Firefoxで特定のサイトだけが開けなかったり、「アクセスしようとしているサイトを見つけられません」「このページを表示できません」などのエラーが表示されることがあります。
この記事では、問題の切り分け方から具体的な解決方法まで、段階的に詳しく解説します。
まず確認すべきこと:問題の切り分け
対処法を試す前に、問題がどこにあるのか特定することが重要です。
ステップ1:他のサイトで確認
方法:
別のウェブサイト(GoogleやYahoo!など)にアクセスしてみます。
結果の見方:
- 他のサイトは開ける → 特定のサイト側、またはFirefoxの設定の問題
- すべてのサイトが開けない → インターネット接続またはFirefox全体の問題
ステップ2:他のブラウザで確認
方法:
同じサイトを別のブラウザ(Chrome、Edge、Safariなど)で開いてみます。
結果の見方:
- 他のブラウザでは開ける → Firefox固有の問題
- すべてのブラウザで開けない → サイト側の問題、またはPC・ネットワークの問題
ステップ3:他のデバイスで確認
方法:
スマートフォンや別のPCで同じサイトにアクセスしてみます。
結果の見方:
- 他のデバイスでは開ける → 使用中のPC・Firefoxの問題
- すべてのデバイスで開けない → サイト側の問題の可能性が高い
ステップ4:プライベートウィンドウで確認
方法:
Firefoxでプライベートウィンドウを開いて試します。
ショートカット:
- Windows/Linux:
Ctrl+Shift+P - Mac:
Command+Shift+P
結果の見方:
- プライベートウィンドウでは開ける → アドオン、Cookie、キャッシュの問題
- プライベートウィンドウでも開けない → Firefox本体またはネットワークの設定問題
基本的な対処法(まずこれを試す)
対処法1:ページを再読み込み
一時的な通信エラーの可能性があります。
通常の再読み込み:
F5キーを押す- または
Ctrl+R(Mac:Command+R)
強制再読み込み(キャッシュを無視):
Ctrl+F5- または
Ctrl+Shift+R(Mac:Command+Shift+R)
対処法2:URLの確認
確認ポイント:
- スペルミスがないか
https://またはhttp://が正しいか- 余分な文字や空白が入っていないか
よくあるミス:
google.comをgogle.comと入力https://をhtpps://と誤記- コピー&ペーストで余分な空白が含まれる
対処法3:Firefoxを再起動
手順:
- Firefoxを完全に終了(すべてのウィンドウを閉じる)
- タスクマネージャーでFirefoxのプロセスが残っていないか確認
- Firefoxを再起動
対処法4:PCを再起動
システムやネットワークの一時的な不具合を解消できます。
Firefox固有の対処法
対処法5:キャッシュとCookieをクリア
古いキャッシュやCookieが問題を引き起こしている可能性があります。
全体をクリアする方法:
- メニューボタン(≡)→ 設定
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「Cookieとサイトデータ」セクションの「データを消去…」をクリック
- 「Cookie とサイトデータ」と「ウェブコンテンツのキャッシュ」にチェック
- 「消去」をクリック
ショートカット:
Ctrl + Shift + Delete(Mac:Command + Shift + Delete)
時間範囲を選択して消去:
Ctrl+Shift+Deleteでデータ消去画面を開く- 「消去する履歴の期間」を選択(例:「すべての履歴」)
- 「Cookie」と「キャッシュ」にチェック
- 「今すぐ消去」をクリック
特定のサイトだけクリアする方法:
- 問題のサイトを開く
- アドレスバーの鍵アイコンをクリック
- 「Cookieとサイトデータを消去…」をクリック
- 「削除」をクリック
対処法6:アドオンを無効化
アドオン(拡張機能)がサイトの読み込みを妨げている可能性があります。
トラブルシューティングモードで起動:
- メニューボタン(≡)→ ヘルプ
- 「トラブルシューティングモード…」を選択
- 「再起動」をクリック
- 「開く」をクリック
トラブルシューティングモードでサイトが開ける場合、アドオンが原因です。
原因のアドオンを特定:
- 通常モードでFirefoxを起動
- メニューボタン(≡)→ アドオンとテーマ
- 「拡張機能」タブを選択
- すべてのアドオンを無効化
- 1つずつ有効化して問題が再発するものを特定
よく問題を起こすアドオン:
- 広告ブロッカー(Adblock、uBlock Originなど)
- プライバシー保護系(Privacy Badger、NoScriptなど)
- セキュリティ系拡張機能
- VPN拡張機能
対処法7:トラッキング防止設定を調整
Firefoxの強化型トラッキング防止機能が原因の場合があります。
全体設定を変更:
- メニューボタン(≡)→ 設定
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「強化型トラッキング防止」セクション
- 「厳格」から「標準」に変更
特定のサイトのみ無効化:
- 問題のサイトを開く
- アドレスバーの盾アイコンをクリック
- 「このサイトでの保護を無効にする」をクリック
- ページを再読み込み
対処法8:Firefoxをリフレッシュ
設定を初期化しつつ、ブックマークやパスワードは保持します。
手順:
- アドレスバーに
about:supportと入力してEnter - 「Firefoxをリフレッシュ…」ボタンをクリック
- 確認ダイアログで「Firefoxをリフレッシュ」をクリック
- Firefoxが再起動
注意:
アドオン、テーマ、カスタマイズした設定は削除されます。
対処法9:Firefoxのアップデート
古いバージョンが問題を引き起こしている可能性があります。
手順:
- メニューボタン(≡)→ 設定
- 「一般」セクションまで下にスクロール
- 「Firefoxの更新」で「更新を確認」をクリック
- 利用可能な更新があればインストール
ネットワーク関連の対処法
対処法10:DNSキャッシュをクリア
PCのDNSキャッシュが古くなっている可能性があります。
Windows:
- スタートボタンを右クリック
- 「Windowsターミナル(管理者)」を選択(Windows 10は「Windows PowerShell(管理者)」)
- 以下のコマンドを入力してEnter:
ipconfig /flushdns
- 「DNS リゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました。」と表示されれば成功
Mac:
ターミナルで以下を実行:
sudo dscacheutil -flushcache; sudo killall -HUP mDNSResponder
Linux:
ディストリビューションによって異なりますが、一般的には:
sudo systemd-resolve --flush-caches
対処法11:DNS設定を変更
ISPのDNSサーバーに問題がある可能性があります。
Google Public DNSに変更(Windows):
- スタートボタンを右クリック → 「ファイル名を指定して実行」
ncpa.cplと入力してEnter- 使用中のネットワーク接続を右クリック → プロパティ
- 「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択 → プロパティ
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択
- 優先DNSサーバー:
8.8.8.8 - 代替DNSサーバー:
8.8.4.4 - OKをクリック
Mac:
- システム環境設定 → ネットワーク
- 使用中の接続を選択 → 詳細
- DNSタブ
- 「+」をクリックして
8.8.8.8と8.8.4.4を追加 - OKをクリック
対処法12:プロキシ設定を確認
プロキシ設定が間違っている可能性があります。
Firefox側の設定:
- メニューボタン(≡)→ 設定
- 「一般」セクションまで下にスクロール
- 「ネットワーク設定」の「接続設定…」をクリック
- 「プロキシなし」または「システムのプロキシ設定を使用する」を選択
- OKをクリック
Windows側の設定:
- スタート → 設定
- ネットワークとインターネット
- プロキシ
- 「プロキシサーバーを使う」をOFFにする
対処法13:IPv6を無効化
一部のサイトがIPv6に対応していない可能性があります。
Firefoxの設定:
- アドレスバーに
about:configと入力してEnter - 「危険性を承知の上で使用する」をクリック
- 検索ボックスに
network.dns.disableIPv6と入力 - 値を
trueに変更(ダブルクリック)
Windows側で無効化:
- スタートボタンを右クリック → 「ファイル名を指定して実行」
ncpa.cplと入力してEnter- 使用中のネットワーク接続を右クリック → プロパティ
- 「インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)」のチェックを外す
- OKをクリック
対処法14:DNSプリフェッチを無効化
DNSプリフェッチが問題を引き起こす場合があります。
手順:
- アドレスバーに
about:configと入力してEnter - 「危険性を承知の上で使用する」をクリック
- 検索ボックスに
network.dns.disablePrefetchと入力 - 値を
trueに変更(ダブルクリック)
対処法15:IPアドレスとDNSをリセット
ネットワーク接続情報をリセットします。
Windows:
管理者権限のコマンドプロンプトまたはPowerShellで以下を順に実行:
ipconfig /flushdns
ipconfig /release
ipconfig /renew
netsh winsock reset
netsh int ip reset
実行後、PCを再起動します。
セキュリティ関連の対処法
対処法16:セキュリティソフトを確認
ウイルス対策ソフトやファイアウォールが原因の可能性があります。
確認方法:
- セキュリティソフトを一時的に無効化
- サイトにアクセスできるか確認
- アクセスできた場合、セキュリティソフトが原因
対処法:
- Firefoxを信頼されたプログラムに追加
- 該当サイトを例外リストに追加
- セキュリティソフトのアップデート
注意:
セキュリティソフトを無効化したまま放置しないこと。
対処法17:SSL証明書の問題
SSL証明書エラーが表示される場合があります。
エラーメッセージ例:
- 「この接続は安全ではありません」
- 「SEC_ERROR_UNKNOWN_ISSUER」
- 「SSL_ERROR_BAD_CERT_DOMAIN」
対処法:
信頼できるサイトの場合:
- 「詳細を表示」をクリック
- 「例外を追加…」をクリック
- 「セキュリティ例外を承認」をクリック
PCの日時を確認:
日時が大幅にずれていると証明書エラーになります。
- 右下の時計を右クリック → 「日付と時刻の調整」
- 「時刻を自動的に設定する」をONにする
対処法18:マルウェアスキャン
マルウェアがサイトへのアクセスを妨げている可能性があります。
手順:
- Windows Defender(Windows Securityを開く → ウイルスと脅威の防止 → スキャンのオプション → フルスキャン)
- または、信頼できるウイルス対策ソフトでフルスキャン
- 検出された脅威を削除
- PCを再起動
サイト側の問題の場合
以下の場合、ユーザー側でできることは限られます。
サーバーダウン
確認方法:
- Down Detectorなどのサービスで確認:https://downdetector.jp/
- TwitterなどのSNSで「サイト名 つながらない」などで検索
対処法:
時間をおいて再度アクセスする。
メンテナンス中
確認方法:
- サイトの公式Twitter
- サイトのお知らせページ
対処法:
メンテナンス終了を待つ。
サイトが削除された
確認方法:
- Google検索でサイト名を検索
- 他のデバイスでもアクセスできないか確認
対処法:
該当サイトは諦める。
ルーター・モデムの対処法
対処法19:ルーター・モデムの再起動
手順:
- ルーター・モデムの電源を切る
- 5〜10分待つ(熱を冷ますため)
- 電源を入れ直す
- すべてのランプが正常に点灯するまで待つ(2〜3分)
- Firefoxでサイトにアクセス
対処法20:有線接続で確認
Wi-Fiの問題を切り分けます。
手順:
- LANケーブルでPCとルーターを直接接続
- サイトにアクセスできるか確認
結果:
- 有線で開ける → Wi-Fiの問題
- 有線でも開けない → インターネット接続またはPC側の問題
よくあるエラーメッセージと対処法
「アクセスしようとしているサイトを見つけられません」
原因:
- URLの入力ミス
- DNSの問題
- インターネット未接続
対処法:
- URLを確認
- DNSキャッシュをクリア(対処法10)
- DNS設定を変更(対処法11)
- インターネット接続を確認
「安全な接続ではありません」「SEC_ERROR」
原因:
- SSL証明書の問題
- PCの日時が不正確
- マルウェア
対処法:
- 日時を確認
- SSL証明書を確認(対処法17)
- マルウェアスキャン(対処法18)
「プロキシサーバーが見つかりません」
原因:
- プロキシ設定の問題
対処法:
- プロキシ設定を確認(対処法12)
「接続がタイムアウトしました」
原因:
- インターネット接続が遅い
- サーバーの応答がない
- ファイアウォール
対処法:
- インターネット速度を確認
- 時間をおいて再度アクセス
- ファイアウォール設定を確認
「接続がリセットされました」
原因:
- 一時的なネットワークエラー
- セキュリティソフト
- VPN
対処法:
- ページを再読み込み
- セキュリティソフトを確認(対処法16)
- VPNを無効化
トラブルシューティングの順序
効率的に問題を解決するための推奨手順です。
レベル1:すぐできる対処(5分以内)
- ページを再読み込み(対処法1)
- URLの確認(対処法2)
- プライベートウィンドウで確認(ステップ4)
- 他のブラウザで確認(ステップ2)
レベル2:基本的な対処(15分以内)
- Firefoxを再起動(対処法3)
- PCを再起動(対処法4)
- 特定サイトのCookieとキャッシュをクリア(対処法5)
- ルーター・モデムを再起動(対処法19)
レベル3:設定の確認(30分以内)
- 全体のキャッシュとCookieをクリア(対処法5)
- トラブルシューティングモードで起動(対処法6)
- トラッキング防止を調整(対処法7)
- DNSキャッシュをクリア(対処法10)
- Firefoxのアップデート(対処法9)
レベル4:詳細設定(1時間以内)
- アドオンを1つずつ確認(対処法6)
- DNS設定を変更(対処法11)
- プロキシ設定を確認(対処法12)
- セキュリティソフトを確認(対処法16)
- IPv6を無効化(対処法13)
レベル5:最終手段
- IPアドレスとDNSをリセット(対処法15)
- Firefoxをリフレッシュ(対処法8)
- Firefoxを再インストール
- マルウェアスキャン(対処法18)
よくある質問
Q1:特定のサイトだけ開けないのはなぜですか?
A:主な原因:
- サイト側の問題(サーバーダウン、メンテナンス)
- キャッシュやCookieの問題
- アドオンがサイトをブロック
- DNS設定の問題
- セキュリティソフトがブロック
まずプライベートウィンドウと他のブラウザで確認してください。
Q2:キャッシュとCookieを削除しても解決しません
A:以下を試してください:
- トラブルシューティングモードで起動
- アドオンを無効化
- DNSキャッシュをクリア
- セキュリティソフトを確認
Q3:他のブラウザでは開けるのにFirefoxだけ開けません
A:Firefox固有の問題です:
- Firefoxをリフレッシュ
- プロファイルを新規作成
- Firefoxを再インストール
Q4:急に開けなくなったサイトがあります
A:最近の変更を確認:
- 新しいアドオンをインストールしませんでしたか?
- Firefoxをアップデートしませんでしたか?
- セキュリティソフトを更新しませんでしたか?
原因を特定したら、該当する設定を元に戻します。
Q5:SSL証明書エラーが表示されます
A:以下を確認:
- PCの日時設定
- サイトのURLが正しいか(httpsかhttpか)
- 信頼できるサイトか確認
危険なサイトでない限り、例外を追加して進めます。
Q6:すべてのサイトが開けません
A:インターネット接続の問題です:
- 他のデバイスでもつながらないか確認
- ルーター・モデムを再起動
- LANケーブルの接続を確認
- ISPに問い合わせ
まとめ
Firefox で特定のサイトにアクセスできない問題の解決方法をまとめます。
基本的なアプローチ:
- 問題を切り分ける:他のサイト・ブラウザ・デバイスで確認
- 簡単な方法から試す:再読み込み → 再起動 → キャッシュクリア
- 段階的に進める:基本的な対処 → 設定確認 → 詳細設定
最も効果的な対処法トップ5:
- キャッシュとCookieをクリア
- トラブルシューティングモードで起動
- アドオンを無効化
- DNSキャッシュをクリア
- Firefoxをリフレッシュ
重要なポイント:
- 一度に複数の対処法を試さない(原因特定が困難になる)
- 各対処法の後、必ずサイトにアクセスして確認
- 変更した設定は記録しておく
- 問題が解決したら、どの方法が有効だったか覚えておく
それでも解決しない場合:
- サイト側の問題の可能性が高い
- Down Detectorなどで他のユーザーも同じ問題か確認
- サイトの公式Twitterやお知らせをチェック
- 時間をおいて再度アクセス
Firefoxで特定のサイトにアクセスできない問題は、原因を正しく特定すれば多くの場合解決できます。
この記事の手順を参考に、段階的にトラブルシューティングを進めてください。


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