Firefoxを使用中に、誤ってブラウザを閉じてしまったり、クラッシュしてしまったりして、開いていたタブがすべて消えてしまった経験はありませんか。
Firefoxには、前回開いていたタブを復元する「セッション復元」機能が標準で搭載されています。
この記事では、Firefoxのセッション復元機能の使い方、自動復元の設定方法、そして復元に失敗した場合の対処法を解説します。
セッションとは
Firefoxにおける「セッション」とは、ブラウザで開いていたタブやウィンドウの状態のことを指します。
具体的には、以下の情報が含まれます。
- 開いていたタブのURL
- タブの順序
- ウィンドウの数と配置
- タブの閲覧履歴(戻る・進むの情報)
- フォームに入力していた内容(一部)
Firefoxはセッション情報を自動的に保存しており、ブラウザを再起動した際にこの情報を使って前回の状態を復元できます。
前回のセッションを復元する基本的な方法
Firefoxで前回開いていたタブを復元する方法はいくつかあります。
メニューから復元する
- Firefoxを起動
- 右上のメニューボタン(三本線のアイコン)をクリック
- 「履歴」を選択
- 「前回のセッションを復元」をクリック
この操作で、前回Firefoxを閉じたときに開いていたすべてのタブとウィンドウが復元されます。
ショートカットキーで復元する
Ctrl + Shift + T(MacではCommand + Shift + T)を押すと、最後に閉じたタブが復元されます。
このショートカットを繰り返し押すことで、閉じたタブを順番に復元できます。
最近閉じたタブを個別に復元する
特定のタブだけを復元したい場合は、以下の方法があります。
- タブバーの空いている部分を右クリック
- 「閉じたタブを元に戻す」を選択
または
- メニューボタン→「履歴」
- 「最近閉じたタブ」から復元したいタブを選択
Firefoxは最近閉じたタブを複数記憶しているため、少し前に閉じたタブも復元できます。
最近閉じたウィンドウを復元する
ウィンドウ全体を誤って閉じてしまった場合も復元できます。
- メニューボタン→「履歴」
- 「最近閉じたウィンドウ」を選択
- 復元したいウィンドウを選ぶ
起動時に自動的にセッションを復元する設定
Firefoxを起動するたびに前回のセッションを自動的に復元したい場合、設定を変更できます。
設定手順
- Firefoxを起動
- メニューボタン→「設定」をクリック
- 「一般」タブを開く
- 「起動」セクションを探す
- 「Firefoxを起動するとき」のドロップダウンメニューから「前回のセッションのウィンドウとタブを開く」を選択
この設定を有効にすると、Firefoxを起動するたびに前回開いていたタブが自動的に復元されます。
注意点:
この機能を使用するには、Firefoxの履歴を保存する設定が有効になっている必要があります。
プライベートブラウジングモードでは、セッション情報は保存されません。
セッション復元に失敗した場合の対処法
時々、セッション復元がうまく機能せず、タブが復元されないことがあります。
そのような場合でも、バックアップファイルから復元できる可能性があります。
プロファイルフォルダからセッションを復元する
Firefoxは、セッション情報を複数のバックアップファイルとして保存しています。
手順1: プロファイルフォルダを開く
- Firefoxのアドレスバーに
about:supportと入力してEnterキーを押す - 「アプリケーション基本情報」セクションの「プロファイルフォルダー」項目を探す
- 「フォルダーを開く」ボタンをクリック
プロファイルフォルダが開きます。
重要:
セッションの復元に失敗したことに気づいたら、すぐにFirefoxを終了しないでください。
何度も起動と終了を繰り返すと、古いバックアップファイルが上書きされて失われる可能性があります。
手順2: セッションバックアップフォルダにアクセス
- プロファイルフォルダ内の「sessionstore-backups」フォルダを開く
- このフォルダをデスクトップなど安全な場所にコピー(バックアップ作成)
- Firefoxを完全に終了する
手順3: バックアップファイルの種類を理解する
sessionstore-backupsフォルダには、以下のようなファイルがあります。
recovery.jsonlz4
現在のセッション情報です。
Firefoxが実行中に定期的に更新されます。
recovery.baklz4
recovery.jsonlz4のバックアップです。
previous.jsonlz4
前回正常終了したときのセッション情報です。
通常、このファイルから復元することが多いです。
upgrade.jsonlz4-[タイムスタンプ]
Firefoxのアップデート時に自動保存されたセッション情報です。
デフォルトで3つまで保存されます。
かなり古い場合もありますが、最も確実に復元できるファイルです。
手順4: セッションファイルを復元する
- Firefoxが完全に終了していることを確認
- プロファイルフォルダ内の「sessionstore.jsonlz4」ファイルを別名に変更(例: sessionstore-backup.jsonlz4)
- sessionstore-backupsフォルダから復元したいファイル(例: previous.jsonlz4)をコピー
- プロファイルフォルダのルートディレクトリ(sessionstore-backupsの外)に貼り付け
- コピーしたファイルを「sessionstore.jsonlz4」にリネーム
- Firefoxを起動
Firefoxが起動すると、指定したバックアップファイルからセッションが復元されます。
前々回のセッションを復元する
間違ったウィンドウを先に閉じてしまい、本来残したかったウィンドウが前々回のセッションになってしまった場合も、上記の方法で復元できます。
sessionstore-backupsフォルダ内のファイルを更新日時で確認し、適切な時点のバックアップを選択してください。
セッション復元用の拡張機能
より高度なセッション管理が必要な場合、拡張機能を使用すると便利です。
Tab Session Manager
Tab Session Managerは、セッションを自由に保存・復元できる人気の拡張機能です。
主な機能:
- 現在のセッションを名前を付けて保存
- 複数のセッションを保存して切り替え
- 自動バックアップ機能
- セッションデータのインポート・エクスポート(JSON形式)
- 別のPCへセッションを移行可能
使い方:
- 拡張機能をインストール
- ツールバーのアイコンをクリック
- セッション名を入力して「保存」ボタンをクリック
保存したセッションは、いつでも読み込んで復元できます。
その他の便利な拡張機能
OneTab
開いているすべてのタブをリスト化して保存します。
メモリ使用量を削減しながら、タブを保存できます。
Tree Style Tab
タブをツリー構造で管理します。
誤ってタブを閉じるのを防ぎ、タブの整理がしやすくなります。
セッション復元が機能しない場合の確認事項
セッション復元機能が正常に動作しない場合、以下を確認してください。
履歴の保存設定を確認
- 設定→「プライバシーとセキュリティ」
- 「履歴」セクションで「Firefoxに履歴を記憶させる」または「記憶させる履歴を詳細設定する」が選択されているか確認
「履歴を一切記憶させない」が選択されている場合、セッション情報も保存されません。
クラッシュ時の自動復元
Firefoxがクラッシュした場合、通常は自動的にセッション復元画面が表示されます。
表示されない場合は、メニューから「履歴」→「前回のセッションを復元」を試してください。
プライベートブラウジングモードの制限
プライベートブラウジングモードで開いたタブは、セッション情報として保存されません。
通常のウィンドウで作業することをおすすめします。
セッション情報を予防的にバックアップする
重要な作業をしているときは、事前にsessionstore-backupsフォルダをバックアップしておくと安心です。
バックアップを取るタイミング:
- Windowsアップデート前
- Firefoxのメジャーアップデート前
- ディスククリーンアップ実行前
- システム最適化ツール使用前
定期的にプロファイルフォルダ全体をバックアップすることで、より確実にデータを保護できます。
まとめ
Firefoxのセッション復元機能を使えば、誤ってブラウザを閉じてしまったり、クラッシュしたりした場合でも、開いていたタブを復元できます。
基本的な復元方法:
- メニューから「履歴」→「前回のセッションを復元」
- ショートカットキー Ctrl+Shift+T で最後に閉じたタブを復元
- 最近閉じたタブ・ウィンドウから個別に復元
自動復元の設定:
設定→「一般」→「前回のセッションのウィンドウとタブを開く」を選択
復元に失敗した場合:
- プロファイルフォルダのsessionstore-backupsから手動復元
- previous.jsonlz4またはupgrade.jsonlz4ファイルを使用
- 拡張機能でより柔軟なセッション管理
セッション復元機能を理解しておけば、万が一タブを失っても慌てずに対処できます。
重要な作業をする際は、定期的なバックアップや拡張機能の活用も検討してください。

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