他のブラウザからFirefoxへ乗り換えたいけれど、ブックマークやパスワードが失われないか心配ですか。
また、新しいパソコンを購入した際に、今まで使っていたFirefoxの設定をそのまま引き継ぎたいと思いませんか。
この記事では、Chrome、Edge、SafariからFirefoxへのデータ移行方法と、新しいPCへのFirefox移行手順を詳しく解説します。
ブックマーク、パスワード、履歴、拡張機能など、大切なデータを安全に引き継ぐ方法を初心者にもわかりやすく説明します。
Firefoxへ移行すべき3つの理由

他のブラウザからFirefoxへ移行することには、明確なメリットがあります。
プライバシー保護の強化
Firefoxは、プライバシー保護を最優先に設計されています。
トラッキング防止機能が標準で有効になっており、サードパーティCookieを自動的にブロックします。
Googleなどの大手テック企業に管理されていない独立したブラウザのため、ユーザーデータの収集を最小限に抑えています。
Total Cookie Protection機能により、完全なCookie分離が実現されています。
強力な拡張機能のサポート
Chromeが2024年からManifest V3への移行を進めており、uBlock Originなど人気の広告ブロッカーが制限されています。
一方、Firefoxは引き続きManifest V2をサポートし、強力な拡張機能を使い続けられます。
広告ブロック、トラッカー防止、プライバシー保護の拡張機能が、制限なくフル機能で動作します。
高いカスタマイズ性とオープンソース
Firefoxは完全オープンソースで、誰でもコードを確認できます。
テーマ、ツールバー、サイドバーなど、細かい部分まで自分好みにカスタマイズ可能です。
営利企業ではなく、非営利団体のMozillaが開発しているため、ユーザーの利益を第一に考えた開発が行われています。
Chrome・Edge・Safariからデータをインポートする方法
FirefoxにはBuiブラウザからデータを簡単にインポートできる機能が搭載されています。
自動インポート機能を使う(最も簡単な方法)
Firefoxを初めてインストールした直後、自動的にインポートツールが表示されます。
- Firefoxをダウンロードしてインストール
- Firefoxを初回起動すると、インポートウィザードが自動的に表示される
- インポート元のブラウザ(Chrome、Edge、Safariなど)を選択
- インポートしたい項目にチェックを入れる
- 「インポート」ボタンをクリック
数秒から数分で、すべてのデータがFirefoxにインポートされます。
手動でインポート機能を起動する方法
自動インポートウィザードが表示されなかった場合は、手動で起動できます。
- Firefoxの右上にある三本線(ハンバーガーメニュー)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側メニューの「一般」セクションを確認
- 「ブラウザーデータをインポート」までスクロール
- 「データをインポート」ボタンをクリック
設定移行ウィザードが開きます。
インポート元ブラウザの選択
設定移行ウィザードで、データの移行元となるブラウザを選択します。
ドロップダウンメニューから以下のブラウザを選択できます。
Google Chrome
Microsoft Edge
Safari(Macのみ)
Internet Explorer(Windowsのみ)
Chromium
選択したブラウザがインストールされていない場合は、リストに表示されません。
インポートできるデータの種類
Firefoxにインポートできるデータは以下の通りです。
ブックマーク(お気に入り)は、すべてのフォルダ構造を保ったままインポートされます。
閲覧履歴は、過去に訪問したサイトの記録がインポートされます。
保存されたパスワードは、各サイトのログイン情報がインポートされます。
自動入力データは、住所やクレジットカード情報(CVV番号を除く)がインポートされます。
Cookie(Chromeのみ)は、ログイン状態を保持するための情報がインポートされます。
デフォルトではすべての項目が選択されています。
特定の項目だけをインポートしたい場合は、プラスアイコンをクリックして選択を変更できます。
インポート完了の確認
インポートが完了すると、「インポートが完了しました」というメッセージが表示されます。
ブックマークを確認するには、ツールバーのブックマークボタンをクリックします。
「(ブラウザ名)から」というフォルダにインポートされたブックマークが保存されています。
パスワードを確認するには、設定から「プライバシーとセキュリティ」→「保存されたログイン情報」を選択します。
HTMLファイルを使った移行方法
異なるブラウザ間でブックマークを移行する場合、HTML形式を使う方法もあります。
ブックマークをHTMLファイルとしてエクスポート
Chromeからエクスポート
- Chromeの右上にある三点アイコンをクリック
- 「ブックマーク」→「ブックマークマネージャ」を選択
- 右上の三点アイコンをクリック
- 「ブックマークをエクスポート」を選択
- ファイルの保存場所を指定して保存
Edgeからエクスポート
- Edgeの右上にある三点アイコンをクリック
- 「お気に入り」を選択
- 「お気に入りの管理」をクリック
- 「…」メニューから「お気に入りのエクスポート」を選択
- ファイルの保存場所を指定して保存
Safariからエクスポート
- Safariのメニューバーから「ファイル」→「エクスポート」→「ブックマーク」を選択
- ファイルの保存場所を指定して保存
HTMLファイルをFirefoxにインポート
- Firefoxのブックマークボタンをクリック
- 「すべてのブックマークを表示」を選択
- 「インポートとバックアップ」をクリック
- 「HTMLからインポート」を選択
- 保存したHTMLファイルを選択
- 「開く」をクリック
インポートされたブックマークは、既存のブックマークに追加されます。
Firefox Syncで複数デバイス間を同期する
Firefox Syncを使えば、複数のデバイス間でデータを自動的に同期できます。
Firefox Syncとは
Firefox Syncは、ブックマーク、パスワード、履歴、開いているタブなどを、複数のデバイス間で同期する機能です。
Windows、Mac、Linux、Android、iOSのすべてのプラットフォームで利用できます。
データはMozillaのサーバー上で暗号化されており、Mozilla側も内容を読み取ることはできません。
オンラインバックアップツールではなく、デバイス間の同期ツールとして設計されています。
Firefox アカウントの作成
Firefox Syncを利用するには、Firefox アカウントが必要です。
- Firefoxの右上にあるプロフィールアイコン(人型)をクリック
- 「Firefoxにログイン」または「Syncにログイン」をクリック
- 「アカウントをお持ちでない方は作成してください」をクリック
- メールアドレス、パスワード、生年を入力
- 「アカウントを作成」をクリック
入力したメールアドレスに確認メールが送信されます。
メールアドレスの確認
- 登録したメールアドレスの受信箱を確認
- Mozillaから送信された確認メールを開く
- 「メールアドレスを確認」ボタンをクリック
確認が完了すると、Firefox Syncが有効になります。
同期する項目の選択
Firefox Syncで同期する項目を選択できます。
- Firefoxの設定を開く
- 左側メニューから「Sync」を選択
- 以下の項目から同期したいものにチェックを入れる
ブックマーク
履歴
開いているタブ
ログイン情報とパスワード
アドオン
環境設定
デフォルトではすべての項目が選択されています。
同期したくない項目があれば、チェックを外してください。
他のデバイスでFirefox Syncにログイン
別のパソコンやスマートフォンでFirefox Syncを使う手順を説明します。
Windows/Mac/Linuxの場合
- 別のデバイスでFirefoxをインストール
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「Syncにログイン」を選択
- 登録したメールアドレスとパスワードを入力
- 「ログイン」をクリック
数分以内に、データの同期が開始されます。
Android/iOSの場合
- スマートフォンにFirefoxアプリをインストール
- メニューから「設定」を選択
- 「Firefoxアカウント」または「Sync」をタップ
- 「アカウントにログイン」を選択
- メールアドレスとパスワードを入力
QRコードを使った簡単ログイン機能もあります。
パソコン版Firefoxの設定画面でQRコードを表示し、スマートフォンでスキャンするだけでログインできます。
新しいPCへのFirefox移行方法

パソコンを買い替えた際に、Firefoxの設定をすべて引き継ぐ方法を説明します。
方法1: Firefox Syncを使った移行(推奨)
最も簡単で確実な方法は、Firefox Syncを使用する方法です。
旧PCでの準備
- 旧PCでFirefox アカウントを作成し、Syncにログイン(前述の手順参照)
- すべてのデータが同期されるまで待つ(通常数分)
- 右上のプロフィールアイコンから「今すぐ同期」をクリックして手動同期
新PCでの設定
- 新PCにFirefoxをインストール
- Firefox アカウントでログイン
- 同期が完了するまで待つ
この方法なら、ブックマーク、パスワード、拡張機能、環境設定など、すべてのデータが自動的に移行されます。
方法2: プロファイルフォルダをコピーする
より完全な移行を行いたい場合は、プロファイルフォルダを直接コピーする方法があります。
プロファイルフォルダの場所
Firefoxのプロファイルフォルダは、以下の場所にあります。
Windows:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\
Mac:
~/Library/Application Support/Firefox/Profiles/
Linux:
~/.mozilla/firefox/
プロファイルフォルダの確認方法
- Firefoxのアドレスバーに「about:support」と入力
- Enterキーを押す
- 「アプリケーション基本情報」セクションの「プロファイルフォルダー」を確認
- 「フォルダーを開く」ボタンをクリック
プロファイルフォルダが開きます。
旧PCでのバックアップ
- Firefoxを終了する(重要)
- プロファイルフォルダを開く
- プロファイルフォルダ全体をUSBメモリまたは外付けHDDにコピー
プロファイルフォルダには、「xxxxxxxx.default」のような名前が付いています。
新PCでの復元
- 新PCにFirefoxをインストール
- Firefoxを一度起動して終了する
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「%APPDATA%\Mozilla\Firefox\Profiles\」と入力してEnter(Windows の場合)
- 新しく作成されたプロファイルフォルダを削除または名前変更
- バックアップしたプロファイルフォルダをここにコピー
Firefoxを起動すると、すべての設定が復元されています。
OS間の移行時の注意点
Windows、Mac、Linux間でプロファイルフォルダをコピーする場合、以下の点に注意してください。
基本的なデータ(ブックマーク、パスワード、履歴)は移行できます。
OS固有の設定や一部の拡張機能は正常に動作しない場合があります。
異なるOS間の移行では、Firefox Syncの使用を強く推奨します。
拡張機能(アドオン)の移行
Firefox Syncを使用している場合、拡張機能も自動的に同期されます。
手動で拡張機能を確認・再インストール
Syncを使用しない場合は、手動で拡張機能を再インストールする必要があります。
旧PCでインストール済み拡張機能の確認
- 旧PCでFirefoxの三本線メニューをクリック
- 「アドオンとテーマ」を選択
- インストール済みの拡張機能をメモまたはスクリーンショットで記録
新PCでの再インストール
- 新PCでFirefoxの三本線メニューをクリック
- 「アドオンとテーマ」を選択
- 検索ボックスで拡張機能名を入力
- 「Firefoxへ追加」ボタンをクリック
Chrome拡張機能の代替を探す
ChromeからFirefoxに移行する場合、一部の拡張機能はFirefoxで利用できない場合があります。
Firefox Add-onsストア(https://addons.mozilla.org/)で代替拡張機能を検索してください。
多くの人気拡張機能は、Firefox版も提供されています。
主要な拡張機能の対応状況
uBlock Originは、FirefoxでもChrome版と同等に動作します(むしろFirefoxの方が制限が少ない)。
LastPass、Bitwarden、1Passwordなどのパスワードマネージャーは、すべてFirefoxに対応しています。
Grammarly、Honey、Dark Readerなども、Firefox版が利用可能です。
Firefoxをデフォルトブラウザに設定する
移行が完了したら、Firefoxをデフォルトブラウザに設定しましょう。
Windowsでの設定方法
- Firefoxの設定を開く
- 「一般」セクションで「既定のブラウザー」を確認
- 「既定のブラウザーにする」ボタンをクリック
または、Windows の設定から変更することもできます。
- Windowsの「設定」を開く
- 「アプリ」→「既定のアプリ」を選択
- 「Webブラウザー」をクリック
- リストからFirefoxを選択
Macでの設定方法
- macOSの「システム設定」(または「システム環境設定」)を開く
- 「デスクトップとDock」を選択
- 「デフォルトのウェブブラウザ」ドロップダウンメニューからFirefoxを選択
Linuxでの設定方法
ディストリビューションによって方法が異なりますが、一般的な手順は以下の通りです。
- システム設定またはシステムツールを開く
- 「デフォルトアプリケーション」を選択
- 「Webブラウザ」でFirefoxを選択
移行後の最適化と設定
Firefoxへの移行が完了したら、以下の設定を確認しましょう。
プライバシー設定の強化
- 設定から「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「強化型トラッキング防止機能」を「厳格」に設定
- 「Cookieとサイトデータ」で不要なデータを削除
- 「HTTPS-Only モード」を有効化
パフォーマンスの最適化
- 設定の「一般」セクションで「パフォーマンス」を確認
- 「推奨のパフォーマンス設定を使用する」にチェック
- 必要に応じて「ハードウェアアクセラレーション機能を使用する」を調整
ホームページとスタートページの設定
- 設定の「ホーム」セクションを開く
- 「新しいウィンドウとタブ」で好みの表示内容を選択
- カスタムURLを設定したい場合は「カスタムURL」を選択
よくある移行トラブルと解決方法
Firefox移行時によくある問題と解決方法を紹介します。
ブックマークが重複してインポートされた
複数回インポートを実行すると、ブックマークが重複する場合があります。
重複したブックマークを整理するには、「すべてのブックマークを表示」から手動で削除します。
または、ブックマーク整理用の拡張機能を使用してください。
パスワードがインポートされない
パスワードマネージャーによっては、直接インポートできない場合があります。
Chrome/Edgeのパスワードは、CSV形式でエクスポートしてからインポートできます。
Firefoxの設定から「ログイン情報とパスワード」→「メニュー」→「パスワードをインポート」でCSVファイルを選択してください。
拡張機能が動作しない
拡張機能が正常に動作しない場合は、以下を確認してください。
Firefoxのバージョンが最新かを確認します。
拡張機能を一度削除して、再インストールします。
拡張機能の設定をリセットします。
Syncの同期が遅い、または同期されない
同期に問題がある場合は、以下を試してください。
右上のプロフィールアイコンから「今すぐ同期」をクリックして手動同期を実行します。
一度ログアウトして、再度ログインします。
インターネット接続を確認します。
まとめ
FirefoxへのブラウザChrome、Edge、Safariからのデータ移行は、数分で完了する簡単な作業です。
Firefoxの自動インポート機能を使えば、ブックマーク、パスワード、履歴などを一括で移行できます。
Firefox Syncを設定すれば、複数のデバイス間で常にデータが同期されます。
新しいPCへの移行も、Firefox Syncまたはプロファイルフォルダのコピーで簡単に実行できます。
拡張機能も、ほとんどがFirefoxで利用可能です。
Firefoxは、プライバシー保護、強力な拡張機能サポート、高いカスタマイズ性を備えた優れたブラウザです。
この記事の手順に従えば、データを失うことなく、安全にFirefoxへ移行できます。
プライバシーを重視し、自由なブラウジング体験を求めるなら、今すぐFirefoxへの移行を検討してみてください。

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