとめ:オーバーレイを使いこなそう
GeForceの画面オーバーレイ(パフォーマンス統計情報)は、ゲームのパフォーマンスを監視する便利な機能です。
オーバーレイの基本
- 表示内容 : FPS、GPU温度、CPU使用率など
- 表示位置 : 右上、右下、左上、左下
- 目的 : パフォーマンス監視、設定の最適化
表示・非表示の切り替え
最速の方法:
- Alt + R : オン・オフ切り替え
- Alt + Shift + R : 表示形式切り替え
詳細設定:
- Alt + Z → 統計情報 → カスタム設定
完全無効化:
- 設定 → 機能 → ゲーム内オーバーレイ → オフ
カスタマイズのポイント
初心者:
- FPSのみ表示
- 右上に配置
中級者:
- FPS、GPU温度、GPU使用率
- 積み重ねレイアウト
上級者:
- すべての項目を表示
- 左上に配置(視界を妨げない)
トラブル時の対処
表示が消えない:
- Alt + Rを押す
- 他のソフトのオーバーレイを確認
N/Aと表示:
- ゲームを起動する
- ドライバーを更新する
ショートカットが効かない:
- オーバーレイを有効にする
- キーバインドを確認
重要なポイント
- FPSの1% Lowが実際の体感に近い
- GPU温度は80℃以下が理想
- オーバーレイのパフォーマンス影響はほぼゼロ
- 配信・録画には映り込む(事前にオフ推奨)
GeForceのオーバーレイを使いこなして、快適なゲーム環境を作りましょう!


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