でも、「名前は聞いたことあるけど、実際に何をしているの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、GeForceの役割について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
GeForceって何?

GeForceは、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA(エヌビディア)」が開発しているGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)のブランド名です。
簡単に言えば、パソコンの画面に映像を映し出すための専用プロセッサーのこと。
1999年に初代モデル「GeForce 256」が登場して以来、20年以上にわたってゲーミングPCやクリエイター向けパソコンの中核を担ってきました。
ちなみに、「GPU」という名称を最初に提唱したのもNVIDIAです。
GeForce 256は、それまでCPUが処理していた3D座標の変換や光源計算を、専用のハードウェアで行えるようにした革命的な製品でした。
GPUとCPUはどう違うの?
GeForceの役割を理解するには、まずGPUとCPU(中央処理装置)の違いを知っておく必要があります。
CPUの役割
パソコン全体の司令塔として、あらゆる計算や処理をこなす万能プロセッサーです。
文書作成やウェブ閲覧、システムの管理など、幅広い作業を順番に処理していきます。
GPUの役割
映像処理に特化した専門プロセッサーで、大量の計算を同時に並列処理できるのが最大の特徴。
3Dグラフィックスの描画や動画のエンコードなど、画像に関する処理を高速にこなします。
たとえるなら、CPUは「何でもできる優秀な一人の社長」、GPUは「映像処理だけを担当する数千人の専門チーム」といったイメージでしょうか。
GeForceの主な役割

GeForceは、パソコンの中でさまざまな重要な役割を果たしています。
ゲームをなめらかに美しく表示する
GeForceの最も有名な役割が、ゲーミング用途での映像処理です。
現代のゲームでは、リアルタイムで複雑な3D空間を描画する必要があります。
キャラクターの動き、建物の質感、光の反射、影の表現など、1秒間に何十回も画面全体を描き直しているんです。
GeForceはこうした大量の計算を高速にこなし、ゲーム画面を滑らかに表示します。
特に最新の「GeForce RTXシリーズ」には、リアルタイムレイトレーシング機能が搭載されています。
レイトレーシングとは、光の進む道筋を物理的にシミュレートする技術のこと。
鏡に映る景色や水面の反射、ガラス越しの屈折など、現実に近い光の表現が可能になります。
また、DLSS(ディープラーニング・スーパーサンプリング)というAI技術により、低い解像度で描画した映像を高画質にアップスケールすることで、描画負荷を抑えつつ美しい映像を実現できるようになりました。
クリエイティブ作業をスピードアップする
GeForceは、ゲームだけでなく動画編集や3DCG制作などのクリエイティブ作業でも活躍しています。
4K動画の編集やカラーグレーディング、エフェクト処理などは、大量のデータを高速に処理する必要があります。
GeForceのGPUアクセラレーション機能により、これらの作業時間を大幅に短縮できます。
たとえば、動画編集ソフトの「Adobe Premiere Pro」や「DaVinci Resolve」では、GeForceのハードウェアエンコーダー「NVENC」を活用して、動画の書き出し時間を何倍も速くすることが可能です。
3DCGソフトの「Blender」や「Maya」でも、GeForceを使ったGPUレンダリングにより、従来のCPUレンダリングと比べて10倍から50倍も高速にレンダリングできるケースがあります。
プロのクリエイターからアマチュアまで、幅広い層に支持されているのはこのためです。
AI処理を高速化する
最近では、GeForceがAI(人工知能)や機械学習の分野でも重要な役割を担うようになっています。
GeForceに搭載されている「CUDAコア」や「Tensorコア」という専用回路は、AIの学習や推論に必要な大量の行列計算を並列処理できます。
画像認識や自然言語処理、生成AIなど、さまざまなAI関連の作業で活用されています。
実は、現在のAIブームを支えている技術の一つが、もともとゲーム用に開発されたGPU技術なんです。
GeForceの種類と選び方
GeForceには、用途や予算に応じてさまざまなシリーズがあります。
RTXシリーズとGTXシリーズ
GeForce RTXシリーズ
最新技術を搭載したハイエンドモデルで、レイトレーシングやDLSSに対応しています。
「RTX 4090」「RTX 4080」「RTX 4070」などのラインナップがあり、数字が大きいほど高性能です。
本格的なゲーミングや動画編集、3DCG制作を行いたい方におすすめ。
GeForce GTXシリーズ
RTXの下位モデルにあたるミドルレンジシリーズです。
レイトレーシングには非対応ですが、コストパフォーマンスに優れています。
ライトなゲームや一般的な動画編集であれば、GTXシリーズでも十分に快適に作業できます。
デスクトップ用とノートパソコン用
GeForceには、デスクトップパソコン向けとノートパソコン向けがあります。
ノートパソコン向けのモデルには、「Laptop」という表記が付いています。
たとえば「GeForce RTX 4060 Laptop」といった形です。
基本的に、デスクトップ用の方が冷却性能に余裕があるため、同じ名称でもデスクトップ用の方が高性能です。
選び方のポイント
ゲーム目的の場合
プレイしたいゲームの推奨スペックを確認しましょう。
フルHD(1920×1080)でプレイするなら「RTX 4060」クラス、4K解像度なら「RTX 4080」以上がおすすめです。
クリエイティブ作業の場合
動画編集なら8GB以上、3DCG制作なら12GB以上のVRAM(ビデオメモリ)を搭載したモデルを選ぶと安心です。
複雑なシーンやエフェクトを扱うほど、大容量のVRAMが必要になります。
予算を抑えたい場合
GTXシリーズや、RTXの中でもエントリーモデルの「RTX 4060」あたりから検討すると良いでしょう。
ゲームの設定を少し下げれば、十分に楽しめます。
まとめ
GeForceは、パソコンの映像処理を担う専用プロセッサー「GPU」のブランド名で、NVIDIAが開発しています。
ゲームの美しい映像をなめらかに表示したり、動画編集や3DCG制作を高速化したり、AI処理を効率化したりと、さまざまな役割を果たしています。
CPUがパソコン全体の司令塔だとすれば、GeForceは映像処理の専門家。
大量の計算を並列処理できる能力により、現代のパソコンに欠かせない存在となっています。
用途や予算に応じて、RTXシリーズやGTXシリーズから最適なモデルを選んでみてください。
パソコンの世界がもっと快適で楽しいものになりますよ。

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