Firefoxを使っていると、突然エラーが発生してブラウザが使えなくなることがあります。
「サーバーが見つかりませんでした」「安全な接続ができませんでした」「Firefoxが応答していません」など、エラーの種類はさまざまです。
この記事では、Firefoxで発生する主なエラーを種類別に分類し、原因と具体的な対処法を詳しく解説します。
初心者でも実践できる基本的な対処から、高度なトラブルシューティングまで網羅しています。
Firefoxエラーの3つの分類
Firefoxのエラーは、大きく以下の3種類に分けられます。
起動・動作系エラー
Firefoxそのものが起動しない、クラッシュする、フリーズするなどの問題です。
接続エラー
インターネット接続やウェブサイトへのアクセスに関するエラーです。
表示エラー
ページは開くものの、正しく表示されない、画像が出ないなどの問題です。
それぞれの症状に応じた対処法を見ていきましょう。
【基本】すべてのエラーで最初に試すべき対処法
エラーの種類に関わらず、まず以下の基本的な対処法を試してください。
これだけで問題が解決することも多くあります。
Firefoxを再起動する
最も簡単で効果的な方法です。
- Firefoxを完全に終了する
- ウィンドウの×ボタンをクリック
- すべてのFirefoxウィンドウを閉じる
- 数秒待つ
- Firefoxを再度起動する
Firefoxが応答しない場合
タスクマネージャーから強制終了します。
- Windows:Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く
- Mac:Command + Option + Escで強制終了ウィンドウを開く
- Firefoxを選択して「タスクの終了」をクリック
パソコンを再起動する
Firefoxの再起動で解決しない場合は、PC本体を再起動します。
一時的なシステムエラーやメモリ不足が原因の場合、これで解決します。
Firefoxを最新版に更新する
古いバージョンに存在するバグが、最新版で修正されていることがあります。
- メニューボタン(画面右上の三本線)をクリック
- 「ヘルプ」→「Firefoxについて」を選択
- 更新が自動的に開始される
- ダウンロード完了後「再起動してFirefoxを更新」をクリック
Firefoxは通常、自動更新されます。
ただし、設定を変更している場合は手動更新が必要です。
起動・動作系エラーの対処法
Firefoxが起動しない、クラッシュする、フリーズするなどの問題への対処法です。
症状1:Firefoxが起動しない
Firefoxをクリックしても何も起こらない、またはすぐに閉じてしまう場合です。
原因
- アドオンの不具合
- プロファイルの破損
- 関連ファイルの損傷
- セキュリティソフトの干渉
対処法1:トラブルシューティングモードで起動
トラブルシューティングモード(セーフモード)は、すべてのアドオンを無効化して起動します。
- Shiftキーを押しながらFirefoxを起動
- Mac:Optionキーを押しながら起動
- 「トラブルシューティングモードで起動」を選択
トラブルシューティングモードで起動できた場合、アドオンが原因です。
アドオンの無効化手順
- トラブルシューティングモードで起動
- メニューから「アドオンとテーマ」を開く
- 「拡張機能」タブを選択
- すべてのアドオンを無効化
- Firefoxを通常モードで再起動
- アドオンを1つずつ有効にして原因を特定
問題のアドオンが見つかったら、削除または再インストールします。
対処法2:Firefoxのリフレッシュ
Firefoxをリフレッシュすると、設定が初期化されます。
ブックマーク、履歴、パスワードは保持されますが、アドオンは削除されます。
- アドレスバーに「about:support」と入力してEnter
- 「Firefoxのリフレッシュ」ボタンをクリック
- 確認ダイアログで「Firefoxをリフレッシュ」をクリック
- Firefoxが自動的に再起動する
リフレッシュ前のプロファイルは、デスクトップに「Old Firefox Data」という名前で保存されます。
対処法3:クリーンインストール
上記の方法で解決しない場合は、Firefoxを完全に削除してから再インストールします。
- Windowsの「設定」→「アプリ」からFirefoxをアンインストール
- 以下のフォルダを削除
C:\Program Files\Mozilla FirefoxC:\Program Files (x86)\Mozilla Firefox(32bit版の場合)
- Firefoxの公式サイトから最新版をダウンロード
- インストーラーを実行
症状2:Firefoxがクラッシュする
使用中に突然Firefoxが閉じてしまう問題です。
原因
- メモリ不足
- ハードウェアアクセラレーションの問題
- グラフィックドライバーの不具合
- マルウェア感染
- 破損したキャッシュ
対処法1:ハードウェアアクセラレーションを無効化
GPUを使った描画処理が原因でクラッシュすることがあります。
- メニューから「設定」を開く
- 「一般」セクションを下にスクロール
- 「パフォーマンス」の「推奨のパフォーマンス設定を使用する」のチェックを外す
- 「ハードウェアアクセラレーション機能を使用する(可能な場合)」のチェックを外す
- Firefoxを再起動
対処法2:キャッシュと一時データの削除
破損したキャッシュがクラッシュの原因になることがあります。
- メニューから「設定」を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「Cookieとサイトデータ」セクションの「データを消去」をクリック
- 「Cookieとサイトデータ」と「キャッシュされたウェブコンテンツ」にチェック
- 「消去」をクリック
対処法3:グラフィックドライバーの更新
古いまたは不具合のあるグラフィックドライバーが原因の場合があります。
- NVIDIA、AMD、Intelのいずれかの公式サイトから最新ドライバーをダウンロード
- メーカーの指示に従ってインストール
- PCを再起動
対処法4:マルウェアスキャン
マルウェアがFirefoxをクラッシュさせることがあります。
信頼できるウイルス対策ソフトでフルスキャンを実行してください。
症状3:Firefoxがフリーズする(応答なし)
Firefoxが固まって操作を受け付けなくなる問題です。
原因
- 大量のタブを開いている
- メモリ不足
- 拡張機能の干渉
- 重いウェブページ
- CPUの高負荷
対処法1:タブ数を減らす
開いているタブが多すぎると、メモリを大量に消費します。
不要なタブを閉じてください。
対処法2:拡張機能を無効化
拡張機能が多すぎる、または特定の拡張機能に不具合がある可能性があります。
前述の「アドオンの無効化手順」を参照してください。
対処法3:about:configで設定変更
メモリ使用量を削減する設定があります。
- アドレスバーに「about:config」と入力
- 「危険性を承知の上で使用する」をクリック
- 「browser.sessionstore.interval」を検索
- 値を15000から60000に変更(セッション保存間隔を延ばす)
この設定は、クラッシュ時のセッション復元機能の頻度を下げるものです。
接続エラーの対処法
インターネット接続やサイトアクセスに関するエラーへの対処法です。
エラー1:「サーバーが見つかりませんでした」
特定のサイト、または全サイトにアクセスできない場合に表示されます。
原因
- インターネット接続の問題
- DNSの問題
- プロキシ設定の誤り
- IPv6の問題
- ファイアウォールの干渉
対処法1:他のブラウザで確認
まず、ChromeやEdgeなど別のブラウザで同じサイトを開いてみます。
- 他のブラウザでも開けない→インターネット接続またはサイト側の問題
- 他のブラウザでは開ける→Firefox側の問題
対処法2:DNS設定をリセット
DNSキャッシュが原因の場合があります。
- Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「cmd」と入力してCtrl + Shift + Enterで管理者権限で実行
- 以下のコマンドを順番に実行
ipconfig /flushdns
ipconfig /release
ipconfig /renew
netsh winsock reset
netsh int ip reset
- PCを再起動
対処法3:IPv6を無効化
IPv6が原因でサイトにアクセスできないことがあります。
- about:configを開く
- 「network.dns.disableIPv6」を検索
- ダブルクリックして値を「true」に変更
対処法4:DNSプリフェッチを無効化
特定のサイト(Yahoo!ニュースなど)で頻繁にエラーが出る場合に有効です。
- about:configを開く
- 「network.dns.disablePrefetch」を検索
- ダブルクリックして値を「true」に変更
対処法5:プロキシ設定の確認
プロキシ設定が誤っている可能性があります。
- メニューから「設定」を開く
- 「一般」を下にスクロール
- 「ネットワーク設定」の「接続設定」をクリック
- 「プロキシを使用しない」を選択
- 会社などでプロキシが必要な場合は、正しい設定を入力
- 「OK」をクリック
対処法6:セキュリティソフトの設定
ファイアウォールやウイルス対策ソフトがFirefoxをブロックしている可能性があります。
- セキュリティソフトの設定を開く
- 信頼するプログラムのリストからFirefoxを一旦削除
- 再度Firefoxを追加
具体的な手順は、使用しているセキュリティソフトによって異なります。
エラー2:「安全な接続ができませんでした」
SSL/TLS証明書に問題がある場合に表示されます。
原因
- サイトのSSL証明書の期限切れ
- PCの日時設定が間違っている
- ウイルス対策ソフトの干渉
- TLS設定の問題
- OCSP設定の問題
対処法1:日時設定を確認
PCの日時が大きくズレていると、証明書の検証に失敗します。
- Windowsの「設定」→「時刻と言語」を開く
- 「時刻を自動的に設定する」をオンにする
- 「今すぐ同期」をクリック
対処法2:TLS 1.3を有効化
最新の暗号化プロトコルを有効にします。
- about:configを開く
- 「security.tls.version.max」を検索
- 値が「4」になっていることを確認(TLS 1.3が有効)
- 4未満の場合は、値をダブルクリックして「4」に変更
対処法3:OCSPを一時的に無効化(応急処置)
OCSP(証明書のリアルタイム検証)が原因の場合があります。
注意:この方法はセキュリティを低下させるため、問題のサイトを見た後は必ず元に戻してください。
- about:configを開く
- 「security.OCSP.require」を検索
- ダブルクリックして値を「false」に変更
- サイトを閲覧後、再度「true」に戻す
対処法4:Firefoxを更新
最新版にアップデートすることで、証明書関連の問題が解決することがあります。
前述の「Firefoxを最新版に更新する」を参照してください。
エラー3:「アクセスしようとしているサイトを見つけられません」
URLは正しいのにサイトにアクセスできない場合です。
原因
- ネットワーク接続の問題
- DNS設定の問題
- 拡張機能の干渉
- Firefoxの一時データの問題
対処法
「サーバーが見つかりませんでした」と同様の対処法が有効です。
以下を順番に試してください。
- 他のブラウザで確認
- DNS設定をリセット
- 拡張機能を無効化
- キャッシュと一時データを削除
- ネットワークトラブルシューティングツールを実行
- Windowsの「設定」→「ネットワークとインターネット」→「状態」→「ネットワークのトラブルシューティング」
表示エラーの対処法
ページは開くものの、正しく表示されない問題への対処法です。
症状1:ページのレイアウトが崩れる
文字が重なる、画像の位置がおかしいなどの問題です。
原因
- 古いキャッシュ
- CSSやJavaScriptの読み込み失敗
- フォントの問題
対処法
- キャッシュを削除
前述の「キャッシュと一時データの削除」を参照 - スーパーリロード
Ctrl + F5キー(Mac:Command + Shift + R)でキャッシュを無視して再読み込み - JavaScriptの確認
JavaScriptが無効になっていないか確認
症状2:画像が表示されない
ページは開くが、画像だけが表示されない問題です。
原因
- 画像の読み込みがブロックされている
- アドブロック拡張機能の干渉
- サイト側の問題
対処法
- 画像読み込み設定の確認
about:configで「permissions.default.image」が「1」になっているか確認 - アドブロック拡張機能を無効化
一時的に無効にして確認 - サイトの許可設定
サイト情報(アドレスバーの鍵マークをクリック)で画像の読み込みが許可されているか確認
症状3:特定のサイトだけ表示がおかしい
一部のサイトだけ問題が発生する場合です。
原因
- そのサイト専用のCookieやキャッシュの破損
- サイト側の問題
- 互換性の問題
対処法
- サイト別データの削除
- サイトを開く
- アドレスバーの鍵マークをクリック
- 「Cookieとサイトデータを消去」を選択
- サイト側の問題か確認
他のブラウザや他のPCで同じ問題が起きるか確認
Firefoxのリフレッシュと再インストール
上記のすべての対処法を試しても解決しない場合の最終手段です。
Firefoxのリフレッシュ
設定を初期化しながら、重要なデータを保持します。
保持されるデータ
- ブックマーク
- 閲覧履歴
- パスワード
- 開いているタブ
- フォームの自動入力データ
削除されるデータ
- 拡張機能とテーマ
- サイトごとの設定
- 検索エンジンの追加
- ダウンロード履歴
- ツールバーのカスタマイズ
手順
- メニューから「ヘルプ」→「その他のトラブルシューティング情報」を選択
- 「Firefoxのリフレッシュ」ボタンをクリック
- 確認ダイアログで「Firefoxをリフレッシュ」をクリック
- Firefoxが自動的に再起動する
完全な再インストール
Firefoxとすべての関連データを削除してから、新規インストールします。
注意:この方法はすべてのデータが失われます。事前にバックアップを取ってください。
- ブックマークのバックアップ
- Ctrl + Shift + Oでブックマークライブラリを開く
- 「インポートとバックアップ」→「バックアップ」を選択
- Firefoxのアンインストール
- Windowsの「設定」→「アプリ」からFirefoxを削除
- プロファイルフォルダの削除
- Windowsキー + Rで「%APPDATA%\Mozilla」を開く
- Firefoxフォルダを削除
- 新規インストール
- Firefoxの公式サイトから最新版をダウンロード
- インストーラーを実行
まとめ
Firefoxのエラーは、原因に応じて適切な対処法を選ぶことが重要です。
エラー対処の基本手順
- Firefoxを再起動
- PCを再起動
- Firefoxを最新版に更新
- エラーの種類を特定
- 該当する対処法を順番に試す
- 解決しない場合はリフレッシュ
- 最終手段として再インストール
予防策
- 定期的にFirefoxを更新する
- 信頼できない拡張機能をインストールしない
- 定期的にキャッシュを削除する
- 開きすぎたタブは整理する
- セキュリティソフトを最新に保つ
ほとんどのエラーは、基本的な対処法で解決できます。
それでも解決しない場合は、Firefoxのサポートフォーラムで質問するのも有効です。
エラーが頻発する場合は、PC本体やネットワーク環境に問題がある可能性も考慮しましょう。

コメント