「curl: command not found」と表示されて困っていませんか?
curlは、Web上のデータを取得したり、API通信をしたりするときに必須レベルのコマンドラインツールです。
プログラミングや開発作業をしている方なら、きっと使う機会がたくさんあるはずです。
この記事では、Fedoraでcurlをインストールする方法、すでにインストールされているか確認する方法、curlの基本的な使い方まで丁寧に解説していきます。
初心者の方でも安心して進められるよう、トラブル対策も含めて詳しく紹介しますね。
curlとは何?どんなときに使うの?

curlの正体
curl(カール)は「Client URL」の略で、HTTP/HTTPSなどのURLからデータを取得・送信できるツールです。
つまり、ブラウザを使わずにコマンドラインからWebサイトにアクセスできるんです。
curlが活躍する場面
実際の現場では、こんなときによく使われています:
- Webページの内容取得:HTMLソースを確認したいとき
- データの送信:フォームにデータを送りたいとき(POST)
- APIテスト:REST APIが正しく動作するか確認
- ファイルのダウンロード:大きなファイルを効率的にダウンロード
- サーバーの動作確認:Webサーバーが生きているかチェック
実例を見てみよう
例えば、こんな感じで使います:
curl https://example.com
このコマンドを実行すると、example.comのHTMLソースが画面に表示されます。
ブラウザで見るのと同じ内容を、コマンドラインで確認できるんですね。
この章のまとめ curlは、サーバー・Web・API開発に不可欠な基本ツールです。ブ
ラウザを使わずにWebの世界とやり取りできる便利なコマンドなので、ぜひ覚えておきましょう。
次は、実際にFedoraでcurlを確認・インストールする方法を見ていきます。
Fedoraでcurlが入っているか確認・インストールする方法
まずは確認から始めよう
いきなりインストールする前に、すでにcurlが入っているかチェックしてみましょう。
curl --version
このコマンドを実行して:
- バージョン情報が表示された場合:すでにインストール済みです
- 「command not found」が表示された場合:インストールが必要です
curlをインストールする方法
インストールが必要な場合は、次のコマンドを実行してください:
sudo dnf install curl
Fedoraではdnf
というパッケージマネージャーを使って、簡単にソフトウェアをインストールできます。
インストール後の動作確認
インストールが完了したら、正しく動作するか確認してみましょう:
curl https://www.google.com
GoogleのHTMLソースが表示されれば、インストール成功です!
より詳しい情報を確認したい場合
curlがどこにインストールされているか知りたい場合は:
which curl
通常は/usr/bin/curl
と表示されるはずです。
curlはdnf install curl
でインストール可能です。一度入れれば長く使える基本ツールなので、まだ入っていない方はぜひインストールしておきましょう。
次は、curlの基本的な使い方を実例と一緒に学んでいきます。
curlの基本的な使い方【初心者向け】

curlの基本操作を、よく使われる順番で紹介していきます。
Webページの内容を取得する(GET リクエスト)
curl https://example.com
これが最も基本的な使い方です。指定したURLの内容をそのまま表示します。
ファイルをダウンロードして保存する
curl -O https://example.com/image.jpg
-O
オプションを使うと、URLのファイル名(この場合はimage.jpg
)で自動的に保存されます。
別の名前で保存したい場合は:
curl -o my_image.jpg https://example.com/image.jpg
データをPOST送信する
curl -X POST -d "name=田中&age=30" https://example.com/api
-X POST
でPOSTリクエストを指定し、-d
でデータを送信します。フォームにデータを送るイメージですね。
JSON形式のデータをAPIに送信する
curl -X POST -H "Content-Type: application/json" \
-d '{"title":"テスト記事","content":"これはテストです"}' \
https://example.com/api
-H
でヘッダーを指定し、JSON形式のデータを送信できます。API開発でよく使う形式です。
レスポンスヘッダーも確認したい場合
curl -I https://example.com
-I
オプションを使うと、ヘッダー情報だけが表示されます。サーバーの動作確認に便利です。
進捗を表示しながらダウンロード
curl -# -O https://example.com/large_file.zip
-#
オプションで、ダウンロードの進捗をプログレスバーで表示できます。
この章のまとめ curlは「取得」「送信」「保存」など、あらゆる通信操作のテストに対応しています。
基本的なオプションを覚えるだけで、WebやAPIとのやり取りが格段に楽になりますよ。
次は、curlが動かないときの対処法を確認していきましょう。
curlが動かないときの原因と対策

curlを使っていて問題が発生したときの、代表的なトラブルと解決方法を紹介します。
よくあるトラブルと対処法
状況 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
command not found | curlがインストールされていない | sudo dnf install curl |
SSL証明書エラー | HTTPS接続の証明書に問題 | --insecure オプション(開発時のみ) |
タイムアウトエラー | ネットワーク接続が遅い | --connect-timeout で時間を調整 |
文字化け | 文字コードの問題 | ブラウザで確認して比較 |
具体的な対処方法
SSL証明書エラーが出る場合
curl --insecure https://example.com
注意:--insecure
オプションは開発・テスト時のみ使用してください。本番環境では証明書をきちんと設定しましょう。
タイムアウトを調整したい場合
curl --connect-timeout 10 https://example.com
10秒でタイムアウトするように設定できます。
curlが壊れているかもしれない場合
sudo dnf reinstall curl
再インストールすることで、破損したファイルを修復できます。
詳細なエラー情報を確認したい場合
curl -v https://example.com
-v
オプションで、詳細な通信ログが表示されます。問題の原因を特定するのに役立ちます。
トラブル解決のコツ
- エラーメッセージをよく読む:問題の手がかりが隠れています
- シンプルなURLで試す:まずは
https://www.google.com
など確実に動くサイトで確認 - ブラウザと比較:ブラウザで同じURLにアクセスして結果を比較
- ネットワーク接続を確認:
ping google.com
でネットワーク接続をチェック
トラブル時は「エラー内容をよく読む」「シンプルから始める」「再インストール」が基本です。焦らず一つずつ確認していけば、ほとんどの問題は解決できますよ。
まとめ
curlは、システム管理、API通信、Webテストに必須の基本コマンドです。
この記事のおさらい
インストール手順
sudo dnf install curl
基本的な使い方
- GET リクエスト:
curl https://example.com
- ファイル保存:
curl -O https://example.com/file.zip
- POST送信:
curl -X POST -d "data" https://example.com/api
- JSON送信:ヘッダーとデータを指定して送信
トラブル対策
- インストール確認:
curl --version
- SSL問題:
--insecure
オプション(開発時のみ) - 詳細ログ:
-v
オプションで原因調査
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