「GeForce Experienceで録画したらマイクの声が入っていない」
「ゲーム音は入るのに自分の声だけ録音されない」
「マイク設定をしているのに音声が入らない」
GeForce Experience(NVIDIAアプリ)でゲームを録画する際、マイク音声が録音されないトラブルは非常によくある問題です。設定ミス、Windowsの音声設定、ソフトウェアのバグなど、様々な原因が考えられます。
この記事では、GeForce Experience/NVIDIAアプリでマイク音声が録音されない問題の原因を詳しく解説し、段階的な解決方法を初心者でも分かりやすく徹底的に説明します。
注意:
2024年以降、GeForce ExperienceはNVIDIAアプリに統合されつつあります。この記事では両方のバージョンに対応した説明を行います。
マイク音声が入らない問題の症状

よくある症状
1. マイク音だけが録音されない
- ゲーム音・システム音は正常に録音される
- 自分の声だけが入っていない
2. すべての音が録音されない
- ゲーム音もマイク音も入っていない
- 無音の動画ファイルができる
3. 録画開始後にゲーム音が消える
- 録画中はゲーム音が聞こえない
- 録画した動画には音声が入っている
4. マイク設定が勝手に変わる
- 正しく設定しても別のデバイスに変更される
- 録画するたびに設定し直す必要がある
マイク音声が入らない主な原因
原因1:マイクが正しく接続されていない
- マイクがPCに物理的に接続されていない
- USBマイクの接続不良
- 3.5mmピンプラグの挿し間違い
原因2:Windowsのサウンド設定が正しくない
- マイクが既定のデバイスに設定されていない
- マイクの音量が0%またはミュート
- アプリのマイクアクセス権限がOFF
原因3:GeForce Experience/NVIDIAアプリの設定ミス
- マイクがOFFになっている
- 間違ったマイクデバイスを選択
- オーディオトラック設定の問題
原因4:複数の音声デバイスの競合
- 使用していないマイクが有効になっている
- 設定が勝手に別のデバイスに変更される
原因5:ソフトウェアのバグ
- NVIDIAアプリの不具合
- ドライバーの問題
- GeForce Experienceの古いバージョン
原因6:NVIDIA Containerの音声設定
- NVIDIA Containerの音量がミュート
- 出力・入力デバイスが正しく設定されていない
基本的な確認事項
1. マイクの物理的な接続確認
まず、マイクが正しくPCに接続されているか確認しましょう。
USBマイクの場合:
- USBポートにしっかり挿さっているか確認
- 別のUSBポートに挿し直してみる
- USB 2.0ポートに接続(USB 3.0で認識しない場合)
- マイク本体のミュートスイッチを確認
3.5mmピンプラグ(ヘッドセット)の場合:
重要:マイク端子(ピンク)とヘッドホン端子(緑)を間違えないように!
- マイク端子(ピンク色) に接続されているか確認
- ヘッドセットの場合:
- 4極プラグ(1本でマイク・音声両方)
- 3極プラグ×2本(マイク・音声が別々)
- 4極プラグを3極端子に挿している場合は変換アダプタが必要
2. Windowsでマイクがテストできるか確認
手順:
- Windowsキー + I で設定を開く
- 「システム」→「サウンド」をクリック
- 「入力」セクションを確認
- マイクに向かって話す
- 音量バーが動けば認識されている
- 「デバイスのプロパティ」をクリック
- 「マイクのテスト」を開始
- 話した声が聞こえればOK
解決方法:段階的トラブルシューティング
【STEP 1】Windowsのサウンド設定を確認
最も重要な第一ステップです。
手順:
1. サウンド設定を開く
- Windowsキー + I → システム → サウンド
2. 入力デバイスを確認
- 「入力」 セクションで使用するマイクが選択されているか確認
- 複数のマイクがある場合:正しいマイクを選択
3. マイクの音量を確認
- 音量スライダーが 0%になっていないか 確認
- 50%~100% に設定
4. デバイスのプロパティを開く
- 「デバイスのプロパティ」をクリック
5. 音量を100%に設定
- スライダーを右端(100%)に
6. マイクが無効になっていないか確認
- 「無効」になっている場合は「有効にする」をクリック
7. アプリがマイクにアクセスできるか確認
- 設定 → プライバシーとセキュリティ → マイク
- 「マイクへのアクセス」 がONになっているか確認
- 「アプリがマイクにアクセスできるようにする」 がONか確認
【STEP 2】GeForce Experience/NVIDIAアプリのマイク設定を確認
GeForce Experience(従来版)の場合:
手順:
- Alt + Z でオーバーレイを開く
- マイクアイコンをクリック
- マイクが「オン」になっているか確認
- オフの場合は「オン」に切り替え
- 「設定」をクリック
- 「ソース」で正しいマイクを選択
- 使用するマイクデバイスを選択
- 重要:間違ったマイクを選ぶと音声が入りません
- マイクの音量を確認
- ボリュームスライダーが 0%になっていないか 確認
- 80%~100% に設定
- 「プッシュ・ツー・トーク」がOFFか確認
- ONの場合、特定のキーを押している間だけ録音されます
- 通常は「常時オン」を選択
- 「オーディオトラック」の設定
- 初心者は 「シングルトラック」 を選択
- これについては後述
NVIDIAアプリの場合:
手順:
- Alt + Z でオーバーレイを開く
- 左側の「録画」ボタンをクリック
- マイクアイコンが「オン」になっているか確認
- 歯車アイコン(設定)をクリック
- 「ビデオのキャプチャ」→「オーディオ」
- 「マイク」セクションで:
- 「ソース」 で正しいマイクを選択
- 「ブースト」 を80%~100%に設定
- 「オーディオトラック」の「形式」
- 「シングルトラック」 を選択(初心者向け)
【STEP 3】使わない音声デバイスを無効化(重要!)
この手順が最も効果的な場合が多いです。
問題:
PCに複数のマイクや音声デバイスが接続されていると、GeForce Experienceが勝手に別のデバイスに切り替わることがあります。
解決方法:
1. サウンド設定を開く
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定」をクリック
2. 「サウンドの詳細設定」を開く
- 下にスクロールして「サウンドの詳細設定」をクリック
3. 「録音」タブを選択
4. 使用しないマイクをすべて無効にする
- 使わないマイクを右クリック
- 「無効」 を選択
- 使用するマイクだけを 「有効」かつ「既定のデバイス」 に設定
5. 不要な再生デバイスも無効化
- 「再生」タブも同様に確認
- 使用していないスピーカー・ヘッドホンを無効化
この設定により:
- GeForce Experienceの「ソース」がグレーアウトする(固定化される)
- マイクが勝手に変更されなくなる
【STEP 4】NVIDIA Containerの音声設定を確認
問題:
NVIDIA Containerの音量設定がミュートになっていると、録音されません。
手順:
- 設定 → システム → サウンド
- 「音量ミキサー」または「アプリの音量とデバイスの設定」
- 「NVIDIA Container」を探す
- 音量バーを確認
- グレーアウトしている場合:
- 「出力」または「入力」を一度変更
- 「既定」または使用しているデバイスに変更
- すると音量バーが操作可能になる
- 音量を100%に設定
注意:
PCを再起動すると設定が戻る場合があります。その場合は毎回設定が必要です。
【STEP 5】インスタントリプレイをオフにして設定変更
NVIDIAアプリの場合、インスタントリプレイがONだとマイク設定を変更できないことがあります。
手順:
- Alt + Z → 録画
- インスタントリプレイをOFF
- または Alt + Shift + F10
- 歯車 → ビデオのキャプチャ → オーディオ
- マイク設定を変更
- 設定保存後、インスタントリプレイを再度ON
【STEP 6】オーディオトラック設定の確認
初心者の方は「シングルトラック」を選択してください。
オーディオトラックとは?
- シングルトラック:
- ゲーム音とマイク音が1つのトラックにミックスされる
- 動画プレイヤーで普通に再生できる
- 初心者におすすめ
- 個別のトラック(マルチトラック):
- ゲーム音とマイク音が別々のトラックに分離
- 動画編集ソフトで別々に編集可能
- 通常の動画プレイヤーではゲーム音しか再生されない
- 動画編集する人向け
「個別のトラック」にしていると、マイク音が入っていないと誤解することがあります。
確認・変更方法:
- Alt + Z → マイクアイコン → 設定
- 「オーディオトラック」 を確認
- 「シングルトラック」 を選択
- 保存
【STEP 7】GeForce Experienceの再インストール
上記の方法で解決しない場合、GeForce Experienceを再インストールします。
手順:
1. 現在のバージョンをアンインストール
- Windowsキー + I → アプリ → インストールされているアプリ
- 以下をすべてアンインストール:
- NVIDIA GeForce Experience
- NVIDIA HD オーディオドライバー
- NVIDIA PhysX システム ソフトウェア
2. PCを再起動
3. 最新版をダウンロード
- NVIDIA公式サイトから最新のGeForce Experienceをダウンロード
- https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/geforce-experience/
4. インストール
5. 再度マイク設定
【STEP 8】Windowsの「排他モード」をオフにする
手順:
- サウンド設定 → サウンドの詳細設定
- 「録音」タブ → 使用するマイクをダブルクリック
- 「詳細」タブを選択
- 「アプリケーションによりこのデバイスを排他的に制御できるようにする」のチェックを外す
- 「OK」をクリック
NVIDIAアプリ特有の問題と解決方法

問題1:マイク設定が保存されない
症状:
正しくマイクを設定しても、次の録画時に別のデバイスに変更されている。
解決方法:
- 使わない入力デバイスをすべて無効化(STEP 3参照)
- 使用するマイク1つだけを有効にする
- 「ソース」がグレーアウトして固定化される
問題2:ブーストを変更すると直る
症状:
設定は正しいのにマイク音が入らない。
解決方法:
- Alt + Z → 歯車 → ビデオのキャプチャ → オーディオ
- 「マイク」の「ブースト」を一度0%にする
- 再度100%に戻す
- 録画してみる
問題3:録画後にゲーム音が消える
症状:
インスタントリプレイで保存した後、ゲーム音が聞こえなくなる。
原因:
NVIDIA Containerが音声デバイスを占有している可能性。
解決方法:
- ゲームを再起動
- またはNVIDIA Containerの音声設定を確認(STEP 4参照)
その他の詳細トラブルシューティング
マイクブースト・ゲインの調整
マイクの音量が小さい場合:
- サウンド設定 → サウンドの詳細設定
- 録音タブ → マイクをダブルクリック
- 「レベル」タブ
- 「マイク」 を100に設定
- 「マイクブースト」 を +10dB ~ +30dB に設定
- 音が割れる場合は下げる
サウンドボードが原因の場合
症状:
Sound Blaster など外付けサウンドカードを使用していると、録音できない。
確認方法:
- サウンドカードを一時的に無効化
- オンボードオーディオ(マザーボード内蔵)に切り替え
- 録画してみる
解決方法:
- サウンドカードのドライバーを最新版に更新
- GeForce Experienceとサウンドカードの相性問題の可能性
ドライバーの更新
オーディオドライバーが古い場合:
- デバイスマネージャーを開く
- 「オーディオの入力および出力」 を展開
- マイクを右クリック → 「ドライバーの更新」
NVIDIAドライバーの更新:
- GeForce Experience → ドライバー
- 最新のGame Ready Driverをインストール
他のアプリがマイクを占有している
確認方法:
- Discord、Zoom、OBS、Audacityなどをすべて終了
- これらのアプリがマイクを占有していると録音できない場合があります
マイク音が入っているか確認する方法
録画中にリアルタイムで確認
方法:
- Alt + Z → マイクアイコン → 設定
- マイクに向かって話す
- 音量メーターが動くか確認
- 動けば正常に入力されている
録画後に動画を確認
手順:
- 短い録画をする(Alt + F9 → 数秒後 → Alt + F9)
- Alt + Z → ギャラリー
- 録画した動画を再生
- マイク音が入っているか確認
「個別のトラック」の場合の注意:
- 通常の動画プレイヤーではマイク音が聞こえません
- 動画編集ソフト(Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolveなど)で開く
- トラック2にマイク音があるか確認
代替録画ソフトの紹介
GeForce Experienceで解決しない場合
どうしても解決しない場合は、別の録画ソフトを検討しましょう。
1. OBS Studio(無料)
メリット:
- 完全無料
- マイク・ゲーム音を細かく設定可能
- 別トラック録音が簡単
- 配信にも対応
デメリット:
- 設定がやや複雑
- GeForce Experienceより重い
2. Xbox Game Bar(Windows標準)
メリット:
- Windows 10/11に標準搭載
- シンプルで使いやすい
- Windowsキー + G で起動
デメリット:
- 機能が限定的
- ゲームによっては動作しない
3. Bandicam(有料)
メリット:
- 軽量で高画質
- 設定が分かりやすい
デメリット:
- 有料(無料版はロゴ・時間制限あり)
4. VideoProc Converter AI(有料)
メリット:
- ゲーム音・マイク音を個別にON/OFF可能
- 初心者向けの操作画面
デメリット:
- 有料
よくある質問(FAQ)
Q1:マイク音だけ録音してゲーム音を入れない方法は?
方法:
- Alt + Z → 歯車 → 録画
- 「システム音」をOFF
- 「マイク」をON
- 録画開始
Q2:ゲーム音だけ録音してマイク音を入れない方法は?
方法:
- Alt + Z → マイクアイコン
- マイクを「オフ」に設定
- または設定で「マイク」の音量を0%に
Q3:Discordの相手の声を録画に入れたくない
方法:
仮想オーディオケーブル(VB-CABLE)を使用する必要があります。
手順:
- VB-CABLEをインストール
- Discordの音声出力を「CABLE Input」に設定
- GeForce Experienceのマイクソースを「CABLE Output」に設定
- CABLE Outputの音量を0%に
詳細は複雑なため、専門の解説記事を参照してください。
Q4:マイクテストでは音が入るのにGeForceで録音されない
原因:
- GeForce Experience側の設定ミス
- または別のデバイスが選択されている
解決方法:
- STEP 2の手順を再確認
- 使わないデバイスを無効化(STEP 3)
Q5:録画した動画でマイク音が小さすぎる
解決方法:
録画前に調整:
- マイクブーストを上げる
- GeForce Experienceのマイク音量を100%に
録画後に調整:
- 動画編集ソフトで音量を上げる
- Audacityなどで音声を増幅
Q6:ヘッドセットマイクが認識されない
確認事項:
- 4極プラグか3極プラグか確認
- 4極:マイク・音声が1本のケーブル
- 3極×2:マイク・音声が別々
- 正しい端子に接続
- ピンク:マイク
- 緑:ヘッドホン
- USB変換アダプタを使用している場合
- 変換アダプタが正しく認識されているか確認
まとめ
GeForce Experience/NVIDIAアプリでマイク音声が録音されない問題の解決方法を徹底解説しました。
最も重要なチェックポイント:
- マイクがPCに正しく接続されているか
- Windowsのサウンド設定:
- 入力デバイスが正しく選択
- 音量が0%やミュートになっていないか
- マイクへのアクセス許可がONか
- GeForce Experienceの設定:
- マイクが「オン」
- 正しいマイクデバイスを選択
- 「シングルトラック」を選択
- 使わないデバイスを無効化:
- 複数のマイクがある場合は1つだけ有効化
- これが最も効果的な解決方法
- NVIDIA Containerの音声設定:
- 音量がミュートになっていないか確認
段階的解決手順:
| ステップ | 内容 | 解決率 |
|---|---|---|
| STEP 1 | Windowsのサウンド設定確認 | 30% |
| STEP 2 | GeForce Experienceのマイク設定確認 | 40% |
| STEP 3 | 使わないデバイスを無効化 | 60% |
| STEP 4 | NVIDIA Container設定確認 | 70% |
| STEP 5 | インスタントリプレイをOFFにして設定 | 75% |
| STEP 6 | オーディオトラック設定確認 | 80% |
| STEP 7 | GeForce Experience再インストール | 90% |
| STEP 8 | その他詳細トラブルシューティング | 95% |
トラブルシューティングの順序:
- マイクの物理的接続確認
- Windowsサウンド設定の確認・修正
- GeForce Experienceの設定確認・修正
- 使わないデバイスを無効化(最重要!)
- NVIDIA Containerの設定確認
- シングルトラック設定の確認
- GeForce Experienceの再インストール
- 代替ソフトの検討
よくある原因トップ3:
- 複数のマイクデバイスの競合(最多)
- 解決:使わないデバイスを無効化
- 間違ったマイクデバイスを選択
- 解決:正しいマイクを手動選択
- オーディオトラックが「個別のトラック」になっている
- 解決:「シングルトラック」に変更
それでも解決しない場合:
- ドライバーの更新
- サウンドカードの無効化
- GeForce Experienceの完全再インストール
- NVIDIAフォーラムでサポートを求める
- 代替録画ソフト(OBS Studio、Xbox Game Bar)の使用
GeForce Experienceのマイク録音問題は、ほとんどの場合、設定の見直しや使わないデバイスの無効化で解決できます。
この記事の手順に従って、一つずつ確認していけば、必ず解決できるはずです。
快適なゲーム録画をお楽しみください!

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