「Fedoraでソフトをインストールしたいけど、どうやるの?」
そんな疑問を持つあなたのために、この記事ではdnfコマンドの使い方を分かりやすく解説していきます!
FedoraやRHEL系のLinuxディストリビューション(Linuxの種類のこと)を使っていると、必ず出てくるのがパッケージ管理(ソフトウェアの管理)の話です。
Ubuntuではapt
というコマンドが使われますが、Fedoraではdnf
コマンドが標準になっているんです。
「dnfって何?どうやって使うの?」
「アプリのインストールやアップデート方法が分からない…」
こんな悩みを解決するために、dnfコマンドの基本から応用テクニックまで、まるっと紹介していきますね。
dnfって何?どんなことができるの?

dnf
は「Dandified YUM」の略で、簡単に言うとFedora系でソフトウェアを管理するためのツールです。
「YUM」というのは昔のパッケージ管理システムの名前で、dnfはその進化版だと思ってください。
dnfを使えば、こんなことが全部できちゃいます:
- ソフトウェアのインストールや削除
- ソフトウェアの検索
- システム全体のアップデート
- いらなくなったファイルの掃除
要するに、ソフトウェア管理のお手伝いを全部やってくれる便利な相棒ってわけです!
このセクションのまとめ:
dnfはFedoraでソフトウェアを管理するための万能ツール。
基本的なソフト管理は全部これ一つでOK!
次は、具体的にどんなコマンドを使えばいいのか見てみましょう。
これだけは覚えておきたい!基本的なdnfコマンド
ここでは、よく使うdnfコマンドを表にまとめました。最初はこれだけ覚えておけば十分です!
やりたいこと | コマンド例 |
---|---|
ソフトをインストール | sudo dnf install パッケージ名 |
ソフトを削除 | sudo dnf remove パッケージ名 |
ソフトを検索 | dnf search キーワード |
ソフトの詳細情報を見る | dnf info パッケージ名 |
システムを最新版にする | sudo dnf update |
キャッシュ(一時ファイル)を削除 | sudo dnf clean all |
インストール済みソフト一覧 | dnf list installed |
グループ(関連ソフトのセット)一覧 | dnf group list |
グループをまとめてインストール | sudo dnf groupinstall "グループ名" |
sudoって何?と思った人もいるでしょう。
これは「管理者権限で実行する」という意味で、システムに変更を加える時に必要になります。
このセクションのまとめ:
基本コマンドはinstall(インストール)、remove(削除)、search(検索)、update(更新)の4つが最重要!
では、実際の使用例を見てみましょう。
実際にやってみよう!よく使うコマンド例

理論だけじゃ分からないので、実際の使用例を紹介します。
テキストエディタ「Vim」をインストールする
sudo dnf install vim
このコマンドを実行すると、dnfが自動的にVimと、Vimが動くのに必要な他のソフトウェアもまとめてインストールしてくれます。
画像編集ソフト「GIMP」が不要になったので削除する
sudo dnf remove gimp
削除の時も、関連するファイルを自動的に見つけて一緒に削除してくれるので便利です。
プログラミングに必要なツールを一括インストール
sudo dnf groupinstall "Development Tools"
「Development Tools」は開発ツールのグループで、コンパイラ(プログラムを実行形式に変換するツール)やデバッガ(バグを見つけるツール)などがまとめて入ります。
このセクションのまとめ:
基本的な操作パターンを覚えれば、どんなソフトでも同じように管理できる!
次は、システムを安全に保つためのアップデート方法を見てみましょう。
システムを最新に保とう!アップデートとセキュリティ対策
Linuxシステムでは、定期的なアップデートがとても大切です。セキュリティの穴を塞いだり、新機能を追加したりするためです。
システム全体をアップデートする
sudo dnf update
このコマンド一発で、インストールされているすべてのソフトウェアが最新版にアップデートされます。
実行前に「これらのパッケージをアップデートしますか?」と確認されるので、内容を確認してから「y」(yes)を入力しましょう。
特定のソフトだけをアップデートする
sudo dnf update firefox
Firefoxだけをアップデートしたい場合は、このようにソフト名を指定できます。
アップデートの頻度はどのくらい? 週に1回程度はシステム全体をアップデートすることをおすすめします。特にセキュリティアップデートは重要なので、見つけたらすぐに適用しましょう。
このセクションのまとめ:定期的なアップデートでシステムを安全に保とう。基本はsudo dnf update
一発!
では、dnfと似たようなrpmコマンドとの違いも理解しておきましょう。
dnfとrpmの違いって何?使い分けを理解しよう

Fedoraにはdnf
以外にrpm
というコマンドもあります。どう違うのか、表で比較してみましょう。
項目 | dnf | rpm |
---|---|---|
依存関係の解決 | 自動で解決してくれる | 手動で解決が必要 |
操作の簡単さ | とても簡単(Ubuntuのaptと似てる) | ちょっと上級者向け |
主な用途 | 普段のソフト管理全般 | 特定のパッケージファイルを直接操作 |
依存関係って何?
ソフトウェアが動くために必要な他のソフトウェアのこと。例えば、音楽プレイヤーが動くには音声ライブラリが必要、といった具合です。
どっちを使えばいいの?
普通にソフトをインストールしたり削除したりする場合は、dnfを使えばOKです。
rpmは、特別なパッケージファイル(.rpmファイル)を直接インストールする時だけ使います。
このセクションのまとめ:
基本的にはdnfを使っておけば間違いなし。rpmは特殊な場合のみ!
続いて、よくあるトラブルの解決方法も見ておきましょう。
困った時はこれ!よくあるエラーと対処法
dnfを使っていると、時々エラーが出ることがあります。よくあるパターンと解決方法を紹介しますね。
エラー:リポジトリが見つからない
リポジトリというのは、ソフトウェアが保管されている場所のこと。ネット上の倉庫みたいなものです。
対処法:
dnf repolist
このコマンドで、現在使えるリポジトリの一覧を確認できます。
問題があれば、設定ファイル(/etc/yum.repos.d/
フォルダ内)をチェックしてみましょう。
キャッシュが壊れた
キャッシュは、一度ダウンロードした情報を一時的に保存する仕組み。
これが壊れると、正しく動作しなくなることがあります。
対処法:
sudo dnf clean all
このコマンドで、キャッシュを全部削除して初期化できます。
その後、もう一度元のコマンドを実行してみてください。
このセクションのまとめ:
トラブルが起きても慌てずに。基本的な対処法を覚えておけば大丈夫!
まとめ
dnf
コマンドは、Fedoraユーザーにとって毎日使う基本ツールです。
最初は「コマンドって難しそう…」と思うかもしれませんが、基本パターンを覚えてしまえばめちゃくちゃ便利で直感的に使えるようになります。
今日覚えたポイントをおさらい:
- インストール:
sudo dnf install ソフト名
- 削除:
sudo dnf remove ソフト名
- 検索:
dnf search キーワード
- アップデート:
sudo dnf update
- グループインストールで関連ソフトをまとめて管理
- 定期的なアップデートでセキュリティを保つ
- 困った時はキャッシュクリアから試してみる
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