GeForce Experience(またはNVIDIA App)のゲームフィルタ機能、「NVIDIA Freestyle」を使おうとしたのに、「対応したゲームを起動してください」というメッセージが表示されて使えなかった…そんな経験はありませんか?
ゲームフィルタは、彩度や明るさ、シャープネスなどを調整して、ゲームの見た目を自分好みにカスタマイズできる便利な機能です。特に視認性を上げたい競技系ゲームや、スクリーンショットを美しく撮りたい場合に重宝しますよね。
この記事では、GeForceのゲームフィルタが使えない原因と、それぞれの対処法を詳しく解説していきます。Alt+F3キーを押しても反応しない、エラーメッセージが表示される、そんな問題をすべて解決していきましょう。
NVIDIA Freestyle(ゲームフィルタ)とは?

NVIDIA Freestyleは、GeForce Experience(またはNVIDIA App)に搭載されているゲームフィルタ機能です。
ゲームプレイ中にリアルタイムでポストプロセスフィルタを適用できるため、ゲーム内の設定メニューでは変更できない細かな映像調整が可能になります。
ゲームフィルタでできること
視認性の向上
彩度やシャープネスを上げることで、敵や重要なオブジェクトを見つけやすくなります。競技系FPSゲームでは特に有効です。
雰囲気の変更
カラーグレーディングや色温度を調整して、ゲームの雰囲気を映画風にしたり、ビビッドにしたりできます。
画質の改善
シャープネスフィルタやHDRフィルタを使って、ゲームをより鮮明で美しく表示できます。
ナイトモード
ブルーライトを減らして、長時間プレイでも目の疲労を軽減できます。
利用可能なフィルタの種類
NVIDIA Freestyleには、15種類以上のフィルタと38種類以上の設定項目があります。
- 明るさ/露出
- 色調整(彩度、色温度、ティント)
- シャープネス
- コントラスト
- HDR色調
- ビネット(画面の四隅を暗くする効果)
- デプスオブフィールド
- その他多数
これらを組み合わせることで、無限のカスタマイズが可能になります。
ゲームフィルタが使えない主な原因
ゲームフィルタが使えない場合、以下のような原因が考えられます。
原因1:ゲームが対応していない(最も多い原因)
NVIDIA Freestyleは、すべてのゲームで使えるわけではありません。対応ゲームは限られており、対応していないゲームでAlt+F3キーを押すと、「対応したゲームを起動してください」というメッセージが表示されます。
NVIDIAが公式にサポートしているゲームリストがあるため、まずは自分がプレイしているゲームが対応しているか確認する必要があります。
原因2:実験的機能が有効になっていない
GeForce Experience(旧バージョン)では、Freestyleを使うために「実験的機能」を有効にする必要がありました。この設定がオフになっていると、対応ゲームでもフィルタ機能が使えません。
原因3:ゲーム内オーバーレイが無効
ゲームフィルタはゲーム内オーバーレイの機能の一部です。オーバーレイ自体が無効になっていると、Alt+F3キーを押しても何も反応しません。
原因4:グラフィックドライバーが古い
NVIDIA Freestyleを使うには、GeForce ドライバー 390.65以降が必要です。それより古いバージョンでは、この機能が利用できません。
原因5:UWP版のゲーム(Xbox Game Pass)
Windows ストアやXbox Game Passからダウンロードしたゲームは、UWP(Universal Windows Platform)形式で動作するため、NVIDIA Freestyleに対応していません。
Steam版やEpic Games版など、通常のPC版ゲームでは使えても、UWP版では使えないことがあります。
原因6:NVIDIA Appでの性能低下問題
2024年12月、NVIDIA Appで「ゲームフィルタおよび写真モード」が有効になっていると、ゲームのパフォーマンスが低下する問題が報告されました。
この問題を受けて、NVIDIAはアップデート11.0.1で、ゲームフィルタ機能をデフォルトで無効化しています。そのため、最新のNVIDIA Appを使っている場合、手動で有効化しないと使えない状態になっています。
原因7:ウィンドウモードの問題
一部のゲームでは、フルスクリーンモードでないとゲームフィルタが正常に動作しないことがあります。ウィンドウモードやボーダーレスウィンドウモードでプレイしている場合、フィルタが適用されない可能性があります。
対応ゲームを確認する方法
まずは、プレイしているゲームがNVIDIA Freestyleに対応しているか確認しましょう。
公式対応ゲームリストを確認する
NVIDIAの公式サイトで、対応ゲームのリストが公開されています。
確認手順
- NVIDIA公式サイト(https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/geforce-experience/games/)にアクセスします
- ページ内で「Freestyle」と検索するか、対応ゲームの一覧を確認します
- 自分がプレイしているゲームが掲載されているか確認します
主な対応ゲームの例
以下は、NVIDIA Freestyleに対応している人気ゲームの一例です。
FPS・バトルロイヤル
- Apex Legends
- Fortnite(DirectX版)
- Call of Duty シリーズ
- Rainbow Six Siege
- PUBG: BATTLEGROUNDS
- Valorant
- Overwatch 2
RPG・アクション
- The Witcher 3
- Monster Hunter World
- Elden Ring
- Dark Souls シリーズ
- Cyberpunk 2077
その他
- League of Legends
- Dead by Daylight
- Grand Theft Auto V
- Red Dead Redemption 2
ただし、このリストは定期的に更新されるため、最新の対応状況は公式サイトで確認することをおすすめします。
対応していないゲームの場合
残念ながら、プレイしているゲームが対応ゲームリストに載っていない場合、公式には使用できません。
ただし、後述する方法で、一部の非対応ゲームでも使える可能性があります。
ゲームフィルタを有効にする設定方法

ゲームが対応している場合でも、適切な設定がされていないとゲームフィルタは使えません。
GeForce Experience(旧バージョン)での設定
手順1:実験的機能を有効にする
- GeForce Experienceを起動します
- 右上の「歯車アイコン」をクリックして設定を開きます
- 左側のメニューから「全般」を選択します
- 「実験的機能を有効にする」にチェックを入れます
- GeForce Experienceを再起動します
手順2:ゲーム内オーバーレイを有効にする
- GeForce Experienceの設定画面を開きます
- 「全般」から「ゲーム内のオーバーレイ」をONにします(スイッチが緑色になればOK)
手順3:ゲームフィルタを起動する
- 対応ゲームを起動します
- ゲーム画面でAlt+F3キーを同時に押します
- ゲームフィルタのオーバーレイが表示されれば成功です
NVIDIA App(新バージョン)での設定
2024年以降、GeForce Experienceは「NVIDIA App」に移行しつつあります。
手順1:ゲームフィルタを有効にする
- NVIDIA Appを起動します
- 「設定」(歯車アイコン)をクリックします
- 「性能」→「オーバーレイ」と進みます
- 「ゲームのフィルタおよび写真モード」をONにします
注意
前述の通り、この機能が有効だと一部のゲームで性能低下が発生する可能性があります。パフォーマンスに問題が出た場合は、一旦無効にすることを検討してください。
手順2:ゲームで使用する
- 対応ゲームを起動します
- Alt+F3キーを押してゲームフィルタを表示します
- 好みのフィルタを追加・調整します
グラフィックドライバーを更新する方法
古いドライバーを使っていると、ゲームフィルタが正常に動作しません。
GeForce Experience/NVIDIA Appから更新する
手順
- GeForce Experience(またはNVIDIA App)を起動します
- 左上の「ドライバー」タブをクリックします
- 「更新プログラムの確認」をクリックします
- 新しいドライバーが見つかったら「ダウンロード」をクリックします
- ダウンロード完了後、「高速インストール」または「カスタムインストール」を選択します
- 初心者の方は「高速インストール」がおすすめです
- 問題が発生している場合は「カスタムインストール」で「クリーンインストールを実行する」にチェックを入れると良いでしょう
- インストールが完了したらPCを再起動します
NVIDIA公式サイトから手動でダウンロードする
GeForce Experienceが使えない場合は、公式サイトから直接ドライバーをダウンロードできます。
手順
- NVIDIA公式サイト(https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/drivers/)にアクセスします
- 使用しているグラフィックボードの型番を選択します
- OSの種類を選択します(Windows 10 64bit など)
- 「検索」をクリックします
- 最新のGame Readyドライバーをダウンロードします
- ダウンロードしたファイルを実行してインストールします
Alt+F3キーが反応しない時の対処法
ゲームが対応していて、設定も正しく行っているのにAlt+F3キーが反応しない場合の対処法です。
対処法1:ショートカットキーを変更する
他のソフトウェアとキーバインドが競合している可能性があります。
手順
- GeForce ExperienceでAlt+Zキーを押してオーバーレイを表示します
- 「設定」(歯車アイコン)をクリックします
- 「キーボードショートカット」を選択します
- 「ゲームのフィルタ」の項目を見つけます
- 現在のキー設定をクリックして、別のキーの組み合わせに変更します
- 例:Ctrl+F3、Alt+F4(ゲーム終了と被る場合があるので注意)など
- 変更したキーでゲームフィルタが起動するか確認します
対処法2:ウィンドウモードを変更する
フルスクリーンモードでないと動作しないゲームもあります。
手順
- ゲームの設定を開きます
- グラフィック設定またはビデオ設定を開きます
- 画面モードを「フルスクリーン」に変更します
- 設定を保存してゲームを再起動します
- Alt+F3キーでゲームフィルタが起動するか確認します
一部のゲーム(Apex Legendsなど)では、逆にウィンドウモードにしないとマウスカーソルが動かないという問題も報告されているため、両方試してみると良いでしょう。
対処法3:他のオーバーレイソフトを無効にする
Discord、Steam、Xbox Game Barなど、他のオーバーレイ機能と競合している可能性があります。
Discord オーバーレイを無効にする
- Discordを起動します
- 「ユーザー設定」(歯車アイコン)をクリックします
- 「ゲームオーバーレイ」を選択します
- 「ゲーム内オーバーレイを有効化」をOFFにします
Steam オーバーレイを無効にする
- Steamを起動します
- 「Steam」メニュー→「設定」を開きます
- 「ゲーム中」を選択します
- 「ゲーム中にSteamオーバーレイを有効にする」のチェックを外します
Xbox Game Bar を無効にする
- Windowsの「設定」を開きます
- 「ゲーム」→「Xbox Game Bar」を選択します
- 「Xbox Game Barを使ってゲームクリップ、スクリーンショットを記録し…」をOFFにします
対処法4:Visual C++ Redistributableを修復する
Microsoft Visual C++ Redistributable Packagesが破損していると、GeForce Experienceの一部機能が動作しなくなることがあります。
手順
- Windowsキー+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます
- 「appwiz.cpl」と入力してEnterキーを押します
- プログラムの一覧から「Microsoft Visual C++ 20XX Redistributable」を探します(複数あります)
- それぞれを右クリックして「変更」を選択します
- 「修復」をクリックします
- すべてのバージョンで修復を実行します
- 修復完了後、PCを再起動します
UWP版ゲームでゲームフィルタを使う方法
Xbox Game PassやMicrosoft Storeからダウンロードしたゲームは、UWP(Universal Windows Platform)形式で動作するため、基本的にNVIDIA Freestyleには対応していません。
なぜUWP版では使えないのか?
UWP版のゲームは、セキュリティとサンドボックス化のため、外部プログラムからのアクセスが制限されています。そのため、NVIDIA Freestyleのようなオーバーレイ機能が正常に動作しません。
解決策:Steam版やEpic Games版を購入する
残念ながら、公式にはUWP版でゲームフィルタを使う方法はありません。
どうしてもゲームフィルタを使いたい場合は、以下の選択肢があります:
- Steam、Epic Games Store、EA Appなど、通常のPC版を購入する
- ReShadeなど、サードパーティのシェーダーツールを使う(ゲームによっては禁止されている場合があるので要確認)
非対応ゲームでフィルタを使う裏技(自己責任)
公式には対応していないゲームでも、ある程度使える方法があります。ただし、これは非公式の方法なので、自己責任で行ってください。
注意事項
- この方法は、ゲームの利用規約に違反する可能性があります
- オンラインゲームでは、チート対策システムに引っかかる可能性があります
- ドライバー更新で使えなくなる可能性があります
- 実行は完全に自己責任でお願いします
方法(GeForce Experience 3.12~3.20の場合)
この方法は、古いドライバーバージョン(390.65~391.00)でのみ有効です。それ以降のバージョンでは、NVIDIAが設定を削除したため使用できません。
必要なもの
- NVIDIA Inspector(サードパーティツール)
- GeForce Experience 3.12以上
- GeForce ドライバー 390.65または390.77
手順(参考情報として)
- GeForce Experienceで「実験的機能」を有効にします
- NVIDIA Inspectorをダウンロードして起動します
- 「Other」セクションまでスクロールします
- 「Ansel Flags For Freestyle Mode」の値を0x00000004に変更します
- 「Apply changes」をクリックします
- ゲームを起動してAlt+F3キーを押します
制限事項
- OpenGLゲームでは動作しません
- UWPゲームでは動作しません
- 最新のドライバーでは動作しません(391.01以降は設定が削除されているため)
現在この方法は使えないため、非対応ゲームで同様の効果を得たい場合は、ReShadeなどのサードパーティツールの使用を検討してください。
その他のトラブルシューティング

トラブル1:フィルタが勝手にリセットされる
ドライバーを更新するたびに、設定したゲームフィルタがリセットされることがあります。
対処法
現時点では完全な解決策はありませんが、以下の方法で対処できます:
- フィルタ設定をスクリーンショットで保存しておく
- 使用しているフィルタの名前と数値をメモしておく
- ドライバー更新後に再設定する
将来的なアップデートで改善される可能性があります。
トラブル2:フィルタを適用するとFPSが下がる
ゲームフィルタはGPUリソースを使用するため、スペックによってはフレームレートが低下することがあります。
対処法
- 使用するフィルタの数を減らす(3つ以下を推奨)
- 重いフィルタ(HDR、デプスオブフィールドなど)を避ける
- ゲーム内のグラフィック設定を下げる
- 「ゲームのフィルタおよび写真モード」を一時的に無効にする(NVIDIA Appの場合)
トラブル3:マウスカーソルが動かない
Apex LegendsやDead by Daylightなど、一部のゲームでゲームフィルタを開くとマウスカーソルが動かなくなることがあります。
対処法
- ゲームの設定を開きます
- 画面モードを「ウィンドウ表示」に変更します
- 解像度を1600×900以下に下げます
- 設定を保存します
- この状態でAlt+Zキーを押してオーバーレイを開くと、マウスが反応するようになります
- フィルタを設定した後、元の設定に戻します
トラブル4:特定のゲームでクラッシュする
一部のゲーム(モンスターハンターワイルズなど)では、ゲームフィルタを有効にするとクラッシュすることが報告されています。
対処法
- そのゲームではゲームフィルタの使用を諦める
- ドライバーのアップデートを待つ
- NVIDIAのサポートフォーラムに報告する
- GeForce Experienceを古いバージョンにダウングレードする(非推奨)
まとめ
GeForceのゲームフィルタが使えない原因と対処法をまとめると:
最も多い原因
- ゲームが対応していない→公式リストで確認
- 実験的機能が無効→設定で有効化
- ゲーム内オーバーレイが無効→設定でONにする
- ドライバーが古い→最新版に更新
その他の原因
- UWP版のゲームを使っている→Steam版などに切り替える
- NVIDIA Appでデフォルト無効化されている→手動で有効化
- ショートカットキーが競合している→キー設定を変更
- 他のオーバーレイと競合している→一時的に無効化
ゲームフィルタは、視認性の向上や画質の改善など、ゲーム体験を大きく向上させる機能です。Alt+F3キーを押すだけで、リアルタイムに映像を調整できるのは非常に便利ですよね。
まずは自分のプレイしているゲームが対応しているか確認し、設定を見直してみましょう。それでも動作しない場合は、ドライバーの更新やオーバーレイ設定の確認を試してください。
ほとんどの問題は、この記事で紹介した方法で解決できるはずです。ゲームフィルタを使いこなして、自分好みのゲーム環境を作っていきましょう!


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