「GeForce Experienceで録画した動画を再生したら、音と映像がズレてる…」
「編集ソフトで開いたら、だんだん音ズレがひどくなっていく!」
せっかく良いプレイを録画できたのに、音ズレのせいで台無しになってしまうのは本当に残念ですよね。GeForce Experience(ShadowPlay)での録画で音ズレが発生するのは、実はよくある問題です。
でも安心してください。この記事では、音ズレが起こる原因と、確実に直す方法を詳しく解説します。原因さえ分かれば、対策は意外と簡単ですよ。
音ズレの症状パターン

まず、あなたが経験している音ズレはどのタイプですか?症状によって原因が異なります。
録画直後から音ズレしている
録画したファイルをそのまま再生しても、最初から音と映像がズレている状態です。録画中にすでに問題が発生しています。
動画編集ソフトで開くと音ズレする
録画ファイルを普通のプレイヤー(Windows Media PlayerやVLCなど)で再生すると問題ないのに、動画編集ソフト(AviUtl、Premiere Pro、Vegas Proなど)で開くと音ズレが発生します。
時間が経つにつれて音ズレがひどくなる
動画の最初は問題ないのに、再生が進むにつれてだんだん音ズレがひどくなっていきます。長時間録画ほど顕著です。
カクカクして音飛びがする
映像が飛び飛びになったり、早送りのような現象が起きて、音声も途切れ途切れになります。
音ズレの主な原因
GeForce Experienceの録画で音ズレが起こる原因は、大きく分けて2つあります。
原因1:可変フレームレート(VFR)の問題
これが音ズレの最も多い原因です。
GeForce Experience(ShadowPlay)は、録画時に「可変フレームレート(VFR)」という方式を使っています。VFRは、場面によってフレームレートを変化させる録画方式です。
例えば、激しい戦闘シーンでは60fpsで録画し、静かなシーンでは40fpsに落とすといった具合です。これによって、ファイルサイズを小さく保ちつつ、効率的に録画できるメリットがあります。
しかし、多くの動画編集ソフトは「固定フレームレート(CFR)」を前提に作られています。そのため、VFRの動画を読み込むと、フレームレートが変化する部分で音声と映像のタイミングが合わなくなり、音ズレが発生してしまうのです。
VFRによる音ズレの特徴:
- 録画ファイルをそのまま再生すると問題ない
- 動画編集ソフトで開くと音ズレが発生
- 時間が経つにつれてズレが大きくなる
原因2:保存先ドライブの書き込み速度不足
HDDの書き込み速度が遅いと、録画データをリアルタイムで書き込めず、フレーム落ちや音ズレが発生します。
特に古いHDDや外付けHDD、容量の大きいHDD(4TB以上の一部モデル)は書き込み速度が遅いことがあります。GeForce Experienceは高画質で録画するため、HDDの性能が追いつかないと問題が起きるのです。
HDDが原因の音ズレの特徴:
- 録画直後から音ズレやカクツキがある
- 映像が飛んだり、早送りのようになる
- 音飛びやノイズが入る
その他の原因
CPU/GPU負荷が高すぎる
ゲームと録画を同時に行うため、パソコンに大きな負荷がかかります。さらに他のソフトを起動していたり、ダウンロード中だったりすると、処理が追いつかなくなります。
ビットレートが高すぎる
録画設定のビットレートを高くしすぎると、データ量が膨大になり、保存が追いつかないことがあります。
録画中に別の処理をしている
ゲームのダウンロード、ファイルのコピー、動画のエンコードなどを同時に行うと、ストレージの読み書き速度が足りなくなります。
音ズレの解決方法
原因がわかったところで、具体的な解決方法を見ていきましょう。
【最重要】VFRをCFRに変換する
動画編集ソフトで音ズレが発生する場合、これが最も効果的な解決方法です。
録画したVFR形式の動画を、CFR(固定フレームレート)形式に変換してから編集ソフトで開けば、音ズレは解消されます。
変換に使うソフト:Handbrake(無料)
Handbrakeは無料で使える動画変換ソフトで、VFRからCFRへの変換が簡単にできます。
Handbrakeでの変換手順:
- Handbrakeの公式サイトからソフトをダウンロードしてインストール
- Handbrakeを起動
- 「ファイル」または「フォルダ」から録画ファイルを選択
- 「Video」タブを開く
- 「Framerate (FPS)」で「Constant Framerate」を選択
- フレームレートを録画時の設定(通常60fpsか30fps)に設定
- 保存先を指定
- 「Start Encode」ボタンをクリック
変換には時間がかかります(30分の動画なら10~20分程度)。変換後のファイルを動画編集ソフトで開けば、音ズレは解消されているはずです。
その他の変換ソフト:
- Avidemux(無料):シンプルで使いやすい
- FFmpeg(無料・コマンドライン):上級者向けだが高機能
保存先をSSDに変更する
HDDが原因で録画中に音ズレが発生している場合、保存先をSSDに変更すると劇的に改善します。
変更手順:
- GeForce Experienceを起動
- Alt + Z キーでオーバーレイを開く
- 歯車マーク(設定)をクリック
- 「録画」タブを選択
- 「一時ファイル」の保存場所をSSDに変更
- 必要に応じて「録画」の保存場所もSSDに変更
推奨ストレージ:
- SATA SSD:書き込み速度 500MB/s以上
- NVMe SSD:書き込み速度 1,000MB/s以上(理想的)
- 避けるべき:古いHDD、5400rpm HDD、外付けHDD(USB 2.0接続)
SSDが満杯にならないよう、録画後は外付けHDDやクラウドストレージに移動する習慣をつけましょう。
ビットレートを下げる
ビットレートが高すぎると、ストレージへの書き込みが追いつかず、音ズレの原因になります。
設定手順:
- Alt + Z キーでオーバーレイを開く
- 設定 → 録画タブを選択
- 「品質」でビットレートを調整
- 推奨設定:
- 1080p/60fps:40~50 Mbps
- 1080p/30fps:20~30 Mbps
- 720p/60fps:20~30 Mbps
ビットレートを下げると画質は多少落ちますが、音ズレを防ぐ方が重要です。YouTubeにアップロードする場合、あまり高画質でも再エンコードされるので、適度なビットレートで十分です。
録画中は他の処理をしない
録画中はパソコンのリソースを最大限録画に割り当てましょう。
避けるべき行動:
- Steamなどでゲームをダウンロード
- ファイルのコピーや移動(特に大容量)
- 動画のエンコード
- ブラウザで大量のタブを開く
- 配信ソフトを同時起動
どうしても他の作業が必要な場合は、録画を一時停止してから行いましょう。
フレームレート設定を確認する
録画設定のフレームレートが適切か確認します。
設定確認:
- Alt + Z → 設定 → 録画
- 「フレームレート」を確認
- ゲーム内フレームレートと一致させる
- ゲームが60fpsなら録画も60fps
- ゲームが30fpsなら録画も30fps
設定が高すぎると、実際のフレームレートとの差でVFRが頻繁に発動し、音ズレしやすくなります。
実験的機能を確認する
GeForce Experienceの実験的機能が音ズレに影響することがあります。
確認・設定方法:
- GeForce Experienceを起動
- 設定(歯車マーク)→ 全般
- 「実験的機能を有効にする」のチェックを確認
- オンの場合はオフに、オフの場合はオンにして試す
環境によって、どちらが良いか異なるので、両方試してみてください。
グラフィックドライバーを更新する
古いドライバーが原因で録画に不具合が出ることがあります。
更新方法:
- GeForce Experienceを起動
- 「ドライバー」タブを開く
- 「アップデートを確認」をクリック
- 最新版が見つかればダウンロード&インストール
ただし、最新ドライバーで問題が出ることもあるので、安定版を選ぶのも一つの方法です。
GeForce Experienceを再インストール
ソフトウェア自体に問題がある場合は、再インストールが効果的です。
再インストール手順:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- 「GeForce Experience」をアンインストール
- パソコンを再起動
- NVIDIA公式サイトから最新版をダウンロード
- インストール後、設定を再度行う
再インストールすると設定がリセットされるので、録画先フォルダなどを再設定する必要があります。
動画編集ソフト側の設定を確認
音ズレが動画編集ソフトでのみ発生する場合、編集ソフト側の設定も確認しましょう。
プロジェクト設定をメディアに合わせる
録画ファイルのフレームレートと、プロジェクト設定のフレームレートが一致していないと音ズレが発生します。
確認方法(Vegas Proの例):
- プロジェクトのプロパティを開く
- フレームレートを確認
- 録画ファイルと同じフレームレート(通常59.94fpsまたは29.97fps)に設定
確認方法(Premiere Proの例):
- ファイル → プロジェクト設定 → 一般
- タイムベースを録画ファイルに合わせる
多くの編集ソフトには「メディアに合わせる」ボタンがあるので、それを使うのが簡単です。
オーディオ同期設定を確認
一部の編集ソフトには、音声と映像を自動で同期する機能がありますが、これが逆効果になることもあります。
音ズレがひどい場合は、この機能をオフにしてみてください。
予防策:音ズレを防ぐための設定

今後音ズレを防ぐために、以下の設定をしておきましょう。
最適な録画設定:
- 保存先:SSD(できればNVMe SSD)
- 解像度:1080p(必要以上に高くしない)
- フレームレート:ゲームに合わせる(通常60fps)
- ビットレート:40~50 Mbps(1080p/60fpsの場合)
- オーディオトラック:用途に応じて選択
パソコンの推奨スペック:
- GPU:GTX 1060以上(録画のため)
- CPU:Intel Core i5以上、AMD Ryzen 5以上
- RAM:16GB以上
- ストレージ:SSD 256GB以上(録画用)
スペックが足りない場合は、録画設定を下げる(720p/30fpsなど)ことで改善できます。
代替案:別の録画ソフトを使う
どうしても音ズレが解決しない場合や、編集を頻繁に行う場合は、最初からCFRで録画できる別のソフトを検討しましょう。
おすすめの代替録画ソフト:
OBS Studio(無料)
- CFR録画に対応
- 高度なカスタマイズが可能
- 配信にも使える
- 設定がやや複雑
Bandicam(有料)
- 使いやすいインターフェース
- CFR録画が標準
- パフォーマンスへの影響が少ない
- 無料版は制限あり
Xbox Game Bar(Windows標準)
- Windows 10/11に標準搭載
- 設定不要で簡単
- 機能は限定的
ただし、GeForce Experienceは低負荷で高画質録画ができるため、VFRからCFRへの変換さえすれば、最も効率的な選択肢の一つです。
よくある質問
Q1. 音ズレがあるかどうか確認する方法は?
A. 録画ファイルを再生して、アクション(銃を撃つ、ジャンプするなど)の映像と音がズレていないか確認します。また、動画編集ソフトで開いた場合は、タイムライン上で映像と音声の長さが同じか確認してください。長さが違う場合は音ズレしています。
Q2. インスタントリプレイでも音ズレしますか?
A. はい、通常の録画と同じく音ズレが発生する可能性があります。保存先がHDDの場合や、長時間のリプレイ設定(15~20分)だと特に起きやすくなります。対策も同じで、SSDに保存することで改善できます。
Q3. Handbrakeで変換すると画質は劣化しますか?
A. エンコード設定によります。適切な設定なら、ほとんど劣化を感じない程度に抑えられます。変換時は「Constant Quality」を20前後に設定すると良いでしょう。数値が小さいほど高画質ですが、ファイルサイズも大きくなります。
Q4. 音ズレを後から修正できますか?
A. 動画編集ソフトで音声トラックをずらして調整することは可能ですが、時間とともにズレが大きくなる場合は手作業での修正は困難です。VFRが原因なら、Handbrakeで変換する方が確実です。
Q5. 配信中に録画すると音ズレしますか?
A. 配信と録画を同時に行うとパソコンへの負荷が非常に高くなるため、音ズレのリスクが上がります。配信ソフト(OBS Studioなど)の録画機能を使うか、スペックに余裕がない場合はどちらか一方にすることをおすすめします。
まとめ
GeForce Experienceの録画で音ズレが発生する問題は、原因を理解すれば確実に解決できます。
音ズレの主な原因:
- VFR(可変フレームレート)による編集時の音ズレ
- HDDの書き込み速度不足
- CPU/GPU負荷が高すぎる
- ビットレート設定が不適切
最も効果的な解決方法:
- 動画編集で音ズレする場合 → HandbrakeでVFRをCFRに変換
- 録画直後から音ズレする場合 → 保存先をSSDに変更
- それでも改善しない場合 → ビットレートを下げる、録画中は他の処理をしない
多くの場合、「VFRからCFRへの変換」と「保存先をSSDに変更」のどちらか、または両方で問題が解決します。
特に動画編集を行う方は、録画ファイルをHandbrakeで変換してからCFR形式で保存しておくと、今後の編集がスムーズになります。少し手間はかかりますが、音ズレと戦うよりずっと楽ですよ。
また、新しいパソコンを購入する予定がある方や、ストレージの増設を考えている方は、ぜひSSDを選んでください。録画の品質が格段に向上します。
これらの対策を試せば、きっと快適にゲーム録画と動画編集ができるようになります。素晴らしいゲーム動画作成を楽しんでください!


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