「GeForce ExperienceでYouTubeに配信しようとしたら、ログインできない!」
そんなトラブルに遭遇していませんか?
NVIDIAのグラフィックカードを使っている方なら、GeForce Experience(ジーフォース エクスペリエンス)を使ってYouTubeへのライブ配信や動画のアップロードをしたいと思うのは自然なことです。
しかし、実際に使おうとすると、以下のような問題に直面することがあります。
- YouTubeのログインボタンを押しても反応しない
- ログイン画面が真っ黒になる
- 「このアプリではGoogleログイン機能が一時的に無効」と表示される
- 「YouTubeへのブロードキャストが失敗しました」というエラーが出る
- ログインしてもすぐにログアウトされてしまう
今回は、これらの問題の原因と、具体的な解決方法を詳しく解説していきます。
【重要】NVIDIA Appへの移行について
まず最初に、2024年11月に重要な変更がありました。
NVIDIAは、従来の「GeForce Experience」を「NVIDIA App」という新しいアプリケーションに置き換えました。
NVIDIA Appでは配信機能が削除された
非常に重要な情報:
NVIDIA Appでは、YouTube、Twitch、Facebookへの直接配信・アップロード機能が削除されました。
つまり、新しいNVIDIA Appでは、GeForce Experienceにあった「ブロードキャスト」機能が使えなくなっているのです。
現在の状況を確認しよう
まず、自分が使っているソフトウェアを確認しましょう。
GeForce Experienceを使っている場合
GeForce Experience(旧バージョン)をまだ使っている方は、本記事の解決方法が役立ちます。
NVIDIA Appを使っている場合
すでにNVIDIA Appにアップデートしてしまった方は、残念ながらアプリ内から直接YouTubeへ配信することはできません。
代替案として、以下の方法があります。
- OBS Studioを使う(無料で高機能)
- Streamlabsを使う
- XSplitを使う
これらの配信ソフトは、NVIDIA製GPUのハードウェアエンコーダー(NVENC)を使用できるため、GeForce Experienceと同等かそれ以上の品質で配信が可能です。
GeForce Experienceに戻す方法
「どうしてもGeForce Experienceを使いたい!」という方は、以下の手順で戻すことができます。
ただし、NVIDIAは今後GeForce Experienceのサポートを終了する予定なので、長期的にはOBS Studioなどへの移行をおすすめします。
- NVIDIA Appをアンインストールする
- NVIDIAの公式サイトから古いバージョンのGeForce Experienceをダウンロード
- インストールする
注意: 古いバージョンは公式サポートが終了しているため、セキュリティリスクがあることを理解した上で使用してください。
GeForce ExperienceでYouTubeにログインできない7つの原因と解決方法
ここからは、GeForce Experience(旧バージョン)を使っている方向けの解決方法を紹介します。
原因1:「このアプリではGoogleログイン機能が一時的に無効」エラー
このエラーは、2019年頃からよく報告されているものです。
症状
- YouTubeにログインしようとすると、「このアプリではGoogleログイン機能が一時的に無効」と表示される
- ログイン画面が途中で止まる
原因
Googleがセキュリティを強化したことで、GeForce Experienceのようなサードパーティアプリからのログインがブロックされることがあります。
解決方法
実は、この問題はGeForce Experience側のバグではなく、Googleのセキュリティ設定が原因のことが多いです。
手順1:ブラウザでGoogleアカウントにログイン
- 普通にブラウザ(Chrome、EdgeなどTOP)でGoogleアカウントにログインする
- YouTubeにアクセスして、正常にログインできることを確認する
手順2:GeForce Experienceを再起動
- GeForce Experienceを完全に終了する(タスクマネージャーでプロセスも終了)
- PCを再起動する
- GeForce Experienceを起動して再度ログインを試す
手順3:ブラウザのキャッシュとCookieをクリア
- 使用しているブラウザ(通常はデフォルトブラウザ)のキャッシュとCookieを削除
- PCを再起動
- 再度ログインを試す
原因2:「YouTubeへのブロードキャストが失敗しました」エラー
このエラーは、2020年10月頃に多く報告されました。
症状
- 配信を開始しようとすると「YouTubeへのブロードキャストが失敗しました」と表示される
- ログインはできているが、配信が開始できない
原因
GeForce Experienceのバージョンが古いことが原因です。
解決方法
GeForce Experienceを最新バージョンにアップデート
- GeForce Experienceを起動
- 右上の設定(歯車アイコン)をクリック
- 「全般」タブで「アップデートを確認」をクリック
- 利用可能なアップデートがあればインストール
2020年10月22日にリリースされた「GeForce Experience v3.20.5.70」以降では、この問題が修正されています。
それでも解決しない場合:Alt+F8で強制停止
配信が途中で止まってしまった場合:
- Alt+F8を押す(配信を強制停止)
- 再度配信を開始する
この方法で多くの場合、問題が解決します。
原因3:Windowsの「透明効果」がオフになっている
意外かもしれませんが、Windowsの視覚効果設定が原因のこともあります。
症状
- Alt+Zでオーバーレイは表示される
- 「ブロードキャストライブ」→「起動」を押しても何も反応しない
原因
Windows 10/11の「透明効果」(Windows Aero)がオフになっていると、GeForce Experienceの配信機能が正常に動作しないことがあります。
解決方法
Windows 10の場合
- 「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「個人用設定」をクリック
- 「色」をクリック
- 「透明効果」をオンにする
- PCを再起動
- 再度配信を試す
Windows 11の場合
- 「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「個人用設定」をクリック
- 「色」をクリック
- 「透明効果」をオンにする
- PCを再起動
- 再度配信を試す
原因4:NVIDIAサービスが停止している
GeForce Experienceは、バックグラウンドでいくつかのサービスに依存しています。
症状
- ログイン画面が真っ黒
- ログインボタンを押しても反応しない
- アプリ全体が不安定
原因
以下のNVIDIAサービスが停止または無効になっている可能性があります。
- NVIDIA Telemetry Container
- NVIDIA LocalSystem Container
解決方法
手順1:サービスを確認
- Windowsキー + Rを押す
- 「services.msc」と入力してEnter
- サービス一覧が表示される
手順2:NVIDIAサービスを有効化
以下のサービスを探して、右クリックから設定を変更します。
NVIDIA Telemetry Container
- サービス一覧から「NVIDIA Telemetry Container」を探す
- 右クリック→「プロパティ」
- 「スタートアップの種類」を「自動」に変更
- 「サービスの状態」が「停止」なら「開始」をクリック
- 「適用」→「OK」
NVIDIA LocalSystem Container(Display Container LS)
- 「NVIDIA Display Container LS」を探す
- 同様に「自動」「開始」に設定
手順3:PCを再起動
設定を変更したら、必ずPCを再起動してください。
原因5:プライバシー保護ツールやアドオンの干渉
セキュリティソフトやブラウザのアドオンが、ログインをブロックしている可能性があります。
症状
- ログイン画面が表示されるが、ログインできない
- ログイン情報を入力しても先に進まない
原因
- ブラウザの拡張機能(広告ブロッカーなど)
- プライバシー保護ツール
- アンチウイルスソフト
これらがCookieやログインセッションをブロックしている可能性があります。
解決方法
手順1:ブラウザのアドオンを一時的に無効化
- 使用しているデフォルトブラウザを開く
- 拡張機能の設定を開く
- 以下のようなアドオンを一時的に無効化
- 広告ブロッカー(uBlock Origin、AdBlock Plus など)
- プライバシー保護ツール(Privacy Badger など)
- スクリプトブロッカー(NoScript など)
手順2:アンチウイルスソフトを一時的に無効化
- 使用しているアンチウイルスソフトを一時的に無効化
- GeForce Experienceでログインを試す
- ログインできたら、アンチウイルスソフトのホワイトリストにGeForce Experienceを追加
手順3:Windowsファイアウォールの例外設定
- 「コントロールパネル」を開く
- 「Windows Defender ファイアウォール」をクリック
- 「アプリまたは機能をWindowsファイアウォール経由で許可する」をクリック
- 「設定の変更」をクリック
- リストから「NVIDIA GeForce Experience」を探してチェックを入れる
- プライベートとパブリックの両方にチェック
- 「OK」をクリック
原因6:DNSキャッシュの問題
インターネット接続の問題が原因のこともあります。
症状
- ログイン画面が表示されない
- ログイン処理が途中で止まる
原因
古いDNSキャッシュが残っていることで、NVIDIAやGoogleのサーバーに正しく接続できない可能性があります。
解決方法
手順1:DNSキャッシュをクリア
- 検索ボックスに「cmd」と入力
- 「コマンドプロンプト」を右クリック→「管理者として実行」
- 以下のコマンドを順番に実行:
ipconfig /flushdns
ipconfig /release
ipconfig /renew
netsh winsock reset
- 各コマンドの後にEnterキーを押す
- PCを再起動
手順2:ルーター/モデムを再起動
- ルーターとモデムの電源を切る
- 30秒待つ
- モデム→ルーターの順に電源を入れる
- 完全に起動するまで待つ(3~5分)
- GeForce Experienceでログインを試す
原因7:GeForce Experienceのキャッシュ破損
アプリ本体のキャッシュファイルが破損していることもあります。
症状
- 上記の方法を試してもログインできない
- アプリの動作が不安定
- 画面が文字化けする
原因
GeForce Experienceのキャッシュファイルが破損している可能性があります。
解決方法(クリーンインストール)
手順1:完全アンインストール
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 以下のプログラムを順番にアンインストール:
- NVIDIA GeForce Experience
- NVIDIA PhysX
- NVIDIA HD Audio Driver(オーディオ機能を使っている場合のみ)
注意: グラフィックドライバー本体(NVIDIA Graphics Driver)はアンインストールしないでください。
手順2:残ったファイルを削除
- エクスプローラーを開く
- 以下のフォルダを開いて、NVIDIAフォルダを削除:
C:\ProgramData\NVIDIA Corporation\GeForce Experience
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\NVIDIA\NvBackend
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\NVIDIA Corporation\GeForce Experience
注意: 「ProgramData」や「AppData」フォルダは隠しフォルダです。表示されない場合は、エクスプローラーの「表示」→「隠しファイル」にチェックを入れてください。
手順3:レジストリの削除(上級者向け)
警告: レジストリの編集は慎重に行ってください。間違えるとシステムが起動しなくなる可能性があります。
- Windowsキー + Rを押す
- 「regedit」と入力してEnter
- レジストリエディタが開く
- 以下の場所に移動:
HKEY_CURRENT_USER\Software\NVIDIA Corporation\GeForce Experience
- 「GeForce Experience」フォルダを右クリック→「削除」
手順4:PCを再起動
手順5:最新版を再インストール
- NVIDIAの公式サイトにアクセス
- 最新版のGeForce Experienceをダウンロード
- インストール
- PCを再起動
- ログインを試す
YouTubeライブ配信を有効にする(初回のみ)
GeForce Experienceでログインできても、配信を開始しようとすると「YouTubeで設定を有効にしてください」というメッセージが出ることがあります。
YouTubeでライブ配信を有効化する手順
手順1:YouTubeにアクセス
- ブラウザでYouTubeにアクセス
- Googleアカウントでログイン
手順2:YouTube Studioを開く
- 右上の自分のアイコンをクリック
- 「YouTube Studio」を選択
手順3:ライブ配信を有効化
- 左メニューから「コンテンツ」をクリック
- 上部の「ライブ配信」タブをクリック
- 「ライブ配信を有効にする」ボタンをクリック
- 電話番号で本人確認を行う
注意: ライブ配信機能が有効になるまで、最大24時間かかる場合があります。
アカウント制限を確認
YouTubeチャンネルに以下のような制限がかかっていないか確認してください。
- コミュニティガイドライン違反による制限
- 著作権侵害による制限
- スパム行為による制限
これらの制限がある場合、ライブ配信ができません。
GeForce Experienceの代替案:OBS Studioの使い方
NVIDIA Appへの移行やトラブルが続く場合、OBS Studio(無料)への移行をおすすめします。
OBS Studioのメリット
- 完全無料
- より高機能(シーンの切り替え、複数のカメラ、画面の合成など)
- NVIDIA NVENCエンコーダーに対応
- 安定性が高い
- コミュニティが大きく、情報が豊富
OBS Studioの基本設定
手順1:ダウンロードとインストール
- OBS公式サイト(obsproject.com)にアクセス
- Windows版をダウンロード
- インストール
手順2:エンコーダーをNVENCに設定
- OBS Studioを起動
- 「設定」→「出力」を開く
- 「エンコーダ」を「NVIDIA NVENC H.264」に変更
- 「適用」をクリック
手順3:YouTubeと連携
- 「設定」→「配信」を開く
- 「サービス」で「YouTube – RTMPS」を選択
- 「アカウント接続」をクリック
- Googleアカウントでログイン
- 「適用」→「OK」
これで、GeForce Experienceと同じようにYouTubeへの配信が可能になります。
よくある質問(FAQ)
最後に、よくある質問をまとめました。
Q1. GeForce ExperienceとNVIDIA Appの違いは?
NVIDIA Appは、GeForce Experienceの後継アプリです。
主な違いは以下の通りです。
- インストールが30%高速化
- UI/UXが改善された
- 配信機能(YouTube、Twitch、Facebook)が削除された
- ドライバーのロールバック機能が追加された
Q2. NVIDIA Appで配信はできないの?
NVIDIA App自体には配信機能はありませんが、録画機能は引き続き使えます。
配信をしたい場合は、OBS StudioやStreamlabsなどの専用配信ソフトを使用してください。
Q3. ログインできているのに配信できないのはなぜ?
以下の可能性があります。
- YouTubeのライブ配信機能が有効になっていない(初回は24時間待つ必要がある)
- YouTubeアカウントに制限がかかっている
- GeForce Experienceのバージョンが古い
- Windows の透明効果がオフになっている
Q4. 配信中に突然ログアウトされる
これはGeForce Experienceの既知のバグです。
対処法:
- 配信前に必ず一度ログアウト→ログインし直す
- Alt+F8で配信を一度停止してから再開する
- 最新版にアップデートする
Q5. 「録画」はできるのに「配信」ができない
録画機能と配信機能は別のシステムを使っています。
配信ができない場合は、本記事の「原因3:透明効果がオフ」をチェックしてください。
Q6. エラーメッセージが文字化けする
これは、日本語フォントの読み込みに失敗している可能性があります。
解決方法:
- GeForce Experienceを完全アンインストール
- PCを再起動
- 最新版を再インストール
Q7. 配信の画質を上げるには?
GeForce Experienceの場合
- Alt+Zでオーバーレイを表示
- 「ブロードキャスト」→「カスタマイズ」をクリック
- 解像度を1080pに設定
- フレームレートを60fpsに設定
- ビットレートを6Mbpsに設定(光回線の場合)
OBS Studioの場合
より細かい設定が可能です。
Q8. NVIDIAアカウントは必要?
GeForce Experienceを使用するには、NVIDIAアカウントまたはGoogleアカウントでのログインが必要です。
NVIDIA Appでは、ログイン不要でドライバーのアップデートができるようになりました。
まとめ:問題を解決してゲーム配信を楽しもう
GeForce ExperienceでYouTubeにログインできない問題について、詳しく解説してきました。
最後にもう一度、重要なポイントをおさらいしましょう。
チェックリスト
問題が発生したら、以下の順番で試してみてください。
- ☑ NVIDIA AppとGeForce Experienceどちらを使っているか確認
- ☑ GeForce Experienceを最新版にアップデート
- ☑ NVIDIAサービスが起動しているか確認
- ☑ Windowsの「透明効果」をオンにする
- ☑ DNSキャッシュをクリアする
- ☑ ブラウザのアドオンを無効化
- ☑ クリーンインストールを実行
NVIDIA Appユーザーへ
すでにNVIDIA Appを使っている方は、残念ながらアプリ内からの配信機能は使えません。
OBS Studioへの移行を強くおすすめします。OBS Studioは無料でありながら、GeForce Experienceよりも高機能で安定性も高いです。
GeForce Experienceユーザーへ
GeForce Experienceは今後サポートが終了する予定です。
配信を継続したい場合は、早めにOBS Studioなどの代替ソフトへの移行を検討しましょう。
最終的なアドバイス
配信を真剣に続けたいなら、OBS Studioを学ぶことを強くおすすめします。
最初は設定が複雑に感じるかもしれませんが、YouTubeに豊富なチュートリアル動画があり、日本語の情報も充実しています。
一度設定すれば、GeForce Experienceでは実現できなかった高度な配信が可能になりますよ!
それでは、楽しいゲーム配信ライフを!

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