Webページを見ていて文字化けが起こったとき、テキストエンコーディング(文字コード)の変更が必要になることがあります。
この記事では、Firefoxでテキストエンコーディングを変更する方法を、最新版から旧バージョンまで詳しく解説します。
テキストエンコーディング(文字コード)とは

基本的な説明
テキストエンコーディングとは、コンピュータで文字を表示するために使用される文字の符号化方式のことです。
主なエンコーディング:
- UTF-8:現代の標準、多言語対応
- Shift_JIS:日本語(Windows標準)
- EUC-JP:日本語(Unix/Linux系)
- ISO-8859-1:欧米言語
- Windows-1252:Windowsの西欧言語
文字化けが起こる理由
Webページの実際のエンコーディングと、ブラウザが認識しているエンコーディングが異なる場合、文字化けが発生します。
よくあるケース:
- 古いWebサイトで文字コードの設定が不適切
- サーバーが送信するHTTPヘッダーとHTMLのmeta要素で異なるエンコーディングを指定
- エンコーディングの自動判定が失敗
Firefoxのバージョンによる違い
旧バージョン(Firefox 57以前)
方法:
メニューバー → 表示 → テキストエンコーディング
ここから任意のエンコーディングを選択できました。
Firefox Quantum(Firefox 57~)以降
Firefoxは、使用頻度が低く使い勝手が悪いとの理由で、従来のテキストエンコーディングメニューを削除しました。
変更点:
- 「テキストエンコーディング」メニューが削除された
- 代わりに「テキストエンコーディングを修復」ボタンが追加された
- ただし、このボタンは常に使えるわけではない
現在のFirefoxでのテキストエンコーディング変更方法
Firefoxの最新バージョンでは、以下の方法でテキストエンコーディングを変更できます。
方法1:「テキストエンコーディングを修復」を使用
最も簡単な方法は、Firefoxに組み込まれている修復機能を使うことです。
手順:
- メニューボタン(≡)をクリック
- 「その他」にマウスを合わせる
- 「テキストエンコーディングを修復」をクリック
または
- メニューバー → 表示
- 「テキストエンコーディングを修復(C)」をクリック
ショートカットキー:
Alt → V → C
制限事項:
- サーバーがHTTPヘッダーでエンコーディングを指定している場合、この項目がグレーアウトして選択できない
- 自動修復のため、必ずしも正しいエンコーディングに変更されるとは限らない
方法2:ツールバーにボタンを追加
頻繁に使う場合は、ツールバーにボタンを追加すると便利です。
手順:
- メニューボタン(≡)をクリック
- 「その他のツール」を選択
- 「ツールバーをカスタマイズ」をクリック
- 「テキストエンコーディングを修復」ボタンを探す
- ツールバーまたはオーバーフローメニューにドラッグ&ドロップ
- 「完了」をクリック
オーバーフローメニューへの追加:
頻繁に使わない場合は、オーバーフローメニュー(»アイコン)にピン留めするのがおすすめです。
方法3:アドオン「Override Text Encoding」を使用(推奨)
従来のような細かいエンコーディング選択をしたい場合は、アドオンの使用が最適です。
インストール方法:
- Override Text Encodingのページにアクセス
- 「Firefoxへ追加」をクリック
- 「追加」を確認
開発者:
Robert Xiao氏
特徴:
- 任意の文字エンコーディングを手動で設定可能
- ページごとまたはドメイン全体に適用可能
- サーバー指定のエンコーディングも上書きできる
- 以前の「表示 → テキストエンコーディング」メニューの代替
使用方法:
- ツールバーの「Override Text Encoding」ボタンをクリック
- ポップアップから希望のエンコーディングを選択
選択できる主なエンコーディング:
- Unicode(UTF-8、UTF-16)
- 日本語(Shift_JIS、EUC-JP、ISO-2022-JP)
- 韓国語(EUC-KR、ISO-2022-KR)
- 中国語(GBK、Big5、GB18030)
- その他多数
アドオン設定:
- アドオンマネージャーを開く
- 「Override Text Encoding」の「設定」をクリック
設定項目:
- エンコーディング変更時の自動リロード:オン/オフ
- アイコンのテーマ変更
- 上書き設定の管理
ドメイン全体に適用:
特定のサイト全体で常に同じエンコーディングを使いたい場合、ドメイン全体に適用する設定ができます。
デフォルトのエンコーディング設定を変更
Firefoxの既定のエンコーディング設定を変更することもできます。
手順
- メニューボタン(≡)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側メニューから「一般」を選択
- 「言語と外観」セクションまでスクロール
- 「レガシーコンテンツの文字エンコーディング」の「詳細設定」ボタンをクリック
- 希望のエンコーディングを選択
推奨設定:
UTF-8(Unicode)を選択するのが最も汎用的です。
注意:
この設定は、Webページ側でエンコーディングが指定されていない場合にのみ適用されます。
ほとんどの現代的なWebサイトは独自にエンコーディングを指定しているため、この設定が使われることは稀です。
文字化けの対処法(段階別)
文字化けが発生した場合の対処法を、簡単な順に説明します。
ステップ1:ページを再読み込み
まずは、ページを再読み込みしてみましょう。
方法:
F5キーを押す、または Ctrl + R
一時的な読み込みエラーが原因の場合、これで解決することがあります。
ステップ2:キャッシュをクリアして再読み込み
方法:
Ctrl + Shift + R(Mac: Command + Shift + R)
キャッシュに古いデータが残っている場合に有効です。
ステップ3:「テキストエンコーディングを修復」を使用
メニューから「テキストエンコーディングを修復」を選択します。
ステップ4:アドオンで手動設定
「Override Text Encoding」アドオンをインストールし、適切なエンコーディングを選択します。
日本語サイトの場合の試行順:
- UTF-8
- Shift_JIS
- EUC-JP
- ISO-2022-JP
ステップ5:Cookieとサイトデータを削除
手順:
- メニューボタン(≡)→ 設定
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「Cookieとサイトデータ」セクションの「データを消去」をクリック
- 「ウェブコンテンツのキャッシュ」にチェック
- 「消去」をクリック
- ページを再読み込み
ステップ6:別のブラウザで確認
他のブラウザ(Chrome、Edge、Safariなど)で同じページを開いてみます。
- 他のブラウザでも文字化けする場合:Webサイト側の問題
- Firefoxだけで文字化けする場合:Firefox側の設定やキャッシュの問題
文字化けの種類と対処法

日本語が四角や?で表示される
原因:
フォントの問題
対処法:
日本語フォントをインストールするか、設定でフォントを変更します。
記号や特殊文字が文字化けする
原因:
環境依存文字が使用されている
対処法:
異なるフォントを試すか、サイト管理者に連絡します。
すべての文字が意味不明な文字に
原因:
エンコーディングの不一致
対処法:
「Override Text Encoding」アドオンで適切なエンコーディングを選択します。
ページ情報からエンコーディングを確認
現在のページのエンコーディングを確認する方法です。
手順
- ページ上で右クリック
- 「ページの情報を表示」を選択
- 「一般」タブの「エンコーディング」欄を確認
または
Ctrl + I(Mac: Command + I)
ここで表示されるエンコーディングが、Firefoxが認識している文字コードです。
HTTPヘッダーでエンコーディングが指定されている場合
サーバーがHTTPレスポンスヘッダーでエンコーディングを指定している場合、通常の方法では変更できません。
確認方法
開発者ツールを使用:
F12を押して開発者ツールを開く- 「ネットワーク」タブを選択
- ページを再読み込み
- HTMLファイルをクリック
- 「ヘッダー」タブの「レスポンスヘッダー」を確認
Content-Typeの値を見る
例:
Content-Type: text/html; charset=UTF-8
この場合、サーバーがUTF-8を指定しています。
対処法
「Override Text Encoding」アドオンを使用すれば、HTTPヘッダーで指定されたエンコーディングも上書きできます。
アドオンはContent-Typeヘッダーを変更することで動作します。
よくある質問
Q1:「テキストエンコーディングを修復」がグレーアウトして選択できません
A:サーバーがHTTPヘッダーでエンコーディングを指定している場合、この項目は選択できません。
「Override Text Encoding」アドオンを使用してください。
Q2:エンコーディングを変更してもページが文字化けします
A:以下を試してください:
- キャッシュをクリア(
Ctrl+Shift+R) - 別のエンコーディングを試す
- フォントの問題かどうか確認
- 他のブラウザで確認
Q3:特定のサイトだけ常に文字化けします
A:「Override Text Encoding」アドオンで、そのドメイン全体に適切なエンコーディングを設定してください。
Q4:エンコーディング設定が保存されません
A:ほとんどの現代的なWebサイトは独自にエンコーディングを指定しているため、ブラウザの既定設定は使用されません。
サイトごとに設定を保存するには、「Override Text Encoding」アドオンを使用してください。
Q5:Androidやスマホ版Firefoxでもエンコーディングを変更できますか?
A:モバイル版Firefoxでは、現時点でエンコーディング変更機能は提供されていません。
アドオンもモバイル版では利用できません。
トラブルシューティング
アドオンがインストールできない
対処法:
- Firefoxを最新版に更新
- プライベートブラウジングモードでないか確認
- 別のアドオンとの競合がないか確認
- Firefoxを再起動
アドオンのボタンが表示されない
対処法:
- ツールバーをカスタマイズして手動で追加
- アドオンが有効になっているか確認
- Firefoxを再起動
エンコーディングを変更してもすぐに戻る
対処法:
- 「Override Text Encoding」アドオンでドメイン全体に設定を適用
- キャッシュとCookieをクリア
- アドオンの設定で「自動リロード」が有効か確認
まとめ
Firefoxでテキストエンコーディングを変更する方法は、バージョンによって異なります。
現在のFirefox(最新版):
- 簡易的な方法:「テキストエンコーディングを修復」ボタンを使用
- 推奨方法:「Override Text Encoding」アドオンをインストール
- デフォルト設定:設定の「レガシーコンテンツの文字エンコーディング」を変更
文字化け対処の基本手順:
- ページを再読み込み
- キャッシュをクリアして再読み込み
- テキストエンコーディングを修復
- アドオンで手動設定
- 別のブラウザで確認
重要なポイント:
- サーバーがエンコーディングを指定している場合は通常の方法では変更不可
- 「Override Text Encoding」アドオンならHTTPヘッダーも上書き可能
- 現代のWebサイトはほとんどUTF-8を使用
- 古いサイトではShift_JISやEUC-JPが使われていることがある
Webページの文字化けは、適切なエンコーディング設定で解決できることがほとんどです。
この記事の方法を試して、快適なブラウジングを楽しんでください。

コメント