「GeForce GPUのLEDが眩しくて困る」「寝室のPCで光が気になる」という悩みはありませんか。
最近のゲーミンググラフィックボードは、派手なLEDライティングが標準装備されています。見た目は格好いいですが、就寝時や集中したい時には邪魔になることも。また、電力消費を抑えたい場合にも、LEDを消したいと思う人は多いでしょう。
この記事では、GeForce GPUのLEDライトを消す方法を、メーカー別に詳しく解説していきます。
GeForce GPUのLEDライティングとは

まず、グラフィックボードのLEDについて基本を確認しましょう。
LEDライティングの種類
GeForce搭載グラフィックボードには、主に以下のLEDがあります:
装飾用LED(RGBライト)
- ロゴやブランド名を光らせる
- ファン周りのイルミネーション
- カード側面のアクセントライト
- 色や点滅パターンを変更できることが多い
診断用LED(ステータスライト)
- 電源コネクタ付近の白色LED
- 正常に電力供給されているかを示す
- 多くの場合、消すことができない
アイドル・負荷インジケーター
- 負荷状態で色が変わるLED
- 青色:アイドル状態
- 緑色:負荷がかかっている状態
今回解説するのは、主に装飾用RGBライトの消し方です。
重要:メーカーによって方法が異なる
GeForce GPUのLED制御方法は、グラフィックボードのメーカーによって全く異なります。
なぜメーカーごとに違うのか
NVIDIA GeForceは「GPU(グラフィックスプロセッサ)」の名前です。実際のグラフィックボードは、ASUS、MSI、GIGABYTE、EVGAなど、様々なメーカーが製造しています。
LED制御はNVIDIA純正の機能ではなく、各メーカーが独自に実装しているため、メーカーごとに専用ソフトが必要なんです。
自分のグラボのメーカーを確認する方法
まず、どのメーカーの製品を使っているか確認しましょう:
- グラフィックボード本体を目視で確認(ロゴやブランド名が書かれている)
- 購入時の製品名を確認
- GPUZなどのツールで確認
製品名の例:
- ASUS ROG STRIX GeForce RTX 4080
- MSI GeForce RTX 4070 GAMING X TRIO
- GIGABYTE GeForce RTX 4060 Ti AORUS
メーカー別:LED制御方法
ここから、メーカー別の具体的な手順を解説します。
ASUS製グラフィックボード
ASUS製のグラボは「Armoury Crate」または「Aura Sync」で制御します。
対応製品
- ROG STRIXシリーズ
- TUFシリーズ
- DUALシリーズ(一部)
手順
- ASUS公式サイトから「Armoury Crate」をダウンロード
- インストールして起動
- 左側メニューから「AURA SYNC」を選択
- デバイス一覧からグラフィックボードを選択
- ライティング効果を「Off」に設定
- 設定を保存
注意点
- 電源LED(白色)は消せない場合があります
- スリープ時にLEDが点灯することがあります(BIOSで「ErP」を有効にすると改善する場合あり)
MSI製グラフィックボード
MSI製のグラボは「MSI Center」または「Dragon Center」で制御します。
対応製品
- GAMINGシリーズ
- VENTUS シリーズ
- SUPRIM シリーズ
手順
- MSI公式サイトから「MSI Center」をダウンロード
- インストールして起動
- 「Features」タブを開く
- 「Mystic Light」を選択
- グラフィックボードのLEDを選択
- エフェクトを「Off」に変更
代替方法:MSI Afterburner
MSI Afterburnerでも制御可能な場合があります:
- MSI Afterburnerを起動
- 設定(歯車アイコン)を開く
- 「LED」タブを探す
- LEDをオフに設定
GIGABYTE製グラフィックボード
GIGABYTE製のグラボは「RGB Fusion」で制御します。
対応製品
- AORUS シリーズ
- GAMING OC シリーズ
- EAGLE シリーズ
手順
- GIGABYTE公式サイトから製品ページを開く
- 「サポート」→「ユーティリティ」から「AORUS ENGINE」をダウンロード
- インストールして起動
- 「LED」タブを開く
- 「RGB Fusion」を選択
- 照明効果を「Off」に設定
別の方法
RGB Fusion 2.0単体でも制御可能:
- RGB Fusion 2.0をダウンロード
- グラフィックボードを選択
- すべてのLEDゾーンをオフに設定
EVGA製グラフィックボード
EVGA製のグラボは「EVGA Precision X1」で制御します。
対応製品
- FTW3 シリーズ
- XC シリーズ
- BLACK シリーズ(一部)
手順
- EVGA公式サイトから「Precision X1」をダウンロード
- インストールして起動
- 「LED」タブまたは「LED Sync」を開く
- 各LEDゾーンの明るさを0にする
- または「Off」モードを選択
注意点
- バージョンによってはLED制御機能がない場合があります
- RTX 20シリーズ以降、一部モデルでLED制御が制限されています
Palit製グラフィックボード
Palit製のグラボは「ThunderMaster」で制御します。
対応製品
- GamingPro シリーズ
- Dual シリーズ
- StormX シリーズ
手順
- Palit公式サイトから「ThunderMaster」をダウンロード
- ZIPファイルを解凍してインストーラーを起動
- ThunderMasterを起動
- 「LIGHTING」タブを開く
- LED制御を「OFF」にクリック
- 設定を適用
制限事項
- PC起動時とシャットダウン時は一時的にLEDが点灯します
- ThunderMasterが常駐する必要があります
GALAX/玄人志向製グラフィックボード
GALAX製(玄人志向のOEM元)のグラボは「Xtreme Tuner Plus」で制御します。
対応製品
- 玄人志向の一部モデル(GALAX製OEM)
- GALAX HOF シリーズ
- GALAX EXOC シリーズ
手順
- GALAX公式サイトから「Xtreme Tuner Plus」をダウンロード
- インストールして起動
- LED設定を開く
- 各LEDを個別にオフに設定
注意点
- ファン内部の赤色LEDは消せない場合があります
- 玄人志向のマニュアルには記載がないことが多いです
PNY製グラフィックボード
PNY製のグラボは「VelocityX」で制御します。
対応製品
- XLR8 シリーズ
- VERTO シリーズ
手順
- PNY公式サイトから「VelocityX」をダウンロード
- 対応モデルリストで自分のカードを確認
- インストールして起動
- LED設定からオフに変更
Zotac製グラフィックボード
Zotac製のグラボは「FireStorm」で制御します。
対応製品
- AMP シリーズ
- GAMING シリーズ
手順
- Zotac公式サイトから「FireStorm」をダウンロード
- インストールして起動
- 「SPECTRA」または「LED」タブを開く
- ライティングをオフに設定
注意点
一部のモデル(特に青色LED)は、ソフトウェアで制御できない場合があります。
NVIDIA LED Visualizerについて
以前は「NVIDIA LED Visualizer」という公式ツールがありました。
現在の状況
- GeForce Experience 3.0以降では削除されました
- 単体版(v1.0.0.0)が存在しますが、古いモデルのみ対応
- RTX 20シリーズ以降は非対応
- GTX 10シリーズ以前でも、動作しないケースが多い
入手可能だが非推奨
単体版は以下のURLからダウンロード可能ですが、現行モデルでは機能しません:
http://international.download.nvidia.com/GFE/LEDViz/1.0.0.0/LEDVisualizer_v1.0.0.0.exe
現在のGPUには、メーカー専用ソフトを使いましょう。
Founders Edition(FE)モデルの場合

NVIDIA純正の「Founders Edition」は、LED制御が非常に限定的です。
FEモデルの特徴
- NVIDIAロゴのLEDのみ
- 制御ソフトが公式に提供されていない
- 一部のモデルは常時点灯
対処法
- サードパーティ製ソフトを試す(成功率は低い)
- BIOSレベルでの設定を探す(あれば)
- 物理的な方法を検討(後述)
GeForce RTX 40シリーズFEなど、最新のFEモデルは制御が難しいことが多いです。
消せないLED:電源インジケーター
一部のLEDは、設計上消すことができません。
電源コネクタのLED(白色)
多くのグラフィックボードには、電源コネクタ付近に白色のLEDが搭載されています。
消せない理由
- 診断用の機能
- 正しく電源が接続されているかを示す
- PCシャットダウン後も点灯(スタンバイ電源で動作)
- ソフトウェアでは制御不可
対応メーカー
- ASUS ROG STRIX(一部)
- EVGA(一部)
- その他多数
対処法
ソフトウェアでは消せないため:
- マザーボードBIOSで「ErP Ready」を有効にする(完全シャットダウン)
- 電源タップのスイッチでPC全体の電源を切る
- 物理的に遮光する(後述)
トラブルシューティング
LED制御ソフトがうまく動かない場合の対処法です。
ソフトが起動しない
- 最新バージョンをダウンロードし直す
- 管理者権限で実行する
- Windows Updateを最新にする
- グラフィックドライバーを更新する
LEDが消えない
- PC再起動後に設定が反映される場合があります
- ソフトが常駐していることを確認
- 別のLED制御ソフトと競合していないか確認
- BIOSで「ErP Ready」を有効にしてみる
設定が保存されない
- ソフトを管理者権限で起動
- セキュリティソフトが干渉していないか確認
- Windowsのファストスタートアップを無効にする
古いバージョンのソフトが必要
一部のモデルでは、新しいバージョンより古いバージョンの方が動作することがあります。メーカーサイトの「過去のバージョン」も試してみましょう。
物理的にLEDを消す方法(上級者向け)
ソフトウェアで制御できない場合の最終手段です。
警告:保証が無効になる可能性があります
グラフィックボードを分解したり改造したりすると、メーカー保証が受けられなくなります。自己責任で実施してください。
方法1:LEDコネクタを抜く
一部のグラフィックボードは、LED用のコネクタが独立しています。
手順:
- PC電源を完全に切り、電源ケーブルを抜く
- グラフィックボードを取り外す
- LEDコネクタを慎重に抜く(ピンセット使用推奨)
- 動作確認
注意点
- コネクタの位置は分解動画などで事前確認
- 間違えて別のコネクタを抜くと故障の原因に
- 保証対象外になります
方法2:遮光テープで覆う
物理的に光を遮断する方法です。
手順:
- 黒色の電気絶縁テープまたは遮光テープを用意
- LED部分を覆うように貼る
- 熱対策として、通気を妨げないよう注意
利点
- 簡単で安全
- 保証に影響しにくい(外せるため)
欠点
- 見た目が悪くなる
- 粘着剤の跡が残る可能性
方法3:ケース内部を見えなくする
LEDそのものではなく、光が見えないようにする方法です。
- PCケースを不透明なものに変更
- サイドパネルに遮光シートを貼る
- ケースを壁側に向ける
BIOSレベルでの設定
マザーボードのBIOS設定で、一部のLEDを制御できる場合があります。
ErP Ready(Energy-related Products)
多くのマザーボードにある省電力設定です。
効果:
- PCシャットダウン時、スタンバイ電源をほぼ完全に切る
- グラボの電源LEDも消える
- USB給電なども停止
設定方法:
- BIOS/UEFIに入る(起動時にDeleteキーなど)
- 詳細設定またはPower Managementを探す
- 「ErP Ready」を「Enabled」に変更
- 保存して再起動
注意点
- Wake on LANなどが使えなくなります
- USB充電機能も停止します
- 完全シャットダウン後の起動が若干遅くなることがあります
LED制御の優先順位
複数のソフトがインストールされていると、競合することがあります。
推奨される使用順序
- メーカー専用ソフトを優先(最も確実)
- 統合型RGB制御ソフト(マザーボード付属など)
- 汎用ソフト(OpenRGB など)
競合を避けるコツ
- 不要なLED制御ソフトはアンインストール
- 常駐するソフトは1つに絞る
- タスクマネージャーでバックグラウンド起動を確認
まとめ:GeForce GPUのLEDを消す方法
GeForce搭載グラフィックボードのLEDを消すには、メーカー別の専用ソフトを使うのが基本です。
メーカー別ソフトウェア一覧
| メーカー | ソフトウェア |
|---|---|
| ASUS | Armoury Crate / Aura Sync |
| MSI | MSI Center / Dragon Center |
| GIGABYTE | RGB Fusion / AORUS ENGINE |
| EVGA | EVGA Precision X1 |
| Palit | ThunderMaster |
| GALAX/玄人志向 | Xtreme Tuner Plus |
| PNY | VelocityX |
| Zotac | FireStorm |
基本的な流れ
- 自分のグラボのメーカーを確認
- メーカー公式サイトから専用ソフトをダウンロード
- インストールして起動
- LED設定を「Off」または明るさ0に変更
- 設定を保存
消せないLEDへの対処
電源診断用の白色LEDなど、ソフトウェアで消せないものは:
- BIOSで「ErP Ready」を有効にする
- 物理的に遮光する(テープなど)
- PCケースを不透明なものにする
注意すべきポイント
- Founders Edition(FE)は制御が困難
- NVIDIA LED Visualizerは現行モデルでは非推奨
- 起動時・シャットダウン時は一時的に点灯することが多い
- 保証を維持したいなら物理的改造は避ける
グラフィックボードのLED制御は、メーカーによって大きく異なります。まずは自分の製品に対応した公式ソフトを試すのが、最も確実で安全な方法です。
それでも消せない場合は、BIOSの設定変更や遮光テープなど、状況に応じた対処を検討しましょう。就寝時の光が気になる、電力消費を減らしたい、シンプルな見た目が好みなど、理由は様々ですが、適切な方法を選べばLEDを消すことは十分可能です。

コメント