Fedoraをつかっていて、こんなことを思ったことはありませんか?
- このパソコンにどんなソフトがはいっているのかしりたい
- 別のパソコンに同じ環境をつくりたい
- いらないソフトをさがしたい
そんなときにつかえるのが、インストール済みパッケージ一覧の確認コマンドです。
この記事では、Fedoraでソフトの一覧を確認する方法を、目的別にわかりやすく紹介します。
Fedoraのパッケージ管理システムは「dnf」

Fedoraでは、ソフトのインストールや管理に「dnf」(ダンディファイド ヤム)というコマンドツールをつかいます。
dnfは、昔つかわれていた「yum」の新しいバージョンです。
基本:インストール済みソフトを一覧で見る
すべてのソフトを表示する
dnf list installed
このコマンドで、インストールされているすべてのソフトが一覧で表示されます。
出力例:
bash.x86_64 5.2.15-1.fc38 @fedora
dnf.noarch 4.15.1-1.fc38 @updates
firefox.x86_64 112.0-1.fc38 @updates
表示されるのは、左から順に:
- ソフト名
- バージョン
- どこからインストールしたか
特定のソフトがはいっているか確認する
dnf list installed | grep ソフト名
例:Firefoxがはいっているか確認したい場合
dnf list installed | grep firefox
これで、Firefoxに関連するソフトだけが表示されます。
ソフト名だけをかんたんに表示する
スクリプトをつくるときなど、ソフト名だけがほしい場合はこちらをつかいます。
rpm -qa --qf "%{NAME}\n"
rpm
は、より低いレベルでパッケージを管理するコマンドです。ソフト名だけが縦に並んで表示されます。
結果をファイルに保存する
詳細情報も含めて保存
dnf list installed > installed-packages.txt
これで、「installed-packages.txt」というファイルに一覧が保存されます。別のパソコンで同じソフトをいれるときに便利です。
ソフト名だけを保存
rpm -qa --qf "%{NAME}\n" > pkglist.txt
ソフト名だけのリストが「pkglist.txt」に保存されます。
GUIでも確認できます
コマンドがにがてな人は、グラフィカルなツールもつかえます。
ソフトウェアアプリ(Gnome環境):
- 「アクティビティ」から「ソフトウェア」を起動
- 「インストール済み」タブをクリック
- 一覧で確認・削除が可能
よくある質問

Q:特定の場所からインストールしたソフトだけをみたい
dnf repoquery --installed --repo=updates
--repo
オプションで、特定のリポジトリ(ソフトの配布場所)からインストールしたものだけをみることができます。
Q:いつインストールしたかもしりたい
dnf history list
このコマンドで、いつどのソフトをインストールしたかの履歴がみられます。
Q:自動でインストールされたソフトをしりたい
dnf repoquery --installed --extras
他のソフトに必要で自動的にインストールされたソフトがわかります。
パッケージ数を確認する
インストール済みのソフトが何個あるかをかんたんに確認する方法:
rpm -qa | wc -l
数字だけが表示されます。
まとめ
Fedoraでは、コマンドをつかって今インストールされているソフトの情報をすばやく確認できます。
日々のシステム管理や、別のパソコンへの移行にもとても便利です。
目的別コマンド一覧
目的 | コマンド |
---|---|
すべてのソフト一覧 | dnf list installed |
ソフト名だけ一覧 | rpm -qa --qf "%{NAME}\n" |
特定のソフトだけ表示 | dnf list installed | grep ソフト名 |
ファイルに保存 | > ファイル名.txt |
インストール履歴 | dnf history list |
ソフト数を確認 | rpm -qa | wc -l |
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