【保存版】Fedoraで使えるファイル圧縮・解凍コマンド一覧!基本から応用まで

Fedora

FedoraなどのLinux系OSでは、ターミナルというコマンドを入力する画面でのファイル操作が基本です。

その中でもファイルの圧縮・解凍は、こんな場面でよく使われます:

  • データのバックアップを取るとき
  • ファイルをメールで送るとき
  • サーバーからファイルをダウンロードするとき
  • ディスクの容量を節約したいとき

この記事では、Fedoraで使える代表的な圧縮の種類と、それぞれに対応するコマンドを一覧で紹介します。

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第1章:よく使われる圧縮形式とその特徴

形式拡張子特徴使用頻度
tar.tarファイルをまとめるだけ(圧縮しない)★★★★★
gzip.gztarとセットで使われることが多い★★★★★
bzip2.bz2高い圧縮率・少し時間がかかる★★★★☆
xz.xzとても高い圧縮率★★★☆☆
zip.zipWindowsでも使える★★★★★
7z.7z最高レベルの圧縮・別途ソフトが必要★★★☆☆

第2章:tarコマンド(最も基本的な方法)

圧縮(.tarファイルを作る)

tar -cvf archive.tar フォルダ名/

オプションの意味:

  • -c:新しくファイルを作成する
  • -v:作業の進み具合を画面に表示する
  • -f:作成するファイル名を指定する

解凍(展開)

tar -xvf archive.tar
  • -x:ファイルを展開する

ポイント: tarは「複数のファイルを1つにまとめる」だけの形式です。実はファイルサイズは小さくなりません。そのため、gzipやbzip2と組み合わせて使うのが一般的です。

第3章:tar.gz形式(tar + gzip)

圧縮

tar -czvf archive.tar.gz フォルダ名/
  • -z:gzipで圧縮する

解凍

tar -xzvf archive.tar.gz

なぜよく使われるの? tarとgzipを合わせた形式が.tar.gz(または.tgz)です。
Linux系OSでは最も一般的な圧縮形式といえるでしょう。

第4章:tar.bz2形式(tar + bzip2)

圧縮

tar -cjvf archive.tar.bz2 フォルダ名/
  • -j:bzip2で圧縮する

解凍

tar -xjvf archive.tar.bz2

第5章:tar.xz形式(tar + xz)

圧縮

tar -cJvf archive.tar.xz フォルダ名/
  • -J:xzで圧縮する(大文字のJなので注意)

解凍

tar -xJvf archive.tar.xz

使い分けのコツ: .tar.bz2.tar.xzは、より高い圧縮率でディスクの容量を節約したいときに使います。ただし、圧縮に時間がかかるというデメリットもあります。

第6章:zip形式(Windowsとの互換性あり)

圧縮

zip -r archive.zip フォルダ名/
  • -r:フォルダの中身も含めて圧縮する

解凍

unzip archive.zip

unzipがない場合のインストール方法:

sudo dnf install unzip

なぜzipを使うの? zipはWindowsでも標準で対応しているため、異なるOS間でファイルをやり取りするときに便利です。

第7章:7z形式(高圧縮・高機能)

最初に7zipをインストール

sudo dnf install p7zip p7zip-plugins

圧縮

7z a archive.7z フォルダ名/

解凍

7z x archive.7z

7zの特徴: 最高レベルの圧縮率を誇りますが、別途ソフトのインストールが必要です。

第8章:便利な補助コマンド

コマンド説明使用例
fileファイルの形式を確認するfile archive.tar.gz
ls -lhファイルサイズを見やすく表示するls -lh
du -shフォルダの容量を確認するdu -sh フォルダ名

まとめ

Fedoraでは、目的に応じて適切な圧縮形式を選ぶことが大切です。

  • 一般的に使うなら tar.gz
  • Windowsと共有するなら zip
  • 最大限圧縮したいなら xz や 7z

以下のように覚えておけば間違いありません!

目的おすすめ形式コマンド例
すばやくまとめたいtartar -cvf
一般的に配布したいtar.gztar -czvf
Windowsと共有したいzipzip -r
圧縮率を重視したいtar.xz / 7ztar -cJvf / 7z a

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