Firefoxを使っていて、タブをドラッグしたときに意図せずグループ化されてしまい、困った経験はありませんか。
Firefox 137以降では、タブグループ機能がデフォルトで有効になっています。
この記事では、Firefoxのタブグループ機能を無効化する方法を詳しく解説します。
Firefoxのタブグループ機能とは

タブグループ機能は、Firefoxで開いているタブを整理してグループにまとめる機能です。
Google ChromeやMicrosoft Edgeにも同様の機能があります。
機能の導入時期
Firefoxのタブグループ機能は、以下のスケジュールで段階的に導入されました。
- Firefox 133以降:試験的に実装(設定で有効化が必要)
- Firefox 135:Nightlyビルドでデフォルト有効化
- Firefox 137以降(2025年5月6日以降):全ユーザーでデフォルト有効化
- Firefox 138.0.3以降:完全にデフォルトで有効
タブグループの基本的な動作
タブグループ機能が有効な場合、以下の操作でタブがグループ化されます。
グループ化される操作:
- タブを別のタブの上にドラッグ&ドロップする
- タブを右クリックして「このタブを新しいグループに追加」を選択する
- 複数のタブを選択して「選択したタブをグループに追加」を選択する
グループ化されたタブには、グループ名と色を設定できます。
グループ名をクリックすると、グループ内のタブを折りたたんで非表示にすることも可能です。
なぜ無効化したいのか
便利な機能である一方、以下のような理由で無効化したいユーザーも多くいます。
無効化したい主な理由:
- タブの順番を頻繁に入れ替える際、誤ってグループ化されてしまう
- グループ化の仕組みが作業の邪魔になる
- 既存のタブ管理方法(複数ウィンドウなど)で十分
- シンプルなタブ表示を好む
実際、Mozilla Connectのフィードバックでも、デフォルトで無効にすべきという意見が多数寄せられています。
タブグループを無効化する方法
Firefoxのタブグループ機能を無効化するには、主に2つの方法があります。
方法1: about:configで設定を変更する
最も簡単な方法は、Firefoxの詳細設定から変更する方法です。
手順
- Firefoxのアドレスバーに
about:configと入力してEnterキーを押す - 警告メッセージが表示された場合は「危険性を承知の上で使用する」ボタンをクリック
- 検索ボックスに
browser.tabs.groups.enabledと入力 - 表示された
browser.tabs.groups.enabledの項目をダブルクリックして値をfalseに変更 - Firefoxを再起動する
これでタブグループ機能が無効になります。
スマートグループ化も無効にする場合
Firefoxには、自動的にタブをグループ化する「スマートグループ化」機能もあります。
これも無効にしたい場合は、追加で以下の設定を変更してください。
- 検索ボックスに
browser.tabs.groups.smart.userEnabledと入力 - 表示された項目をダブルクリックして値を
falseに変更
設定が元に戻ってしまう場合
一部のユーザーから、Firefoxを再起動すると設定が元に戻ってしまうという報告があります。
その場合は、次の「方法2」を試してください。
方法2: policies.jsonで恒久的に無効化する
より確実に、恒久的にタブグループを無効化したい場合は、policies.jsonファイルを使用する方法があります。
policies.jsonとは
policies.jsonは、Firefoxの設定を管理者権限で制御するための設定ファイルです。
この方法を使うと、設定が勝手に元に戻ることを防げます。
手順(Windows)
- Firefoxのインストールフォルダを開く(通常は
C:\Program Files\Mozilla Firefox) distributionという名前の新しいフォルダを作成(既に存在する場合は作成不要)distributionフォルダ内にpolicies.jsonというファイルを作成policies.jsonファイルを以下の内容で編集して保存
{
"policies": {
"Preferences": {
"browser.tabs.groups.enabled": {
"Status": "locked",
"Type": "boolean",
"Value": false
}
}
}
}
- Firefoxを再起動する
手順(macOS)
- Finderで「アプリケーション」フォルダを開く
Firefox.appを右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択Contents/Resourcesフォルダ内にdistributionフォルダを作成distributionフォルダ内に上記と同じ内容のpolicies.jsonファイルを作成- Firefoxを再起動する
手順(Linux)
- Firefoxのインストールディレクトリ(ディストリビューションによって異なる)を開く
distributionフォルダを作成- または、システム全体で適用する場合は
/etc/firefox/policiesに配置 - 上記と同じ内容の
policies.jsonファイルを作成 - Firefoxを再起動する
確認方法
設定が正しく適用されているか確認するには:
- アドレスバーに
about:policiesと入力してEnterキーを押す - 「Active」タブに
browser.tabs.groups.enabledが表示され、値がfalseになっていることを確認
また、設定画面で「お使いのブラウザーは組織によって管理されています」というメッセージが表示されますが、これは正常な動作です。
個人で設定したpolicies.jsonによって管理されているという意味です。
すでに作成されたタブグループを解除する方法

タブグループ機能を無効化する前に、すでにタブグループが作成されている場合の解除方法も紹介します。
個別に解除する方法
- グループ化されたタブを右クリック
- メニューから「グループから削除」を選択
または、タブをドラッグ&ドロップしてグループの外に移動させることもできます。
グループ全体を解除する方法
- グループ名を右クリック
- メニューから「グループを解放」を選択
これでグループ内の全タブが通常のタブに戻ります。
タブグループ機能のバージョンによる違い
Firefoxのバージョンによって、タブグループ関連の設定項目が変更されています。
初期バージョン(Firefox 133〜134)
以下の設定項目が存在していました。
browser.tabs.groups.enabledbrowser.tabs.groups.dragOverThresholdPercent
現在のバージョン(Firefox 135以降)
以下の設定項目に変更されています。
browser.tabs.groups.enabled(基本的なタブグループ機能の有効/無効)browser.tabs.groups.smart.userEnabled(スマートグループ化の有効/無効)
バージョンによって設定項目が異なる場合がありますが、browser.tabs.groups.enabledをfalseにすることは共通して有効です。
Firefox ESRでのタブグループ機能
Firefox ESR(Extended Support Release)を使用している場合、タブグループ機能の導入時期が異なります。
ESRは企業向けの長期サポート版のため、新機能の導入が通常版よりも遅れます。
使用しているESRのバージョンによっては、タブグループ機能がまだ実装されていない可能性もあります。
バージョンを確認するには、メニューから「ヘルプ」→「Firefoxについて」を選択してください。
トラブルシューティング
設定を変更してもタブグループが無効にならない
以下の点を確認してください。
Firefoxを再起動したか:
設定変更後は必ずFirefoxを完全に再起動する必要があります。
スペルミスがないか:about:configで設定項目名を手入力している場合、スペルミスがないか確認してください。
複数の設定を確認:browser.tabs.groups.enabledとbrowser.tabs.groups.smart.userEnabledの両方をfalseにしてみてください。
設定が勝手に元に戻る
この場合は、policies.jsonを使った恒久的な無効化を試してください。
セキュリティソフトウェアやシステム管理ツールが設定を変更している可能性もあります。
まとめ
Firefoxのタブグループ機能は、タブを整理するのに便利な機能ですが、全てのユーザーに必要というわけではありません。
無効化する方法は主に2つあります。
簡単な方法:about:configでbrowser.tabs.groups.enabledをfalseに変更
確実な方法:policies.jsonファイルを作成して恒久的に無効化
タブの並び替えを頻繁に行うユーザーや、シンプルなタブ表示を好むユーザーは、無効化することで快適に作業できるでしょう。
一方で、多数のタブを開いて作業するユーザーにとっては、タブグループ機能が役立つ場合もあります。
自分の使い方に合わせて、有効・無効を切り替えてみてください。


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