GeForce Experience(ジーフォース エクスペリエンス)が勝手に更新されて困っていませんか。「安定して動いているのに、更新後に不具合が出た」「通信量を節約したいのに勝手にダウンロードされる」そんな経験、ありますよね。
実は、GeForceには2種類の自動更新があるんです。
1つ目は「GeForce Experienceアプリ自体」の自動更新、2つ目は「グラフィックドライバー」の自動ダウンロード。さらに、Windows Updateによるドライバー更新も加わると、かなり複雑になってしまいます。
この記事では、それぞれの自動更新を停止する方法を、初心者にも分かりやすく解説していきます。自分の環境に合った方法を選んで、更新を自分でコントロールできるようにしましょう。
なぜ自動更新を停止したいのか

まずは、自動更新を停止したい理由を整理してみましょう。
理由1: 更新後に不具合が発生することがある
最新版が必ずしも安定しているとは限りません。特定のゲームで動作が不安定になったり、画面がちらついたりすることもあります。
理由2: データ通信量を節約したい
グラフィックドライバーは1回のダウンロードで500MB以上になることも。モバイル回線やデータ制限のある環境では、勝手にダウンロードされると困りますよね。
理由3: 更新のタイミングを自分で決めたい
大事なプレゼンの前日や、オンラインゲームの大会前に勝手に更新されると、動作確認の時間がなくて困ります。
理由4: 古いバージョンを使い続けたい
特定のソフトウェアやゲームが、特定のドライバーバージョンでしか正常に動かない場合もあります。
これらの理由から、自動更新を停止して、手動で管理したいという人が増えているんです。
自動更新の種類を理解しよう
GeForce関連の自動更新には、主に3種類あります。それぞれ停止方法が違うので、まずは種類を確認しましょう。
1. GeForce Experienceアプリの自動更新
GeForce Experience自体が新しいバージョンに自動でアップデートされる機能です。これは設定画面からは完全に無効化できないため、別の方法が必要になります。
2. グラフィックドライバーの自動ダウンロード
GeForce Experienceが新しいドライバーを自動でダウンロードする機能。これは設定から比較的簡単に無効化できます。
3. Windows Updateによるドライバー更新
Windows 10/11が自動的にNVIDIAドライバーを更新してしまう現象。GeForce Experienceとは別の仕組みなので、Windowsの設定から対処する必要があります。
それでは、それぞれの停止方法を詳しく見ていきましょう。
【方法1】グラフィックドライバーの自動ダウンロードを停止
まずは最も簡単な方法から。GeForce Experienceの設定でドライバーの自動ダウンロードを無効にします。
手順
ステップ1: GeForce Experienceを起動
デスクトップのアイコンをダブルクリックするか、タスクトレイのアイコンを右クリックして「GeForce Experienceを開く」を選択します。
ステップ2: 設定を開く
画面右上にある「歯車マーク」をクリックして設定画面を開きましょう。
ステップ3: 全般タブを確認
左側のメニューから「全般」タブを選択します。
ステップ4: 自動ダウンロードのチェックを外す
画面を下にスクロールして「ダウンロード」という見出しを探します。その下に「ドライバーの自動ダウンロードを有効にし、インストールのタイミングを選択する」という項目があるはずです。
このチェックボックスをオフにしてください。
ステップ5: 設定を保存
チェックを外したら、設定は自動的に保存されます。これで完了です。
設定後の動作
この設定をオフにすると、新しいドライバーがリリースされても自動でダウンロードされなくなります。ただし、GeForce Experienceを開いたときに「新しいドライバーが利用可能です」という通知は表示されるので、必要に応じて手動でダウンロードできます。
タスクトレイのGeForce Experienceアイコンに「!」マークが表示されることもありますが、これは単に「更新がありますよ」というお知らせなので、気にする必要はありません。
【方法2】Windows Updateによるドライバー自動更新を停止
Windows 10/11は、GeForce Experienceとは別に、Windows Update経由でNVIDIAドライバーを勝手に更新してしまうことがあります。これを防ぐ方法を解説します。
方法2-1: デバイスのインストール設定を変更
手順:
- キーボードのWindowsキーを押す
- 検索ボックスに「デバイスのインストール」と入力
- 「デバイスのインストール設定の変更」をクリック
- 「いいえ(デバイスが適切に機能しない可能性があります)」を選択
- 「変更の保存」をクリック
この設定により、Windows Updateが勝手にドライバーをインストールしなくなります。
方法2-2: グループポリシーで無効化(Pro/Enterprise版のみ)
Windows 10/11のProまたはEnterprise版を使っている場合は、グループポリシーを使ったより確実な方法があります。
手順:
- Windowsキー + Rキーを同時に押す
- 「gpedit.msc」と入力してEnterキーを押す
- 左側のツリーから以下の順に展開:
- コンピューターの構成
- 管理用テンプレート
- Windowsコンポーネント
- Windows Update
- Windows Updateから提供される更新プログラムの管理
- 「Windows Updateからドライバーを除外する」をダブルクリック
- 「有効」を選択
- 「OK」をクリック
- PCを再起動
これでWindows Updateからドライバー更新が完全に除外されます。
方法2-3: レジストリを編集(Home版でも可能)
Windows 10/11 Home版を使っている場合は、レジストリ編集で対応できます。
注意: レジストリ編集は慎重に行ってください。間違えるとWindowsが正常に動かなくなる可能性があります。
手順:
- Windowsキー + Rキーを押す
- 「regedit」と入力してEnterキーを押す
- 以下のパスに移動:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\DriverSearching
- 右側の画面で「SearchOrderConfig」をダブルクリック
- 値を「0」に変更
- 「OK」をクリック
- レジストリエディタを閉じてPCを再起動
この設定で、Windows Updateによるドライバーの自動検索とインストールが停止されます。
【方法3】GeForce Experienceアプリ自体の自動更新を停止
GeForce Experienceアプリ自体の自動更新を完全に停止するのは、少し難易度が高めです。公式の設定項目がないため、以下の方法を使います。
方法3-1: hostsファイルを編集してブロック
この方法は、GeForce Experienceが更新サーバーに接続できないようにする仕組みです。
手順:
ステップ1: メモ帳を管理者権限で開く
- スタートメニューを開く
- 「メモ帳」と検索
- メモ帳を右クリックして「管理者として実行」を選択
ステップ2: hostsファイルを開く
- メモ帳のメニューから「ファイル」→「開く」を選択
- ファイルの種類を「すべてのファイル」に変更
- 以下のパスに移動:
C:\Windows\System32\drivers\etc
- 「hosts」ファイルを選択して「開く」
ステップ3: 更新サーバーをブロックする行を追加
ファイルの最後の行に、以下の2行を追加します:
127.0.0.1 services.gfe.nvidia.com
127.0.0.1 gfe.nvidia.com
ステップ4: 保存して閉じる
「ファイル」→「上書き保存」で保存してメモ帳を閉じます。
hostsファイル編集の注意点
- この方法は完全にブロックするわけではなく、GeForce Experienceが時々回避策を見つけることもあります
- 将来的に手動で更新したくなった場合は、追加した行の先頭に「#」を付けてコメントアウトすればOKです
- 例:
# 127.0.0.1 services.gfe.nvidia.com
方法3-2: タスクマネージャーでスタートアップを無効化
GeForce Experienceの自動起動を停止することで、バックグラウンドでの更新チェックを減らせます。
手順:
- Ctrl + Shift + Escキーを同時に押してタスクマネージャーを起動
- 「スタートアップ」タブをクリック
- 一覧から「NVIDIA GeForce Experience」を探す
- 右クリックして「無効化」を選択
これでPC起動時にGeForce Experienceが自動起動しなくなります。必要なときだけ手動で起動すればOKです。
ただし、この方法ではShadowPlayなどの録画機能も自動で使えなくなるので注意してください。
方法3-3: NVIDIAサービスを無効化(上級者向け)
より徹底的に停止したい場合は、バックグラウンドで動作するNVIDIAサービスを無効化する方法もあります。
手順:
- Windowsキー + Rキーを押す
- 「services.msc」と入力してEnterキーを押す
- サービス一覧から以下を探す:
- NVIDIA Telemetry Container
- NVIDIA Display Container LS(必要に応じて)
- それぞれをダブルクリックして開く
- 「スタートアップの種類」を「無効」に変更
- 「停止」ボタンをクリック
- 「OK」で閉じる
注意: この方法は必要なサービスまで止めてしまう可能性があるため、問題が起きた場合は元に戻してください。
【方法4】GeForce Experienceを完全にアンインストール

「どうせ使わないし、もう更新の心配をしたくない」という場合は、GeForce Experienceを完全にアンインストールするのも一つの方法です。
アンインストール手順
ステップ1: コントロールパネルを開く
- Windowsキーを押す
- 「コントロールパネル」と検索して開く
- 「プログラムのアンインストール」をクリック
ステップ2: GeForce Experienceを削除
- 一覧から「NVIDIA GeForce Experience」を探す
- 右クリックして「アンインストール」を選択
- 画面の指示に従ってアンインストールを完了
アンインストール後も安心
GeForce Experienceをアンインストールしても、グラフィックドライバー自体は残るので、画面表示やゲームプレイには影響ありません。
今後ドライバーを更新したい場合は、NVIDIA公式サイトから手動でダウンロードすればOK。
ただし、以下の機能が使えなくなることは覚えておいてください:
- ShadowPlay(録画機能)
- Alt + Z のオーバーレイ
- ゲーム設定の自動最適化
- スクリーンショット機能
これらの機能が不要なら、アンインストールが最もシンプルな解決策ですね。
手動でドライバーを更新する方法
自動更新を停止した後は、必要に応じて手動で更新しましょう。安全な手動更新の方法を解説します。
NVIDIA公式サイトからダウンロード
手順:
- NVIDIA公式ドライバーダウンロードページにアクセス
- 自分のグラフィックカード情報を選択:
- 製品タイプ: GeForce
- 製品シリーズ: RTX 40シリーズ、GTX 16シリーズなど
- 製品ファミリー: RTX 4080、GTX 1660など
- オペレーティングシステム: Windows 11など
- 「検索」ボタンをクリック
- 最新ドライバーまたは推奨ドライバーを選択
- 「ダウンロード」をクリック
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
安全なインストール方法
インストール時には「カスタムインストール」を選び、「クリーンインストールを実行」にチェックを入れると、古い設定が残らず安全です。
時間はかかりますが、トラブルを避けるには最も確実な方法ですよ。
どのくらいの頻度で更新すべき?
自動更新を停止した場合、以下のタイミングで手動更新を検討しましょう:
- 新しいゲームをプレイする前
- 画面表示に問題が出たとき
- セキュリティアップデートがリリースされたとき
- 3ヶ月に1回程度の定期チェック
ただし、「動作に問題がないなら無理に更新しない」というのも一つの選択肢です。
各方法のメリット・デメリット比較
どの方法を選べばいいか迷っている人のために、比較表を作りました。
方法1: ドライバー自動ダウンロード停止
メリット:
- 設定が簡単(数クリックで完了)
- GeForce Experienceの他の機能は使える
- 通知で新しいドライバーがあることは分かる
デメリット:
- GeForce Experience自体は自動更新される
- Windows Updateからの更新は別途対処が必要
おすすめな人: GeForce Experienceは使いたいけど、ドライバーは自分のタイミングで更新したい人
方法2: Windows Update停止
メリット:
- Windows経由での勝手な更新を完全ブロック
- グループポリシー版は最も確実
デメリット:
- 設定がやや複雑
- Home版はレジストリ編集が必要
おすすめな人: 特定のドライバーバージョンを使い続けたい人
方法3: GeForce Experience更新停止
メリット:
- アプリ自体が勝手に変わらない
- hostsファイル編集は比較的安全
デメリット:
- 完全に防ぐのは難しい
- 上級者向けの方法が必要
おすすめな人: 現在のGeForce Experienceバージョンで満足している人
方法4: 完全アンインストール
メリット:
- 更新の心配が一切なくなる
- システムリソースの節約になる
デメリット:
- ShadowPlayなどの機能が使えない
- 毎回手動でドライバーを探す必要がある
おすすめな人: GeForce Experienceの機能を使わない人
トラブルシューティング
設定したのにうまくいかない場合の対処法をまとめました。
Q1: 設定したのに勝手にダウンロードされる
A: 以下の点を確認してください。
- GeForce Experienceの設定が保存されているか確認
- Windows Updateの設定も変更したか確認
- PCを再起動してみる
複数の自動更新経路があるので、すべて対処する必要があります。
Q2: hostsファイルを編集したのに更新される
A: GeForce Experienceは定期的に回避策を見つけることがあります。以下を試してください。
- NVIDIAサービスを無効化
- Windows Defenderでhostsファイルが書き換えられていないか確認
- タスクスケジューラでNVIDIA関連のタスクを無効化
Q3: 設定を元に戻したい
A: それぞれの方法で元に戻せます。
- GeForce Experience: 設定でチェックを入れ直す
- Windows Update: デバイスインストール設定で「はい」を選択
- hostsファイル: 追加した行を削除または#でコメントアウト
- グループポリシー: 「未構成」または「無効」に戻す
Q4: ドライバーが古すぎて新しいゲームが動かない
A: 手動で最新ドライバーをダウンロードしてインストールしましょう。NVIDIA公式サイトから安全にダウンロードできます。
Q5: GeForce Experienceを削除したら画面が映らなくなった
A: これは通常起こりませんが、もし起きた場合:
- セーフモードでWindowsを起動
- DDU(Display Driver Uninstaller)で完全にドライバーを削除
- NVIDIA公式サイトから最新ドライバーをインストール
自動更新を停止する際の注意点
自動更新を停止するメリットは大きいですが、いくつか注意点もあります。
セキュリティリスク
古いドライバーにはセキュリティの脆弱性が残っている場合があります。定期的に公式サイトをチェックして、重要なセキュリティアップデートは手動で適用しましょう。
新しいゲームの対応
最新のゲームは、新しいドライバーで最適化されていることが多いです。新作ゲームをプレイする前には、最新ドライバーへの更新を検討してください。
パフォーマンスの向上機会を逃す
NVIDIAは定期的にパフォーマンス改善を行っています。自動更新を停止すると、これらの恩恵を受けるのが遅れます。
サポート対象外になる可能性
ゲーム開発者やNVIDIAのサポートは、最新ドライバーの使用を前提としていることが多いです。問題が起きたときに「最新ドライバーで試してください」と言われる可能性があります。
これらのリスクを理解した上で、自己責任で設定を変更してくださいね。
おすすめの運用方法
自動更新を停止したら、こんな運用方法がおすすめです。
月1回のチェック日を決める
毎月決まった日(例: 月初の日曜日)にNVIDIA公式サイトをチェックして、新しいドライバーがないか確認しましょう。
ゲームプレイ前に確認
新しいゲームを始める前には、そのゲームに最適化されたドライバーがリリースされていないかチェック。
安定版を使う
ベータ版ではなく、WHQL認証(正式版)のドライバーを選ぶと、不具合のリスクが減ります。
バージョン番号をメモ
現在使っているドライバーのバージョンをメモしておくと、問題が起きたときに戻しやすくなります。
大型アップデート前はバックアップ
ドライバーを更新する前に、システムの復元ポイントを作成しておくと安心です。
これらを実践すれば、自動更新なしでも快適に使い続けられますよ。
まとめ: 自分に合った方法で更新をコントロール
GeForceの自動更新を停止する方法について、詳しく解説しました。
重要なポイントをおさらいしましょう:
- ドライバーの自動ダウンロード停止はGeForce Experienceの設定から簡単にできる
- Windows Updateによる更新は別途、デバイスインストール設定やグループポリシーで対処
- GeForce Experience自体の更新を止めるにはhostsファイル編集などが必要
- 完全に管理したいならアンインストールも選択肢
- 自動更新停止後は、定期的な手動チェックと更新が大切
最もバランスが取れているのは、「方法1のドライバー自動ダウンロード停止 + 方法2のWindows Update設定」の組み合わせです。これなら手間も少なく、主要な自動更新をコントロールできます。
より徹底したい場合は、hostsファイル編集やサービス無効化を追加してみてください。
更新のタイミングを自分で管理できれば、安定した環境でPCを使い続けられます。ぜひ自分に合った方法を試してみてくださいね!


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