Excel(エクセル)を使っていて、「いつも上にあったメニュー(リボン)が消えてしまった!」と慌てた経験はありませんか?
リボンが非表示になると、フォントサイズを変えたり、表を作るボタンが見えなくなり作業効率が一気に下がります。
でも安心してください。Excelのリボンはすぐに表示を戻せます。
今回は、Excelでリボンを表示・固定する簡単な方法と、状況に応じた便利な使い方をわかりやすく紹介します。
そもそも「リボン」って何?

Excelの画面上部にある次の部分をまとめて「リボン」と呼びます:
- 「ホーム」「挿入」「ページレイアウト」などのタブ
- その下のフォントサイズや罫線、色を変えるボタン群
ここが消えると操作がとても不便になります。
リボンの役割
リボンには、Excelで作業するために必要な機能がすべて揃っています:
- 文字の書式設定(太字、色、サイズなど)
- 表の作成と編集(罫線、塗りつぶしなど)
- グラフの挿入
- 数式の入力
- 印刷設定
リボンを再表示する方法
右上のピン(固定)アイコンで固定
リボンが最小化されている(タブだけ見えている)ときは:
- タブ(ホームなど)を一度クリックするとリボンが出てきますが、また作業するとすぐ隠れます
- 右上にある「ピン📌マーク」をクリックすると、リボンが固定表示になります
ピンアイコンの見つけ方
リボンが一時的に表示されているとき、右上の角にピンのようなアイコンが表示されます。これをクリックするだけで固定できます。
「Ctrl + F1」のショートカットで切り替え
Excelの便利なショートカットです。
Ctrl + F1
を押すとリボンが「表示」と「折りたたみ」を切り替えられます。
ショートカットのメリット
- 最も早い方法
- マウスを使わずにキーボードだけで操作可能
- 覚えやすい組み合わせ
タブを右クリックして設定
- 「ホーム」などタブの上で右クリック
- 「リボンを折りたたむ」のチェックを外す
これでも常にリボンが見える状態になります。
右クリックメニューの活用
右クリックメニューからは、他にも便利な設定ができます:
- リボンのユーザー設定
- クイックアクセスツールバーのユーザー設定
- ツールバーの表示・非表示
画面右上のリボン表示オプションを使う

Excelの画面右上(閉じる×ボタンの少し左)にある「リボン表示オプション(小さな四角のアイコン)」からも設定できます。
3つの表示モード
タブとコマンドを表示
- リボンを常に表示(通常状態)
- すべての機能にすぐアクセス可能
- 初心者におすすめ
タブのみを表示
- 作業中はリボンを隠すが、タブをクリックで一時表示
- 画面を広く使いつつ、必要なときだけリボンを表示
- 中級者向け
自動的に隠す
- 最大限画面を広く使うモード(リボンが完全に消える)
- 画面の上端にマウスを持っていくとリボンが表示される
- 大きなデータを扱うときに便利
リボンが消える原因と対策
よくある原因
誤ってショートカットキーを押した
Ctrl + F1
を間違って押してしまうケースが最も多いです。
画面を最大限に活用しようとして設定変更
小さなノートPCなどで画面を広く使おうとして、リボンを隠す設定にしてしまうことがあります。
他の人が使ったPCの設定が残っている
共有PCなどで、前の使用者がリボンを隠す設定にしていた場合があります。
予防策
設定を確認する習慣
定期的にリボン表示オプションを確認し、自分の使いやすい設定になっているかチェックしましょう。
ショートカットキーの注意
Ctrl + F1
は便利ですが、間違って押さないよう注意しましょう。
リボンの便利な活用方法
クイックアクセスツールバーとの組み合わせ
よく使う機能は、リボンの上にある「クイックアクセスツールバー」に追加できます。
追加方法
- よく使うボタンを右クリック
- 「クイックアクセスツールバーに追加」を選択
これで、リボンが隠れていてもよく使う機能にすぐアクセスできます。
カスタムタブの作成
頻繁に使う機能をまとめた、自分専用のタブを作ることもできます。
作成手順
- リボンを右クリック
- 「リボンのユーザー設定」を選択
- 「新しいタブ」をクリック
- 必要な機能を追加
状況別の最適な表示設定

資料作成時
リボンを常に表示して、書式設定やグラフ作成にすぐアクセスできるようにします。
おすすめ設定
- 「タブとコマンドを表示」モード
- よく使う機能をクイックアクセスツールバーに追加
データ分析時
大量のデータを見るため、画面を広く使いたい場合があります。
おすすめ設定
- 「タブのみを表示」モード
- 必要なときだけタブをクリックしてリボンを表示
プレゼンテーション時
画面を最大限に活用して、データを見やすく表示します。
おすすめ設定
- 「自動的に隠す」モード
- リボンを完全に隠して、データに集中
トラブルシューティング
リボンが全く表示されない場合
確認ポイント
- Excelが正常に起動しているか
- 画面解像度が適切か
- Excelのバージョンに問題がないか
対処法
- Excelを再起動
- PCを再起動
- Excelの修復機能を実行
一部のタブが表示されない場合
特定のタブ(開発タブなど)は、初期設定では非表示になっています。
表示方法
- 「ファイル」→「オプション」
- 「リボンのユーザー設定」
- 表示したいタブにチェック
リボンの動作が重い場合
多くのアドインが有効になっていると、リボンの表示が遅くなることがあります。
対処法
- 「ファイル」→「オプション」→「アドイン」
- 不要なアドインを無効化
- Excelを再起動
リボンを効率的に使うコツ

キーボードショートカットの活用
リボンの機能は、多くがキーボードショートカットでも実行できます。
主要なショートカット
Ctrl + B
: 太字Ctrl + I
: 斜体Ctrl + U
: 下線Alt
キーを押すとリボンの各機能にキーが表示される
マウスとキーボードの使い分け
- 頻繁に使う機能: キーボードショートカット
- たまに使う機能: リボンのボタン
- 探している機能: リボンを見て確認
まとめ
Excelのリボンが消えてしまっても、次の方法ですぐ元に戻せます:
Ctrl + F1
で表示切り替え- ピン(📌)アイコンで固定
- タブを右クリックして「リボンを折りたたむ」の解除
- 右上のリボン表示オプションを確認
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