Excelで曜日を自動表示する方法|関数でカレンダー作成も簡単に!

Excel

「Excelで日付を入力したら、自動で曜日も出してほしい」
「いちいちカレンダーを見て確認するのが面倒…」

こんなふうに感じたことはありませんか?

よくある困った状況

Excel作業でこんな経験をしたことがある人は多いはずです:

手作業での曜日確認

  • スケジュール表:日付を入力するたびにカレンダーで曜日をチェック
  • 勤怠管理表:毎月の曜日を手動で入力して時間がかかる
  • イベント計画:開催日の曜日を間違えて混乱
  • 納期管理:土日を考慮した計画が立てにくい

表作成での面倒さ

  • 月間カレンダー:31日分の曜日を手動入力
  • 年間予定表:365日分の曜日確認は現実的でない
  • シフト表:曜日の入力ミスで勤務計画が狂う
  • プロジェクト管理:業務日の判定が手作業

曜日自動表示で解決できること

Excelの曜日自動表示機能を使うことで:

作業効率の大幅改善

  • 入力時間の短縮:日付を入力するだけで曜日が自動表示
  • ミスの防止:手動入力による曜日間違いを完全に回避
  • 一括処理:大量の日付データの曜日を瞬時に生成

表の見やすさ向上

  • 視認性アップ:日付と曜日が並んで表示され、一目で分かる
  • 土日の判別:休日を意識したスケジュール作成
  • 色分け連携:曜日に応じた自動色付けも可能

この記事で学べること

この記事では、以下について詳しく解説します:

  • Excelで曜日を自動表示する複数の方法
  • TEXT関数とWEEKDAY関数の使い分け
  • 実際のカレンダー作成の手順
  • 業務で使える実用的なテクニック
  • 曜日表示のカスタマイズ方法

最後まで読めば、効率的で見やすいExcelスケジュール表を作成できるようになります。

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Excelで曜日を自動表示する基本方法

TEXT関数による曜日表示

最もシンプルで汎用性の高い方法です。

基本構文

=TEXT(日付, "書式コード")

パラメータの説明

パラメータ内容
日付曜日を表示したい日付のセルA1
書式コード表示形式を指定する文字列“aaa”

書式コードの種類と表示例

日本語表示

書式コード表示例用途
“aaa”月、火、水一般的なカレンダー
“aaaa”月曜日、火曜日、水曜日正式な文書
“aaaaaa”月、火、水(全角)統一された表示

英語表示

書式コード表示例用途
“ddd”Mon, Tue, Wed国際的な文書
“dddd”Monday, Tuesday正式な英語文書

実践例:基本的な使い方

例1:シンプルな曜日表示

データ設定

  • A1セル:2024/7/15
  • B1セル:=TEXT(A1,"aaa")

結果

  • B1セル:

例2:複数の表示形式

A列(日付)B列(短縮)C列(完全)D列(英語短縮)E列(英語完全)
2024/7/15=TEXT(A2,”aaa”)=TEXT(A2,”aaaa”)=TEXT(A2,”ddd”)=TEXT(A2,”dddd”)
結果月曜日MonMonday

WEEKDAY関数による数値表示

曜日を数値で取得したい場合に使用します。

基本構文

=WEEKDAY(日付, [種類])

種類パラメータの詳細

種類日曜月曜火曜水曜木曜金曜土曜使用場面
1(省略時)1234567アメリカ式
27123456ヨーロッパ式
36012345特殊用途

実用例

=WEEKDAY(A1,2)  # 月曜=1、日曜=7(推奨)

CHOOSE関数との組み合わせ

WEEKDAY関数とCHOOSE関数を組み合わせると、カスタムな曜日表示が可能です。

カスタム曜日表示

=CHOOSE(WEEKDAY(A1),"日","月","火","水","木","金","土")

この関数により、好きな文字列で曜日を表示できます。

応用例:記号での表示

=CHOOSE(WEEKDAY(A1),"☀","☾","♂","☿","♃","♀","♄")

結果:日曜=☀、月曜=☾、火曜=♂…のように表示されます。

実用的なカレンダー作成方法

基本的な月間カレンダー

ステップ1:日付の自動生成

月初日の設定

  • A1セル:2024/7/1(基準となる月初日)

連続日付の作成

  • A2セル:=A1+1
  • A3セル:=A2+1
  • これを31行目まで下にコピー

月末での停止

=IF(MONTH(A1+1)=MONTH(A1),A1+1,"")

この関数により、月が変わったら空白になります。

ステップ2:曜日の自動生成

曜日欄の作成

  • B1セル:=TEXT(A1,"aaa")
  • B2セル:=TEXT(A2,"aaa")
  • 下にコピーして完成

ステップ3:見た目の調整

土日の色分け

  1. 曜日欄を選択
  2. 条件付き書式 → 新しいルール
  3. 数式:=TEXT($A1,"aaa")="土"
  4. 書式:青色背景
  5. 同様に日曜日も赤色で設定

横型カレンダーの作成

週間カレンダーレイアウト

第1週1234567
第2週891011121314

曜日ヘッダーの自動生成

基準日の設定

  • B1セル:月曜日の日付

曜日名の自動生成

B2: =TEXT(B1,"aaa")
C2: =TEXT(B1+1,"aaa")
D2: =TEXT(B1+2,"aaa")
...

日付の自動配置

週の開始日算出

=B1-WEEKDAY(B1,2)+1  # その週の月曜日を取得

各セルの日付算出

B3: =週開始日
C3: =週開始日+1
D3: =週開始日+2
...

年間カレンダーの効率的作成

月別シートの自動生成

基準年の設定

  • A1セル:2024(年)
  • B1セル:1(月)

各月の初日算出

=DATE($A$1,B1,1)  # 2024年1月1日

月名の自動表示

=TEXT(DATE($A$1,B1,1),"mmmm")  # January
=TEXT(DATE($A$1,B1,1),"m月")   # 1月

業務での実用的な活用方法

スケジュール管理表

会議予定表の作成

日付曜日時間会議名参加者
2024/7/15=TEXT(A2,”aaa”)14:00-15:00企画会議田中、佐藤
2024/7/16=TEXT(A3,”aaa”)10:00-11:00進捗確認全員

曜日による自動判定

平日・休日の判定

=IF(OR(TEXT(A2,"aaa")="土",TEXT(A2,"aaa")="日"),"休日","平日")

業務日のカウント

=NETWORKDAYS(開始日,終了日)  # 平日のみカウント

勤怠管理での活用

出勤簿テンプレート

日付曜日出勤時刻退勤時刻労働時間備考
2024/7/1=TEXT(A2,”aaa”)09:0018:008:00
2024/7/2=TEXT(A3,”aaa”)09:0018:008:00

休日出勤の自動判定

=IF(AND(C2<>"",OR(TEXT(A2,"aaa")="土",TEXT(A2,"aaa")="日")),"休日出勤","")

プロジェクト管理での活用

工程表の作成

タスク開始日終了日期間開始曜日終了曜日
設計2024/7/12024/7/55日=TEXT(B2,”aaa”)=TEXT(C2,”aaa”)
開発2024/7/82024/7/1912日=TEXT(B3,”aaa”)=TEXT(C3,”aaa”)

納期の曜日確認

=TEXT(C2,"aaa")&"曜日納期"  # 結果:「金曜日納期」

イベント管理での活用

年間イベントカレンダー

イベント名日付曜日参加予定者数会場
夏祭り2024/8/15=TEXT(B2,”aaa”)500名公園
忘年会2024/12/20=TEXT(B3,”aaa”)50名ホテル

曜日による参加者数予測

=IF(TEXT(B2,"aaa")="土",C2*1.2,IF(TEXT(B2,"aaa")="日",C2*1.5,C2))

土曜日は20%増、日曜日は50%増で参加者数を予測。

高度なカスタマイズテクニック

条件付き書式との連携

曜日による自動色分け

土曜日の設定

  1. 範囲を選択
  2. 条件付き書式 → 新しいルール
  3. 数式:=TEXT($A1,"aaa")="土"
  4. 書式:青色背景

日曜日の設定

  1. 同様の手順
  2. 数式:=TEXT($A1,"aaa")="日"
  3. 書式:赤色背景

複数条件の組み合わせ

休日全般の色分け

=OR(TEXT($A1,"aaa")="土",TEXT($A1,"aaa")="日")

国際化対応

多言語での曜日表示

英語・日本語の切り替え

=IF($Z$1="EN",TEXT(A1,"dddd"),TEXT(A1,"aaaa"))

Z1セルに”EN”と入力すると英語、それ以外は日本語で表示。

地域設定による自動調整

=TEXT(A1,IF(CELL("format",A1)="m/d/yy","dddd","aaaa"))

動的カレンダーの作成

年月指定による自動更新

年月入力セル

  • A1:年(2024)
  • B1:月(7)

カレンダー自動生成

=DATE($A$1,$B$1,ROW(A1))  # 各日付を自動生成

曜日の自動更新

=TEXT(DATE($A$1,$B$1,ROW(A1)),"aaa")

今月カレンダーの自動作成

=DATE(YEAR(TODAY()),MONTH(TODAY()),ROW(A1))

常に今月のカレンダーが表示されます。

よくある問題と解決方法

曜日が表示されない問題

原因1:セルの書式設定

症状

  • TEXT関数を入力したが曜日が表示されない
  • 数式がそのまま文字列として表示される

解決方法

  1. セルを右クリック → セルの書式設定
  2. 「表示形式」タブで「標準」または「文字列」以外を選択
  3. OKをクリック

原因2:日付の形式エラー

症状

  • 日付のつもりが文字列として認識されている
  • #VALUE! エラーが表示される

解決方法

=TEXT(DATEVALUE(A1),"aaa")  # 文字列を日付に変換

または

=TEXT(A1*1,"aaa")  # 強制的に数値変換

書式コードの記憶方法

覚えやすいパターン

文字数日本語英語覚え方
3文字aaa → 月ddd → Mon短縮形
4文字aaaa → 月曜日dddd → Monday完全形

記憶のコツ

  • a:Asia(アジア)→ 日本語
  • d:Day → 英語
  • 文字数が多いほど詳しい表示

異なるバージョンでの互換性

Excel 2016以降での新機能

WEEKDAY関数の拡張

=WEEKDAY(A1,11)  # 月曜=1, 火曜=2, ..., 日曜=7
=WEEKDAY(A1,12)  # 火曜=1, 水曜=2, ..., 月曜=7

古いバージョンでの代替方法

=MID("日月火水木金土",WEEKDAY(A1),1)  # Excel 2003でも使用可能

まとめ

Excelでの曜日自動表示について、重要なポイントをまとめます:

基本的な関数

TEXT関数

  • 構文: =TEXT(日付,"書式コード")
  • 用途: 見やすい曜日表示
  • 書式: “aaa”(月)、”aaaa”(月曜日)、”ddd”(Mon)、”dddd”(Monday)

WEEKDAY関数

  • 構文: =WEEKDAY(日付,[種類])
  • 用途: 曜日の数値取得
  • 応用: 条件分岐や計算処理

実用的な活用方法

カレンダー作成

  • 月間・週間・年間カレンダーの自動生成
  • 日付入力だけで曜日が自動表示
  • 土日の自動色分け

業務での応用

  • スケジュール管理表
  • 勤怠管理システム
  • プロジェクト工程表
  • イベント管理表

効率化のコツ

自動化の活用

  • 条件付き書式による色分け
  • 数式による動的更新
  • テンプレート化で再利用

カスタマイズ

  • CHOOSE関数による独自表示
  • 多言語対応
  • 地域設定への対応

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