「データを見やすくしたいけど、表だけじゃ伝わりにくい…」
そんなときに役立つのが棒グラフです。
Excelなら、ほんの数クリックで見栄えのいい棒グラフが作れます。
でも実際にやってみると、次のような疑問が出てきませんか?
- どこを選べばいいのかわからない
- 思ったようなグラフが出てこない
- 項目名や色を変えたいけど操作が不安
など、意外とつまずくことも多いですよね。
この記事では、Excelで棒グラフを作る基本的な手順から、よくある疑問の解決方法まで、やさしく説明します。
初めてでも安心して読める内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
棒グラフが活躍する場面

ビジネスシーンでの活用
- 売上実績の比較
- 部署別の成果発表
- 月別の推移確認
- 商品別の売上分析
プレゼンテーションでの効果
- 数字の大小関係が一目でわかる
- 聞き手の理解が深まる
- 説得力のある資料が作れる
- 専門知識がない人にも伝わりやすい
Excelで棒グラフを作る基本手順
まずは一番シンプルな「棒グラフの作り方」を説明します。
基本の作り方
データ範囲を選択
例)A列に項目名、B列に数値が入っている場合、A1:B5をドラッグ
項目 | 売上 |
---|---|
1月 | 150 |
2月 | 200 |
3月 | 180 |
4月 | 220 |
挿入タブをクリック
Excel上部の「挿入」タブを選びます。
棒グラフのアイコンをクリック
グラフグループの中にある「棒グラフまたは縦棒グラフの挿入」を選択します。
好みのスタイルを選ぶ
ここで「集合縦棒」「積み上げ縦棒」などが選べます。最初は「集合縦棒」でOKです。
すると、自動的にシンプルな棒グラフが作成されます。
ちょっとしたコツ
データ選択の注意点
- 項目名と数値を正しく選ばないと、グラフが崩れるので注意
- データに空白があるとグラフが途切れることがあります
- 見出し行も一緒に選択することが大切
範囲選択のポイント
- ドラッグで範囲を選ぶとき、項目名も含める
- 不要な空白行は除外する
- 数値データは連続した列に配置する
棒グラフの種類と使い分け

縦棒グラフ(基本)
適用場面
- 月別売上
- 商品別比較
- 部署別実績
特徴
- 項目数が5〜10個程度に最適
- 項目名が短い場合に見やすい
横棒グラフ
適用場面
- 項目名が長い場合
- 項目数が多い場合
- ランキング表示
作り方
- データを選択
- 「挿入」タブ → 「横棒グラフ」を選択
積み上げ棒グラフ
適用場面
- 全体に対する内訳を表示
- 複数要素の構成比
- 時系列での変化と内訳
使用例
月別売上を商品別に内訳表示する場合など
棒グラフを編集して見やすくするポイント
ただ棒グラフを作っただけでは、少し味気ないですよね。
ここでは棒グラフをより見やすくするための編集テクニックを紹介します。
色を変える
全体の色を変える
- グラフの棒を1回クリック(全体選択)
- 右クリック → 「塗りつぶし」
- 好みの色を選択
個別の色を変える
- 特定の棒を2回クリック(個別選択)
- 右クリック → 「塗りつぶし」
- その棒だけ色が変わる
色選択のコツ
- 重要なデータは目立つ色(赤、オレンジ)
- 通常のデータは落ち着いた色(青、灰色)
- 3〜4色程度に抑える
タイトルを入れる
手順
- グラフ上部の「グラフタイトル」をクリック
- 自由に文字を入力
- フォントサイズや色も変更可能
効果的なタイトル例
- 「2024年月別売上実績」
- 「部署別目標達成率」
- 「商品別売上ランキング」
データラベルを付ける
数値をグラフ上に直接表示するには:
手順
- グラフを選択した状態で
- 「グラフ要素」→「データラベル」にチェック
- 棒の上に数値が表示される
データラベルの位置調整
- 棒の上端(推奨)
- 棒の中央
- 棒の基部
軸とグリッドラインの調整
縦軸の設定
- 縦軸を右クリック
- 「軸の書式設定」
- 最小値・最大値を調整
グリッドラインの表示
- 「グラフ要素」→「グリッドライン」
- 見やすさに応じてオン・オフを切り替え
棒グラフ作成でよくあるトラブルと対処法

棒グラフを作っていると、以下のような問題にぶつかることが多いです。
項目名が横に並ばない
原因
データ範囲がずれている可能性大。
対処法
- 項目名の列と数値の列が正しく並んでいるか再確認
- グラフを右クリック → 「データの選択」
- 範囲を正しく設定し直す
横棒グラフにしたいのに縦棒になる
対処法
- 「挿入」タブ → 「横棒グラフ」を選択
- 既存のグラフを変更したい場合は「グラフの種類の変更」
横棒グラフの利点
- 項目名が長い場合に見やすい
- 項目数が多い場合に適している
数値の順序が逆になる
対処法
- グラフを右クリック → 「データの選択」
- 「縦軸を逆順にする」にチェック
または
- 軸を右クリック → 「軸の書式設定」
- 「軸を反転する」にチェック
グラフが小さすぎる・大きすぎる
サイズ調整
- グラフを選択
- 角や辺をドラッグしてサイズ変更
- Shiftキーを押しながらドラッグで縦横比を保持
凡例が邪魔になる
凡例の調整
- 凡例を右クリック
- 「凡例の書式設定」
- 位置を変更、または削除
より効果的な棒グラフにするテクニック
比較を強調する工夫
基準線の追加
- グラフを選択
- 「グラフ要素」→「誤差範囲」
- 目標値などの基準線を表示
差を強調する色分け
- 目標達成: 緑色
- 目標未達成: 赤色
- 要注意: 黄色
データの並べ替え
降順での表示
- 元データを値の大きい順に並べ替え
- グラフが自動更新される
効果
- ランキング形式で見やすい
- 重要なデータが目立つ
複数系列の表示
2つのデータ系列を比較
月 | 昨年 | 今年 |
---|---|---|
1月 | 150 | 180 |
2月 | 200 | 220 |
3月 | 180 | 200 |
この表を選択して棒グラフを作ると、昨年と今年の比較グラフになります。
プレゼンテーションでの活用方法

効果的な見せ方
アニメーション効果
- PowerPointに貼り付け
- 「アニメーション」タブ
- 「ワイプ」や「フライイン」を設定
注目ポイントの強調
- 重要なデータの色を変える
- 矢印や吹き出しを追加
- 段階的に表示する
資料作成のポイント
見やすいレイアウト
- グラフは資料の3分の1程度のサイズ
- タイトルは大きく、明確に
- 余白を適切に設ける
説明文の追加
- グラフの下に要点を記載
- データの背景や意味を説明
- 次のアクションを明記
まとめ
Excelで棒グラフを作るのはとても簡単です。
基本の流れ
- データを選んで「挿入」→「棒グラフ」で基本は完成
- 色やタイトルを変えるだけで、ぐっと見やすくなる
- うまくいかないときはデータ範囲と設定を確認
棒グラフ作成のコツ
- データの準備をしっかりと
- 目的に応じたグラフタイプを選択
- 色とタイトルで見やすさを向上
- データラベルで具体性を追加
活用のメリット
- データの比較が直感的
- プレゼンテーションで説得力アップ
- 専門知識がない人にも伝わりやすい
- 資料の質が大幅に向上
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