「Excelで作った図形を左右に反転させたい」
「矢印の向きを逆にしたいけど、やり方がわからない…」
Excelで図解やフローチャートを作っていると、図形の向きを変えたい場面がよくあります。
図形の反転は、見た目のバランスを整えたり、デザインの効率を上げたりするのに欠かせない操作です。
この記事では、Excelで図形を左右・上下に反転する方法を、画像付きでわかりやすく解説します。初心者の方でも簡単にできる手順を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- Excelで図形を反転する基本手順
- 矢印や画像の向きを変える実用的な方法
- 図形反転の注意点とコツ
Excelで図形を反転する基本手順

反転したい図形をクリック
まず、向きを変えたい図形を選択します。図形、アイコン、画像など、どのようなオブジェクトでも操作方法は同じです。複数の図形を一度に反転したい場合は、Ctrlキーを押しながらクリックして複数選択することもできます。
「図形の書式」タブを開く
図形を選ぶと、画面上部のリボンに自動で「図形の書式」または「書式」タブが表示されます。このタブをクリックして開きます。
もし「図形の書式」タブが表示されない場合は、図形が正しく選択されていない可能性があります。もう一度図形をクリックして選択し直してください。
「回転」メニューから反転方向を選択
画面右上にある「回転」ボタンをクリックします。すると、以下のメニューが表示されます。
- 左右反転:図形を鏡のように左右に反転
- 上下反転:図形を逆さまに表示
希望する反転方向を選択すると、図形が一瞬で指定方向に反転します。
実用例:矢印の向きを逆にする
フローチャートでよくある悩み
フローチャートを作成していて「左向き矢印を右向きに変更したい」という場面は頻繁にあります。新しい矢印を挿入し直すよりも、既存の矢印を反転させる方が効率的です。
具体的な手順
- 対象となる矢印を選択
- 「図形の書式」タブをクリック
- 「回転」メニューから「左右反転」を選択
この操作により、元の矢印の形や色を保ったまま、向きだけを反対にできます。複雑な矢印デザインでも、形が崩れることなく反転できるのが大きなメリットです。
画像にも使える!図形以外も反転可能
反転できるオブジェクトの種類
Excelでは、図形だけでなく以下のオブジェクトも反転させることができます。
- 写真や画像ファイル
- アイコン(挿入タブ→アイコンから追加したもの)
- SmartArt(一部制限あり)
- グラフ(一部制限あり)
画像反転の活用方法
特に画像の場合、左右反転で「鏡像効果」を演出できます。例えば、人物が左を向いている写真を右向きに変更したり、建物の画像で視点を変えたりすることで、プレゼン資料により動きのあるレイアウトを作成できます。
注意点とよくある質問
テキスト付き図形を反転すると文字も反転する?
はい、図形全体を反転すると文字も逆向きになります。 これは図形とテキストが一体化しているためです。
文字の読みやすさを保ちたい場合は、以下の方法を検討してください。
- 図形だけを手動で作り直す
- テキストボックスを別途作成して図形の上に配置する
- 図形の反転後、テキストだけを新しく入力し直す
複数の図形をまとめて反転したい場合
Ctrlキーを押しながら複数の図形をクリックして選択後、「回転」操作を行うと一括反転が可能です。大量の図形を扱う際は、この方法で作業時間を大幅に短縮できます。
「回転」メニューが表示されないとき
「図形の書式」タブが表示されない場合、図形が選ばれていない可能性があります。以下を確認してください。
- 図形をもう一度クリックして選択する
- 図形の周りに選択枠(四角いマーク)が表示されているか確認する
- Excel画面をクリックしてから、再度図形を選択する
反転後に元に戻したい場合
間違って反転してしまった場合は、以下の方法で元に戻せます。
- Ctrl+Zキーで直前の操作を取り消す
- 同じ「回転」メニューから再度同じ反転操作を行う(2回行うと元に戻る)
より効率的な図形操作のコツ
ショートカットキーの活用
図形の反転にはショートカットキーも用意されています。
- 左右反転:Alt→JD→FL
- 上下反転:Alt→JD→FV
慣れてくると、マウス操作よりも素早く反転できるようになります。
グループ化との組み合わせ
複数の図形を組み合わせて作成した複雑なイラストの場合、事前にグループ化しておくと、全体を一度に反転させることができます。グループ化の方法は、図形を複数選択後、右クリック→「グループ化」→「グループ化」を選択するだけです。
まとめ
Excelで図形を反転させる操作はとても簡単ですが、知っているかどうかで作業効率が大きく変わります。
この記事のポイント
- 「図形の書式」→「回転」から左右・上下反転が可能
- 矢印や画像の向き変更、デザイン調整に便利
- テキスト付き図形は文字も一緒に反転するため注意が必要
- 複数選択で一括反転も可能


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