「Excelに画像を貼りたいけど、うまくいかない…」 「資料にロゴや写真を入れたいけど、ズレてしまう…」
そんな悩みを抱えていませんか?実は、Excelで画像をうまく埋め込むことで、資料の見た目や伝わり方が格段にアップします。
本記事では、初心者でも分かる画像の埋め込み手順から、実務での応用例、そして意外と知られていない便利機能までを徹底的に解説します。
画像を活用してプロフェッショナルな資料を作成しましょう。
Excelに画像を埋め込む基本操作

画像を挿入する基本手順
Excelに画像を埋め込むには、以下のステップで簡単に実行できます。
詳しい操作手順
- 「挿入」タブをクリック
 - 「画像」を選択
 - 挿入元を選択
- 「このデバイスから」:パソコン内の画像
 - 「ストック画像」:Excelが提供する無料画像
 - 「オンライン画像」:Web検索で見つけた画像
 
 - 挿入したい画像を選んで「挿入」をクリック
 
結果の確認
これで画像がシートに表示されます。
画像の挿入方法別の詳細
このデバイスから画像を挿入
使用場面 自分で撮影した写真や、保存済みの画像を使いたい場合
操作手順
- 「このデバイスから」をクリック
 - ファイル選択画面が開く
 - 目的の画像ファイルを選択
 - 「挿入」をクリック
 
ストック画像を使用
使用場面 ロゴやアイコン、イラストが必要な場合
操作手順
- 「ストック画像」をクリック
 - キーワードで検索
 - 気に入った画像を選択
 - 「挿入」をクリック
 
メリット
- 著作権の心配が不要
 - 高品質な画像が多い
 - 商用利用も可能
 
オンライン画像の検索
使用場面 特定のイメージを探したい場合
注意点 著作権に配慮が必要です。商用利用の場合は特に注意してください。
画像のサイズ調整
手動でのサイズ変更
基本的な方法
- 画像を選択
 - 四角いハンドル(角や辺の中央)をドラッグ
 - 適切なサイズに調整
 
比率を保ったまま拡大・縮小 角のハンドルをドラッグすると、縦横比が保たれます。
正確なサイズ指定
詳細設定での調整
- 画像を右クリック
 - 「サイズとプロパティ」を選択
 - 「サイズ」タブで具体的な数値を入力
 
便利な設定
- 高さと幅を別々に指定可能
 - パーセンテージでの拡大・縮小
 - 元のサイズへのリセット
 
セルとの位置関係の設定
画像をセルに固定する方法
画像をそのまま貼り付けると、行や列を並べ替えたときに画像がずれることがあります。これを防ぐには以下の設定が効果的です。
詳しい設定手順
- 画像を右クリック
 - 「サイズとプロパティ」を選択
 - 「プロパティ」タブをクリック
 - 「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」にチェック
 
設定オプションの違い
セルに合わせて移動やサイズ変更をする
- セルと一緒に画像も移動
 - セルのサイズ変更に連動
 - 最も安全な設定
 
セルに合わせて移動するがサイズ変更はしない
- セルと一緒に移動
 - サイズは固定
 - 画像のサイズを保ちたい場合
 
セルに合わせて移動やサイズ変更をしない
- 完全に固定位置
 - セルが移動しても画像は動かない
 - ヘッダーやロゴに適している
 
画像の配置調整
セル内での位置調整
中央揃え
- 画像を選択
 - 「図ツール」→「書式」タブ
 - 「配置」グループで位置を調整
 
具体的な配置オプション
- 左揃え
 - 中央揃え
 - 右揃え
 - 上揃え
 - 中央(垂直)
 - 下揃え
 
実務で使える応用テクニック
商品管理表での活用
商品情報と画像の組み合わせ
商品の管理や在庫表で、品目ごとに画像を入れると非常に分かりやすくなります。
具体例
| 商品名 | 商品コード | 価格 | 商品画像 | 
|---|---|---|---|
| Tシャツ | TS001 | 2,000円 | [画像] | 
| パンツ | PT002 | 3,500円 | [画像] | 
設定のコツ
画像サイズの統一 全ての商品画像を同じサイズに統一することで、表の見た目が整います。
セルの高さ調整 画像に合わせて行の高さを調整します。
背景色の設定 画像が見やすくなるよう、セルの背景色を調整します。
社員名簿での活用
顔写真付き名簿の作成
項目例
- 氏名
 - 部署
 - 役職
 - 顔写真
 - 連絡先
 
活用メリット
- 新入社員の顔と名前が覚えやすい
 - 社内コミュニケーションの向上
 - 緊急時の人員確認が容易
 
在庫管理での活用
視覚的な在庫確認
商品画像の表示 商品コードだけでなく、実際の商品画像を表示することで、間違いが減ります。
状態表示 在庫の状態(新品、中古、難あり等)を色分けした画像で表現できます。
ロゴとブランディング

会社ロゴの効果的な配置
ヘッダー部分への固定表示
会社ロゴやプロジェクトのマークを固定で表示することで、資料に統一感が生まれます。
配置のポイント
- 左上または右上が一般的
 - サイズは控えめに
 - 他の内容を邪魔しない位置
 
外部向け資料での活用
見積書や請求書 信頼性がアップし、プロフェッショナルな印象を与えます。
プレゼン資料 ブランドの認知度向上に効果的です。
ロゴ配置の実践例
フッター部分への配置
設定方法
- シートの下部にロゴを配置
 - 「セルに合わせて移動やサイズ変更をしない」に設定
 - 透明度を調整して控えめに表示
 
ウォーターマーク風の表示
背景風の配置
- ロゴを大きめに配置
 - 透明度を70-80%に設定
 - 最背面に移動
 
意外と知られていない便利機能
画像にリンクを設定する方法
画像をクリックするとウェブページや別のシートに移動するよう設定できます。
詳しい設定手順
- 画像を選択
 - 右クリック → 「リンク」を選択
 - リンク先を指定
- ウェブページのURL
 - 同一ファイル内の他のシート
 - 他のExcelファイル
 - メールアドレス
 
 
活用例
目次ページの作成 各章の画像をクリックすると該当シートに移動
商品カタログ 商品画像をクリックすると詳細ページに移動
ダッシュボード グラフや画像をクリックすると詳細データに移動
画像の圧縮と最適化
ファイルサイズの削減
画像の圧縮方法
- 画像を選択
 - 「図ツール」→「書式」タブ
 - 「画像の圧縮」をクリック
 - 圧縮レベルを選択
 
圧縮レベルの選択
- 印刷用(高画質)
 - Web用(中画質)
 - 電子メール用(低画質)
 
不要部分のトリミング
トリミング機能
- 画像を選択
 - 「図ツール」→「書式」タブ
 - 「トリミング」をクリック
 - 不要部分をカット
 
画像の特殊効果
透明度の調整
半透明表示の設定
- 画像を選択
 - 「図ツール」→「書式」タブ
 - 「透明度」で調整
 
活用場面
- 背景画像として使用
 - 重要度の低い情報の表示
 - デザイン要素として活用
 
影や枠線の追加
視覚効果の追加
- 画像を選択
 - 「図ツール」→「書式」タブ
 - 「図のスタイル」から選択
 
効果の種類
- ドロップシャドウ
 - 3D効果
 - 枠線
 - 反射
 
画像形式と互換性
対応している画像形式
一般的な形式
JPEG (.jpg)
- 写真に適している
 - ファイルサイズが小さい
 - 背景透明化は不可
 
PNG (.png)
- 背景透明化が可能
 - 高画質を保持
 - ロゴやアイコンに最適
 
GIF (.gif)
- アニメーション対応
 - 色数制限あり
 - 古い形式だが互換性が高い
 
新しい形式への対応
WebP形式の注意点 一部のExcelバージョンでは非対応な場合があります。変換してから使用することをおすすめします。
画像の準備と最適化
事前準備のコツ
適切なサイズ Excelで使用する予定のサイズに近いサイズで準備
解像度の調整 印刷用なら300dpi、画面表示用なら72dpiが目安
ファイル名の工夫 分かりやすいファイル名をつけておく
トラブルシューティング

よくある問題と解決法
画像が表示されない
原因と対処法
- ファイル形式が非対応 → 対応形式に変換
 - ファイルサイズが大きすぎる → 圧縮してから挿入
 - ファイルパスが変更された → 画像を再挿入
 
画像がずれる・消える
原因と対処法
- セルとの関連付けが不適切 → プロパティ設定を確認
 - 行列の挿入・削除による影響 → 適切な固定設定に変更
 
印刷時に画像が出ない
原因と対処法
- 印刷設定で画像が除外されている → 印刷オプションを確認
 - 画像の解像度が低すぎる → 高解像度の画像に差し替え
 
パフォーマンスの最適化
ファイルサイズの管理
大量の画像を使用する場合
- 画像圧縮を活用
 - 不要な画像は削除
 - 外部リンクの活用も検討
 
動作速度の改善
処理速度の向上
- 画像サイズを適切に調整
 - 不要な効果は削除
 - バックアップを定期的に作成
 
効率的な作業方法
テンプレートの作成
再利用可能なテンプレート
商品管理用テンプレート
- 画像挿入位置を事前設定
 - セルサイズを統一
 - 書式を統一
 
報告書用テンプレート
- ロゴ位置を固定
 - 画像挿入エリアを明確化
 - 印刷レイアウトを最適化
 
作業の標準化
チーム内でのルール統一
画像の仕様
- ファイル形式の統一
 - サイズ規格の統一
 - 命名規則の統一
 
品質基準
- 解像度の基準
 - 圧縮レベルの基準
 - 更新頻度の基準
 
よくある質問
画像が重くてファイルサイズが大きくなってしまいます
画像の圧縮機能を使用するか、挿入前に画像編集ソフトでサイズを調整してください。また、必要以上に高解像度の画像を使わないことも重要です。
画像をセルの中に完全に収めたいのですが?
画像を選択後、「サイズとプロパティ」で「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」に設定し、セルのサイズに合わせて画像サイズを調整してください。
大量の商品画像を効率的に挿入する方法はありますか?
マクロを使用することで自動化できますが、初心者の場合は、画像のファイル名を商品コードと統一し、一括処理できるよう準備することをおすすめします。
印刷時に画像がぼやけてしまいます
元画像の解像度が低いか、Excel内で画像が拡大されすぎている可能性があります。印刷用には300dpi以上の高解像度画像を使用してください。
画像にパスワード保護をかけることはできますか?
Excel標準機能では画像単体の保護はできませんが、シート全体やファイル全体にパスワードをかけることで間接的に保護できます。
まとめ
Excelに画像を埋め込むことで、資料の伝達力が大きく向上します。
重要なポイント
- 基本の挿入方法をマスター(挿入タブ → 画像)
 - セル固定設定で位置ずれを防止
 - 実務での応用方法を活用(商品管理、社員名簿等)
 - 画像形式と最適化に注意
 
  
  
  
  
              
              
              
              
              

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