パソコンやスマホを使っていると、「フリーソフト」という言葉をよく見かけますよね。
「無料で使えるソフトのことでしょ?」と思っている人が多いと思いますが、実はちょっと奥が深いんです。
フリーソフトには種類があったり、似たような言葉がたくさんあったり。そして、安全に使うために知っておきたいポイントもあります。
今回は、フリーソフトの基本から使い方まで、わかりやすく解説していきますね。
フリーソフトとは?基本的な意味

無料で使えるソフトウェア
フリーソフトとは、簡単に言うと無料で使えるソフトウェアのことです。
ダウンロードするときも使うときも、お金を払う必要がありません。
英語では「freeware(フリーウェア)」と呼ばれていて、日本では「フリーソフト」という言葉が定着しています。
インターネットからダウンロードして、パソコンやスマホにインストールすれば、すぐに使い始められるんですね。
「フリー」の意味は2つある
実は「フリー」という言葉には2つの意味があるんです。
- free = 無料(お金がかからない)
- free = 自由(自由に使える)
日本でよく使われる「フリーソフト」は、主に「無料のソフト」という意味で使われています。
一方、技術的な世界では「自由なソフト」という意味で「フリーソフトウェア」という言葉が使われることもあるんです。この違いについては後で詳しく説明しますね。
フリーソフトは和製英語
ちなみに「フリーソフト」という言葉は、実は和製英語なんです。
英語圏では「freeware(フリーウェア)」と言うのが一般的。でも日本では「フリーソフト」という言い方が広まって、今ではすっかり定着しています。
フリーソフトの特徴
個人利用は基本的に無料
フリーソフトの多くは、個人で使う場合は無料で利用できます。
家のパソコンで使ったり、自分のスマホで使ったりする分には、料金を気にする必要がありません。
ただし、会社などで使う場合(商用利用)は料金が発生したり、許可が必要だったりするソフトもあるので注意が必要です。
著作権は作った人にある
無料で使えるとはいえ、著作権は開発者にあります。
つまり、勝手にコピーして配ったり、自分のものとして販売したりすることはできません。
それぞれのフリーソフトには「ライセンス」という利用規約があって、どこまで自由に使えるかが決められているんです。
サポートは基本的にない
フリーソフトは無料で提供されているため、サポートがない場合が多いです。
不具合が起きても、基本的には自己責任での利用となります。
有料ソフトのように、困ったときに電話やメールでサポートを受けられることは期待できません。ただし、親切に対応してくれる開発者さんもいるので、必ずしもサポートゼロというわけではありませんよ。
フリーソフトと似た言葉の違い
シェアウェアとの違い
シェアウェアは、試用期間後に料金を払う必要があるソフトのことです。
違いの例:
- フリーソフト: ずっと無料で使える
- シェアウェア: 最初は無料で試せるけど、継続利用には料金が必要
シェアウェアは「気に入ったらお金を払ってください」というスタイルなんですね。
体験版・トライアル版との違い
体験版(トライアル版)は、一定期間だけ無料で使える製品版ソフトのことです。
違いの例:
- フリーソフト: 期限なしで使える
- 体験版: 30日間だけ、などの期限付き
体験版は期限が来ると使えなくなったり、機能が制限されたりします。
フリーソフトウェア(自由ソフトウェア)との違い
ここがちょっと複雑なところです。
フリーソフトウェア(Free Software)は、フリーソフトウェア財団(FSF)という団体が定義する「自由なソフトウェア」のこと。
4つの自由が保証されています:
- どんな目的でも自由に実行できる
- プログラムの仕組みを研究して、自分の必要に応じて改変できる
- コピーを再配布して他人を助けられる
- 改変したバージョンを他人に配布できる
つまり、ソースコード(プログラムの設計図)が公開されていて、自由に改変・配布できるんです。
一方、日本で言う「フリーソフト」は、単に無料で使えるだけで、ソースコードは公開されていないことが多いです。
オープンソースソフトウェアとの違い
オープンソースソフトウェアも、ソースコードが公開されているソフトのこと。
フリーソフトウェアとほぼ同じような意味で使われますが、少し哲学が異なります。
オープンソース: 技術的な開発モデルを重視
フリーソフトウェア: ユーザーの自由を重視
でも、実際にはほとんど同じソフトを指すことが多いです。
フリーソフトのメリット
1. コストがかからない
これが最大のメリットですね。
高価な有料ソフトを買わなくても、フリーソフトで同じようなことができる場合がたくさんあります。
学生や個人でも気軽に使えるのは嬉しいポイントです。
2. 気軽に試せる
無料なので、気になったらすぐにダウンロードして試せます。
「合わなかったらやめる」ということも気軽にできますよね。
3. 種類が豊富
世界中の開発者が作っているので、あらゆる用途のフリーソフトが存在します。
画像編集、動画編集、文書作成、ゲーム……ほとんどの目的に対応したフリーソフトが見つかるはずです。
4. 有料ソフトに負けない品質
「無料だから性能が悪い」なんてことはありません。
有料ソフトに劣らない、むしろ優れているフリーソフトもたくさんあるんです。
フリーソフトのデメリット

1. サポートが期待できない
先ほども触れましたが、無料で提供されている以上、開発者にサポートの義務はありません。
困ったことがあっても、自分で解決する必要があります。
2. セキュリティのリスク
残念ながら、中には悪意のあるプログラムが仕込まれているフリーソフトも存在します。
信頼できないサイトからダウンロードすると、ウイルスに感染したり、個人情報が盗まれたりする危険性があるんです。
3. 更新が止まることがある
個人の開発者が趣味で作っているフリーソフトの場合、突然更新が止まることもあります。
セキュリティの問題が見つかっても修正されないまま放置されるリスクがあるんですね。
4. 広告が表示される場合も
一部のフリーソフトは、ソフト内に広告が表示されたり、他のソフトのインストールを勧めてきたりします。
これが煩わしく感じることもあるでしょう。
フリーソフトを安全に使うための注意点
1. 信頼できるサイトからダウンロード
フリーソフトをダウンロードするときは、公式サイトや信頼できる配布サイトから入手しましょう。
安全な配布サイトの例:
- 開発者の公式サイト
- Vector(ベクター)
- 窓の杜
- GitHub(技術系ソフト)
怪しいサイトや、よくわからないサイトからはダウンロードしないようにしてください。
2. レビューや評価を確認
ダウンロードする前に、他のユーザーのレビューや評価を確認しましょう。
評価が低いものや、悪いレビューが多いものは避けた方が無難です。
3. ライセンスをチェック
そのフリーソフトがどんな条件で使えるのか、ライセンスを確認しておきましょう。
- 個人利用のみOKなのか
- 商用利用も可能なのか
- 改変や再配布はできるのか
こうした点を把握しておくと、トラブルを避けられます。
4. インストール時の注意
フリーソフトをインストールするときは、インストール画面をよく読みましょう。
中には、本体のソフトとは別に、余計なソフトを一緒にインストールしようとするものもあります。
不要なソフトのチェックボックスは外してからインストールするようにしてください。
5. セキュリティソフトを使う
パソコンには必ずセキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)を入れておきましょう。
万が一、危険なフリーソフトをダウンロードしてしまっても、セキュリティソフトが検知してくれる可能性があります。
人気のフリーソフトの例
具体的にどんなフリーソフトがあるか、いくつか例を挙げてみますね。
画像編集:
- GIMP(ギンプ)- 本格的な画像編集ソフト
動画編集:
- DaVinci Resolve – プロも使う高機能な動画編集ソフト
- OpenShot – 初心者にも使いやすい動画編集ソフト
文書作成:
- LibreOffice – Microsoft Officeの代替として使える総合オフィスソフト
圧縮・解凍:
- 7-Zip – ファイルを圧縮・解凍するソフト
メディアプレーヤー:
- VLC Media Player – ほとんどの動画・音声形式に対応したプレーヤー
セキュリティ:
- Avast Free Antivirus – 無料で使えるウイルス対策ソフト
これらはほんの一例で、他にもたくさんの優れたフリーソフトがあります。
寄付で応援する「ドネーションウェア」
フリーソフトの中には、寄付を歓迎しているものもあります。
このようなソフトは「ドネーションウェア」と呼ばれています。
気に入ったフリーソフトがあったら、開発者に寄付をして応援することもできるんです。
数百円からでも寄付できることが多いので、「このソフト、本当に役立ってる!」と感じたら、気持ちだけでも寄付してみるのも良いでしょう。
開発者のモチベーションにもつながりますし、そのソフトが今後も開発され続けることにも貢献できます。
フリーソフトの選び方
たくさんあるフリーソフトの中から、どれを選べばいいか迷いますよね。
選ぶときのポイントをまとめてみました。
1. 目的を明確にする
まず、「何をしたいのか」を明確にしましょう。
画像を編集したいのか、動画を作りたいのか、文書を書きたいのか……目的によって選ぶソフトが変わってきます。
2. 必要な機能があるか確認
そのフリーソフトが、自分の必要な機能を備えているかチェックしましょう。
高度な機能が必要なのか、それとも基本的な機能だけで十分なのかを考えることが大切です。
3. 使っているパソコンで動くか確認
Windows、Mac、Linuxなど、自分のパソコンのOSに対応しているか確認しましょう。
また、パソコンのスペックが足りているかも重要なポイントです。
4. 日本語に対応しているか
海外製のフリーソフトの場合、日本語に対応していないこともあります。
英語が苦手な人は、日本語対応のものを選んだ方が使いやすいでしょう。
5. 更新頻度をチェック
開発が活発に続いているフリーソフトの方が安心です。
最後の更新が何年も前だと、セキュリティ面で不安があるかもしれません。
まとめ
フリーソフトについて、詳しく見てきました。
重要なポイントをおさらいしましょう:
- フリーソフトは無料で使えるソフトウェアのこと
- 英語では「freeware(フリーウェア)」と呼ばれる
- 無料だが著作権は開発者にある
- サポートは基本的に期待できない
- シェアウェアや体験版とは異なる
- フリーソフトウェア(自由ソフトウェア)とも違う概念
- メリットはコストがかからず気軽に試せること
- デメリットはサポート不足やセキュリティリスク
- 信頼できるサイトからダウンロードすることが重要
- レビューやライセンスを確認して安全に使おう
フリーソフトは、正しく使えばとても便利なツールです。
無料で高機能なソフトが使えるなんて、素晴らしいことですよね。
でも、便利さの裏には注意すべきポイントもあります。今回紹介した安全対策をしっかり守って、快適なパソコンライフを楽しんでください。
気に入ったフリーソフトを見つけたら、レビューを書いたり、寄付をしたりして、開発者を応援するのも素敵なことだと思います。
みんながフリーソフトを大切に使うことで、この文化がこれからも続いていくといいですね。

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