これで迷わない!Excelで日付から曜日を表示する簡単な方法

Excel

Excel(エクセル)でスケジュール表やシフト表を作っているとき、「この日付は何曜日だっけ?」と毎回カレンダーを確認していませんか?

よくある悩み

  • 日付を入力するたびに曜日をカレンダーで調べるのが面倒
  • 手動で曜日を入力してミスが発生する
  • スケジュール表の曜日が間違っていて混乱する
  • 大量の日付に対して曜日を一つずつ調べるのが大変
  • 土日を色分けしたいけど手動では時間がかかる

実は、Excelには日付から曜日を自動的に表示する便利な仕組みがあります。

この記事では、以下の内容をわかりやすく解説します:

  • TEXT関数を使った基本的な曜日表示方法
  • WEEKDAY関数を使った数値での曜日取得
  • 曜日による自動色分けテクニック
  • 実用的なスケジュール管理への応用

これを使えば、手作業で曜日を書き込む手間がなくなり、ミスも防げます。

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基本的な曜日表示方法

TEXT関数を使う方法

一番よく使われるのがTEXT関数です。この関数を使えば、日付から曜日を文字として表示できます。

基本の書き方

=TEXT(日付セル, 表示形式)

実際の使用例

A1に2025/7/15と日付が入っている場合

=TEXT(A1, "aaa")

結果

表示形式の種類

日本語での表示

表示形式結果用途
"aaa"短縮形、表やリストに最適
"aaaa"火曜日フル表示、正式な文書に適している

英語での表示

表示形式結果用途
"ddd"Tue英語短縮形
"dddd"Tuesday英語フル表示

使い分けの目安

短縮形(”aaa”)が適している場面

  • シフト表や勤怠管理表
  • カレンダーの見出し
  • スペースが限られた表

フル表示(”aaaa”)が適している場面

  • 正式な報告書
  • 会議資料
  • お客様向けの文書

実用的な設定方法

複数の日付に一括で曜日を設定

手順

  1. B列に日付を入力
  2. C列の最初のセル(C2)に=TEXT(B2, "aaa")を入力
  3. C2セルを選択し、右下の小さい四角(フィルハンドル)をダブルクリック
  4. 下の行まで自動で数式がコピーされる

B列(日付)    C列(曜日)
2025/7/14     月
2025/7/15     火
2025/7/16     水

WEEKDAY関数を使った数値での曜日取得

WEEKDAY関数とは

WEEKDAY関数は、日付を1〜7の数値で返します。この数値を使って条件分岐や計算に活用できます。

基本の書き方

=WEEKDAY(日付, 種類)

種類パラメータの違い

種類1(既定値)

=WEEKDAY(A1, 1)
曜日返り値
日曜日1
月曜日2
火曜日3
水曜日4
木曜日5
金曜日6
土曜日7

種類2(ISO週番号準拠)

=WEEKDAY(A1, 2)
曜日返り値
月曜日1
火曜日2
水曜日3
木曜日4
金曜日5
土曜日6
日曜日7

WEEKDAY関数の実用例

平日・休日の自動判定

=IF(WEEKDAY(A1,2)<=5, "平日", "休日")

土日のチェック

=IF(OR(WEEKDAY(A1)=1, WEEKDAY(A1)=7), "土日", "平日")

曜日による自動色分けテクニック

基本的な色分け設定

土曜日を青、日曜日を赤に自動で色分けする方法を解説します。

手順1:対象範囲の選択

曜日が表示されている範囲(例:C2:C20)を選択します。

手順2:条件付き書式の設定

土曜日を青色にする場合

  1. 「ホーム」タブ →「条件付き書式」→「新しいルール」
  2. 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択
  3. 数式欄に以下を入力:
=WEEKDAY($B2,2)=6
  1. 「書式」ボタンをクリックし、背景色を青に設定
  2. 「OK」をクリック

日曜日を赤色にする場合 同様の手順で、数式を以下に変更:

=WEEKDAY($B2,2)=7

背景色を赤に設定します。

より詳細な色分け例

平日、土曜日、日曜日をそれぞれ色分け

  1. 平日(月〜金):薄い青 =AND(WEEKDAY($B2,2)>=1, WEEKDAY($B2,2)<=5)
  2. 土曜日:薄い黄色 =WEEKDAY($B2,2)=6
  3. 日曜日:薄い赤 =WEEKDAY($B2,2)=7

行全体の色分け

日付の行全体を曜日に応じて色分けする方法です。

設定方法

  1. 色分けしたい行の範囲を選択(例:A2:E20)
  2. 条件付き書式で以下の数式を設定:

土曜日の行全体を薄い青に

=WEEKDAY($A2,2)=6

日曜日の行全体を薄い赤に

=WEEKDAY($A2,2)=7

日付と曜日の組み合わせ表示

1つのセルに日付と曜日を表示

パターン1:7/15(火)形式

=TEXT(A1, "m/d") & "(" & TEXT(A1, "aaa") & ")"

パターン2:2025年7月15日(火曜日)形式

=TEXT(A1, "yyyy年m月d日") & "(" & TEXT(A1, "aaaa") & ")"

パターン3:火曜日 7/15 形式

=TEXT(A1, "aaaa") & " " & TEXT(A1, "m/d")

セルの表示形式での設定

ユーザー定義書式を使用

  1. 日付が入力されているセルを選択
  2. 右クリック →「セルの書式設定」
  3. 「表示形式」タブ →「ユーザー定義」
  4. 種類欄に以下を入力:

日付(曜日)形式

m/d (aaa)

年月日曜日形式

yyyy年m月d日 (aaaa)

実用的なスケジュール管理への応用

勤怠管理表の作成

基本構成

A列:日付   B列:曜日   C列:出勤時間   D列:退勤時間
7/14       月         9:00          18:00
7/15       火         9:00          18:00

設定方法

B列の数式

=TEXT(A2, "aaa")

土日の自動色分け

  • 土曜日:薄い青
  • 日曜日:薄い赤
  • 条件付き書式でWEEKDAY関数を使用

シフト表の作成

応用例:月間シフト表

ヘッダー行の自動生成

=TEXT(DATE(2025,7,1), "m/d") & "(" & TEXT(DATE(2025,7,1), "aaa") & ")"

日付の連続入力

  1. 月初日を入力
  2. 翌日を隣のセルに入力
  3. 2つのセルを選択してドラッグで月末まで自動入力

イベントカレンダーの作成

特別な日の強調表示

祝日の色分け

  1. 祝日リストを別シートに作成
  2. 条件付き書式で以下の数式を使用:
=COUNTIF(祝日リスト!A:A, A2)>0

よくある問題と解決方法

####と表示される場合

原因

セルの幅が狭すぎて表示しきれない

解決方法

  1. 列の境界線をダブルクリックして自動調整
  2. または手動で列幅を広げる

曜日が正しく表示されない

原因1:日付が文字列として入力されている

確認方法 セルを選択して、左揃えになっている場合は文字列

解決方法

  1. セルを選択
  2. 「データ」→「区切り位置」→「完了」
  3. または数式で=DATEVALUE(A1)を使用

原因2:セルの書式が正しくない

解決方法

  1. セルを右クリック →「セルの書式設定」
  2. 「表示形式」を「日付」に変更

関数エラーが表示される

#VALUE!エラー

原因:日付以外の値が入力されている

解決方法

=IF(ISNUMBER(A1), TEXT(A1, "aaa"), "")

#NAME?エラー

原因:関数名の入力ミス

解決方法:関数名を正しく入力し直す

高度な活用テクニック

営業日の計算

営業日のみをカウント

=NETWORKDAYS(開始日, 終了日)

土日を除いた日数計算

=開始日+WEEKDAY(開始日,2)-1

条件付きの曜日表示

営業日のみ曜日を表示

=IF(WEEKDAY(A1,2)<=5, TEXT(A1, "aaa"), "休日")

月末判定との組み合わせ

=TEXT(A1, "aaa") & IF(DAY(A1)=DAY(EOMONTH(A1,0)), "(月末)", "")

曜日を使った集計

曜日別の売上集計

=SUMIF(曜日列, "月", 売上列)

平日の平均値

=AVERAGEIF(曜日列, "<>土", 売上列)

実際のビジネス活用例

小売業でのシフト管理

必要な人員数の曜日別設定

  • 月〜木:3人
  • 金:4人
  • 土日:5人

自動判定数式

=IF(WEEKDAY(A1,2)<=4, 3, IF(WEEKDAY(A1,2)=5, 4, 5))

製造業での稼働日管理

稼働日判定

=IF(AND(WEEKDAY(A1,2)<=5, COUNTIF(祝日リスト, A1)=0), "稼働", "休止")

サービス業での予約管理

曜日別料金設定

  • 平日:5,000円
  • 土日:7,000円

料金自動計算

=IF(WEEKDAY(A1,2)<=5, 5000, 7000)

おすすめツールとの連携

Googleスプレッドシートでの応用

基本的な曜日表示

=TEXT(A1, "ddd")

曜日判定

=WEEKDAY(A1, 2)

PowerBIでの高度な分析

曜日データをPowerBIに取り込んで、より高度な分析やダッシュボード作成が可能です。

まとめ

Excelで日付から曜日を表示する方法は、用途に応じて使い分けることが重要です:

基本的な方法

  • TEXT関数=TEXT(セル, "aaa")で簡単表示
  • 表示形式の使い分け"aaa"(短縮)と"aaaa"(フル)
  • WEEKDAY関数:数値での曜日取得と条件分岐

見た目の向上

  • 条件付き書式:土日の自動色分け
  • 行全体の色分け:曜日に応じた視覚的な区別
  • 組み合わせ表示:1つのセルに日付と曜日

実用的な応用

  • 勤怠管理表:出勤日の視覚的管理
  • シフト表:効率的なスケジュール作成
  • イベントカレンダー:祝日や特別日の強調

トラブル対応

  • 日付形式の正しい設定
  • エラーの適切な処理
  • パフォーマンスを考慮した設計

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